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第四部:オケアノス海の冒険 3
第130話 アータル撃退作戦 その2
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徐々に形を成していくアータルの周囲を、フランメに乗って飛び回る。
アータルの姿はまだ前傾姿勢で、その全容を現してはいない。
つまり、アリサが見つけ出した精霊王の核である、火竜の卵が外に現れていないということだ。
アータルは時折俺を睨みつけつつ、溶岩を弾いて飛ばしてくる。
フランメは危なげなくこれを回避する。
「フランメ、君の造物主との戦いになるわけだが、問題無さそうか」
『何を今更。我の精神はモフモフテイムによって籠絡されたのだ。もはやアータル様の声は我には届かぬ』
なんだか、俺がまるで悪いやつみたいな言い方だなあ。
否定はしない。
そもそも、モフモフテイムとはどういうものなんだか俺自身にも分かっていないからだ。
触っただけで、条件を満たした強大なモンスターを次々とテイムしてしまう能力。
まあとんでもないな。
「だが、問題はそこじゃない。目の前のアータルだ。さあ、早く起き上がれ、早く、早く」
炎の精霊王は、もう一方の腕を火口に掛けた。
沸き立つ溶岩の中から、その巨体が持ち上がっていく。
近くで見ると、その姿は迫力満点。
小山が動き出したかのようなサイズで、造形は人間を単純化したようなものだ。
燃え上がる瞳が俺を睨みつけ、ぐるりと首が巡っていく。
炎の巨人、アータル。
かの巨人が身動きをするたびに、溶岩が滴って周囲に飛び散った。
『オオオオオオオオオッ!!』
「いいぞ。あいつは俺達に夢中だ」
『気をつけろ。アータル様は手が届かなくとも相手を攻撃できる』
「なんだって?」
さらっとフランメがとんでもない事を言ってきた。
『ちゅっちゅー!!』
俺の肩に駆け上がってきたローズが、警戒音を上げながら耳たぶをもみもみしてきた。
これは多分、ローズの要注意!というサイン。
耳たぶを揉まれるのは俺だけなので、クルミもアリサも大変羨ましがった。
だけど、耳たぶを揉まれるということは大変なことが起きるという意味で……。
「フランメ!」
こちらを見たアータルの口が大きく開かれ、その中にオレンジ色の輝きが見えた。
俺には魔力を感じる能力はないが、やばいということは分かる。
呼びかけると、フェニックスは無言で応じた。
いや、口を開いている余裕がないか。
翼が大きく広がり、風をはらんでその巨体を空中でターンさせる。
このままであれば到達していたであろう空域に、オレンジ色の眩い光の柱が生まれていた。
近づくだけで、そのとんでもない熱量が分かる。
「ブレスを吐きやがった……! 亜竜にもブレスを吐く種類はいるけれど、文字通りそいつらとは桁が違うな! 巻き込まれたら骨も残らず蒸発するぞ!」
『ちゅーっ!』
「次が来るか! ローズの予測は絶対当たるだろうな! フランメ!」
『フェニックス遣いが荒いなお前は!!』
文句を言いながらも、フランメがジグザグに飛行する。
その後を追って、次は連続してブレスが放たれた。
光線状のブレスだから、その速度は視認できるようなものではない。
ローズの予測を受けてから、そこを回避するように飛行するしかない。
だが、お陰で致命的な威力を誇るこの攻撃を、全てやり過ごすことができた。
いや、恐ろしい。
腐っても精霊王だな。
俺が今まで戦ってきた相手の中で、桁違いの力を持つ正真正銘の化け物だ。
だがしかし、自信を持って放ったであろう攻撃をすかされ、アータルはムキになったようだ。
その上体がひねられ、俺達を追う。
「ああ、なるほど。近くで見ると分かる。胸の中央に何か、宝石みたいなのが埋まってるな……!」
炎の精霊王の胸に、どんな炎よりも赤く輝く玉がある。
あれが火竜の卵だろう。
亜竜とは違う、真のドラゴン……つまり属性竜と呼ばれる四匹のドラゴンは、それそのものが自然現象の現れだという。
精霊王が自然現象そのものを現すなら、属性竜は自然現象の脅威を体現している。
つまり……アータルはこれですら、自然現象の脅威というわけではないのだ。
火竜というやつは、どんな化け物が生まれるんだろうな。
楽しみ半分、恐ろしさもある。
「しかしまあ、このままじゃ手出しできないな! オケアノスはそろそろ動くかな?」
遠目に見ると、海面に浮かび上がった顔がニヤリと笑ったところだった。
このタイミングで仕掛けるか。
なるほど、オケアノスは性格が悪い。
竜巻が動き出した。
それは島に上陸すると、アータル目掛けて一直線だ。
炎の精霊王もとうとうこれに気付いた。
怒りに咆哮を上げると、その口から再び輝きを放つ。
本来、風の集まりであろう竜巻に、ブレスが効くとも思えないのだが……。
どうやら、等質の属性同士がぶつかり合うという結果になったようで、竜巻が半ばからへし折られて霧散する。
これはオケアノスの力負けか?
