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青色のカーバンクル事件
第58話 憲兵・悪人大乱闘
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また今回も大変なことになってしまった。
憲兵隊と悪人たちが、どたばたと大乱闘を繰り広げている。
悪人の大半は、お金で雇われた下町の人たちだから、警棒でポカっと叩かれると「ウグワー! まいった!」とすぐに戦意をなくす。
これだけたくさんの人間を牢に入れることはできないから、ほとんどの人たちは厳重注意をされて終わるだろうな。
ちょっと冷静になって状況を解説してしまった私だが、もちろん、蚊帳の外ではいられない。
大乱闘を突き抜けて、馬車が飛び出してきた。
「いけーっ! カーバンクルを奪うのよーっ!!」
馬車から身を乗り出して、ジャクリーンが吠えている。
「ええい、犯罪コンサルタント・ジャクリーン・モリアータ! ここで逮捕だああああ!!」
馬車にしがみついて、ジャクリーンに縄を掛けようとしているのはデストレード。
ガッツがある。
「これは逃げ回って、ジャクリーンが捕まるのを待たねばなりませんわね」
シャーロットが頭のいいことを言ったので、私は肩をすくめてみせた。
「どうして? 勝負を挑まれたら、正面から粉砕でしょ。相手を全員捕まえないといけないんだから、さっさとみんな動けないようにしないと! 突撃!!」
私が馬車から身を乗り出して叫ぶと、馬なし馬車が応じた。
猛烈な勢いで走り出す。
「は!? どうしてインビジブルストーカーがジャネット様の命令を聞いてますの!?」
「そういうこともあるんじゃない? 馬車は新しいのを辺境から届けさせるから勘弁してね。吶喊!!」
こちらから見える、ジャクリーンの顔が引きつった。
まさか全速力で突撃してくるとは思わなかったんだろう。
「避けろー!! ぶつかるわよ! ええい!」
扉から外に飛び降りるジャクリーン。
ドレス姿なのに、石畳で上手く前転して立ち上がる。
決断が早い。
「ストップ! ストーップ!! とまりなさーい!!」
馬なし馬車は、シャーロットが慌てて叫んだけことで速度を緩めた。
結果として、ジャクリーンの馬車と横をかすめるだけで済んだのだった。
しかし、急速に方向転換しようとしていたジャクリーンの馬車はそれでは収まらない。
体制を崩して、馬車が横倒しになっていく。
ついに、ドシーン!と馬車が転がって、中で黒ずくめの男たちがウグワーッ!!と叫んだ。
流石はデストレード、こんな状態でも馬車に掴まったままだ。
ついには横倒しの馬車の上に立ち上がり、憲兵たちに向かって叫んだ。
「確保ーっ!!」
うわーっと駆け込んでくる憲兵たち。
「彼女、有能ねえ」
「ええ、極めて有能な憲兵ですわよ。そして部下を囮にしたコンサルタントは見事に逃げおおせてしまったようですわね」
「本当だ! どこにもいない! ドレスなのになんて足が速い……!!」
だが、これでジャクリーンが集めた犯罪チームは一網打尽にできたようだ。
彼女がカーバンクルに関わることはあるまい。
その後、我が家にオーシレイがやって来て、直接カーバンクルのピーターを引き取っていった。
ピーターとバスカーは別れを惜しんで、鼻先をくっつけあって『わふわふ』『ちゅいちゅい』言っていた。
また王宮に遊びに行けば会えるわよ。
捕らえられたジャクリーンの犯罪チームは、全てを話した。
カーバンクルを狙っているのは、外国の貴族だったらしい。
そして彼らは、貴族の子飼いの者たちだったと。
一気に国際問題になってきた。
この先は面倒なので、国にやってもらうことにしよう。
「そうまでして、カーバンクルって欲しいものなのかしら」
王立アカデミーで講義が終わった後、シャーロットに尋ねてみた。
私としては、ピーターがいても何ら生活が変わったという気はしていなかったのだ。
ただ、バスカーが嬉しそうだっただけ。
「そうですわねえ。カーバンクルは、幸運をもたらす獣と言われていますわ。それを持っていることで、持ち主には望外の幸いが得られるとか。これを求めて、カーバンクルを欲しがった方が多かったのでしょうねえ」
「ふうん」
私は鼻を鳴らした。
「ばかみたい。他所から与えられる幸運なんて、そんな不確定なものに頼っていても本当に幸せにはなれないじゃない? そういうのは自分から動いて、自分の意志で掴むものでしょ」
これを聞いて、シャーロットがにんまりと笑む。
「ははあ。そういう貴女だからこそ、カーバンクルは運命を操って、やって来たのですわね。本当の幸運は、それを自らの手で掴もうとする者の元にやって来る。そういうものですわ」
「そういうものなのかなあ」
よく分からない話だった。
少なくとも、そういう望外の幸運なんてものは、やれる事全てに手を尽くしてから初めて待つものだと、私は思っている。
父からはそう教えられたし、辺境で暮らすうちに、それが真実だと実感するようになった。
ただまあ、このシャーロットとの出会いだけは向こうからやって来た幸運だったけれども。
「なんです、ジャネット様。わたくしの顔を見てニコニコして」
「ううん、なんでもないわ」
こうしてまた、つかの間の日常がやって来る。
そんなある日のこと。
「牛乳でーす」
「ご苦労さま。あら!」
まだ早い時間。
外でメイドが声を上げた。
「どうしたの?」
「牛乳の箱の中に!」
『ちゅちゅー!』
『わふー!?』
聞き覚えのある鳴き声を聞いて、私の部屋で眠っていたバスカーが飛び起きた。
すごい勢いで玄関に向かっていく。
どうやら、幸運の獣カーバンクルのピーターは、その幸運の力を使って友達に会いに来たらしい。
さてさて、またオーシレイを我が家に呼ばないといけないと思うと、変な笑いが出てくるな……。
憲兵隊と悪人たちが、どたばたと大乱闘を繰り広げている。
悪人の大半は、お金で雇われた下町の人たちだから、警棒でポカっと叩かれると「ウグワー! まいった!」とすぐに戦意をなくす。
これだけたくさんの人間を牢に入れることはできないから、ほとんどの人たちは厳重注意をされて終わるだろうな。
ちょっと冷静になって状況を解説してしまった私だが、もちろん、蚊帳の外ではいられない。
大乱闘を突き抜けて、馬車が飛び出してきた。
「いけーっ! カーバンクルを奪うのよーっ!!」
馬車から身を乗り出して、ジャクリーンが吠えている。
「ええい、犯罪コンサルタント・ジャクリーン・モリアータ! ここで逮捕だああああ!!」
馬車にしがみついて、ジャクリーンに縄を掛けようとしているのはデストレード。
ガッツがある。
「これは逃げ回って、ジャクリーンが捕まるのを待たねばなりませんわね」
シャーロットが頭のいいことを言ったので、私は肩をすくめてみせた。
「どうして? 勝負を挑まれたら、正面から粉砕でしょ。相手を全員捕まえないといけないんだから、さっさとみんな動けないようにしないと! 突撃!!」
私が馬車から身を乗り出して叫ぶと、馬なし馬車が応じた。
猛烈な勢いで走り出す。
「は!? どうしてインビジブルストーカーがジャネット様の命令を聞いてますの!?」
「そういうこともあるんじゃない? 馬車は新しいのを辺境から届けさせるから勘弁してね。吶喊!!」
こちらから見える、ジャクリーンの顔が引きつった。
まさか全速力で突撃してくるとは思わなかったんだろう。
「避けろー!! ぶつかるわよ! ええい!」
扉から外に飛び降りるジャクリーン。
ドレス姿なのに、石畳で上手く前転して立ち上がる。
決断が早い。
「ストップ! ストーップ!! とまりなさーい!!」
馬なし馬車は、シャーロットが慌てて叫んだけことで速度を緩めた。
結果として、ジャクリーンの馬車と横をかすめるだけで済んだのだった。
しかし、急速に方向転換しようとしていたジャクリーンの馬車はそれでは収まらない。
体制を崩して、馬車が横倒しになっていく。
ついに、ドシーン!と馬車が転がって、中で黒ずくめの男たちがウグワーッ!!と叫んだ。
流石はデストレード、こんな状態でも馬車に掴まったままだ。
ついには横倒しの馬車の上に立ち上がり、憲兵たちに向かって叫んだ。
「確保ーっ!!」
うわーっと駆け込んでくる憲兵たち。
「彼女、有能ねえ」
「ええ、極めて有能な憲兵ですわよ。そして部下を囮にしたコンサルタントは見事に逃げおおせてしまったようですわね」
「本当だ! どこにもいない! ドレスなのになんて足が速い……!!」
だが、これでジャクリーンが集めた犯罪チームは一網打尽にできたようだ。
彼女がカーバンクルに関わることはあるまい。
その後、我が家にオーシレイがやって来て、直接カーバンクルのピーターを引き取っていった。
ピーターとバスカーは別れを惜しんで、鼻先をくっつけあって『わふわふ』『ちゅいちゅい』言っていた。
また王宮に遊びに行けば会えるわよ。
捕らえられたジャクリーンの犯罪チームは、全てを話した。
カーバンクルを狙っているのは、外国の貴族だったらしい。
そして彼らは、貴族の子飼いの者たちだったと。
一気に国際問題になってきた。
この先は面倒なので、国にやってもらうことにしよう。
「そうまでして、カーバンクルって欲しいものなのかしら」
王立アカデミーで講義が終わった後、シャーロットに尋ねてみた。
私としては、ピーターがいても何ら生活が変わったという気はしていなかったのだ。
ただ、バスカーが嬉しそうだっただけ。
「そうですわねえ。カーバンクルは、幸運をもたらす獣と言われていますわ。それを持っていることで、持ち主には望外の幸いが得られるとか。これを求めて、カーバンクルを欲しがった方が多かったのでしょうねえ」
「ふうん」
私は鼻を鳴らした。
「ばかみたい。他所から与えられる幸運なんて、そんな不確定なものに頼っていても本当に幸せにはなれないじゃない? そういうのは自分から動いて、自分の意志で掴むものでしょ」
これを聞いて、シャーロットがにんまりと笑む。
「ははあ。そういう貴女だからこそ、カーバンクルは運命を操って、やって来たのですわね。本当の幸運は、それを自らの手で掴もうとする者の元にやって来る。そういうものですわ」
「そういうものなのかなあ」
よく分からない話だった。
少なくとも、そういう望外の幸運なんてものは、やれる事全てに手を尽くしてから初めて待つものだと、私は思っている。
父からはそう教えられたし、辺境で暮らすうちに、それが真実だと実感するようになった。
ただまあ、このシャーロットとの出会いだけは向こうからやって来た幸運だったけれども。
「なんです、ジャネット様。わたくしの顔を見てニコニコして」
「ううん、なんでもないわ」
こうしてまた、つかの間の日常がやって来る。
そんなある日のこと。
「牛乳でーす」
「ご苦労さま。あら!」
まだ早い時間。
外でメイドが声を上げた。
「どうしたの?」
「牛乳の箱の中に!」
『ちゅちゅー!』
『わふー!?』
聞き覚えのある鳴き声を聞いて、私の部屋で眠っていたバスカーが飛び起きた。
すごい勢いで玄関に向かっていく。
どうやら、幸運の獣カーバンクルのピーターは、その幸運の力を使って友達に会いに来たらしい。
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