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第31話 魔王星からモンスターが降ってくるんだが
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飯を食い終わり、ディアボラの実力も見たことで満足した俺たち。
これからどうしような、という話をしつつ外に出たのだ。
「おお……いい感じで近づいてきているのじゃ!」
空を見上げたディアボラがそんな事を言うので、俺たちも揃って見上げてみた。
あっ、空にあった赤い染みみたいなのが明らかに大きくなっている。
「あれって近づいているってことか?」
「うむ。今日の夕方には王国全土を押し潰し、何も残さぬじゃろう」
「すぐじゃないですか!」
「由々しき事態! だが、拙者のクリティカルヒットはああも遠くては届かぬ」
思った以上に大事になっていた。
なるほど、ディアボラが町の人々に避難を呼びかけるわけだ。
きっと、あの時点で逃げ出していればギリギリ生き残れるとか、そういうタイミングだったのだろうな。
今のディアボラが落ち着いているのはつまり。
「今からではどうやっても逃げ切れんのじゃ! じゃから、迎撃するのじゃー!」
「迎え撃つのはいいな。俺はそういうの好きだぞ」
常に最前線で敵の攻撃を受け止めるタンクとしては、脅威に真っ向から立ち向かうやり方が性に合っている。
「対抗策はある。王国の地下にわしの住んでいた大空洞があるのじゃ! ちょっと転移の魔法陣を書くから、その間にあれを対処していてくれ!」
「あれ?」
ディアボラが指差した先。
落ちてくる魔王星の周囲に、赤い粉みたいなものがたくさん吹き出していた。
それは自ら加速し、王都に突っ込んでくる。
あれは……。
近づいてくると分かる。
赤い岩石だ。
それが地上に近づいたことで、展開する。
赤い翼と尻尾。
人とトカゲを混ぜ合わせたような外見。
「ガーゴイルじゃ! 新たな魔王の尖兵ぞ! あれに邪魔されると転移できんのじゃ。なのでわしを守ってくれー!」
「なるほど。お前さんの儀式魔法、発動に本当に時間がかかるんだな。時間稼ぎが必要と」
「そういうことじゃ。じゃから、わしの魔法は常に無駄だと言われてきたのじゃ。弱くても、もっと速くて使い勝手のいい魔法なぞいくらでもあったのじゃ」
カリカリと地面に魔法陣を書きながら、ディアボラが呟く。
「じゃが、そんなに急いで作り上げた魔法にどれだけの力がある。現に今、王国を襲う魔王星のような脅威にどうやって立ち向かうのじゃ」
「そりゃそうだな」
俺は近づいてくる魔王星を見上げる。
さらに大きくなっている気がする。
あれ、もしかして王都と同じくらいのでかさがあるんじゃないだろうか。
そんなものが落下したら、王国はひとたまりもない。
そしてあのサイズの落石を、俺が知る魔法でどうにかできるイメージは浮かんでこなかった。
「俺と仲間たちだけならガードして生き残れるかも知れんが……」
「なぬ!? お前、あれを防いで生き残るつもりか!?」
「自然災害みたいなのは今まで防いできたからな。直撃はさすがにダメージゼロは無理だろうが、仲間の命だけは守れると思う。だが、できればもっとあの魔王星とか言うのが、細かく砕かれてくれりゃな」
そうすれば、俺の盾でもっと多くの人をガードできるだろう。
「来ましたよ、マイティ!!」
「行くぞ! キエエエエエエッ!!」
壁を蹴って高く跳躍したジュウザが、クリティカルヒットを放つ。
同じくらいの高さに存在していたガーゴイルの首が、一斉に飛んだ。
「おお、ジュウザ、技をコントロールできるようになって来てるのか!」
「ああ! エクセレントマイティの仲間になってからな。拙者の中にあった淀みのようなものが晴れた! それからよ。クリティカルヒットの微細な調整ができるようになってきたのだ! だが……全力はやはり、マイティ! お主のガードが必要になる!」
「おう、任せろ!」
「ゆえ、全力で参るぞ!!」
「よっしゃ、行け!」
「おう!!」
降り注ぐガーゴイルで、周辺では大混乱に陥っている。
冒険者たちが、兵士たちが飛び出してきて、ガーゴイルと戦い始めていた。
だが、分が悪いようである。
空から降ってくるから、いつもと勝手が違うのだろうな。
「えいやー! シャイニングアロー!」
エクセレンが放った矢が光り輝き、ガーゴイルを数体まとめて消し飛ばした。
「凄いじゃないか。新しいスキルだ」
「はい! 最近なんでも光るようになってきました」
「勇者は魔王絶対倒すマンみたいなものじゃからな。魔王由来のものには凄まじい効果を発揮するのじゃ。それ以外には普通の人じゃが」
経験者ディアボラは語る。
そうこうしているうちに、ジュウザのクリティカルヒットが放たれた。
今度は全力なので、このままでは見渡す限りに存在する人々全員の首が飛ぶらしい。
「ふんっ!! ガードだ!!」
俺は意識を周辺に向け、それらをかばうようにした。
次の瞬間、ジュウザのクリティカルヒットが俺の盾を猛烈に打つ。
こいつを受け止めながら、押し返して消滅させる。
ガードする者のいなかったガーゴイルは、まとめて首を飛ばされて消滅していくところだった。
「しまった。家の首を飛ばしてしまった」
何軒かの家が、ガラガラと崩れ落ちていく。
「拙者もまだまだ修行が足りぬ」
「なに、とりあえずは危機を乗り越えたんだ。みんなの命があっただけでよしとしよう」
王都周辺では、まだまだ降り注いだガーゴイルとの戦いが続いている気はする。
加勢したいところだが……。
「よし、転移の魔法陣完成じゃ! エクセレン、何か食べ物をよこすのじゃ」
「食べ物? はい、ナッツ!」
「うむ、これもまた命であったもの。それっ」
ディアボラは受け取ったナッツを、魔法陣に放った。
すると、彼女が描いた紋様が光り輝き、回転を始める。
「なんだなんだ」
光は俺たちパーティーを飲み込み……。
気がつくと、収まっていた。
そこは薄暗い空間。
あちこちに光の玉が浮かんでおり、これが照明になっている。
「ようこそ、わしの住処へ。わし一人ならテレポートの能力で帰ってこれるのじゃが、お前たちを招くには儀式魔法を使わねばならなくてな」
「ほえー、広い! 王都の地下にこんなところがあったんですね!」
エクセレンがキョロキョロしている。
ジュウザは驚きの唸りを漏らしながら歩き回っていたが、ふと足元を見て固まった。
「どうしたジュウザ」
「下を見るのだ。これは……。拙者らが今、乗っているものは……」
「その通りじゃ!!」
得意げにディアボラ。
「これこそ、わしが千年掛けてちょっとずつ書いていった魔法陣! 最大級の儀式魔法にして、次なる魔王を迎撃するための切り札! ライジングメテオじゃ!!」
そう。
地下空間はまるごと、巨大な魔法陣になっていたのである。
これからどうしような、という話をしつつ外に出たのだ。
「おお……いい感じで近づいてきているのじゃ!」
空を見上げたディアボラがそんな事を言うので、俺たちも揃って見上げてみた。
あっ、空にあった赤い染みみたいなのが明らかに大きくなっている。
「あれって近づいているってことか?」
「うむ。今日の夕方には王国全土を押し潰し、何も残さぬじゃろう」
「すぐじゃないですか!」
「由々しき事態! だが、拙者のクリティカルヒットはああも遠くては届かぬ」
思った以上に大事になっていた。
なるほど、ディアボラが町の人々に避難を呼びかけるわけだ。
きっと、あの時点で逃げ出していればギリギリ生き残れるとか、そういうタイミングだったのだろうな。
今のディアボラが落ち着いているのはつまり。
「今からではどうやっても逃げ切れんのじゃ! じゃから、迎撃するのじゃー!」
「迎え撃つのはいいな。俺はそういうの好きだぞ」
常に最前線で敵の攻撃を受け止めるタンクとしては、脅威に真っ向から立ち向かうやり方が性に合っている。
「対抗策はある。王国の地下にわしの住んでいた大空洞があるのじゃ! ちょっと転移の魔法陣を書くから、その間にあれを対処していてくれ!」
「あれ?」
ディアボラが指差した先。
落ちてくる魔王星の周囲に、赤い粉みたいなものがたくさん吹き出していた。
それは自ら加速し、王都に突っ込んでくる。
あれは……。
近づいてくると分かる。
赤い岩石だ。
それが地上に近づいたことで、展開する。
赤い翼と尻尾。
人とトカゲを混ぜ合わせたような外見。
「ガーゴイルじゃ! 新たな魔王の尖兵ぞ! あれに邪魔されると転移できんのじゃ。なのでわしを守ってくれー!」
「なるほど。お前さんの儀式魔法、発動に本当に時間がかかるんだな。時間稼ぎが必要と」
「そういうことじゃ。じゃから、わしの魔法は常に無駄だと言われてきたのじゃ。弱くても、もっと速くて使い勝手のいい魔法なぞいくらでもあったのじゃ」
カリカリと地面に魔法陣を書きながら、ディアボラが呟く。
「じゃが、そんなに急いで作り上げた魔法にどれだけの力がある。現に今、王国を襲う魔王星のような脅威にどうやって立ち向かうのじゃ」
「そりゃそうだな」
俺は近づいてくる魔王星を見上げる。
さらに大きくなっている気がする。
あれ、もしかして王都と同じくらいのでかさがあるんじゃないだろうか。
そんなものが落下したら、王国はひとたまりもない。
そしてあのサイズの落石を、俺が知る魔法でどうにかできるイメージは浮かんでこなかった。
「俺と仲間たちだけならガードして生き残れるかも知れんが……」
「なぬ!? お前、あれを防いで生き残るつもりか!?」
「自然災害みたいなのは今まで防いできたからな。直撃はさすがにダメージゼロは無理だろうが、仲間の命だけは守れると思う。だが、できればもっとあの魔王星とか言うのが、細かく砕かれてくれりゃな」
そうすれば、俺の盾でもっと多くの人をガードできるだろう。
「来ましたよ、マイティ!!」
「行くぞ! キエエエエエエッ!!」
壁を蹴って高く跳躍したジュウザが、クリティカルヒットを放つ。
同じくらいの高さに存在していたガーゴイルの首が、一斉に飛んだ。
「おお、ジュウザ、技をコントロールできるようになって来てるのか!」
「ああ! エクセレントマイティの仲間になってからな。拙者の中にあった淀みのようなものが晴れた! それからよ。クリティカルヒットの微細な調整ができるようになってきたのだ! だが……全力はやはり、マイティ! お主のガードが必要になる!」
「おう、任せろ!」
「ゆえ、全力で参るぞ!!」
「よっしゃ、行け!」
「おう!!」
降り注ぐガーゴイルで、周辺では大混乱に陥っている。
冒険者たちが、兵士たちが飛び出してきて、ガーゴイルと戦い始めていた。
だが、分が悪いようである。
空から降ってくるから、いつもと勝手が違うのだろうな。
「えいやー! シャイニングアロー!」
エクセレンが放った矢が光り輝き、ガーゴイルを数体まとめて消し飛ばした。
「凄いじゃないか。新しいスキルだ」
「はい! 最近なんでも光るようになってきました」
「勇者は魔王絶対倒すマンみたいなものじゃからな。魔王由来のものには凄まじい効果を発揮するのじゃ。それ以外には普通の人じゃが」
経験者ディアボラは語る。
そうこうしているうちに、ジュウザのクリティカルヒットが放たれた。
今度は全力なので、このままでは見渡す限りに存在する人々全員の首が飛ぶらしい。
「ふんっ!! ガードだ!!」
俺は意識を周辺に向け、それらをかばうようにした。
次の瞬間、ジュウザのクリティカルヒットが俺の盾を猛烈に打つ。
こいつを受け止めながら、押し返して消滅させる。
ガードする者のいなかったガーゴイルは、まとめて首を飛ばされて消滅していくところだった。
「しまった。家の首を飛ばしてしまった」
何軒かの家が、ガラガラと崩れ落ちていく。
「拙者もまだまだ修行が足りぬ」
「なに、とりあえずは危機を乗り越えたんだ。みんなの命があっただけでよしとしよう」
王都周辺では、まだまだ降り注いだガーゴイルとの戦いが続いている気はする。
加勢したいところだが……。
「よし、転移の魔法陣完成じゃ! エクセレン、何か食べ物をよこすのじゃ」
「食べ物? はい、ナッツ!」
「うむ、これもまた命であったもの。それっ」
ディアボラは受け取ったナッツを、魔法陣に放った。
すると、彼女が描いた紋様が光り輝き、回転を始める。
「なんだなんだ」
光は俺たちパーティーを飲み込み……。
気がつくと、収まっていた。
そこは薄暗い空間。
あちこちに光の玉が浮かんでおり、これが照明になっている。
「ようこそ、わしの住処へ。わし一人ならテレポートの能力で帰ってこれるのじゃが、お前たちを招くには儀式魔法を使わねばならなくてな」
「ほえー、広い! 王都の地下にこんなところがあったんですね!」
エクセレンがキョロキョロしている。
ジュウザは驚きの唸りを漏らしながら歩き回っていたが、ふと足元を見て固まった。
「どうしたジュウザ」
「下を見るのだ。これは……。拙者らが今、乗っているものは……」
「その通りじゃ!!」
得意げにディアボラ。
「これこそ、わしが千年掛けてちょっとずつ書いていった魔法陣! 最大級の儀式魔法にして、次なる魔王を迎撃するための切り札! ライジングメテオじゃ!!」
そう。
地下空間はまるごと、巨大な魔法陣になっていたのである。
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