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第一部:都市国家アドポリスの冒険 1
第3話 追放は新たなる旅立ち その3
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ブランにまたがり、暗黒の森をトコトコ歩く。
森最強の生物に乗っているせいか、さっきまであんなに怖かった攻略難度Sランクの森が全然怖くない。
と思ったら、
『ぶるおおおーっ!!』
いきなり、小山ほどもある大猪が出てきた!
ヒャアアアア怖いぃー!
俺もテイマーの端くれなので、こいつが何者なのかは分かるぞ。
これはアーマーボア。
毛皮が変化した装甲を纏った大猪で、Aランクモンスター。
つまり、小さいドラゴンくらいの脅威度がある恐ろしいモンスターだ!
だが、俺が乗っているモフモフ犬はSSランクモンスター、マーナガルム!
「や、やれんのかブラン」
『わふーん』
任せてよ、という感じで、ブランが鼻を鳴らした。
「よし、任せた! いけ、ブラン! 自由に攻撃だ!」
『オオオオオ──ンッ!!』
『ぶるおおおおーっ!!』
マーナガルムと、アーマーボア!
モンスター大決戦の始まりだ!
アーマーボアが突っ込んでくる。
これを、マーナガルムはひょいっと躱し……。
アレ? 避けない?
『ふんっ』
ブランは鼻で笑いながら、頭を低くした。
そして、アーマーボアの突進を真正面から受け止める。
ずどーんっと凄い衝撃が俺を襲った。
「ぎょえーっ」
俺はブランにしがみついて堪える。
ちなみに、ブラン自身は明らかに自分よりもずっと大きなアーマーボアとぶつかったのに、びくともしていない。
『ぶ、ぶる、ぶるるああーっ!!』
アーマーボアが吠える。
必死にマーナガルムを押そうとしている。
だが、アーマーボアの蹄が地面を削るばかりでちっとも進まない。
『わふん?』
おや?
今何かしたかな?
みたいな顔をするブラン。
強い!
アーマーボアとは、次元が違う。
なるほど、Sランクパーティ複数でないと狩れないSSランクモンスターというのは本当だ。ただのモフモフした犬じゃなかった!
『わんわん』
「あ、俺にしっかり掴まっててって言ってるのね? よしきた!」
俺は全身で、ブランのモフモフボディにしがみついた。
うほー。柔らかい毛!
その下のムキムキボディ!
『オオオオーンッ!!』
ブランは咆哮をあげた。
そして、アーマーボアを真正面に密着させたまま走り出す!
なんと、アーマーボアが抵抗もできず、どこまで押されていくのだ。
『ぶ、ぶ、ぶるおおおーっ!!』
それはもう悲鳴だった。
暗黒の森最強モンスターに挑んでしまった不幸を呪うがいい、アーマーボア。
それからお前はモフモフしてないから俺もテイムできないのだ……。
森の外れまで押し出されたアーマーボア。
マーナガルムはここで、イノシシの巨体の下に鼻先を潜り込ませた。
これはひょっとして。
『わふん!』
『ぶおおおー!?』
なんと、首の動きだけでアーマーボアを空高く跳ね上げた!
見上げるほどの高さまで吹き飛ばされて、アーマーボアが悲鳴を上げながら落ちてくる。
そこに、ブランが跳躍した。
『がふーっ!』
牙が一閃。
アーマーボアの頭が切り飛ばされた。
なんて切れ味だ。
アーマーボアは、痛みすら感じる間もなく死んだだろう。
慈悲の攻撃かもしれない。
『わんわん』
ブランが俺に振り返った。
「なにっ、もしかして、俺のご飯のために狩りをしてくれた?」
『わふーん』
「うおー! 偉い、偉いぞブランー! さっそくご飯にしよう!」
ということで!
お料理タイムとなるのだった。
森最強の生物に乗っているせいか、さっきまであんなに怖かった攻略難度Sランクの森が全然怖くない。
と思ったら、
『ぶるおおおーっ!!』
いきなり、小山ほどもある大猪が出てきた!
ヒャアアアア怖いぃー!
俺もテイマーの端くれなので、こいつが何者なのかは分かるぞ。
これはアーマーボア。
毛皮が変化した装甲を纏った大猪で、Aランクモンスター。
つまり、小さいドラゴンくらいの脅威度がある恐ろしいモンスターだ!
だが、俺が乗っているモフモフ犬はSSランクモンスター、マーナガルム!
「や、やれんのかブラン」
『わふーん』
任せてよ、という感じで、ブランが鼻を鳴らした。
「よし、任せた! いけ、ブラン! 自由に攻撃だ!」
『オオオオオ──ンッ!!』
『ぶるおおおおーっ!!』
マーナガルムと、アーマーボア!
モンスター大決戦の始まりだ!
アーマーボアが突っ込んでくる。
これを、マーナガルムはひょいっと躱し……。
アレ? 避けない?
『ふんっ』
ブランは鼻で笑いながら、頭を低くした。
そして、アーマーボアの突進を真正面から受け止める。
ずどーんっと凄い衝撃が俺を襲った。
「ぎょえーっ」
俺はブランにしがみついて堪える。
ちなみに、ブラン自身は明らかに自分よりもずっと大きなアーマーボアとぶつかったのに、びくともしていない。
『ぶ、ぶる、ぶるるああーっ!!』
アーマーボアが吠える。
必死にマーナガルムを押そうとしている。
だが、アーマーボアの蹄が地面を削るばかりでちっとも進まない。
『わふん?』
おや?
今何かしたかな?
みたいな顔をするブラン。
強い!
アーマーボアとは、次元が違う。
なるほど、Sランクパーティ複数でないと狩れないSSランクモンスターというのは本当だ。ただのモフモフした犬じゃなかった!
『わんわん』
「あ、俺にしっかり掴まっててって言ってるのね? よしきた!」
俺は全身で、ブランのモフモフボディにしがみついた。
うほー。柔らかい毛!
その下のムキムキボディ!
『オオオオーンッ!!』
ブランは咆哮をあげた。
そして、アーマーボアを真正面に密着させたまま走り出す!
なんと、アーマーボアが抵抗もできず、どこまで押されていくのだ。
『ぶ、ぶ、ぶるおおおーっ!!』
それはもう悲鳴だった。
暗黒の森最強モンスターに挑んでしまった不幸を呪うがいい、アーマーボア。
それからお前はモフモフしてないから俺もテイムできないのだ……。
森の外れまで押し出されたアーマーボア。
マーナガルムはここで、イノシシの巨体の下に鼻先を潜り込ませた。
これはひょっとして。
『わふん!』
『ぶおおおー!?』
なんと、首の動きだけでアーマーボアを空高く跳ね上げた!
見上げるほどの高さまで吹き飛ばされて、アーマーボアが悲鳴を上げながら落ちてくる。
そこに、ブランが跳躍した。
『がふーっ!』
牙が一閃。
アーマーボアの頭が切り飛ばされた。
なんて切れ味だ。
アーマーボアは、痛みすら感じる間もなく死んだだろう。
慈悲の攻撃かもしれない。
『わんわん』
ブランが俺に振り返った。
「なにっ、もしかして、俺のご飯のために狩りをしてくれた?」
『わふーん』
「うおー! 偉い、偉いぞブランー! さっそくご飯にしよう!」
ということで!
お料理タイムとなるのだった。
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