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ライトダーク王国編
第46話 ライトダークの影の部分ってスラム街か
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スターズに案内された俺たちが向かったのは、王城の裏側だった。
城を取り巻くように高級な住宅街が広がっており、そこは塀に囲まれていた。
そう、城壁の内側にある王都は、さらに内側にも壁があったのだ。
そして壁の向こう側に広がっているのは……。
「おおー、なんだか懐かしい光景ですね! ボクの村みたいにしょぼんとした感じです!」
「ああ。これだけ見てるとライトダーク王国って感じがしないな」
俺とエクセレンは不思議な郷愁を感じていた。
目の前にあるのは、掘っ立て小屋や古い石造りの家屋が並ぶ、雑多な町並みだったからだ。
俺たちの生まれた田舎の村に近いな。
だが、もっと密集して人々が住んでいる。
「ここが……ライトダーク王国の病巣、スラム街です」
沈痛な面持ちになったスターズがそう告げる。
だが、そうかあ?
みんな忙しそうに走り回ったり歩き回ったり。
あるいは座り込んで酒を飲んでいるやつもいるが、酒を飲み尽くすと動き始める。
物乞いみたいなのは一人もおらず、皆何かをして働いているように見える。
「活気のある下町じゃないか。というか、スラム街でこんなにみんなが仕事をしてるもんか。ライトダーク王国の表向きと比べて全然キラキラはしてないけどな」
「そ、そうなんですか!? 師は、このような星のない夜空めいた場所が王都にあることは嘆かわしいと言っていたので……」
確かにまあ、街全体がちょっと臭い気はする。
下水とかも完備されてないようだしな。
薄汚れた服を着た人々が、せわしなく動いていて、あちこちで喧嘩も起きているようだ。
きれいな表側の街にいる人間がこれを見たら、クラクラすることだろう。
「ボクは落ち着きますねー」
「俺もだな。あとはもうちょっと清潔になればな」
「わし、人間なんてこんなもんが普通じゃろうと思っとった」
我らエクセレントマイティの面々がケロッとしているので、スターズは驚いたらしい。
「そ、そうだったんですね! そう言えば師は、空のことにしか興味が無い方だったので……。何度も陛下に、このスラム街をどうにかするように上申していたのですが、陛下は笑って取り合わなくて」
「あー、それはあれだ。ベテルギウ王の方が現実が見えてたな」
スラム街のようなこの街が、王都には必要なのだと国王は考えていたんだろう。
だから山の上から見下ろした時、ライトアップされた表側と真っ暗な裏側がはっきりと見えた。
その大きさはちょうど同じくらいだったのだ。
下町を問題視しているなら、これだけの規模のまま放置しておくなんてことはありえない。
人間はきれいなものばかり見たり聞いたりして生きていけないわけだ。
キラキラした表側じゃ生きていけない者もいるし、そういうのが社会に不要ってわけでもない。
下町は、ライトダーク王国のもう一つの顔なのだ。
「ウワーッ臭い!」
エクセレンが鼻をつまんだ。
その横を、荷馬車がパカポコ走っていく。
荷台に満載なのは、大きな桶が幾つも。その上には山盛りのうんこだ。
「ははあ、こうやって下水がない分、出したものを回収するのがいるんだな。そういや……地すべりに遭った村も、あの人数にしては広めの畑を持ってたな。肥料とかはもしかして……」
「あ、そうかもですね! 王都の人たちが出したものを肥料に加工してあちこちの村で使ってるんです!」
「ほえー、よくできてるのじゃ!」
こういうのは、田舎出身の俺とエクセレンが詳しいぞ。
スターズは目を白黒させるばかり。
いいところの生まれなんだろうな。だからこそ、見えないものがあるのだ。
「だったら……師は……師は間違っていたというのでしょうか」
悲しそうな顔をする。
「そうじゃない。まあ、その辺の飯屋で話をしよう。こっちだとあまりゆっくりできなそうだから、飲み屋の方がいいか」
動物の臓物を串焼きにした、ホルモン焼きなるものを売っている店に入る。
こういうものも、田舎だとよく食うな。
エールと、沸かした湯で淹れた薄い茶が出た。
こいつを飲みながらホルモン串を食う。
滋味にあふれている。うまい。
「つまりな、国王は隣国との戦争を心配してたんだろ? それって当たり前だ。だって、そいつはリアルに迫ってる危機だ。国や民が危険に晒される。歴史を紐解くと、十何年に一度はこういうのがあるだろ」
「ええ、ありますね……。だけど、魔王星の話も大事だと思うんです」
「そいつはその通り。だけど魔王星は千年に一度だろ? どうしても毎日現実を見てる王様は、地に足がついた方を優先しちまう。これは仕方ない。だからこそ、占星術師が必要だったんだろう」
「必要……!?」
もそもそホルモン串を食っていたスターズが顔を上げた。
「地上を見る国王と、空を見る占星術師だ。ライトダーク王国は、車とすればこの両輪で成り立ってるんだろう。この国のご先祖は本当に頭がいいぞ。占星術師と星見の塔を作って、ずっと空から来る敵に備えてたんだ。ただまあ、平和が長過ぎたな」
魔王なんてのがいない世界なら、地に足をつけてれば良かった。
多分、ナンポー帝国は地に足をつけて空を見ないで生活していたから、何もかも魔王の勢力に奪われた。
うちの王国は、たまたま俺やエクセレンが地に足が付いてなかったから、それで魔王の勢力を撃退できた。
全部たまたまだ。
だが、ライトダーク王国は最初からそれに備えようとしてたのだ。
立派なもんだ。
その話をしたら、スターズが目を潤ませていた。
「そうだったんですね……。私たちは、先人が残した知恵と仕組みを活用できなくなっていた……。そればかりか、魔王はここに生まれた分断を利用して……!」
「うむうむ、最悪のやつなのじゃな、今の魔王。というか、こういう仕組みの至らぬ部分を見つけ出して利用するのが得意っぽいのじゃ。本当にたちが悪いのじゃー」
ホルモンをパンに挟んでむしゃむしゃやりつつ、うんうん頷くディアボラ。
エクセレンはホルモンをひたすらモグモグしている。
「では……私たちはどうしたらいいんでしょうか」
「おう。国のことならその国で解決すべきだろうけどな。魔王案件なら任せてくれ。俺たちは勇者パーティーなんだからよ」
ここでホルモンをごっくんと飲み込んだエクセレンが、にっこり笑った。
「はい! 助けるとかは得意じゃないんですが、状況がなんか最悪にならないうちに解決しちゃいます!」
そう言って、彼女は棍棒をポンポン叩くのだった。
城を取り巻くように高級な住宅街が広がっており、そこは塀に囲まれていた。
そう、城壁の内側にある王都は、さらに内側にも壁があったのだ。
そして壁の向こう側に広がっているのは……。
「おおー、なんだか懐かしい光景ですね! ボクの村みたいにしょぼんとした感じです!」
「ああ。これだけ見てるとライトダーク王国って感じがしないな」
俺とエクセレンは不思議な郷愁を感じていた。
目の前にあるのは、掘っ立て小屋や古い石造りの家屋が並ぶ、雑多な町並みだったからだ。
俺たちの生まれた田舎の村に近いな。
だが、もっと密集して人々が住んでいる。
「ここが……ライトダーク王国の病巣、スラム街です」
沈痛な面持ちになったスターズがそう告げる。
だが、そうかあ?
みんな忙しそうに走り回ったり歩き回ったり。
あるいは座り込んで酒を飲んでいるやつもいるが、酒を飲み尽くすと動き始める。
物乞いみたいなのは一人もおらず、皆何かをして働いているように見える。
「活気のある下町じゃないか。というか、スラム街でこんなにみんなが仕事をしてるもんか。ライトダーク王国の表向きと比べて全然キラキラはしてないけどな」
「そ、そうなんですか!? 師は、このような星のない夜空めいた場所が王都にあることは嘆かわしいと言っていたので……」
確かにまあ、街全体がちょっと臭い気はする。
下水とかも完備されてないようだしな。
薄汚れた服を着た人々が、せわしなく動いていて、あちこちで喧嘩も起きているようだ。
きれいな表側の街にいる人間がこれを見たら、クラクラすることだろう。
「ボクは落ち着きますねー」
「俺もだな。あとはもうちょっと清潔になればな」
「わし、人間なんてこんなもんが普通じゃろうと思っとった」
我らエクセレントマイティの面々がケロッとしているので、スターズは驚いたらしい。
「そ、そうだったんですね! そう言えば師は、空のことにしか興味が無い方だったので……。何度も陛下に、このスラム街をどうにかするように上申していたのですが、陛下は笑って取り合わなくて」
「あー、それはあれだ。ベテルギウ王の方が現実が見えてたな」
スラム街のようなこの街が、王都には必要なのだと国王は考えていたんだろう。
だから山の上から見下ろした時、ライトアップされた表側と真っ暗な裏側がはっきりと見えた。
その大きさはちょうど同じくらいだったのだ。
下町を問題視しているなら、これだけの規模のまま放置しておくなんてことはありえない。
人間はきれいなものばかり見たり聞いたりして生きていけないわけだ。
キラキラした表側じゃ生きていけない者もいるし、そういうのが社会に不要ってわけでもない。
下町は、ライトダーク王国のもう一つの顔なのだ。
「ウワーッ臭い!」
エクセレンが鼻をつまんだ。
その横を、荷馬車がパカポコ走っていく。
荷台に満載なのは、大きな桶が幾つも。その上には山盛りのうんこだ。
「ははあ、こうやって下水がない分、出したものを回収するのがいるんだな。そういや……地すべりに遭った村も、あの人数にしては広めの畑を持ってたな。肥料とかはもしかして……」
「あ、そうかもですね! 王都の人たちが出したものを肥料に加工してあちこちの村で使ってるんです!」
「ほえー、よくできてるのじゃ!」
こういうのは、田舎出身の俺とエクセレンが詳しいぞ。
スターズは目を白黒させるばかり。
いいところの生まれなんだろうな。だからこそ、見えないものがあるのだ。
「だったら……師は……師は間違っていたというのでしょうか」
悲しそうな顔をする。
「そうじゃない。まあ、その辺の飯屋で話をしよう。こっちだとあまりゆっくりできなそうだから、飲み屋の方がいいか」
動物の臓物を串焼きにした、ホルモン焼きなるものを売っている店に入る。
こういうものも、田舎だとよく食うな。
エールと、沸かした湯で淹れた薄い茶が出た。
こいつを飲みながらホルモン串を食う。
滋味にあふれている。うまい。
「つまりな、国王は隣国との戦争を心配してたんだろ? それって当たり前だ。だって、そいつはリアルに迫ってる危機だ。国や民が危険に晒される。歴史を紐解くと、十何年に一度はこういうのがあるだろ」
「ええ、ありますね……。だけど、魔王星の話も大事だと思うんです」
「そいつはその通り。だけど魔王星は千年に一度だろ? どうしても毎日現実を見てる王様は、地に足がついた方を優先しちまう。これは仕方ない。だからこそ、占星術師が必要だったんだろう」
「必要……!?」
もそもそホルモン串を食っていたスターズが顔を上げた。
「地上を見る国王と、空を見る占星術師だ。ライトダーク王国は、車とすればこの両輪で成り立ってるんだろう。この国のご先祖は本当に頭がいいぞ。占星術師と星見の塔を作って、ずっと空から来る敵に備えてたんだ。ただまあ、平和が長過ぎたな」
魔王なんてのがいない世界なら、地に足をつけてれば良かった。
多分、ナンポー帝国は地に足をつけて空を見ないで生活していたから、何もかも魔王の勢力に奪われた。
うちの王国は、たまたま俺やエクセレンが地に足が付いてなかったから、それで魔王の勢力を撃退できた。
全部たまたまだ。
だが、ライトダーク王国は最初からそれに備えようとしてたのだ。
立派なもんだ。
その話をしたら、スターズが目を潤ませていた。
「そうだったんですね……。私たちは、先人が残した知恵と仕組みを活用できなくなっていた……。そればかりか、魔王はここに生まれた分断を利用して……!」
「うむうむ、最悪のやつなのじゃな、今の魔王。というか、こういう仕組みの至らぬ部分を見つけ出して利用するのが得意っぽいのじゃ。本当にたちが悪いのじゃー」
ホルモンをパンに挟んでむしゃむしゃやりつつ、うんうん頷くディアボラ。
エクセレンはホルモンをひたすらモグモグしている。
「では……私たちはどうしたらいいんでしょうか」
「おう。国のことならその国で解決すべきだろうけどな。魔王案件なら任せてくれ。俺たちは勇者パーティーなんだからよ」
ここでホルモンをごっくんと飲み込んだエクセレンが、にっこり笑った。
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