217 / 255
第二部 氷の国の調停者編
熟練度カンストの帰還者2
しおりを挟む
アリエルを伴ってパスをくぐると、いつものような軽い酩酊感が襲ってくる。
ぐるぐると渦巻く緑の光の中を進むと、あっという間に別の森に到着だ。
「このフラフラする感じはいつも慣れないよなあ」
「仕方ないですよ。別の森と森を繋げているんですから。……そう言えば、このパスを作っている精霊も植物の精霊ですから、ビラコチャの眷属ではあるんですよね」
「あっ、そうか。じゃあ、奴に気付かれてパスを潰される前でよかったな……!」
「本当ですよ!」
次の一歩を踏み出すと、おかしな空間を潜り抜けた。
パスは、アリエルの先導なくしては通り抜けることが出来ない。
あるいは、彼女が用意した植物の精霊をナビゲーターとして使用するか、だ。そしてそのためには、やはり精霊と会話をできるだけの魔法的素養が必要である。
「ただいま、我が家よ」
ひょいっと茂みから飛び出してきて、俺は大きく手を広げてみせた。
……何か、足下にいる。
「ほえ?」
「お?」
足下で、がっくり両手をついて項垂れている赤毛の娘が……。
あっ、サマラじゃないか。
「おお、おおおお、ユーマ様っ!! ユーマ様が目の前にでてきたァッ!!」
「どうなすった」
俺がしゃがみ込むと、彼女はむわーっと起き上がり、俺にしがみついてきた。
「もう、もう限界です! 疲れ果てました! もう、白竜に火竜に、水竜と緑竜まで来て、四人で森の奥地でギスギスした空気を漂わせているなかでお茶会とかしてて、もう別次元で……!!」
「集まっちゃったかー」
「あー、サマラさん相当げっそりしてますねえ。四竜が集まるとか、まあなかなか無い異常事態ですし、恐らくみんな私たちに合わせて人間サイズになっているでしょうし……」
アリエルが、サマラを助け起こす。
この二人、頭一つ分近く身長が違うからなあ。
なかなか、引き起こすのが大変そうだ。サマラは色々筋肉とか肉付きもいいしな。
「ローザと竜胆ちゃんとヴァレーリアは元気?」
「ええ、三人とも元気ですよ! 竜の担当はずっとアタシだったんで……! ユーマ様、帰ってきたばっかりのところ本当に申し訳ないんですけど、お願いです! ちょっと、ビシーッとあいつらに言ってやってください!!」
「ほほう……」
「ダメですよサマラさん! ユーマさん、大変おつかれなんですから、ちょっと休んでもらわないと!」
「ユーマ様が疲れてる……!? そ、それなら、このアタシが体の芯まで温めて……!」
「まっ!? 負けませんからね!?」
「あれっ」
俺はアリエルとサマラに両脇をガッチリとホールドされてしまった。
そのまま家まで連行されていく。
「おお、ユーマではないか! 戻ってきたのかや!? おい、ローザ! ローザ! ユーマが帰ってきたぞ! ヴァレーリアもこっちに来ぬか!」
うわ、竜胆ちゃんに見つかった。
みんな集まってきたぞ。
「くっ、ライバルが増えた……!!」
アリエルがとても悔しそうな表情になった。
これは大変だ。
「おう、戻ってきたのか、ユーマ。私はちょっと忙しくてな。そうだ、その様子であればワカンタンカとビラコチャを従えたのだろう? では最後の、精霊女王エインガナと話しに行くのだな。疲れた顔を治してからやってこい。こちらで航路は選定してある。東方の異能者ども、なかなかいい仕事をしてくれる」
「くっ、ローザ殿、待ってくれないか。わ、私はもうオーバーワークで……お、おお、君か、ユーマ。彼女はいつもこうなのか!? 休みなく働き続けているのだが」
ローザとヴァレーリアもやって来た。
基本、仕事の虫であるローザは、過密スケジュールの仕事もバリバリこなす。
元辺境伯であり、ディアマンテとエルフェンバインを繋ぐ要衝を担当、国境防衛と本国貴族どもとの権謀術策を同時でこなし、さらに領地経営もしていた女傑であるからして、この辺りの能力は俺が知る女たちでもダントツの首位であろう。
ヴァレーリアも優秀な女性っぽかったが、ローザにすっかり振り回されて、もう俺に抱いていた敵愾心みたいなものを露わにする余裕も無いようだ。
「あっ、ユーマ殿! 魔王はどうしたのだ!? 二人きりで戻ってきたようだが!」
「船で後から戻ってくる。これが済んだら、そっちの皇帝ともちゃんと話をしに行くから」
「ああ……。あああっ!? しまった、本国との連絡も取っていなかった……!! 毎日が疲れて倒れるまで続く激務で……」
頭を抱えながら呻くヴァレーリア。
ローザは彼女の腰のあたりをポンポン叩きつつ、
「実に助かるぞ。アリエル以上の実務能力。私の秘書に欲しい。グラナート帝国からこちらに派遣されてしまってはどうだ? いや、むしろ貴様もユーマの女になれ。そうなれば容赦なく貴様を使い倒せる」
「ユーマ殿の女だと!? な、な、何を言っている!! それに使い倒すとか、これ以上か!? 鬼か君は!! 可愛い顔をして、とんだ食わせ者だ!」
「……な? 二人はすっかり仲良くなっておるのじゃ。妾は楽しんでおるぞ。竜どもの話が面白くてな……」
「そうなんですよ……。竜胆が、すっかり竜たちに気に入られてしまって……。普通の世間知らずなお姫様ってのが受けてるみたいなんですよね。分からない……」
サマラもお疲れである。
「そうか……。じゃあともかく、一旦風呂に入って寝るか」
俺の宣言で、そういうことになった。
我が家名物の大きな大きな湯船で、だらりと伸びる。
温かい湯はいい。
疲れが溶け出していくようだ。
いつもならくっついてくるサマラが、隣でぐでーっと伸びている。
その横で、ヴァレーリアが虚ろな目をしてぐったりと伸びている。
逆側では、アリエルは半身浴のような姿勢で、果実の皮などを剥きつつ、湯の上に盆を浮かべて乗せてくる。
入浴しながらこいつを摘むわけだ。
竜胆は物怖じせずに、果実をむしゃむしゃ食べている。
時折、俺をちらちら見ては顔を赤らめるのだが、どこを見ているのかね。
ローザは泰然自若としたものである。
一切隠す様子もなく、どうどうと風呂の中でくつろいでいる。
少しは恥じらいがあってもいいんじゃないですかねえ。
「ユーマ、お主、あ、あれじゃな。妾たちが裸なのに、こう……平常心というか……」
「疲れすぎて反応できなくてすまんな……」
「良い! 良いのじゃ、気にするな!」
「分かりますー……。くたびれ過ぎるともう、性欲とかまで気持ちがいかなくなりますよね……」
「ああ、性欲はともかく、私はしばらく書類は見たくない……」
サマラとヴァレーリアが重症である。
ちなみにアリエルは、ちゃっかりとお尻の辺りが俺の肩口にくっついており、女子たちの中で一番俺に密着している。
どことなく、見上げる彼女の顔が勝ち誇ったようにみえる。
確かにこの状況では、最も俺の位置に近いのは彼女であろう。
「いや、風呂はいいな、生き返る。このところ忙しくてな。水を浴びる程度で済ませていたのだ。だが、温かい湯というものはこれはけしからんな。可能であれば、一杯やりたいところだ」
ローザの発言に、ヴァレーリアがギョッとした。
「ローザ殿、君はまだ若いと言うのに、そのような年寄りのような物言いを……」
「私は巫女故、年を経ないが、中身は四十四になるぞ」
「えぇっ!? わ、私より二十四も上……!!」
リュカがいなければ、一見してローザは最年少に見えるからな。
だが、アリエルを除くと最年長だぞ。
「エルフでも、四十歳と言えば成人している年齢ですね。私たちは人の五割増しから倍程度の寿命を持ちますから」
「ははあ……。で、アリエルさんはお幾つで」
「三十歳ちょっとです」
「未成年じゃないか!?」
「ギ、ギリギリ成人です!!」
若かった。
ゆったりと風呂に入り、じっくりまったりと温まる俺たちである。
しばらくのんびりしていると、ヴァレーリアがしんなりとした。
あっ、のぼせやがったな。
みんなで彼女を拾い上げて、これで入浴は終わりなのである。
「じゃあ、ヴァレーリアはアタシが持ってって……」
「いやいや、ここはローザのシャドウジャックに任せようぜ。サマラにも休息が必要だ」
「きゃっ、ユーマ様!」
ってことで、俺とアリエルとサマラ。
川の字になって寝るのであった。
ぐるぐると渦巻く緑の光の中を進むと、あっという間に別の森に到着だ。
「このフラフラする感じはいつも慣れないよなあ」
「仕方ないですよ。別の森と森を繋げているんですから。……そう言えば、このパスを作っている精霊も植物の精霊ですから、ビラコチャの眷属ではあるんですよね」