いや、竜巻は攻撃手段でなかったのかも知れない。
頭上の暗雲は、実に重そうに、今にも垂れ下がってきそうだ。
竜巻によって、海水をたっぷりと含んだのだ。
ぽつり、と雨が降ってきた。
それは次第に量を増し、土砂降りの様相を呈してくる。
『オオオオオオオオオッ!!』
アータルが吠えた。
全身から、猛烈な水蒸気が上がる。
「フランメ、大丈夫か!?」
『我は半ば実体を持った精霊。炎を実体の下に隠せば問題ない』
なるほど、触れる炎の精霊であるフェニックスには、そんな強みがあったのか。
土砂降りは俺もなかなかきついが、最大のチャンスであることも間違いない。
全身が炎の塊とも言えるアータルは、あちこちが雨で冷やされ、黒い岩のようになりつつある。
水が巨体を滴り、胸元の卵を包む炎まで弱まっていく……。
「よし、行くぞ、フランメ!」
俺は号令をかける。
アータルの姿はまだ前傾姿勢で、その全容を現してはいない。
つまり、アリサが見つけ出した精霊王の核である、火竜の卵が外に現れていないということだ。
アータルは時折俺を睨みつけつつ、溶岩を弾いて飛ばしてくる。
フランメは危なげなくこれを回避する。
「フランメ、君の造物主との戦いになるわけだが、問題無さそうか」
『何を今更。我の精神はモフモフテイムによって籠絡されたのだ。もはやアータル様の声は我には届かぬ』
なんだか、俺がまるで悪いやつみたいな言い方だなあ。
否定はしない。
そもそも、モフモフテイムとはどういうものなんだか俺自身にも分かっていないからだ。
触っただけで、条件を満たした強大なモンスターを次々とテイムしてしまう能力。
まあとんでもないな。
「だが、問題はそこじゃない。目の前のアータルだ。さあ、早く起き上がれ、早く、早く」
炎の精霊王は、もう一方の腕を火口に掛けた。
沸き立つ溶岩の中から、その巨体が持ち上がっていく。
近くで見ると、その姿は迫力満点。
小山が動き出したかのようなサイズで、造形は人間を単純化したようなものだ。
燃え上がる瞳が俺を睨みつけ、ぐるりと首が巡っていく。
炎の巨人、アータル。
かの巨人が身動きをするたびに、溶岩が滴って周囲に飛び散った。
『オオオオオオオオオッ!!』
「いいぞ。あいつは俺達に夢中だ」
『気をつけろ。アータル様は手が届かなくとも相手を攻撃できる』
「なんだって?」
さらっとフランメがとんでもない事を言ってきた。
『ちゅっちゅー!!』
俺の肩に駆け上がってきたローズが、警戒音を上げながら耳たぶをもみもみしてきた。
これは多分、ローズの要注意!というサイン。
耳たぶを揉まれるのは俺だけなので、クルミもアリサも大変羨ましがった。
だけど、耳たぶを揉まれるということは大変なことが起きるという意味で……。
「フランメ!」
こちらを見たアータルの口が大きく開かれ、その中にオレンジ色の輝きが見えた。
俺には魔力を感じる能力はないが、やばいということは分かる。
呼びかけると、フェニックスは無言で応じた。
いや、口を開いている余裕がないか。
翼が大きく広がり、風をはらんでその巨体を空中でターンさせる。
このままであれば到達していたであろう空域に、オレンジ色の眩い光の柱が生まれていた。
近づくだけで、そのとんでもない熱量が分かる。
