35 / 107
第35話 逆奇襲
しおりを挟む
護衛の旅は、実にのどかなものだ。
最初にあったようなゴブリンによる襲撃も、頻繁に起こるようなものではない。
そのため、護衛における報酬は、基本報酬と発生した危険による追加報酬が細かく分かれている。
ゴブリンの襲撃は、比較的安めの追加報酬だ。
そして危険が無かった場合、護衛報酬は日割りだとかなり安いことになる。
そのため、食事をもらいながらダラダラしつつ金も欲しい……などという冒険者がよくこの仕事を受けている。
俺たち以外の冒険者が、さほど腕が良くない──ゴブリン相手に不覚を取るレベルなのも、それが理由だ。
「またゴブリンだね」
「よく出てくるな。今回はギスカがメインでやってみるかい?」
「そうするよ。さあて、他の冒険者たち! 下がっておいで! 赤光石、藍青石、爪弾く火花よ力をお貸し! 熱と冷気を合わせて放つ、蒸気の嵐! スチームストーム!」
荷馬車の周囲を、熱い風が吹き荒れる。
「ウグワーッ!?」
ゴブリンたちの叫び声が響いた。
彼らが近づく前に、強烈な魔法で一掃してしまう戦術である。
「鉱石魔法は、触媒となる石を組み合わせることができるのか」
「ああ、そうさ。その場で石を組み合わせて、即興で魔法を作るのも鉱石魔法の醍醐味さね。ああ、スッキリした。あんたたちと一緒だと、あたいの見せ場がなくなるかと思ってたよ」
冗談を口にしながら、ギスカがウインクする。
ゴブリンたちはこの一撃で肝をつぶしたらしい。
生き残りが、わあわあと叫びながら逃げていく。
その日は、もう襲撃が無かった。
のどかなものである。
お陰で、俺は今後の対策を練ることができる。
「腐敗神の信者たちは、俺たちに標的を変えたようだ。三度計画を潰されたため、俺たちをどうにかせねば計画を進められないと考えたのだろう」
「ふむ……。それはつまり、計画を立案したり進めたりしている、彼らのリーダーがいるということ?」
「そうなるだろう。そして彼らも人である以上、何もない荒野を拠点として暮らしているとは思えない。恐らく、どこかの村を利用していると思う。この護衛は、彼らの拠点を探すために実に都合がいいんだ」
ゴブリンを退治した後、割り当てられた荷馬車に戻る。
馬車の幌の上では、鉱石魔法が生み出した不思議な生き物が周囲を警戒している。
使い魔なのだそうだ。小石に目玉が生えて、それが幾つも積み上がっているような見た目をしている。
索敵はこれに任せて、車内にて作戦会議。
布の上に砂を集めると、これをギスカが杖で突いた。
砂が地図の形になる。
「昨日逃げた男は、次の村にいるみたいだね。留まっているよ」
「なるほど。位置さえ分かれば、こちらから奇襲ができるな」
「私たちが奇襲を仕掛けるのか!?」
イングリドが目を丸くした。
いつもやられるのを待っているばかりでは無いのだ。
ちなみに昨日の男は、どうやら冒険者パーティの新参者だったらしい。
すぐに姿を消してしまったので、そのパーティは、分け前が増えるとむしろ喜んでいた。
よほどの絆が無ければ、冒険者などそんなものなのだろう。
「いつまでも襲撃に怯えるのは笑えないだろ? 憂いはさっくりと片付けておくものさ」
「同感だね。ドワーフには、ヒヤリハットの法則ってのがあってね。ちょっとした気になることや小さな事故を放っておかず、徹底的に解析して、そいつらの大本になっている事態が大事故になるのを防ぐ考え方なのさ」
「素晴らしい思考だ! すっきりしていて大変いい! イングリドも、懸念ごとはすぐに片付けたほうがいいだろう?」
「それはそうだな」
イングリドが納得した。
大変物分りがいいのが彼女のいいところだ。
奇襲という言葉の卑怯な響きは、すっかり意識から消え失せたようだ。
かくして俺たちは、雇い主に上申することになる。
「我々が先行し、村で迎える体勢を作りましょう。本日はゴブリンを撃退し、これ以上の襲撃はないものと思いますからな」
「なるほど、確かに。では先に出てくれるか」
納得する雇い主。
何より、アキンドー商会の大きな依頼を一つ果たしており、商会が世話をしているジョノーキン村の子どもたちからの信頼も厚い、俺たちのことである。
意見が通りやすいのだ。
他の冒険者たちは、『こいつらはなんで、そんな面倒なことを率先してやろうとしているのだ』と訝しげだ。
確かに、彼らには関係ない。
我々にとってメリットがある、というだけである。
「では出発だ!」
荷馬車の速度は、人が歩く程度の速さ。
冒険者の足でならば、容易く追い抜くことができる。
さらに、ここへ鉱石魔法を使用して速度を上げる。