「あっ、そうか。じゃあ、奴に気付かれてパスを潰される前でよかったな……!」
「本当ですよ!」
次の一歩を踏み出すと、おかしな空間を潜り抜けた。
パスは、アリエルの先導なくしては通り抜けることが出来ない。
あるいは、彼女が用意した植物の精霊をナビゲーターとして使用するか、だ。そしてそのためには、やはり精霊と会話をできるだけの魔法的素養が必要である。
「ただいま、我が家よ」
ひょいっと茂みから飛び出してきて、俺は大きく手を広げてみせた。
……何か、足下にいる。
「ほえ?」
「お?」
足下で、がっくり両手をついて項垂れている赤毛の娘が……。
あっ、サマラじゃないか。
「おお、おおおお、ユーマ様っ!! ユーマ様が目の前にでてきたァッ!!」
「どうなすった」
俺がしゃがみ込むと、彼女はむわーっと起き上がり、俺にしがみついてきた。
「もう、もう限界です! 疲れ果てました! もう、白竜に火竜に、水竜と緑竜まで来て、四人で森の奥地でギスギスした空気を漂わせているなかでお茶会とかしてて、もう別次元で……!!」
「集まっちゃったかー」
「あー、サマラさん相当げっそりしてますねえ。四竜が集まるとか、まあなかなか無い異常事態ですし、恐らくみんな私たちに合わせて人間サイズになっているでしょうし……」
アリエルが、サマラを助け起こす。
この二人、頭一つ分近く身長が違うからなあ。
なかなか、引き起こすのが大変そうだ。サマラは色々筋肉とか肉付きもいいしな。
「ローザと竜胆ちゃんとヴァレーリアは元気?」
「ええ、三人とも元気ですよ! 竜の担当はずっとアタシだったんで……! ユーマ様、帰ってきたばっかりのところ本当に申し訳ないんですけど、お願いです! ちょっと、ビシーッとあいつらに言ってやってください!!」
「ほほう……」
「ダメですよサマラさん! ユーマさん、大変おつかれなんですから、ちょっと休んでもらわないと!」
「ユーマ様が疲れてる……!? そ、それなら、このアタシが体の芯まで温めて……!」
「まっ!? 負けませんからね!?」
「あれっ」
俺はアリエルとサマラに両脇をガッチリとホールドされてしまった。
そのまま家まで連行されていく。
「おお、ユーマではないか! 戻ってきたのかや!? おい、ローザ! ローザ! ユーマが帰ってきたぞ! ヴァレーリアもこっちに来ぬか!」
うわ、竜胆ちゃんに見つかった。
みんな集まってきたぞ。
「くっ、ライバルが増えた……!!」
アリエルがとても悔しそうな表情になった。
これは大変だ。
「おう、戻ってきたのか、ユーマ。私はちょっと忙しくてな。そうだ、その様子であればワカンタンカとビラコチャを従えたのだろう? では最後の、精霊女王エインガナと話しに行くのだな。疲れた顔を治してからやってこい。こちらで航路は選定してある。東方の異能者ども、なかなかいい仕事をしてくれる」
「くっ、ローザ殿、待ってくれないか。わ、私はもうオーバーワークで……お、おお、君か、ユーマ。彼女はいつもこうなのか!? 休みなく働き続けているのだが」
ローザとヴァレーリアもやって来た。
基本、仕事の虫であるローザは、過密スケジュールの仕事もバリバリこなす。
元辺境伯であり、ディアマンテとエルフェンバインを繋ぐ要衝を担当、国境防衛と本国貴族どもとの権謀術策を同時でこなし、さらに領地経営もしていた女傑であるからして、この辺りの能力は俺が知る女たちでもダントツの首位であろう。
ヴァレーリアも優秀な女性っぽかったが、ローザにすっかり振り回されて、もう俺に抱いていた敵愾心みたいなものを露わにする余裕も無いようだ。
「あっ、ユーマ殿! 魔王はどうしたのだ!? 二人きりで戻ってきたようだが!」
「船で後から戻ってくる。これが済んだら、そっちの皇帝ともちゃんと話をしに行くから」
「ああ……。あああっ!? しまった、本国との連絡も取っていなかった……!! 毎日が疲れて倒れるまで続く激務で……」
頭を抱えながら呻くヴァレーリア。
ローザは彼女の腰のあたりをポンポン叩きつつ、
「実に助かるぞ。アリエル以上の実務能力。私の秘書に欲しい。グラナート帝国からこちらに派遣されてしまってはどうだ? いや、むしろ貴様もユーマの女になれ。そうなれば容赦なく貴様を使い倒せる」
「ユーマ殿の女だと!? な、な、何を言っている!! それに使い倒すとか、これ以上か!? 鬼か君は!! 可愛い顔をして、とんだ食わせ者だ!」
「……な? 二人はすっかり仲良くなっておるのじゃ。妾は楽しんでおるぞ。竜どもの話が面白くてな……」
「そうなんですよ……。竜胆が、すっかり竜たちに気に入られてしまって……。普通の世間知らずなお姫様ってのが受けてるみたいなんですよね。分からない……」
サマラもお疲れである。
「そうか……。じゃあともかく、一旦風呂に入って寝るか」
俺の宣言で、そういうことになった。
我が家名物の大きな大きな湯船で、だらりと伸びる。
温かい湯はいい。
疲れが溶け出していくようだ。
いつもならくっついてくるサマラが、隣でぐでーっと伸びている。
その横で、ヴァレーリアが虚ろな目をしてぐったりと伸びている。
逆側では、アリエルは半身浴のような姿勢で、果実の皮などを剥きつつ、湯の上に盆を浮かべて乗せてくる。
入浴しながらこいつを摘むわけだ。
竜胆は物怖じせずに、果実をむしゃむしゃ食べている。
時折、俺をちらちら見ては顔を赤らめるのだが、どこを見ているのかね。
ローザは泰然自若としたものである。
一切隠す様子もなく、どうどうと風呂の中でくつろいでいる。
少しは恥じらいがあってもいいんじゃないですかねえ。
「ユーマ、お主、あ、あれじゃな。妾たちが裸なのに、こう……平常心というか……」
「疲れすぎて反応できなくてすまんな……」
「良い! 良いのじゃ、気にするな!」
「分かりますー……。くたびれ過ぎるともう、性欲とかまで気持ちがいかなくなりますよね……」
「ああ、性欲はともかく、私はしばらく書類は見たくない……」
サマラとヴァレーリアが重症である。
ちなみにアリエルは、ちゃっかりとお尻の辺りが俺の肩口にくっついており、女子たちの中で一番俺に密着している。
どことなく、見上げる彼女の顔が勝ち誇ったようにみえる。
確かにこの状況では、最も俺の位置に近いのは彼女であろう。
「いや、風呂はいいな、生き返る。このところ忙しくてな。水を浴びる程度で済ませていたのだ。だが、温かい湯というものはこれはけしからんな。可能であれば、一杯やりたいところだ」
ローザの発言に、ヴァレーリアがギョッとした。
「ローザ殿、君はまだ若いと言うのに、そのような年寄りのような物言いを……」
「私は巫女故、年を経ないが、中身は四十四になるぞ」
「えぇっ!? わ、私より二十四も上……!!」
リュカがいなければ、一見してローザは最年少に見えるからな。
だが、アリエルを除くと最年長だぞ。
「エルフでも、四十歳と言えば成人している年齢ですね。私たちは人の五割増しから倍程度の寿命を持ちますから」
「ははあ……。で、アリエルさんはお幾つで」
「三十歳ちょっとです」
「未成年じゃないか!?」
「ギ、ギリギリ成人です!!」
若かった。
ゆったりと風呂に入り、じっくりまったりと温まる俺たちである。
しばらくのんびりしていると、ヴァレーリアがしんなりとした。
あっ、のぼせやがったな。
みんなで彼女を拾い上げて、これで入浴は終わりなのである。
「じゃあ、ヴァレーリアはアタシが持ってって……」
「いやいや、ここはローザのシャドウジャックに任せようぜ。サマラにも休息が必要だ」
「きゃっ、ユーマ様!」
ってことで、俺とアリエルとサマラ。
川の字になって寝るのであった。
1
お気に入りに追加
936
あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
アイマール・フィンの冒険~新米冒険者は神速の矢を放つ~
イーストバリボー
ファンタジー
新米冒険者アイマール・フィンに初めての仕事の依頼が届いた。それは森で迷子になった少女の捜索だった。たった一人で冒険に挑むことになったアイマールの成長物語。
どこか懐かしい感じのファンタジーを目指しました。応援してくれたら嬉しいです。イラストはマイフナ様でございます。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる