32 / 108
第32話 レベルってのはなんだ?
しおりを挟む
「お前たちに頼みたいのは他でもない! このライジングメテオの護衛をしてもらいたいのじゃ!!」
「護衛とな。だがディアボラ。ライジングメテオは魔法だろう。魔法の護衛をするとはどういうことだ」
突然理解不能な事を言われて、俺たちは混乱する。
これを、ディアボラは得意げに説明してくれた。
「簡単な話じゃ。魔王星を砕くために、『空に向かって落ちていく星』を召喚する魔法がライジングメテオじゃ。じゃが、これは星と星をぶつける魔法。さっきのように魔王星から迎撃のモンスターが出現し、ライジングメテオが破壊されたらどうする」
「ああ、なるほど! 魔王星を破壊しきれないくらい、勢いを殺されるかも知れないってことか」
「そうじゃ!!」
ディアボラが俺を指差しながら飛び上がった。
これは喜んでいるっぽい?
「ディアボラは感情表現が豊かで可愛いですね!」
「ちょいちょい! わしはお主よりも千年以上年上じゃぞエクセレン!」
「そうなんですね!」
「こりゃあー! 一緒になってぴょんぴょん飛び跳ねるでない!」
「微笑ましいものだ」
俺もジュウザと同感だな!
とても空から星が落ちてきて、王国ごと破壊し尽くされようとしている状況には見えない。
「おっとっと、こんなことをしている場合ではないのじゃった。お前、このニンジャが放ったクリティカルヒットをガードしたな? 常識外れな。お前があの時におったら、ヴォーパルバニーは即座に倒されておったじゃろうな。じゃが、クリティカルすらガードしきるその腕を買って頼みがある!」
「うむ。俺に、魔王星からの妨害をガードしろって言うんだろ?」
「物分りが早いのじゃ!」
「そりゃあ俺はガードしかできんからな。だが、ガードだったら相当できるぜ。任せてくれ」
「拙者はモンスターを掃討する役割か」
「ボクは? ボクは何かあるんですか?」
エクセレンがハイハイ、と挙手した。
「うむ、お前は勇者じゃろ。なら、あの星には魔王が乗ってるから、魔王が出てきて手出ししようとしたらぶん殴るのじゃ」
「分かりました!」
エクセレンは即座に鋼の棍棒を取り出すと、堂に入ったスイングを見せた。
この攻撃の鋭さ。
キャプテンガイストも、今のエクセレンの棍棒を受け止めるのは苦労するだろうな!
「何よりエクセレン以外のお前らはレベルが高い! どうしてこんな平和な時代にそんな高レベルになるんじゃ。千年生きた魔族のわしとは違うんじゃぞ」
ディアボラが変なことを言い出した。
レベル?
「なんだそれは」
「なんであろうな」
「なんでしょう」
「あー」
ディアボラが察した顔をした。
「そうかそうか、今の時代の者にはレベルが見えぬのじゃな。これはな、強さの目安じゃ。わしが現役だった時代には、相手のレベルを調べて対策するのが必須じゃった。そういう昔の基準で言えば、お前らは強いぞ。とんでもなく強い。なるほど、慢心した新たな魔将どもが次々破られるはずじゃ」
うんうん勝手に納得し始めたぞ。
だが、俺たちも別にこの話題に興味があるわけではない。
ディアボラは作業に戻り、俺たちは規定の位置……魔法陣の中心に立った。
「ところでマイティ。これはつまり何が起こるのだ?」
「これはな。巨大な何かを呼び出す魔法だ。それの上に俺たちが乗って、何かが魔王星とぶつかるまで護衛するんだな」
「なるほど分かりやすいな」
「脱出はどうするんでしょう?」
「さっきのディアボラの魔法があるだろう。あれを準備していくんだろう。俺たちが戦っている後ろで、ディアボラが脱出の準備をする。そういうことだ」
「本当にお前、作戦の飲み込みが早いのじゃ!!」
最後の仕込みを行っているディアボラから、お褒めの言葉が飛んできた。
「よし、発動じゃ! これでいけるぞ! 魔王星撃退作戦開始じゃあ!!」
ディアボラの言葉とともに、魔法陣が輝き出す。
俺たちの周囲が、光に包まれた。
一瞬、周囲の光景が何も見えなくなる……そう思った次の瞬間には、俺たちは空の上にいたのである。
空から迫りくる、真っ赤な塊。
これに気づいた時には、もう手遅れだった。
「あれはなんだ!?」
「月か!?」
「いや、月はあそこにもある。それにあれ、月よりももっとでかい!」
「ぐんぐん迫ってくる……。赤い月が迫ってくる……!!」
王都は徐々に、恐慌状態に陥っていった。
その大きさを増しながらどんどん迫ってくる赤い月。
魔王星などという名は知らない。
だがそれが、とんでもなく巨大で、落下した衝撃で辺り一帯が吹き飛んでしまうだろうということは、誰もが想像できた。
わあわあと悲鳴を上げて逃げ惑う人々。
先刻、あの赤い月の脅威を訴えていた娘がいた。
それを邪険に扱った冒険者が、頭を抱えている。
「なんてことだ! ありゃあ本当だったのか! 俺はあの時、逃げるべきだったのか……!!」
神ならぬ身には、空の染みとしか思えぬような大きさだった赤い月を、脅威と信じることはできまい。
故に、魔王星の落下は狡猾な作戦だったのだ。
逃げられる時点では脅威と分からず。
恐ろしいものであると知れた時には、既に逃げる機を逸している。
赤き魔王星の表面がひび割れる。
それは笑みだった。
人々を恐怖に陥れ、そのどん底で残らず消し飛ばす。
そんな邪悪な愉悦に満ちた笑みにしか見えぬ、魔王星の表面である。
再び星は眷属を吐き出していた。
無数のガーゴイルである。
言わばこの魔王星は、ガーゴイルと同じ素材によって作られた、超巨大ガーゴイルであるとも言えるのだ。
何者もこれを防ぐことは敵わない……はずだった。
突如、魔王星と王都の間にある空間が、光り輝く。
出現したのは、空に浮かんだ光の魔法陣だ。
そこから、青い巨岩がゆっくりと生まれていく。
いや、あれは岩などではない。
星だ。
青い月だ。
それが、魔王星を迎え撃つように上がっていくのだ。
「いやあ! 近くで見るとでかいな! 王都まるごとと同じデカさがあるだろう、これは!」
「モンスターどもめ、また湧いてきておるな。拙者に任せよ」
「わしは後ろで魔法陣を作っておるからな! あとは頼むのじゃー!!」
「行けますか、マイティ!」
青い月の表面で、四つの人影があった。
彼らは逃げる素振りもなく、迫りくる魔王星に向かって立つ。
そのうちの、もっとも大きな影が宣言した。
「無論だ! 俺のガードを信じろ!」
「護衛とな。だがディアボラ。ライジングメテオは魔法だろう。魔法の護衛をするとはどういうことだ」
突然理解不能な事を言われて、俺たちは混乱する。
これを、ディアボラは得意げに説明してくれた。
「簡単な話じゃ。魔王星を砕くために、『空に向かって落ちていく星』を召喚する魔法がライジングメテオじゃ。じゃが、これは星と星をぶつける魔法。さっきのように魔王星から迎撃のモンスターが出現し、ライジングメテオが破壊されたらどうする」
「ああ、なるほど! 魔王星を破壊しきれないくらい、勢いを殺されるかも知れないってことか」
「そうじゃ!!」
ディアボラが俺を指差しながら飛び上がった。
これは喜んでいるっぽい?
「ディアボラは感情表現が豊かで可愛いですね!」
「ちょいちょい! わしはお主よりも千年以上年上じゃぞエクセレン!」
「そうなんですね!」
「こりゃあー! 一緒になってぴょんぴょん飛び跳ねるでない!」
「微笑ましいものだ」
俺もジュウザと同感だな!
とても空から星が落ちてきて、王国ごと破壊し尽くされようとしている状況には見えない。
「おっとっと、こんなことをしている場合ではないのじゃった。お前、このニンジャが放ったクリティカルヒットをガードしたな? 常識外れな。お前があの時におったら、ヴォーパルバニーは即座に倒されておったじゃろうな。じゃが、クリティカルすらガードしきるその腕を買って頼みがある!」
「うむ。俺に、魔王星からの妨害をガードしろって言うんだろ?」
「物分りが早いのじゃ!」
「そりゃあ俺はガードしかできんからな。だが、ガードだったら相当できるぜ。任せてくれ」
「拙者はモンスターを掃討する役割か」
「ボクは? ボクは何かあるんですか?」
エクセレンがハイハイ、と挙手した。
「うむ、お前は勇者じゃろ。なら、あの星には魔王が乗ってるから、魔王が出てきて手出ししようとしたらぶん殴るのじゃ」
「分かりました!」
エクセレンは即座に鋼の棍棒を取り出すと、堂に入ったスイングを見せた。
この攻撃の鋭さ。
キャプテンガイストも、今のエクセレンの棍棒を受け止めるのは苦労するだろうな!
「何よりエクセレン以外のお前らはレベルが高い! どうしてこんな平和な時代にそんな高レベルになるんじゃ。千年生きた魔族のわしとは違うんじゃぞ」
ディアボラが変なことを言い出した。
レベル?
「なんだそれは」
「なんであろうな」
「なんでしょう」
「あー」
ディアボラが察した顔をした。
「そうかそうか、今の時代の者にはレベルが見えぬのじゃな。これはな、強さの目安じゃ。わしが現役だった時代には、相手のレベルを調べて対策するのが必須じゃった。そういう昔の基準で言えば、お前らは強いぞ。とんでもなく強い。なるほど、慢心した新たな魔将どもが次々破られるはずじゃ」
うんうん勝手に納得し始めたぞ。
だが、俺たちも別にこの話題に興味があるわけではない。
ディアボラは作業に戻り、俺たちは規定の位置……魔法陣の中心に立った。
「ところでマイティ。これはつまり何が起こるのだ?」
「これはな。巨大な何かを呼び出す魔法だ。それの上に俺たちが乗って、何かが魔王星とぶつかるまで護衛するんだな」
「なるほど分かりやすいな」
「脱出はどうするんでしょう?」
「さっきのディアボラの魔法があるだろう。あれを準備していくんだろう。俺たちが戦っている後ろで、ディアボラが脱出の準備をする。そういうことだ」
「本当にお前、作戦の飲み込みが早いのじゃ!!」
最後の仕込みを行っているディアボラから、お褒めの言葉が飛んできた。
「よし、発動じゃ! これでいけるぞ! 魔王星撃退作戦開始じゃあ!!」
ディアボラの言葉とともに、魔法陣が輝き出す。
俺たちの周囲が、光に包まれた。
一瞬、周囲の光景が何も見えなくなる……そう思った次の瞬間には、俺たちは空の上にいたのである。
空から迫りくる、真っ赤な塊。
これに気づいた時には、もう手遅れだった。
「あれはなんだ!?」
「月か!?」
「いや、月はあそこにもある。それにあれ、月よりももっとでかい!」
「ぐんぐん迫ってくる……。赤い月が迫ってくる……!!」
王都は徐々に、恐慌状態に陥っていった。
その大きさを増しながらどんどん迫ってくる赤い月。
魔王星などという名は知らない。
だがそれが、とんでもなく巨大で、落下した衝撃で辺り一帯が吹き飛んでしまうだろうということは、誰もが想像できた。
わあわあと悲鳴を上げて逃げ惑う人々。
先刻、あの赤い月の脅威を訴えていた娘がいた。
それを邪険に扱った冒険者が、頭を抱えている。
「なんてことだ! ありゃあ本当だったのか! 俺はあの時、逃げるべきだったのか……!!」
神ならぬ身には、空の染みとしか思えぬような大きさだった赤い月を、脅威と信じることはできまい。
故に、魔王星の落下は狡猾な作戦だったのだ。
逃げられる時点では脅威と分からず。
恐ろしいものであると知れた時には、既に逃げる機を逸している。
赤き魔王星の表面がひび割れる。
それは笑みだった。
人々を恐怖に陥れ、そのどん底で残らず消し飛ばす。
そんな邪悪な愉悦に満ちた笑みにしか見えぬ、魔王星の表面である。
再び星は眷属を吐き出していた。
無数のガーゴイルである。
言わばこの魔王星は、ガーゴイルと同じ素材によって作られた、超巨大ガーゴイルであるとも言えるのだ。
何者もこれを防ぐことは敵わない……はずだった。
突如、魔王星と王都の間にある空間が、光り輝く。
出現したのは、空に浮かんだ光の魔法陣だ。
そこから、青い巨岩がゆっくりと生まれていく。
いや、あれは岩などではない。
星だ。
青い月だ。
それが、魔王星を迎え撃つように上がっていくのだ。
「いやあ! 近くで見るとでかいな! 王都まるごとと同じデカさがあるだろう、これは!」
「モンスターどもめ、また湧いてきておるな。拙者に任せよ」
「わしは後ろで魔法陣を作っておるからな! あとは頼むのじゃー!!」
「行けますか、マイティ!」
青い月の表面で、四つの人影があった。
彼らは逃げる素振りもなく、迫りくる魔王星に向かって立つ。
そのうちの、もっとも大きな影が宣言した。
「無論だ! 俺のガードを信じろ!」
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

すべてをなくした、その先で。 ~嫌われ者の俺に優しくしてくれるのがヤベー奴らしかいないってどういうこと!?~
F.ニコラス
ファンタジー
なぜか人という人に嫌われまくる16歳の少年・フウツ。
親に捨てられ村では虐げられ無いものだらけの彼だったが、ついに長年の憧れであった冒険者になる。しかしパーティーの仲間は、なんとヤンデレ令嬢のみ!?
旅の途中で出会う新たな仲間も、病的なまでの人嫌い、戦闘狂の竜人娘、毒物大好き少年に、ナチュラル物騒な芸術家、極めつけは天災エセ少女や人間を愛玩する厄介精霊!
問題児たちに振り回されたりトラブルに巻き込まれたりしながらも、フウツはそんな日常をどこか楽しみながら過ごしていく。しかし――
時おり脳裏に現れる謎の光景、知らない記憶。垣間見えるフウツの”異常性”。1000年の歳月を経て魔王が再び動き出すとき、数奇な運命もまた加速し事態はとんでもない方向に転がっていくのだが……まだ彼らは知る由も無い。
というわけで、ヤベー奴らにばかり好かれるフウツのめちゃくちゃな冒険が始まるのであった。
* * *
――すべてをなくした、その先で。少年はエゴと対峙する。
* * *

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる