45 / 107
第45話 対面ネレウス・ハッタリ戦
しおりを挟む
水底にて、渦潮の根本を抜ける。
そこから浮上に移るのだが、明らかに渦の密度が薄くなっている。
「ゴボボー」
あ、待てイングリド!
急浮上するとよくないぞ。
それなりのペースで……。
身振り手振りで伝えると、彼女は頷いた。かなり肺活量が多いようである。
まだまだ余裕そうだな。
俺たちは無理のないペースで、ゆったりと浮上していった。
いや、これはオルカ騎士団が潜れたとしても、水中呼吸の魔法がない限りは突破不能だろう。
念の入ったことだ。
ぷかりと水面から顔を出す、俺とイングリド。
「ふうー。ここまで長く水中にいたのは初めてだな!」
イングリドが快活に告げた。
声が大変おおきい。
「うわっ、何者だ!?」
気付かれてしまった。
うわっ、とか本音が出たな?
仕方ないので、オルカの上に立って全身を現すことにした。
「俺だ」
「くっ、魔力の反応も何もなかったというのに、いつの間に……!!」
そこにいたのは、青白いクラーケンの腹に乗った男だった。
青い肌に、金色の瞳をしている。
耳は尖っており、その上から四本の短い角が生えていた。
「普通に息を止め、下から潜ってきたのだよ……」
「原始的手段!! どうして息が続いたのだ!」
「俺は素潜りスキルがあり、イングリドは肺活量が凄かったのだ」
「なん……だと……。力押し……!?」
愕然とするその男こそ、魔族ネレウスであろう。
思ったよりも想定外の事に弱そうだな。
「今の君の考えは、こうだ。これまで渦潮の魔法を力押しで掻い潜られたことはないというのに……だ!」
「これまで渦潮の魔法を力押しで掻い潜られたことはないというのに……はっ!? き、貴様!」
俺が口にした通りの言葉を喋って、ハッとするネレウス。
イングリドが目を丸くして、「えっ、心を読んだのか!? 道化師というのは凄いんだなあ!!」などと素直に感心しているが、そうではない。
先に、彼の思考に形を与えることで、思わず発してしまう言葉を誘導したのである。
そしてこれは、聞いたままのパフォーマンス以上に意味があるのだ。
ネレウスはクラーケンの上を歩きながら、俺を睨みつけてくる。
全身から警戒する気配を漂わせているではないか。
そう。
こちらの実力を、本来以上に大きく見せることができるのだ。
思考を読んでしまうほどの相手。並大抵ではあるまい。
ネレウスが純血種に近い魔族ならばこそ、渦潮の魔法と、今の言葉の先読み、二つの意味で上回られたという認識。
これを無視することはできまい。
「お前も……魔族か?」
「その通り」
ここはハッタリである。
既に、オルカは俺と以心伝心。
足先の動きで意図を察し、スイーッとクラーケンの横を泳いでいく。
「キングバイ王国に雇われ、君を止めに来た。君はマールイ王国に雇われているな?」
「むっ!? 何の証拠がある」
なんと隠し事が下手な男だろう。
彼は、この間邂逅した腐敗神の司祭とは違い、謀略に向いていないタイプだ。
つまり、イングリドのように、実際に力を用いてドンパチやりあうタイプであろう。
できれば海の上、しかも渦潮に囲まれて逃げ場がない状況では戦いたくないな。
それに、観客がいない状況ではやる気が出ない。
ここはハッタリで彼にご退散願おう。
「まず、この俺は、マールイ王国に務めていた事がある。故に、かの国のシステムをよく知っている。あの国からどれだけ前金をもらえたのかは知らないが、後の本報酬は期待しない方が良いぞ」
「な、なんだと!? デタラメを言うな!」
「でたらめではない。いいか、よく考えてみろ。海軍をろくにもたないマールイ王国が、どうして海運を主とするキングバイ王国に戦争を仕掛ける? そこに勝ちの目はあるか? マールイ王国は、さらに隣国であるガットルテ王国とも険悪な状況に陥っている。孤立無援だ。これに加えて、マールイ王国は独自の生産物が農産物しかない。産業的な強みがないのだ。即ち、付加価値による商売ができない。なのに、隣国と海運国を敵に回している」