「さあギスカ、君の出番だ!」
「ほほーう? よくぞ、鉱石魔法に移動を早くする魔法があると分かったね?」
「鉱山は、足場が悪いだろう? 仕事効率を上げるなら、足元からさ」
「ご明察さね! 行くよ! 大地の砂よ、石くれよ、力をお貸し! 平らかに道を作りて、足場となれ! ファインロード!」
ギスカが杖で地面を突くと、俺たちの足元だけが、平坦な地面に変わった。
脚を上げると、そこはただの地面。
足を下ろすと、平坦な地面。
これはいい。
「荷車そのものにも掛けられるんだけどね。こいつを使えば、馬車だってなんだって速度が上がるよ」
「ではどうして、キャラバンの荷馬車には使わなかったんだ?」
イングリドの当然の質問に対し、ギスカはウインクして答えた。
「頼まれなかったからさ。魔法だってタダじゃないんだ。あんたらが、あたいの仲間だから使ってやってるんだよ!」
「なるほど、確かに!」
イングリドがまた納得した。
物分りが大変いいところが、彼女の美点である。
かくして、俺たち三人は高速で移動する。
町中ですらありえないような、足場の良さ。
進む速度も上がるというものだ。
あっという間に村が見えてきて……。
「なにっ、お、お前らどうして先に!? は、速いっ」
昨日の冒険者が見えたところで、イングリドが加速した。
凄まじい速度で駆け寄りざま、昨日の冒険者へ渾身のストレートを叩き込む。
「ウグワーッ!?」
地面と平行に吹き飛んでいく冒険者。
さあ、馬車到着前に、奇襲を完遂させねば。
最初にあったようなゴブリンによる襲撃も、頻繁に起こるようなものではない。
そのため、護衛における報酬は、基本報酬と発生した危険による追加報酬が細かく分かれている。
ゴブリンの襲撃は、比較的安めの追加報酬だ。
そして危険が無かった場合、護衛報酬は日割りだとかなり安いことになる。
そのため、食事をもらいながらダラダラしつつ金も欲しい……などという冒険者がよくこの仕事を受けている。
俺たち以外の冒険者が、さほど腕が良くない──ゴブリン相手に不覚を取るレベルなのも、それが理由だ。
「またゴブリンだね」
「よく出てくるな。今回はギスカがメインでやってみるかい?」
「そうするよ。さあて、他の冒険者たち! 下がっておいで! 赤光石、藍青石、爪弾く火花よ力をお貸し! 熱と冷気を合わせて放つ、蒸気の嵐! スチームストーム!」
荷馬車の周囲を、熱い風が吹き荒れる。
「ウグワーッ!?」
ゴブリンたちの叫び声が響いた。
彼らが近づく前に、強烈な魔法で一掃してしまう戦術である。
「鉱石魔法は、触媒となる石を組み合わせることができるのか」
「ああ、そうさ。その場で石を組み合わせて、即興で魔法を作るのも鉱石魔法の醍醐味さね。ああ、スッキリした。あんたたちと一緒だと、あたいの見せ場がなくなるかと思ってたよ」
冗談を口にしながら、ギスカがウインクする。
ゴブリンたちはこの一撃で肝をつぶしたらしい。
生き残りが、わあわあと叫びながら逃げていく。
その日は、もう襲撃が無かった。
のどかなものである。
お陰で、俺は今後の対策を練ることができる。
「腐敗神の信者たちは、俺たちに標的を変えたようだ。三度計画を潰されたため、俺たちをどうにかせねば計画を進められないと考えたのだろう」
「ふむ……。それはつまり、計画を立案したり進めたりしている、彼らのリーダーがいるということ?」
「そうなるだろう。そして彼らも人である以上、何もない荒野を拠点として暮らしているとは思えない。恐らく、どこかの村を利用していると思う。この護衛は、彼らの拠点を探すために実に都合がいいんだ」
ゴブリンを退治した後、割り当てられた荷馬車に戻る。
馬車の幌の上では、鉱石魔法が生み出した不思議な生き物が周囲を警戒している。
使い魔なのだそうだ。小石に目玉が生えて、それが幾つも積み上がっているような見た目をしている。
索敵はこれに任せて、車内にて作戦会議。
布の上に砂を集めると、これをギスカが杖で突いた。
砂が地図の形になる。
「昨日逃げた男は、次の村にいるみたいだね。留まっているよ」
「なるほど。位置さえ分かれば、こちらから奇襲ができるな」
「私たちが奇襲を仕掛けるのか!?」
イングリドが目を丸くした。
いつもやられるのを待っているばかりでは無いのだ。
ちなみに昨日の男は、どうやら冒険者パーティの新参者だったらしい。
すぐに姿を消してしまったので、そのパーティは、分け前が増えるとむしろ喜んでいた。
よほどの絆が無ければ、冒険者などそんなものなのだろう。