「ブレスを吐きやがった……! 亜竜にもブレスを吐く種類はいるけれど、文字通りそいつらとは桁が違うな! 巻き込まれたら骨も残らず蒸発するぞ!」
『ちゅーっ!』
「次が来るか! ローズの予測は絶対当たるだろうな! フランメ!」
『フェニックス遣いが荒いなお前は!!』
文句を言いながらも、フランメがジグザグに飛行する。
その後を追って、次は連続してブレスが放たれた。
光線状のブレスだから、その速度は視認できるようなものではない。
ローズの予測を受けてから、そこを回避するように飛行するしかない。
だが、お陰で致命的な威力を誇るこの攻撃を、全てやり過ごすことができた。
いや、恐ろしい。
腐っても精霊王だな。
俺が今まで戦ってきた相手の中で、桁違いの力を持つ正真正銘の化け物だ。
だがしかし、自信を持って放ったであろう攻撃をすかされ、アータルはムキになったようだ。
その上体がひねられ、俺達を追う。
「ああ、なるほど。近くで見ると分かる。胸の中央に何か、宝石みたいなのが埋まってるな……!」
炎の精霊王の胸に、どんな炎よりも赤く輝く玉がある。
あれが火竜の卵だろう。
亜竜とは違う、真のドラゴン……つまり属性竜と呼ばれる四匹のドラゴンは、それそのものが自然現象の現れだという。
精霊王が自然現象そのものを現すなら、属性竜は自然現象の脅威を体現している。
つまり……アータルはこれですら、自然現象の脅威というわけではないのだ。
火竜というやつは、どんな化け物が生まれるんだろうな。
楽しみ半分、恐ろしさもある。
「しかしまあ、このままじゃ手出しできないな! オケアノスはそろそろ動くかな?」
遠目に見ると、海面に浮かび上がった顔がニヤリと笑ったところだった。
このタイミングで仕掛けるか。
なるほど、オケアノスは性格が悪い。
竜巻が動き出した。
それは島に上陸すると、アータル目掛けて一直線だ。
炎の精霊王もとうとうこれに気付いた。
怒りに咆哮を上げると、その口から再び輝きを放つ。
本来、風の集まりであろう竜巻に、ブレスが効くとも思えないのだが……。
どうやら、等質の属性同士がぶつかり合うという結果になったようで、竜巻が半ばからへし折られて霧散する。
これはオケアノスの力負けか?
いや、竜巻は攻撃手段でなかったのかも知れない。
頭上の暗雲は、実に重そうに、今にも垂れ下がってきそうだ。
竜巻によって、海水をたっぷりと含んだのだ。
ぽつり、と雨が降ってきた。
それは次第に量を増し、土砂降りの様相を呈してくる。
『オオオオオオオオオッ!!』
アータルが吠えた。
全身から、猛烈な水蒸気が上がる。
「フランメ、大丈夫か!?」
『我は半ば実体を持った精霊。炎を実体の下に隠せば問題ない』
なるほど、触れる炎の精霊であるフェニックスには、そんな強みがあったのか。
土砂降りは俺もなかなかきついが、最大のチャンスであることも間違いない。
全身が炎の塊とも言えるアータルは、あちこちが雨で冷やされ、黒い岩のようになりつつある。
水が巨体を滴り、胸元の卵を包む炎まで弱まっていく……。
「よし、行くぞ、フランメ!」
俺は号令をかける。
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