「む、むむうーっ!!」
ネレウスが唸った。
「本当に君は口が回るなあ」
イングリドがのんきに感心している。
「マールイ王国は、海戦を行うなら、全ての戦闘行動を君にやってもらわねば回らない。寝る間も無くこき使われるぞ? 今も、追加の指示が無いまま、ずっとここで渦潮を作って立ち往生しているのだろう?」
「ぬ、ぬぬうううっ」
図星らしい。
ネレウスは、キングバイ王国と大陸を隔てるよう渦潮を作ったはいいが、宣戦布告をしただけで、あとは何の動きも見せていないのだ。
これは、これをこうしろという指示がマールイ王国から出ていないためだ。
無論、マールイ王国に、戦場を俯瞰して見た上で戦略を立てられる人物などいない。
ネレウスに何もかも放り投げて、すっかり安心しているのだ。
「いいか? かつてマールイ王国にいた立場から君に忠告する。彼らは無能だ。君にキングバイ王国の足止めを依頼した後は、何も考えていないぞ。このまま永遠に、君にこの状況を維持させるか、あるいは君単体でキングバイ王国と戦うよう指示を出すか、どちらかだ。いかに魔族とは言えど、たった一人で一国を相手取るのは難しかろう」
「ぐぬう……!」
純血種に近いという魔族、ネレウス。
だが、純血種で無いならば、睡眠も食事も必要になる。
ちなみに純血種は、存在するだけで魔力を消費し続けるわけで、純血種でなくなれば存在に魔力消費が不要になるので、どちらがマシかという話ではない。
どちらにもいいところ、悪いところがあるのだ。
「俺は交渉に来たのだ、ネレウス。俺の名はオーギュスト。マールイ王国で百年もの間、王宮道化師をしてきた者だ。それが今は、クビになった。いいか? 百年尽くしてきた相手を容易にクビにするような国だぞ? それが、雇い主としての誠意を見せてくれると思うかね? 見せるわけがないだろう」
「き、貴様がマールイ王国の関係者だったという証拠は!」
「君に仕事を依頼したのは、大臣のガルフスかね? これこれ、こういう顔立ちで、やたらと人を見下した感じの。それに、偉そうな顔をした大男が付き従って無かったかね? 騎士団長のバリカス。そしてキツネのような顔をした外交官」
ネレウスの顔色が、みるみる変わっていった。
青い肌の魔族の血の気が引くと、白くなるのだな。
「彼らは三人とも出たがりだからね。自分を大きく見せて、君に言うことを聞かせて悦に入っていたのさ。さあネレウス! 彼らに真実を問いただしに行きたまえ! そして残りの報酬を受け取るべきだ! 何せ、君は何の音沙汰も無いまま、ずっとここで渦潮を維持し続けたのだ! ……充分に仕事をしたとは思わないかね?」
「……悪魔のささやきだなあ」
黙っていたまえ、イングリド。
俺の話を聞いたネレウスは、なんとも言えぬ表情になった。
そして、何かを決意したようで、呪文を唱える。
これは、渦潮の魔法を解除しているのだ。
まだ渦は巻いているが、すぐに収まるだろう。
「マールイ王国にて、奴らの真意を確かめて来てやる。貴様の言葉が嘘だったなら、次に会ったときは覚えていろよ」
「俺は記憶力がいい方でね。覚えているとも」
「くっ、口だけは回る……!!」
それだけ告げると、ネレウスはクラーケンに乗って深く深く潜航して行った。
このまま真っ直ぐ、マールイ王国へ向かうのだろう。
「さて、これで仕事はおしまいだ。渦潮が収まれば、船は行き来できるだろう? それに、ネレウスまでの距離を伝えれば、キングバイ王国は遠距離攻撃が可能な武器をすぐに手配するだろうさ」
「うーん、抜け目がない……。しかし今回、私は何もしなかったな」
首をかしげるイングリドに、俺はウインクをした。
「幸運にも、ネレウスが俺の言葉を信じてくれただろう? 最良の結果だ。意味はあった。さあ、帰還して、船の上のギスカを迎えに行くぞ!」
観客がいない仕事は、さっさと終える。
身を危険にさらすなどもっての他なのだ。
そこから浮上に移るのだが、明らかに渦の密度が薄くなっている。
「ゴボボー」
あ、待てイングリド!
急浮上するとよくないぞ。
それなりのペースで……。
身振り手振りで伝えると、彼女は頷いた。かなり肺活量が多いようである。
まだまだ余裕そうだな。
俺たちは無理のないペースで、ゆったりと浮上していった。
いや、これはオルカ騎士団が潜れたとしても、水中呼吸の魔法がない限りは突破不能だろう。
念の入ったことだ。
ぷかりと水面から顔を出す、俺とイングリド。
「ふうー。ここまで長く水中にいたのは初めてだな!」
イングリドが快活に告げた。
声が大変おおきい。
「うわっ、何者だ!?」
気付かれてしまった。
うわっ、とか本音が出たな?
仕方ないので、オルカの上に立って全身を現すことにした。
「俺だ」
「くっ、魔力の反応も何もなかったというのに、いつの間に……!!」
そこにいたのは、青白いクラーケンの腹に乗った男だった。
青い肌に、金色の瞳をしている。
耳は尖っており、その上から四本の短い角が生えていた。
「普通に息を止め、下から潜ってきたのだよ……」
「原始的手段!! どうして息が続いたのだ!」
「俺は素潜りスキルがあり、イングリドは肺活量が凄かったのだ」
「なん……だと……。力押し……!?」
愕然とするその男こそ、魔族ネレウスであろう。
思ったよりも想定外の事に弱そうだな。
「今の君の考えは、こうだ。これまで渦潮の魔法を力押しで掻い潜られたことはないというのに……だ!」
「これまで渦潮の魔法を力押しで掻い潜られたことはないというのに……はっ!? き、貴様!」
俺が口にした通りの言葉を喋って、ハッとするネレウス。
イングリドが目を丸くして、「えっ、心を読んだのか!? 道化師というのは凄いんだなあ!!」などと素直に感心しているが、そうではない。
先に、彼の思考に形を与えることで、思わず発してしまう言葉を誘導したのである。
そしてこれは、聞いたままのパフォーマンス以上に意味があるのだ。
ネレウスはクラーケンの上を歩きながら、俺を睨みつけてくる。
全身から警戒する気配を漂わせているではないか。
そう。
こちらの実力を、本来以上に大きく見せることができるのだ。
思考を読んでしまうほどの相手。並大抵ではあるまい。
ネレウスが純血種に近い魔族ならばこそ、渦潮の魔法と、今の言葉の先読み、二つの意味で上回られたという認識。
これを無視することはできまい。
「お前も……魔族か?」
「その通り」
ここはハッタリである。
既に、オルカは俺と以心伝心。
足先の動きで意図を察し、スイーッとクラーケンの横を泳いでいく。
「キングバイ王国に雇われ、君を止めに来た。君はマールイ王国に雇われているな?」
「むっ!? 何の証拠がある」
なんと隠し事が下手な男だろう。
彼は、この間邂逅した腐敗神の司祭とは違い、謀略に向いていないタイプだ。
つまり、イングリドのように、実際に力を用いてドンパチやりあうタイプであろう。
できれば海の上、しかも渦潮に囲まれて逃げ場がない状況では戦いたくないな。
それに、観客がいない状況ではやる気が出ない。
ここはハッタリで彼にご退散願おう。
「まず、この俺は、マールイ王国に務めていた事がある。故に、かの国のシステムをよく知っている。あの国からどれだけ前金をもらえたのかは知らないが、後の本報酬は期待しない方が良いぞ」
「な、なんだと!? デタラメを言うな!」
「でたらめではない。いいか、よく考えてみろ。海軍をろくにもたないマールイ王国が、どうして海運を主とするキングバイ王国に戦争を仕掛ける? そこに勝ちの目はあるか? マールイ王国は、さらに隣国であるガットルテ王国とも険悪な状況に陥っている。孤立無援だ。これに加えて、マールイ王国は独自の生産物が農産物しかない。産業的な強みがないのだ。即ち、付加価値による商売ができない。なのに、隣国と海運国を敵に回している」
「む、むむうーっ!!」
ネレウスが唸った。
「本当に君は口が回るなあ」
イングリドがのんきに感心している。
「マールイ王国は、海戦を行うなら、全ての戦闘行動を君にやってもらわねば回らない。寝る間も無くこき使われるぞ? 今も、追加の指示が無いまま、ずっとここで渦潮を作って立ち往生しているのだろう?」
「ぬ、ぬぬうううっ」
図星らしい。
ネレウスは、キングバイ王国と大陸を隔てるよう渦潮を作ったはいいが、宣戦布告をしただけで、あとは何の動きも見せていないのだ。
これは、これをこうしろという指示がマールイ王国から出ていないためだ。
無論、マールイ王国に、戦場を俯瞰して見た上で戦略を立てられる人物などいない。
ネレウスに何もかも放り投げて、すっかり安心しているのだ。
「いいか? かつてマールイ王国にいた立場から君に忠告する。彼らは無能だ。君にキングバイ王国の足止めを依頼した後は、何も考えていないぞ。このまま永遠に、君にこの状況を維持させるか、あるいは君単体でキングバイ王国と戦うよう指示を出すか、どちらかだ。いかに魔族とは言えど、たった一人で一国を相手取るのは難しかろう」
「ぐぬう……!」
純血種に近いという魔族、ネレウス。
だが、純血種で無いならば、睡眠も食事も必要になる。
ちなみに純血種は、存在するだけで魔力を消費し続けるわけで、純血種でなくなれば存在に魔力消費が不要になるので、どちらがマシかという話ではない。
どちらにもいいところ、悪いところがあるのだ。
「俺は交渉に来たのだ、ネレウス。俺の名はオーギュスト。マールイ王国で百年もの間、王宮道化師をしてきた者だ。それが今は、クビになった。いいか? 百年尽くしてきた相手を容易にクビにするような国だぞ? それが、雇い主としての誠意を見せてくれると思うかね? 見せるわけがないだろう」
「き、貴様がマールイ王国の関係者だったという証拠は!」
「君に仕事を依頼したのは、大臣のガルフスかね? これこれ、こういう顔立ちで、やたらと人を見下した感じの。それに、偉そうな顔をした大男が付き従って無かったかね? 騎士団長のバリカス。そしてキツネのような顔をした外交官」
ネレウスの顔色が、みるみる変わっていった。
青い肌の魔族の血の気が引くと、白くなるのだな。
「彼らは三人とも出たがりだからね。自分を大きく見せて、君に言うことを聞かせて悦に入っていたのさ。さあネレウス! 彼らに真実を問いただしに行きたまえ! そして残りの報酬を受け取るべきだ! 何せ、君は何の音沙汰も無いまま、ずっとここで渦潮を維持し続けたのだ! ……充分に仕事をしたとは思わないかね?」
「……悪魔のささやきだなあ」
黙っていたまえ、イングリド。
俺の話を聞いたネレウスは、なんとも言えぬ表情になった。
そして、何かを決意したようで、呪文を唱える。
これは、渦潮の魔法を解除しているのだ。
まだ渦は巻いているが、すぐに収まるだろう。
「マールイ王国にて、奴らの真意を確かめて来てやる。貴様の言葉が嘘だったなら、次に会ったときは覚えていろよ」
「俺は記憶力がいい方でね。覚えているとも」
「くっ、口だけは回る……!!」
それだけ告げると、ネレウスはクラーケンに乗って深く深く潜航して行った。
このまま真っ直ぐ、マールイ王国へ向かうのだろう。
「さて、これで仕事はおしまいだ。渦潮が収まれば、船は行き来できるだろう? それに、ネレウスまでの距離を伝えれば、キングバイ王国は遠距離攻撃が可能な武器をすぐに手配するだろうさ」
「うーん、抜け目がない……。しかし今回、私は何もしなかったな」
首をかしげるイングリドに、俺はウインクをした。
「幸運にも、ネレウスが俺の言葉を信じてくれただろう? 最良の結果だ。意味はあった。さあ、帰還して、船の上のギスカを迎えに行くぞ!」
観客がいない仕事は、さっさと終える。
身を危険にさらすなどもっての他なのだ。
0
お気に入りに追加
1,892
あなたにおすすめの小説
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
聖女の孫だけど冒険者になるよ!
春野こもも
ファンタジー
森の奥で元聖女の祖母と暮らすセシルは幼い頃から剣と魔法を教え込まれる。それに加えて彼女は精霊の力を使いこなすことができた。
12才にった彼女は生き別れた祖父を探すために旅立つ。そして冒険者となりその能力を生かしてギルドの依頼を難なくこなしていく。
ある依頼でセシルの前に現れた黒髪の青年は非常に高い戦闘力を持っていた。なんと彼は勇者とともに召喚された異世界人だった。そして2人はチームを組むことになる。
基本冒険ファンタジーですが終盤恋愛要素が入ってきます。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる