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帰ってきた勇者パーティー編
第106話 世界をガードだタンク職!
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いよいよ周囲一帯が真っ青な世界に塗り替わってきたところで、やっとディアボラの魔法が完成した。
それも、魔王を足止めするだけの魔法である。
「行くのじゃー! ウルトラ・スネア!!」
『もう遅い! 世界は私によって完全に作り変え……ウグワーッ!』
魔王がすてーんと転んだ。
足元に、草を結んで輪っかを作ったようなものが出現している。
これがウルトラ・スネアかあ。
「相手の対魔力とか空を飛んでるとか足が無いとか全部無視して、絶対に転ばせる魔法じゃ。因果に直接干渉するのじゃぞ。その代わり一回転ばせるだけじゃ」
「十分だ!」
俺は一気に距離を詰め、魔王にぶちかましを掛けた。
『ウグワーッ!?』
魔王がゴロゴロ転げる。
その方向はエクセレンがやって来る方だ。
「うおー! 行きますよ魔王ー!! 勇者エクセレン、今決戦の時ーっ!!」
どたどた走っているようで、この一年間鍛え抜かれた彼女の脚力は大したものになっているのだ。
猛烈な勢いで近づいてくる。
ウインドとカッサンドラも来ているな。
ディアボラはのんびり歩いてきている。
「さて、決めるとするか!」
ジュウザが身構えた。
勇者パーティー総力戦である。
包囲された形の魔王は、肩をすくめると立ち上がった。
『もしかして、私に勝った気でいるのかい? 既に世界の九割は塗り替えた。残り一割も時間の問題だ。そうだな、あと六分で私が勝つ』
「……ということは、お前を倒すとここから逆転ができる?」
『さあね?』
はぐらかした。
こいつ、答えると悔しいから答えないつもりだな。
つまり、逆転できる可能性があるということだ。
まず、ジュウザが攻撃を仕掛けた。
「フェイタルヒット!」
激しい打撃が魔王を襲う。
魔王が反撃で放つ、青い世界による侵食は俺がガードだ。
打撃を受けた魔王がたたらを踏んだ。
『あいたた! 私は肉弾戦が苦手なんだが!』
フェイタルヒットを受けて、あいたたで済ませられるような奴のどこが肉弾戦が苦手なんだか。
「あたいからも行くよ! あたいの攻撃は、魔王に直接ダメージを与えられるはずさ!」
カッサンドラの鞭が振るわれる。
これはかなり痛いらしく、魔王は露骨に避ける動きだ。
「よーし! シャイニング大盤振る舞いですよ! とりゃああああ」
エクセレンは投げられそうな武器を片っ端から光らせ、魔王に向かって投擲している。
これらは大半が魔王に防がれるものの、塗り替えられる青い世界と相殺し合っているように見える。
しかし……決定打がない!
「まずいな。時間がどんどん過ぎていく。魔王が防御に徹しているのも最悪だ。勝つ気だぞあいつ」
「手段を選ばず勝ちに来る……あっぱれな魔王と言えるな」
俺の傍らにウインドが立った。
彼は戦いに加わらず、ずっと何かを考えている。
そして注目したのは、俺の背後だった。
「マイティ」
「なんだ?」
「君が走ってきた道は、青い世界に侵食されていない。実は我々は少しずつ、魔王の世界によって塗り替えられつつある。意識を保つだけで精一杯だ」
「そうだったのか!」
「ああ。その中で君だけが平時のように立っている。……間違いなく、この戦いの鍵は君だマイティ。何か、この世界にマイティの守りを宿すことができる何かがあればいいのだが……」
ウインドの言葉がヒントになった。
俺の守りを、他に与える。
仲間をガードするのではなく、仲間ごと俺のガードの中に巻き込む……。
そういう力が、あった。
俺はそれで船を守り、建物を守ったりした。
俺は盾を振り上げ、大地に突き立てた。
「世界よ! 俺がガードしてやる!!」
宣言する。
すると、盾を突き立てた大地から、猛烈な勢いで力みたいなのが流れ込んできた。
俺の視界が広がる。
北の大地で、人々が青い世界に抗っている。
あれは自治連合の連中だ。
共和国では、平和と書かれた看板を掲げて、みんなで青い世界に対抗している。
橋の王国は結界を張り、侵食してくる青い世界と徹底抗戦中だ。
誰もが国を守ろうと、何かをしようとしている。
ナゾマー大森林では、人もモンスターも、青い世界と戦っていた。
次々力尽きて倒れていくが、それでも侵食してくる世界に向かって、武器を振るうのを止めない。
ライトダーク連合軍は、盾と魔法で世界に抗っている。
成すすべなく世界に飲み込まれることなど、誰も望んではいないのだ。
田舎の村で、エクセレンの幼馴染の少年が空を見上げる。
「エクセレン! 俺は戦うぞ! 弱くたって戦うからな!!」
そう叫ぶ。
そしてさらにさらに田舎の村。
懐かしいあの場所で、何百年も盾が飾られていたあの場所で、何かがゆっくりと光る。
なんだろうな。
紋章?
あれは、ディアボラの魔法陣に似た何かのような気がする。
『我が子孫よ。世界をガードするのだ』
「おうよ!!」
流れ込んできた意志に、俺は応じた。
盾を握る手に力を込める。
全身に力を漲らせる。
俺の盾で、世界を襲う青い世界を食い止める……!
「おお! マイティのマッチングとかいうのが特級になったのじゃ! あ、覚醒欄に移動した」
ディアボラが訳のわからない事を言った。
名前:マイティ
職業:星のタンク
Lv:88→90
HP:1300→1400
MP:0
技 :ガード強化(特級) カバーガード(特級) エリアガード(特級)
マジックガード(特級) マインドガード(特級) パリィ(特級)
ガードムーブ(特級) ヘイトコントロール(特級) ベクトルガード(上級)
魔法:なし
覚醒:フェイタルガード ディザスターガード3 ワールド・マッチング
武器:なし
防具:守護者のプレートアーマー、ワールド・ガーダー、星のマント
ロケットウインガー
盾の姿が変わる。
でかくて古い盾ではない。
でかくて、輝く、あちこちにトゲがついた盾になる。
次の瞬間だ。
世界全てを覆い尽くそうとしていた青い世界が、まとめて俺の盾にぶつかってきた。
「うおおおおおおっ!! こんなもんはああああああっ!!」
俺は吠える。
吠えながら、全身に力を込めた。
俺を叩き潰そうと襲いかかる、青い世界の奔流を受け止め……。
押し返す!!
そして、青い世界が弾けた。
俺によってせき止められ、さらには力を丸ごと跳ね返された世界は、自らの力によって相殺されてしまったのだ。
世界の色がもとに戻る。
青い色は、空の青さしか無い。
『へ?』
魔王が間抜けな声を上げて、俺を見た。
俺はニヤリと笑ってこう返してやった。
「悪いな。世界のダメージはゼロだ」
それも、魔王を足止めするだけの魔法である。
「行くのじゃー! ウルトラ・スネア!!」
『もう遅い! 世界は私によって完全に作り変え……ウグワーッ!』
魔王がすてーんと転んだ。
足元に、草を結んで輪っかを作ったようなものが出現している。
これがウルトラ・スネアかあ。
「相手の対魔力とか空を飛んでるとか足が無いとか全部無視して、絶対に転ばせる魔法じゃ。因果に直接干渉するのじゃぞ。その代わり一回転ばせるだけじゃ」
「十分だ!」
俺は一気に距離を詰め、魔王にぶちかましを掛けた。
『ウグワーッ!?』
魔王がゴロゴロ転げる。
その方向はエクセレンがやって来る方だ。
「うおー! 行きますよ魔王ー!! 勇者エクセレン、今決戦の時ーっ!!」
どたどた走っているようで、この一年間鍛え抜かれた彼女の脚力は大したものになっているのだ。
猛烈な勢いで近づいてくる。
ウインドとカッサンドラも来ているな。
ディアボラはのんびり歩いてきている。
「さて、決めるとするか!」
ジュウザが身構えた。
勇者パーティー総力戦である。
包囲された形の魔王は、肩をすくめると立ち上がった。
『もしかして、私に勝った気でいるのかい? 既に世界の九割は塗り替えた。残り一割も時間の問題だ。そうだな、あと六分で私が勝つ』
「……ということは、お前を倒すとここから逆転ができる?」
『さあね?』
はぐらかした。
こいつ、答えると悔しいから答えないつもりだな。
つまり、逆転できる可能性があるということだ。
まず、ジュウザが攻撃を仕掛けた。
「フェイタルヒット!」
激しい打撃が魔王を襲う。
魔王が反撃で放つ、青い世界による侵食は俺がガードだ。
打撃を受けた魔王がたたらを踏んだ。
『あいたた! 私は肉弾戦が苦手なんだが!』
フェイタルヒットを受けて、あいたたで済ませられるような奴のどこが肉弾戦が苦手なんだか。
「あたいからも行くよ! あたいの攻撃は、魔王に直接ダメージを与えられるはずさ!」
カッサンドラの鞭が振るわれる。
これはかなり痛いらしく、魔王は露骨に避ける動きだ。
「よーし! シャイニング大盤振る舞いですよ! とりゃああああ」
エクセレンは投げられそうな武器を片っ端から光らせ、魔王に向かって投擲している。
これらは大半が魔王に防がれるものの、塗り替えられる青い世界と相殺し合っているように見える。
しかし……決定打がない!
「まずいな。時間がどんどん過ぎていく。魔王が防御に徹しているのも最悪だ。勝つ気だぞあいつ」
「手段を選ばず勝ちに来る……あっぱれな魔王と言えるな」
俺の傍らにウインドが立った。
彼は戦いに加わらず、ずっと何かを考えている。
そして注目したのは、俺の背後だった。
「マイティ」
「なんだ?」
「君が走ってきた道は、青い世界に侵食されていない。実は我々は少しずつ、魔王の世界によって塗り替えられつつある。意識を保つだけで精一杯だ」
「そうだったのか!」
「ああ。その中で君だけが平時のように立っている。……間違いなく、この戦いの鍵は君だマイティ。何か、この世界にマイティの守りを宿すことができる何かがあればいいのだが……」
ウインドの言葉がヒントになった。
俺の守りを、他に与える。
仲間をガードするのではなく、仲間ごと俺のガードの中に巻き込む……。
そういう力が、あった。
俺はそれで船を守り、建物を守ったりした。
俺は盾を振り上げ、大地に突き立てた。
「世界よ! 俺がガードしてやる!!」
宣言する。
すると、盾を突き立てた大地から、猛烈な勢いで力みたいなのが流れ込んできた。
俺の視界が広がる。
北の大地で、人々が青い世界に抗っている。
あれは自治連合の連中だ。
共和国では、平和と書かれた看板を掲げて、みんなで青い世界に対抗している。
橋の王国は結界を張り、侵食してくる青い世界と徹底抗戦中だ。
誰もが国を守ろうと、何かをしようとしている。
ナゾマー大森林では、人もモンスターも、青い世界と戦っていた。
次々力尽きて倒れていくが、それでも侵食してくる世界に向かって、武器を振るうのを止めない。
ライトダーク連合軍は、盾と魔法で世界に抗っている。
成すすべなく世界に飲み込まれることなど、誰も望んではいないのだ。
田舎の村で、エクセレンの幼馴染の少年が空を見上げる。
「エクセレン! 俺は戦うぞ! 弱くたって戦うからな!!」
そう叫ぶ。
そしてさらにさらに田舎の村。
懐かしいあの場所で、何百年も盾が飾られていたあの場所で、何かがゆっくりと光る。
なんだろうな。
紋章?
あれは、ディアボラの魔法陣に似た何かのような気がする。
『我が子孫よ。世界をガードするのだ』
「おうよ!!」
流れ込んできた意志に、俺は応じた。
盾を握る手に力を込める。
全身に力を漲らせる。
俺の盾で、世界を襲う青い世界を食い止める……!
「おお! マイティのマッチングとかいうのが特級になったのじゃ! あ、覚醒欄に移動した」
ディアボラが訳のわからない事を言った。
名前:マイティ
職業:星のタンク
Lv:88→90
HP:1300→1400
MP:0
技 :ガード強化(特級) カバーガード(特級) エリアガード(特級)
マジックガード(特級) マインドガード(特級) パリィ(特級)
ガードムーブ(特級) ヘイトコントロール(特級) ベクトルガード(上級)
魔法:なし
覚醒:フェイタルガード ディザスターガード3 ワールド・マッチング
武器:なし
防具:守護者のプレートアーマー、ワールド・ガーダー、星のマント
ロケットウインガー
盾の姿が変わる。
でかくて古い盾ではない。
でかくて、輝く、あちこちにトゲがついた盾になる。
次の瞬間だ。
世界全てを覆い尽くそうとしていた青い世界が、まとめて俺の盾にぶつかってきた。
「うおおおおおおっ!! こんなもんはああああああっ!!」
俺は吠える。
吠えながら、全身に力を込めた。
俺を叩き潰そうと襲いかかる、青い世界の奔流を受け止め……。
押し返す!!
そして、青い世界が弾けた。
俺によってせき止められ、さらには力を丸ごと跳ね返された世界は、自らの力によって相殺されてしまったのだ。
世界の色がもとに戻る。
青い色は、空の青さしか無い。
『へ?』
魔王が間抜けな声を上げて、俺を見た。
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「悪いな。世界のダメージはゼロだ」
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