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第39話 山頂から王国を見下ろし、次の国に行くぞ
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「あなた方がトロルを倒してくださったんですか! ありがとうございます! 麓から何も入ってこなくて、危うく餓死するところでした!」
山頂にあった山小屋の人にとても感謝された。
ここは山越えをしていくときに宿泊する、宿みたいな役割を果たしているらしい。
山小屋の主人はここに住んでいるのだが、ある時トロルが山の周りを徘徊しだして、山を登ってくる者がいなくなってしまったらしい。
備蓄でどうにか凌いでいたが、それもそろそろ尽きそうだったと。
「魔王のせいで困っている人がたくさんいるんですね!」
「そうだな。俺たちが王国に籠もってたら分からないところだった。これは旅立ちして大正解だったな!」
最初の人助けができて、まずは勇者パーティーらしいことをひとつやったと言えるだろう。
この日は山で鹿を狩り、これを食材とした。
山小屋の主人と大いに盛り上がる。
「酒は飲み尽くしちゃったんで、湧き水しかないんですけどね!」
「山の湧き水、大いに結構じゃないか。麓では飲めないごちそうだぞ」
「いやあ……盾の人、いいこと言いますなあ……。そう言っていただけるとホッとします」
山小屋の主人が微笑んだ。
焼いた鹿は、五人もいるとあっという間に片付いてしまった。
「お主ら、本当によく食べるな」
俺とエクセレンとディアボラの食事風景を、まったりしながら眺めているジュウザ。
「そりゃあな。冒険者は体が資本だ。ジュウザが少食過ぎるんだ」
「拙者は体を絞っておかねばならぬゆえな。だが、必要な栄養は兵糧丸で賄っている」
「あのよく食べてる丸いのか。そう言えば分けてもらってなかった気がするな。ちょっとくれ」
「いいぞ。拙者の手製だ。いつも作り足しておるからな」
指でつまめるほどの、丸くて硬い小さな玉だ。
口に放り込んで見る。
おっ、硬い。
口の中で転がしているとふやけてきて、思ったよりも嵩が増える。
「うわっ、こりゃあなんというか、薬みたいな味がするな!」
「薬草と麦や蕎麦の粉末を混ぜ合わせて乾燥させたものだ」
「うわあ、水、水」
苦味やえぐ味が口いっぱいに広がったので、慌てて俺は水で飲み下した。
「こりゃ堪らん。よくこんなものを食えるな」
「慣れると美味いものだぞ?」
そう言いながら、兵糧丸をまた一つ口に放り込むジュウザ。
エクセレンとディアボラと山小屋の主人もこれをもらった後、みんなでしかめ面をしていた。
やはり美味いものではないよな!
食事が終わり、みんなうとうととした頃合いだ。
トロルが倒されたためか、山にはどことなく、弛緩した空気が漂っている。
今宵ばかりは、動物たちも気を緩めているのかも知れない。
すっかり夜である。
俺は山小屋の前から王国を見渡す。
大きな国だと思っていた。
だが、ここから王都の灯りが見えるのだ。
その向こうにある黒いものは海だろう。
こうして一望にすると、手のひらに収まってしまいそうだ。
「小さい国だったんだな」
それは、高いところから見下ろしているからそう感じるだけかも知れない。
あの中で暮らしていた時は、町と町の間を移動するだけで旅をしている気分だったものだ。
「ほわほわほわ」
隣にエクセレンがやって来て、大あくびをした。
「眠かったら寝ていていいのに」
「マイティが外に出たから、気になって来ちゃいました。王国が見えるんです? 真っ暗じゃないですか」
「だな。王都以外は、夜に灯りをつけるなんて勿体ないから寝ちまうもんだしな」
「そうですねえ。ボクの村でも日が暮れたらさっさと寝ちゃってました。夜ふかしなんて、すっごく贅沢なことでしたねえー」
「だよなー」
しばらく二人で、ぼーっと夜の王国を眺めていたのである。
星あかりがキラキラしている。
ディアボラが言う、魔将星も色とりどりなのが空に並んでいてきれいなものではないか。
できれば落ちてきて欲しくないものだ。
今の夜空はこんなに賑やかなのにな。
「明日から行くのは、山のこっち側ですよね」
「おう。山越えだからな。俺も国をまたいで行動するのは初めてだなあ」
「マイティもなんですか! ボク、ちょっと不安で、ちょっとドキドキしてますー」
「俺もだ!」
二人で顔を見合わせてわはは、と笑う。
そして連れ立って山の反対側を眺めることにした。
そこから見える光景は……。
「うおっ」
「明るい!!」
地上のあちこちに、点々と光が宿っている。
これは、小さな村々にも夜に灯りを使えるくらいの余裕があるってことか。
「国力の差を感じるぜ。まあうちの王国、軍事力に全振りみたいなところがあったからな」
「次の国、楽しみですね!」
「おう! 見てみろよ。多分、ここからちょっと行ったところが次の国の王都だろう。あの明るいこと! だが王都の後ろ半分は暗いよな。光の部分と闇の部分で、スパッと二つに分かれてやがる」
「ほんとだ……。なんであんな風に分かれてるんだろう」
「明るいところには金持ちが住んでて、暗いところには金がないのが住んでるのさ。そういうもんだ」
「せちがらいですねえ」
「世の中そんなもんだよな。で、次に行く国の名前は……」
「ライトダーク王国ですね! 世界中に広まってる暦は、この国から始まったそうです。星を見る技術が昔は発達してて、そこから色々なものを生み出していったとか……って、ジュウザが言ってました!」
「あいつは物知りだなあ……」
かくして、冒険の舞台はライトダーク王国へ。
山頂にあった山小屋の人にとても感謝された。
ここは山越えをしていくときに宿泊する、宿みたいな役割を果たしているらしい。
山小屋の主人はここに住んでいるのだが、ある時トロルが山の周りを徘徊しだして、山を登ってくる者がいなくなってしまったらしい。
備蓄でどうにか凌いでいたが、それもそろそろ尽きそうだったと。
「魔王のせいで困っている人がたくさんいるんですね!」
「そうだな。俺たちが王国に籠もってたら分からないところだった。これは旅立ちして大正解だったな!」
最初の人助けができて、まずは勇者パーティーらしいことをひとつやったと言えるだろう。
この日は山で鹿を狩り、これを食材とした。
山小屋の主人と大いに盛り上がる。
「酒は飲み尽くしちゃったんで、湧き水しかないんですけどね!」
「山の湧き水、大いに結構じゃないか。麓では飲めないごちそうだぞ」
「いやあ……盾の人、いいこと言いますなあ……。そう言っていただけるとホッとします」
山小屋の主人が微笑んだ。
焼いた鹿は、五人もいるとあっという間に片付いてしまった。
「お主ら、本当によく食べるな」
俺とエクセレンとディアボラの食事風景を、まったりしながら眺めているジュウザ。
「そりゃあな。冒険者は体が資本だ。ジュウザが少食過ぎるんだ」
「拙者は体を絞っておかねばならぬゆえな。だが、必要な栄養は兵糧丸で賄っている」
「あのよく食べてる丸いのか。そう言えば分けてもらってなかった気がするな。ちょっとくれ」
「いいぞ。拙者の手製だ。いつも作り足しておるからな」
指でつまめるほどの、丸くて硬い小さな玉だ。
口に放り込んで見る。
おっ、硬い。
口の中で転がしているとふやけてきて、思ったよりも嵩が増える。
「うわっ、こりゃあなんというか、薬みたいな味がするな!」
「薬草と麦や蕎麦の粉末を混ぜ合わせて乾燥させたものだ」
「うわあ、水、水」
苦味やえぐ味が口いっぱいに広がったので、慌てて俺は水で飲み下した。
「こりゃ堪らん。よくこんなものを食えるな」
「慣れると美味いものだぞ?」
そう言いながら、兵糧丸をまた一つ口に放り込むジュウザ。
エクセレンとディアボラと山小屋の主人もこれをもらった後、みんなでしかめ面をしていた。
やはり美味いものではないよな!
食事が終わり、みんなうとうととした頃合いだ。
トロルが倒されたためか、山にはどことなく、弛緩した空気が漂っている。
今宵ばかりは、動物たちも気を緩めているのかも知れない。
すっかり夜である。
俺は山小屋の前から王国を見渡す。
大きな国だと思っていた。
だが、ここから王都の灯りが見えるのだ。
その向こうにある黒いものは海だろう。
こうして一望にすると、手のひらに収まってしまいそうだ。
「小さい国だったんだな」
それは、高いところから見下ろしているからそう感じるだけかも知れない。
あの中で暮らしていた時は、町と町の間を移動するだけで旅をしている気分だったものだ。
「ほわほわほわ」
隣にエクセレンがやって来て、大あくびをした。
「眠かったら寝ていていいのに」
「マイティが外に出たから、気になって来ちゃいました。王国が見えるんです? 真っ暗じゃないですか」
「だな。王都以外は、夜に灯りをつけるなんて勿体ないから寝ちまうもんだしな」
「そうですねえ。ボクの村でも日が暮れたらさっさと寝ちゃってました。夜ふかしなんて、すっごく贅沢なことでしたねえー」
「だよなー」
しばらく二人で、ぼーっと夜の王国を眺めていたのである。
星あかりがキラキラしている。
ディアボラが言う、魔将星も色とりどりなのが空に並んでいてきれいなものではないか。
できれば落ちてきて欲しくないものだ。
今の夜空はこんなに賑やかなのにな。
「明日から行くのは、山のこっち側ですよね」
「おう。山越えだからな。俺も国をまたいで行動するのは初めてだなあ」
「マイティもなんですか! ボク、ちょっと不安で、ちょっとドキドキしてますー」
「俺もだ!」
二人で顔を見合わせてわはは、と笑う。
そして連れ立って山の反対側を眺めることにした。
そこから見える光景は……。
「うおっ」
「明るい!!」
地上のあちこちに、点々と光が宿っている。
これは、小さな村々にも夜に灯りを使えるくらいの余裕があるってことか。
「国力の差を感じるぜ。まあうちの王国、軍事力に全振りみたいなところがあったからな」
「次の国、楽しみですね!」
「おう! 見てみろよ。多分、ここからちょっと行ったところが次の国の王都だろう。あの明るいこと! だが王都の後ろ半分は暗いよな。光の部分と闇の部分で、スパッと二つに分かれてやがる」
「ほんとだ……。なんであんな風に分かれてるんだろう」
「明るいところには金持ちが住んでて、暗いところには金がないのが住んでるのさ。そういうもんだ」
「せちがらいですねえ」
「世の中そんなもんだよな。で、次に行く国の名前は……」
「ライトダーク王国ですね! 世界中に広まってる暦は、この国から始まったそうです。星を見る技術が昔は発達してて、そこから色々なものを生み出していったとか……って、ジュウザが言ってました!」
「あいつは物知りだなあ……」
かくして、冒険の舞台はライトダーク王国へ。
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