40 / 108
ライトダーク王国編
第40話 クズではない人を勧誘する魔王
しおりを挟む
「あの輝きは……魔王星! 魔王星だ! 伝説に語られていた魔王星が現実に……!? これはいかん! 陛下にお知らせせねば!」
ライトダーク王国は星見の塔。
ここで星を見た占星術師が、暦を作り出し、世界に広めたと言われている。
ライトダーク王国は歴史ある国である。
経てきた時は、千年を優に超える。
千年前に魔王が現れた時も、魔王が倒され、平和が訪れた中で各国が争いを始めた時も、星見の塔はずっとここにあった。
ライトダーク王国と星見の塔は、世界の歴史を刻み、そして流れるさまを見つめてきたのである。
だからこそ、占星術師はこの異変に気づいた。
千年前の記録に、魔王星が降りてきた後に魔王が現れたとある。
今また、世界に異変が起ころうとしているのだ。
「陛下、一大事です! 一大事ですぞ!!」
彼は叫びながらバタバタと走り、会議が行われている中に飛び込んでいった。
その場にいた一同の視線が、占星術師に集中する。
「どうしたのだ、騒がしい」
声を掛けたのは、ライトダークの国王ベテルギウである。
「陛下! 魔王星です! 空に凶兆たる魔王星が現れました! これは一大事ですぞ!」
「ふむふむ。そなたが以前聞かせてくれた、千年前にもあった凶兆というやつか。それも備えねばなるまいな」
「然り。ですが今はもっと大事な要件がありますからな」
次に口を開いたのは将軍である。
占星術師は目を剥いた。
「もっと大事な!? 魔王が降り来る魔王星以上に大事な要件などありますまい! 何を仰られているのか!」
「落ち着け占星術師」
将軍が彼をなだめる。
「ナンポー帝国が各国へ兵を派遣しているのだ。これに対応せねばならん。戦だぞ。千年前の魔王よりも、今まさに目の前に迫っている戦が重要なのだ!」
「空を見てくだされ! 空を見てくだされば全て分かりまする!」
議場にいた誰もが、困った顔をした。
「落ち着かれよ占星術師殿。今のライトダーク王国は、空ばかり見ていられた時代とは違っているのだ」
「大地を収める。二本の足をつけて立つ場所を平らかにした後、初めて空を見ることができるというもの」
家臣たちの言葉に、ベテルギウ王は深く頷いた。
「そちの言葉は後で聞く。控えておれ」
「陛下……!」
「下がるがよい」
最後のベテルギウ王の言葉は、努めて優しい響きとともに放たれた。
だがそれは、占星術師には決別の言葉のように響いた。
打ちひしがれて議場を後にする占星術師。
「これではいかん……。このままでは……。国同士が争っている場合ではないのだ……! 魔王が、魔王が降ってくるのだ……! 地上ばかりを見ていては何も分からぬ! 空を見ねばならぬというのに! ライトダーク王国のために、今こそ空を見ねばならぬというのに!」
壁を叩き、占星術師は呻いた。
国を愛し、それが故の沸き上がる怒り。
『力なき言葉は聞き流されてしまう。私もまた、魔王星を憂えるもの』
突如、占星術師の耳にそんな声が聞こえた。
「なっ!? 何者だ!」
他の誰にも、その声は聞こえていない。
城内を行く人々は、突然虚空に向かて叫び始めた占星術師を、露骨に避けて歩いた。
『私は君よりも、ずっと前の世代の占星術師だ。暦を発見したのも私だ』
「な、なんと……!? だが、その方は遥か昔に死んだはず……。どうして私に語りかけることができるのか!?」
『それは、私がこの国の滅びを憂えるからだ。そう、このままではライトダーク王国は滅んでしまう』
「なんだって!? そ、それはいけない! それだけは避けねばならぬ!」
『ああ、その通りだとも。私は声を響かせることしかできない亡霊だ。だが、国を守るために最後の力を振り絞ってこうしてやって来た。どうか、私の意志を継いで国を守って欲しい』
「あなたの意志を継ぐ……?」
『国を守りたくはないか? 暦を生み出した偉大な歴史を持つこの国を、ライトダーク王国を。守れる力が欲しくはないか? 誰の意見を聞く必要もない。君が見た星の導きを、君がその力で実行できるようになる』
「それは……素晴らしい……。欲しい……」
『Excellent! ではこう唱えるがいい』
突如、占星術師に聞こえてきた声はその調子を変えた。
声の導き頷きながら、占星術師の唇が呟く。
「Hello world!」
少しして、議場から出てきた一同。
そして彼らは聞いた。
山を越えた王国上空で、何か大きな爆発が起こった音を。
「ライトダーク王国です!」
エクセレンがばたばたと走っていった。
そして検問で止められた。
やっぱりなあ。
「なーんーでー!」
「王国は割と緩かったが、外国はもうちょっと厳しいからな。特に俺たちは向こうの冒険者だし」
「そうなんですねえ」
「拙者は常に素手だったからどこでも通りやすかったな」
「わしは外国行くの千年ぶりじゃわ」
我らエクセレントマイティは、大人しく検問に並ぶのである。
盾しか持っていない俺は、全身をくまなくチェックされた後、兵士たちに首を傾げられながら通してもらった。
「なんで武器持って無いの……?」
「俺はタンク専門なんだ」
「なんとマニアックな。ああ、それでこっちの女の子が全身に武器を満載なのね」
「歩く武器庫じゃん」
エクセレンは兵士たちに褒められていると思ったのか、ニコニコしている。
次にやって来たジュウザが、投げナイフしか持っていないのでまた兵士たちが首を傾げた。
最後にやって来たディアボラは角があるので、兵士たちがざわつく。
「モンスターでは?」
「失礼じゃな! そんな下等な存在ではないぞわしは!!」
飛び跳ねて抗議するディアボラ。
その姿が全く脅威に見えなかったようで、まあ、いいかという事になったようだ。
「君たちに敵意が全然感じられないんで一応通すけど、冒険者ギルドに登録しておいてね」
「ああ分かった。お仕事ご苦労さまだ。しかし思ったよりもちゃんと調べるんだな」
兵士は俺に向かって肩をすくめてみせた。
「どこかのバカな帝国が、戦争を始めただろ。ナンポー帝国の間者じゃないかってこうやって細かく調べてるんだ。お陰で入国者が朝から晩まで並んでるんだよ」
「大変だなあ」
「ナンポー帝国の人ならモンスターになってるからすぐ分かりますよね」
「だよなー」
俺とエクセレンでそんな話をしつつ、入国していくのだった。
なお、兵士たちは、ナンポー帝国人がモンスターになっているという話は笑って取り合わなかったのである。
「平和ボケしとるのじゃ」
「これでも拙者が通過した時よりは、ピリッとしているぞ。戦に備えているのであろうな。よし、ここからは拙者が案内をしよう。各国を巡ってきた知見を今こそ活かす時!」
「おっ、観光かあ!」
「わーい! 美味しいもの食べたいです!」
「わしもわしも」
「各々がた、観光ではござらんが……とりあえずここのケバブが美味いという店に案内しよう……」
エクセレントマイティは歓声を上げつつ、ライトダーク王国の観光に向かうのであった。
ライトダーク王国は星見の塔。
ここで星を見た占星術師が、暦を作り出し、世界に広めたと言われている。
ライトダーク王国は歴史ある国である。
経てきた時は、千年を優に超える。
千年前に魔王が現れた時も、魔王が倒され、平和が訪れた中で各国が争いを始めた時も、星見の塔はずっとここにあった。
ライトダーク王国と星見の塔は、世界の歴史を刻み、そして流れるさまを見つめてきたのである。
だからこそ、占星術師はこの異変に気づいた。
千年前の記録に、魔王星が降りてきた後に魔王が現れたとある。
今また、世界に異変が起ころうとしているのだ。
「陛下、一大事です! 一大事ですぞ!!」
彼は叫びながらバタバタと走り、会議が行われている中に飛び込んでいった。
その場にいた一同の視線が、占星術師に集中する。
「どうしたのだ、騒がしい」
声を掛けたのは、ライトダークの国王ベテルギウである。
「陛下! 魔王星です! 空に凶兆たる魔王星が現れました! これは一大事ですぞ!」
「ふむふむ。そなたが以前聞かせてくれた、千年前にもあった凶兆というやつか。それも備えねばなるまいな」
「然り。ですが今はもっと大事な要件がありますからな」
次に口を開いたのは将軍である。
占星術師は目を剥いた。
「もっと大事な!? 魔王が降り来る魔王星以上に大事な要件などありますまい! 何を仰られているのか!」
「落ち着け占星術師」
将軍が彼をなだめる。
「ナンポー帝国が各国へ兵を派遣しているのだ。これに対応せねばならん。戦だぞ。千年前の魔王よりも、今まさに目の前に迫っている戦が重要なのだ!」
「空を見てくだされ! 空を見てくだされば全て分かりまする!」
議場にいた誰もが、困った顔をした。
「落ち着かれよ占星術師殿。今のライトダーク王国は、空ばかり見ていられた時代とは違っているのだ」
「大地を収める。二本の足をつけて立つ場所を平らかにした後、初めて空を見ることができるというもの」
家臣たちの言葉に、ベテルギウ王は深く頷いた。
「そちの言葉は後で聞く。控えておれ」
「陛下……!」
「下がるがよい」
最後のベテルギウ王の言葉は、努めて優しい響きとともに放たれた。
だがそれは、占星術師には決別の言葉のように響いた。
打ちひしがれて議場を後にする占星術師。
「これではいかん……。このままでは……。国同士が争っている場合ではないのだ……! 魔王が、魔王が降ってくるのだ……! 地上ばかりを見ていては何も分からぬ! 空を見ねばならぬというのに! ライトダーク王国のために、今こそ空を見ねばならぬというのに!」
壁を叩き、占星術師は呻いた。
国を愛し、それが故の沸き上がる怒り。
『力なき言葉は聞き流されてしまう。私もまた、魔王星を憂えるもの』
突如、占星術師の耳にそんな声が聞こえた。
「なっ!? 何者だ!」
他の誰にも、その声は聞こえていない。
城内を行く人々は、突然虚空に向かて叫び始めた占星術師を、露骨に避けて歩いた。
『私は君よりも、ずっと前の世代の占星術師だ。暦を発見したのも私だ』
「な、なんと……!? だが、その方は遥か昔に死んだはず……。どうして私に語りかけることができるのか!?」
『それは、私がこの国の滅びを憂えるからだ。そう、このままではライトダーク王国は滅んでしまう』
「なんだって!? そ、それはいけない! それだけは避けねばならぬ!」
『ああ、その通りだとも。私は声を響かせることしかできない亡霊だ。だが、国を守るために最後の力を振り絞ってこうしてやって来た。どうか、私の意志を継いで国を守って欲しい』
「あなたの意志を継ぐ……?」
『国を守りたくはないか? 暦を生み出した偉大な歴史を持つこの国を、ライトダーク王国を。守れる力が欲しくはないか? 誰の意見を聞く必要もない。君が見た星の導きを、君がその力で実行できるようになる』
「それは……素晴らしい……。欲しい……」
『Excellent! ではこう唱えるがいい』
突如、占星術師に聞こえてきた声はその調子を変えた。
声の導き頷きながら、占星術師の唇が呟く。
「Hello world!」
少しして、議場から出てきた一同。
そして彼らは聞いた。
山を越えた王国上空で、何か大きな爆発が起こった音を。
「ライトダーク王国です!」
エクセレンがばたばたと走っていった。
そして検問で止められた。
やっぱりなあ。
「なーんーでー!」
「王国は割と緩かったが、外国はもうちょっと厳しいからな。特に俺たちは向こうの冒険者だし」
「そうなんですねえ」
「拙者は常に素手だったからどこでも通りやすかったな」
「わしは外国行くの千年ぶりじゃわ」
我らエクセレントマイティは、大人しく検問に並ぶのである。
盾しか持っていない俺は、全身をくまなくチェックされた後、兵士たちに首を傾げられながら通してもらった。
「なんで武器持って無いの……?」
「俺はタンク専門なんだ」
「なんとマニアックな。ああ、それでこっちの女の子が全身に武器を満載なのね」
「歩く武器庫じゃん」
エクセレンは兵士たちに褒められていると思ったのか、ニコニコしている。
次にやって来たジュウザが、投げナイフしか持っていないのでまた兵士たちが首を傾げた。
最後にやって来たディアボラは角があるので、兵士たちがざわつく。
「モンスターでは?」
「失礼じゃな! そんな下等な存在ではないぞわしは!!」
飛び跳ねて抗議するディアボラ。
その姿が全く脅威に見えなかったようで、まあ、いいかという事になったようだ。
「君たちに敵意が全然感じられないんで一応通すけど、冒険者ギルドに登録しておいてね」
「ああ分かった。お仕事ご苦労さまだ。しかし思ったよりもちゃんと調べるんだな」
兵士は俺に向かって肩をすくめてみせた。
「どこかのバカな帝国が、戦争を始めただろ。ナンポー帝国の間者じゃないかってこうやって細かく調べてるんだ。お陰で入国者が朝から晩まで並んでるんだよ」
「大変だなあ」
「ナンポー帝国の人ならモンスターになってるからすぐ分かりますよね」
「だよなー」
俺とエクセレンでそんな話をしつつ、入国していくのだった。
なお、兵士たちは、ナンポー帝国人がモンスターになっているという話は笑って取り合わなかったのである。
「平和ボケしとるのじゃ」
「これでも拙者が通過した時よりは、ピリッとしているぞ。戦に備えているのであろうな。よし、ここからは拙者が案内をしよう。各国を巡ってきた知見を今こそ活かす時!」
「おっ、観光かあ!」
「わーい! 美味しいもの食べたいです!」
「わしもわしも」
「各々がた、観光ではござらんが……とりあえずここのケバブが美味いという店に案内しよう……」
エクセレントマイティは歓声を上げつつ、ライトダーク王国の観光に向かうのであった。
0
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

伝説の魔術師の弟子になれたけど、収納魔法だけで満足です
カタナヅキ
ファンタジー
※弟子「究極魔法とかいいので収納魔法だけ教えて」師匠「Σ(゚Д゚)エー」
数十年前に異世界から召喚された人間が存在した。その人間は世界中のあらゆる魔法を習得し、伝説の魔術師と謳われた。だが、彼は全ての魔法を覚えた途端に人々の前から姿を消す。
ある日に一人の少年が山奥に暮らす老人の元に尋ねた。この老人こそが伝説の魔術師その人であり、少年は彼に弟子入りを志願する。老人は寿命を終える前に自分が覚えた魔法を少年に託し、伝説の魔術師の称号を彼に受け継いでほしいと思った。
「よし、収納魔法はちゃんと覚えたな?では、次の魔法を……」
「あ、そういうのいいんで」
「えっ!?」
異空間に物体を取り込む「収納魔法」を覚えると、魔術師の弟子は師の元から離れて旅立つ――
――後にこの少年は「収納魔導士」なる渾名を付けられることになる。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜
メロのん
ファンタジー
最愛の母が死んだ。悲しみに明け暮れるウカノは、もう1度母に会いたいと奇跡を可能にする魔法を発動する。しかし魔法が発動したそこにいたのは母ではなく不思議な生き物であった。
幼少期より家の中で立場の悪かったウカノはこれをきっかけに、今まで国が何度も探索に失敗した未知の森へと進む。
そこは圧倒的強者たちによる弱肉強食が繰り広げられる魔境であった。そんな場所でなんとか生きていくウカノたち。
森の中で成長していき、そしてどのように生きていくのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる