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第19話 タンクを囲んで盛り上がる会場と、壁の花……いやニンジャ
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舞踏会が始まった。
俺は前々に言われていた通り、普段の装備である。
鎧兜で口だけ出して飲み食いしている。
「マイティ殿はそのお姿でいられる方が、会場が盛り上がりますからね」
ボーハイム氏がそんなことを言っていたのだが……。
「試合を拝見しましたわ! あのボーハイム様と互角に渡り合うなんて!」
「お強いんですのねえ。どちらで武術を学ばれましたの?」
確かに!
ご婦人方が俺を質問攻めにしてくる。
みんな礼服とドレスという会場で、鎧兜はとても目立つからな……!
きっと、檻の中の珍獣として見られているような状況であろう。
先ごろの試合は、貴族たちの印象に残ったようだからな。
適当に受け答えしながら、料理をもりもりと食らう。
するとボーハイム氏が、アンジェラを連れてやって来た。
アンジェラの横には、なぜかドレス姿のエクセレンもいる。
あのスカートの内側にガイストサーベルが装備されているとは誰も知るまい。
「人気のようですねマイティ殿。そうでなくては」
「なかなか食事ができなくて参っていますよ」
「ははは、舞踏会でしっかり食べるのは難しいでしょうね。食事はパーティーが終わった後でしっかり摂るという者が多いようです」
俺とボーハイムが会話を始めたので、注目の的になった。
なんか貴族たちからは、「護衛に欲しい」「うちの騎士団に欲しい」とか声が聞こえてくる。
なるほど、スカウトするつもりだったのだな。
「ところでマイティ殿。今後の身の振り方は考えておいでですか? 公爵家の騎士団には、実戦の経験者が少なくてですね」
「俺を勧誘しています?」
「いかにも。あなたほどの手練であれば、我がリューダー公爵家も安泰です。アンジェラもエクセレン殿と仲が良いようですし、どうです」
エクセレンが不安げな顔をして、俺をじっと見つめてきた。
俺は頷いて見せる。
「俺とエクセレンには、まだやることがありましてね。話を検討させてもらうのは、それが終わった後でいいですかね」
「もちろん。検討してくれるというのは良い知らせだ。諸君!」
ボーハイムが振り返り、貴族たちに告げた。
「この偉大なる戦士との最初の交渉は、リューダー家が行うぞ! 我々が振られてしまったら、諸君の番が回ってくることになる」
このジョークに、会場中がドッと笑った。
社交的だし、俺みたいな下の地位の人間にも偉ぶらないし、ボーハイムは凄い男だな。
俺は大変感心してしまった。
エクセレンが言う魔王が現れて、それを倒したら彼の下で働くのもいいだろう。
その頃にはエクセレンも、独り立ちできるくらいには強くなっているだろうしな。
もしかしたら、タンクの後継者を見つけられるかも知れん……。
人の輪の中で、どうにか食事をしていたら。
壁際で所在なさげにしている者を見つけた。
黒い頭巾に黒い礼服を纏った小柄な男だ。
微動だにせず、腕組みをしながら壁にもたれている。
ちょっと興味が湧いたので近づいてみた。
「ヌウッ」
一歩動いただけなのに勘付かれたぞ。
気配を察したな?
かつてパーティーメンバーだった、シーフ職のローグみたいな男だ。
「お前さんも腕に覚えのある人間だな? シーフか」
のしのし近づいて声を掛けてみた。
すると彼は頭巾の奥で目を細める。
「お主……先程、公爵家の婿相手に手加減した試合をやってみせた男だな? 何度も仕留められるチャンスはあった」
「仕留めてどうする。その必要はないし、第一俺はタンクだから攻撃は専門外だ」
「ヌウー」
また唸った。
「本来ならばお主のような男が護衛向きなのであろうな……。拙者にはこの護衛というのは性に合わん。こんな服など着なくてはならんしな」
「お前さん、誰かの護衛なのか」
「うむ。事情があってな。そこにいる商人の護衛をしてやって来た。だが、身を隠して護衛は許さんと言われてな。こんな窮屈な服を着せられている……。ふんどし一丁の方がよほど軽やかに動けるのだが」
頭巾の奥で、目が困惑を告げている。
こいつが何を言っているのかよく分からないが、嘘は口にしていないようだ。
「ああ、退屈でならぬ……! しかし荒事が起こることを望むなど、護衛にあるまじき思考。拙者はどうすれば良いのか」
うんうん唸っている。
唸りながら、ポケットから取り出した丸いものを口に入れてもぐもぐしている。
「なんだそれ」
「兵糧丸でござる。お主も食べてみるか」
「いいのか」
「お主からは敵意を感じぬ。試合と言えど、あれほど闘志を見せずに戦う姿は初めて見た。どれだけ手加減していたのだ」
「そこまで分かるのか。お前さん、かなり目がいいんだなあ」
「ニンジャ故な」
「ニンジャ!! レアな職業だ」
俺の冒険者人生で、一度見たことがあるか無いか、くらいレアな職業なのである。
確か、シーフを極めていくと転職できることがあったような……。
それも条件が厳しかったんじゃないか……?
「そんなニンジャがどうしてここにいるんだ」
「拙者はな、モンスターの大群と戦っている時、パーティ仲間の首も間違って飛ばしてしまってな」
「あー」
「拙者の慢心が招いたジェノサイドだった。お陰で拙者はあの地方では冒険者を続けられなくなり、こちらへ流れてきたのだが、伝手も何もなく。商人が護衛を募集していたので応募してこちらまでやって来たのだ」
「なるほど、お前さんは凄腕なんだな」
「お主も凄腕だな」
「うむ。お前さんの得意なのは、あれか? 大群の掃討?」
「十把一絡げの雑兵ならば、たちまち平らげて見せよう。反面、お主のような相手と正面切っての戦いは苦手だな」
どこまでが本気かは分からない。
だがこのニンジャ、エクセレントマイティに必要な人材かも知れない。
うちのパーティーには、大群を相手にする能力が欠けているからな。
今のところ、ボス戦特化みたいな感じだ。
「どうだ、この護衛が終わったらうちのパーティーに来ないか?」
「お主、正気か? 拙者の技は尖すぎて、不用意に味方の首まで飛ばすぞ」
「それは俺がタンクだから問題なくなる」
「ほう、拙者の攻撃を盾で受け止められると? ……できそうだな。よし、ちょっと庭でやってみよう」
「やるか」
そういうことになった。
だが、そのやり取りは成就しなかったのである。
突然、舞踏会の天井が破られ、何者かがそこから降りてきたからだ。
漆黒のドレスに、ブルネットの長い髪を揺らし、背には巨大なコウモリの翼。
『お待たせしましたわね! 舞踏会の主役がやって来ましてよ!!』
なんだあれは。
俺は前々に言われていた通り、普段の装備である。
鎧兜で口だけ出して飲み食いしている。
「マイティ殿はそのお姿でいられる方が、会場が盛り上がりますからね」
ボーハイム氏がそんなことを言っていたのだが……。
「試合を拝見しましたわ! あのボーハイム様と互角に渡り合うなんて!」
「お強いんですのねえ。どちらで武術を学ばれましたの?」
確かに!
ご婦人方が俺を質問攻めにしてくる。
みんな礼服とドレスという会場で、鎧兜はとても目立つからな……!
きっと、檻の中の珍獣として見られているような状況であろう。
先ごろの試合は、貴族たちの印象に残ったようだからな。
適当に受け答えしながら、料理をもりもりと食らう。
するとボーハイム氏が、アンジェラを連れてやって来た。
アンジェラの横には、なぜかドレス姿のエクセレンもいる。
あのスカートの内側にガイストサーベルが装備されているとは誰も知るまい。
「人気のようですねマイティ殿。そうでなくては」
「なかなか食事ができなくて参っていますよ」
「ははは、舞踏会でしっかり食べるのは難しいでしょうね。食事はパーティーが終わった後でしっかり摂るという者が多いようです」
俺とボーハイムが会話を始めたので、注目の的になった。
なんか貴族たちからは、「護衛に欲しい」「うちの騎士団に欲しい」とか声が聞こえてくる。
なるほど、スカウトするつもりだったのだな。
「ところでマイティ殿。今後の身の振り方は考えておいでですか? 公爵家の騎士団には、実戦の経験者が少なくてですね」
「俺を勧誘しています?」
「いかにも。あなたほどの手練であれば、我がリューダー公爵家も安泰です。アンジェラもエクセレン殿と仲が良いようですし、どうです」
エクセレンが不安げな顔をして、俺をじっと見つめてきた。
俺は頷いて見せる。
「俺とエクセレンには、まだやることがありましてね。話を検討させてもらうのは、それが終わった後でいいですかね」
「もちろん。検討してくれるというのは良い知らせだ。諸君!」
ボーハイムが振り返り、貴族たちに告げた。
「この偉大なる戦士との最初の交渉は、リューダー家が行うぞ! 我々が振られてしまったら、諸君の番が回ってくることになる」
このジョークに、会場中がドッと笑った。
社交的だし、俺みたいな下の地位の人間にも偉ぶらないし、ボーハイムは凄い男だな。
俺は大変感心してしまった。
エクセレンが言う魔王が現れて、それを倒したら彼の下で働くのもいいだろう。
その頃にはエクセレンも、独り立ちできるくらいには強くなっているだろうしな。
もしかしたら、タンクの後継者を見つけられるかも知れん……。
人の輪の中で、どうにか食事をしていたら。
壁際で所在なさげにしている者を見つけた。
黒い頭巾に黒い礼服を纏った小柄な男だ。
微動だにせず、腕組みをしながら壁にもたれている。
ちょっと興味が湧いたので近づいてみた。
「ヌウッ」
一歩動いただけなのに勘付かれたぞ。
気配を察したな?
かつてパーティーメンバーだった、シーフ職のローグみたいな男だ。
「お前さんも腕に覚えのある人間だな? シーフか」
のしのし近づいて声を掛けてみた。
すると彼は頭巾の奥で目を細める。
「お主……先程、公爵家の婿相手に手加減した試合をやってみせた男だな? 何度も仕留められるチャンスはあった」
「仕留めてどうする。その必要はないし、第一俺はタンクだから攻撃は専門外だ」
「ヌウー」
また唸った。
「本来ならばお主のような男が護衛向きなのであろうな……。拙者にはこの護衛というのは性に合わん。こんな服など着なくてはならんしな」
「お前さん、誰かの護衛なのか」
「うむ。事情があってな。そこにいる商人の護衛をしてやって来た。だが、身を隠して護衛は許さんと言われてな。こんな窮屈な服を着せられている……。ふんどし一丁の方がよほど軽やかに動けるのだが」
頭巾の奥で、目が困惑を告げている。
こいつが何を言っているのかよく分からないが、嘘は口にしていないようだ。
「ああ、退屈でならぬ……! しかし荒事が起こることを望むなど、護衛にあるまじき思考。拙者はどうすれば良いのか」
うんうん唸っている。
唸りながら、ポケットから取り出した丸いものを口に入れてもぐもぐしている。
「なんだそれ」
「兵糧丸でござる。お主も食べてみるか」
「いいのか」
「お主からは敵意を感じぬ。試合と言えど、あれほど闘志を見せずに戦う姿は初めて見た。どれだけ手加減していたのだ」
「そこまで分かるのか。お前さん、かなり目がいいんだなあ」
「ニンジャ故な」
「ニンジャ!! レアな職業だ」
俺の冒険者人生で、一度見たことがあるか無いか、くらいレアな職業なのである。
確か、シーフを極めていくと転職できることがあったような……。
それも条件が厳しかったんじゃないか……?
「そんなニンジャがどうしてここにいるんだ」
「拙者はな、モンスターの大群と戦っている時、パーティ仲間の首も間違って飛ばしてしまってな」
「あー」
「拙者の慢心が招いたジェノサイドだった。お陰で拙者はあの地方では冒険者を続けられなくなり、こちらへ流れてきたのだが、伝手も何もなく。商人が護衛を募集していたので応募してこちらまでやって来たのだ」
「なるほど、お前さんは凄腕なんだな」
「お主も凄腕だな」
「うむ。お前さんの得意なのは、あれか? 大群の掃討?」
「十把一絡げの雑兵ならば、たちまち平らげて見せよう。反面、お主のような相手と正面切っての戦いは苦手だな」
どこまでが本気かは分からない。
だがこのニンジャ、エクセレントマイティに必要な人材かも知れない。
うちのパーティーには、大群を相手にする能力が欠けているからな。
今のところ、ボス戦特化みたいな感じだ。
「どうだ、この護衛が終わったらうちのパーティーに来ないか?」
「お主、正気か? 拙者の技は尖すぎて、不用意に味方の首まで飛ばすぞ」
「それは俺がタンクだから問題なくなる」
「ほう、拙者の攻撃を盾で受け止められると? ……できそうだな。よし、ちょっと庭でやってみよう」
「やるか」
そういうことになった。
だが、そのやり取りは成就しなかったのである。
突然、舞踏会の天井が破られ、何者かがそこから降りてきたからだ。
漆黒のドレスに、ブルネットの長い髪を揺らし、背には巨大なコウモリの翼。
『お待たせしましたわね! 舞踏会の主役がやって来ましてよ!!』
なんだあれは。
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