「いつまでも襲撃に怯えるのは笑えないだろ? 憂いはさっくりと片付けておくものさ」
「同感だね。ドワーフには、ヒヤリハットの法則ってのがあってね。ちょっとした気になることや小さな事故を放っておかず、徹底的に解析して、そいつらの大本になっている事態が大事故になるのを防ぐ考え方なのさ」
「素晴らしい思考だ! すっきりしていて大変いい! イングリドも、懸念ごとはすぐに片付けたほうがいいだろう?」
「それはそうだな」
イングリドが納得した。
大変物分りがいいのが彼女のいいところだ。
奇襲という言葉の卑怯な響きは、すっかり意識から消え失せたようだ。
かくして俺たちは、雇い主に上申することになる。
「我々が先行し、村で迎える体勢を作りましょう。本日はゴブリンを撃退し、これ以上の襲撃はないものと思いますからな」
「なるほど、確かに。では先に出てくれるか」
納得する雇い主。
何より、アキンドー商会の大きな依頼を一つ果たしており、商会が世話をしているジョノーキン村の子どもたちからの信頼も厚い、俺たちのことである。
意見が通りやすいのだ。
他の冒険者たちは、『こいつらはなんで、そんな面倒なことを率先してやろうとしているのだ』と訝しげだ。
確かに、彼らには関係ない。
我々にとってメリットがある、というだけである。
「では出発だ!」
荷馬車の速度は、人が歩く程度の速さ。
冒険者の足でならば、容易く追い抜くことができる。
さらに、ここへ鉱石魔法を使用して速度を上げる。
「さあギスカ、君の出番だ!」
「ほほーう? よくぞ、鉱石魔法に移動を早くする魔法があると分かったね?」
「鉱山は、足場が悪いだろう? 仕事効率を上げるなら、足元からさ」
「ご明察さね! 行くよ! 大地の砂よ、石くれよ、力をお貸し! 平らかに道を作りて、足場となれ! ファインロード!」
ギスカが杖で地面を突くと、俺たちの足元だけが、平坦な地面に変わった。
脚を上げると、そこはただの地面。
足を下ろすと、平坦な地面。
これはいい。
「荷車そのものにも掛けられるんだけどね。こいつを使えば、馬車だってなんだって速度が上がるよ」
「ではどうして、キャラバンの荷馬車には使わなかったんだ?」
イングリドの当然の質問に対し、ギスカはウインクして答えた。
「頼まれなかったからさ。魔法だってタダじゃないんだ。あんたらが、あたいの仲間だから使ってやってるんだよ!」
「なるほど、確かに!」
イングリドがまた納得した。
物分りが大変いいところが、彼女の美点である。
かくして、俺たち三人は高速で移動する。
町中ですらありえないような、足場の良さ。
進む速度も上がるというものだ。
あっという間に村が見えてきて……。
「なにっ、お、お前らどうして先に!? は、速いっ」
昨日の冒険者が見えたところで、イングリドが加速した。
凄まじい速度で駆け寄りざま、昨日の冒険者へ渾身のストレートを叩き込む。
「ウグワーッ!?」
地面と平行に吹き飛んでいく冒険者。
さあ、馬車到着前に、奇襲を完遂させねば。
1
お気に入りに追加
1,937
あなたにおすすめの小説
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

その最弱冒険者、実は査定不能の規格外~カースト最底辺のG級冒険者ですが、実力を知った周りの人たちが俺を放っておいてくれません~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
※おかげさまでコミカライズが決定致しました!
時は魔法適正を査定することによって冒険者ランクが決まっていた時代。
冒険者である少年ランスはたった一人の魔法適正Gの最弱冒険者としてギルドでは逆の意味で有名人だった。なのでランスはパーティーにも誘われず、常に一人でクエストをこなし、ひっそりと冒険者をやっていた。
実はあまりの魔力数値に測定不可能だったということを知らずに。
しかしある日のこと。ランスはある少女を偶然助けたことで、魔法を教えてほしいと頼まれる。自分の力に無自覚だったランスは困惑するが、この出来事こそ彼の伝説の始まりだった。
「是非とも我がパーティーに!」
「我が貴族家の護衛魔術師にならぬか!?」
彼の真の実力を知り、次第にランスの周りには色々な人たちが。
そしてどんどんと広がっている波紋。
もちろん、ランスにはそれを止められるわけもなく……。
彼はG級冒険者でありながらいつしかとんでもない地位になっていく。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる