132 / 255
第一部終章 熟練度カンストの凱旋者
熟練度カンストの凱旋者
しおりを挟む
『異分子。レイアが招き入れた不確定要素』
「そうなのか。俺がやって来たことは、おたくらにとっては想定外だったのか?」
『人の時代の到来を葬り去った者。精霊の時代の再来を葬り去った者』
「結果的にそうなったな。俺は誰も彼も救えるほど器用じゃなくてな」
『なに。風の巫女が共にある。資格は有している』
ゼフィロス。
なんだ? こいつ、今笑ったか。
『到来する新たな時代、止めてみよ。風は流れ続けるもの。風はとどまらぬもの。風は変化し続けるもの』
「そうだな。まあ、なんだ。ラスボス戦的な御託かもしれんが、互いに喋るのは苦手だろ」
ぶっちゃけた話だが、相手にもコミュ障の香りを感じたのだ。
俺は多少なりともコミュ障が改善された気がするが、正直、他人の話を聞いたり話をあわせたりは全く持って出来てない気がする。
ゼフィロスも、この訥々とした喋り方からして、お世辞にもコミュ力が高いとは言えないだろう。
結果として、俺の言葉がこのやり取りの終わりを告げたようだ。
ゼフィロスは無表情に戻り、剣を天にかざした。
ここは上空。
俺はリュカから放たれた風の魔法で空を飛んでいる。
ゼフィロスは、自らの力で飛んでいる。
眼下一面に広がるのは、回転する雲である。
スーパーセルを空から眺めているようなものだろう。
そのスーパーセルが、集まってくるのだ。
ゼフィロスが全ての力を集約し、俺と戦おうとしている。
ついに敵は自然現象になったか……!
束になって押し寄せる、黒い風の奔流。
こいつを、
「それは大体見た」
切り開き、バラバラに分断していく。
これだけの風量になると、風も質量を感じるようになるな。
切り裂かれるたびに、圧縮された風が爆ぜて散らばる。破裂音がそこここで響き渡る。
そこへ、ゼフィロスが剣を振りかぶる。
これを、巻くように振り下ろすと、俺を取り囲む形で竜巻が出現した。
数は六つ。
竜巻とは言っても、キッチリ黒い色が付いて見えるくらいには風の濃度が凄い。
だが、こいつは結局、ひと繋がりの風が螺旋を描いて巻き上がっているに過ぎない。
なので、
「ほっと」
俺は近づいてきた竜巻から順に、その風の繋がりを断ち切っていく。
風にも綻びというものが存在するのだ。
それを見極め、正確に分断していく。
バラバラになった風は竜巻を維持できず、無数の小さなつむじ風にばらけてやがて消える。
俺が切り離した一部が、バラバラに分かれながら落下して行った。
眼下のスーパーセルは、随分薄くなってきている。
落下する先が見えるな。
おう、あのごちゃっとした集まりは、ディアマンテ帝国の都だろうか。
落下してくる黒いつむじ風に向かって、光の筋のようなものが都から走った。
おお、戦っている。
思えば、この国の首都には行った事が無かったな。
こちらの世界にやって来てすぐに、巫女側のパブリックエネミー的立場に立ってしまったからなあ。
今後も、文化的生活とは無縁そうだ。
まあ、だが、そんな生活もいいじゃないか。
人間、ゲームやインターネットが無くても、原始的な生活だってやればやれるものだ。
俺が目線を戻すと、今まさに風をまとってデュランダルがこちらに突き込まれる瞬間である。
これをバルゴーンでいなしながらも……凄まじい風の勢いに、後方へと押し流されていく。
海を越えてしまったようだ。
足元に広がるのは、半分に削れた山だ。
かつて、火の精霊王アータルが出現したガトリング山は、全ての火の力を失い、死火山となっている。
風が集まってきた。
再び、俺にデュランダルを叩き付けるつもりらしい。
振り上げた黄金の剣が、黒い風をまとって巨大化する。
まるで大陸を割るほどの、凄まじい大きさの剣だ。
実体ではないが、物体化するほどの濃密な風が、そう視認させるのだ。
振り下ろされる一撃。
俺は、バルゴーンを大剣へと変化させる。
これはいなすとか、捌くとかそういう消極的対処でどうにかなる次元ではない。
だから、真っ向から砕く。
タイミングを合わせて、振り下ろされてくる巨大な風の魔剣に、切っ先を合わせる。
先ほどの竜巻同様に、全ての風には綻びが存在している。
風ばかりではない。
それは光であっても、闇であっても、水であっても炎であっても。
俺はそれを見極め、正確に……。
「断つ」
バルゴーンが風の魔剣へと潜り込む。
風と風がつながり合う綻びを、寸毫の狂いなく切断する。
引き裂かれた風が飛び散り、俺たちの周囲に乱気流を引き起こした。
下から見たら、俺たちの戦いはどんな光景に見えているのだろうな。
「終わりか? 次は、俺から行くぞ」
風を引き裂きながら、俺は宣言した。
どこかで、リュカは俺の言葉を聞いているのだろう。
シルフの風が後押ししてくれる。
空を、まるで大地のように踏みしめて、俺はゼフィロスへと接近する。
『風……。吹き荒れる……押し流す……風……』
ゼフィロスはデュランダルを真横に振りかぶる。
再び巻き起こる、暴風。
ふと、俺は視界の端に四つの色彩を認める。
俺の背後に、鮮烈な赤。火竜。
左手に、清冽な青。水竜。
右手に、壮麗な緑。綠竜。
ゼフィロスの背後に、眩き白。白竜。出たなエルフの族長め。
『我らが風を押し留めよう』
『そなたは風の王を倒す事に注力なさい』
水竜と緑竜が、吹き荒れる風を放つ魔力で押し返していく。
『とは言っても、お主は風による被害など気にもせんのだろうな』
溜め息と共に、白竜の言葉が聞こえてくる。
彼は空の穴の前に立ち、これ以上の黒い風がそこに吹き込むのを防いでいる。
『戦士ユーマ。物見に来たぞ。見事、風の精霊王に引導を渡して見せよ』
火竜は野次馬だな。
何か凄い事をやっているのかも知れんが、一見してよくは分からない。
ゼフィロスはこれらに、何の反応も返さなかった。
ただ、じっと俺を見据えて、デュランダルを振る。
技も何も無い。
だが、込められた絶大な魔力だけがある。
俺は片手剣へと戻したバルゴーンを鞘に収め、迎え撃つ。
デュランダル到達の瞬間に、抜刀。
一閃、黄金の魔剣が纏う風を斬り裂く。
返し、放たれる風の王の魔力を斬り裂く。
反転、斬り下ろし、黄金の魔剣の命脈を真っ向から断つ。
そして、突き上げ。
切っ先が飛ぶ。
風の王へと。
ゼフィロスはじっと目を見開き、俺を見つめている。
『混沌の時代の到来を』
虹色の輝きが、黒い風を突き抜けた。
風の色が塗り変わっていく。
全ての光彩を含む、万色の風へと。
『寿ごう。切り拓く者よ』
「あっ……」
削れた山を望む事が出来る、ステップ地帯。
遊牧民やリザードマンに混じって、小さな体に精一杯の荷物を運んでいた娘は驚き、顔をあげた。
「どうしタ?」
「ねえマルマル、きがついた?」
「むっ……風……?」
「うん、もどってきたんだよ、風が! 風、吹いてるよ!」
走り出す。
後ろを、リザードマンの娘がついてきた。
「みんな、戻ってきたよ! 風が戻ってきた!」
「そうなのか。俺がやって来たことは、おたくらにとっては想定外だったのか?」
『人の時代の到来を葬り去った者。精霊の時代の再来を葬り去った者』
「結果的にそうなったな。俺は誰も彼も救えるほど器用じゃなくてな」
『なに。風の巫女が共にある。資格は有している』
ゼフィロス。
なんだ? こいつ、今笑ったか。
『到来する新たな時代、止めてみよ。風は流れ続けるもの。風はとどまらぬもの。風は変化し続けるもの』
「そうだな。まあ、なんだ。ラスボス戦的な御託かもしれんが、互いに喋るのは苦手だろ」
ぶっちゃけた話だが、相手にもコミュ障の香りを感じたのだ。
俺は多少なりともコミュ障が改善された気がするが、正直、他人の話を聞いたり話をあわせたりは全く持って出来てない気がする。
ゼフィロスも、この訥々とした喋り方からして、お世辞にもコミュ力が高いとは言えないだろう。
結果として、俺の言葉がこのやり取りの終わりを告げたようだ。
ゼフィロスは無表情に戻り、剣を天にかざした。
ここは上空。
俺はリュカから放たれた風の魔法で空を飛んでいる。
ゼフィロスは、自らの力で飛んでいる。
眼下一面に広がるのは、回転する雲である。
スーパーセルを空から眺めているようなものだろう。
そのスーパーセルが、集まってくるのだ。
ゼフィロスが全ての力を集約し、俺と戦おうとしている。
ついに敵は自然現象になったか……!
束になって押し寄せる、黒い風の奔流。
こいつを、
「それは大体見た」
切り開き、バラバラに分断していく。
これだけの風量になると、風も質量を感じるようになるな。
切り裂かれるたびに、圧縮された風が爆ぜて散らばる。破裂音がそこここで響き渡る。
そこへ、ゼフィロスが剣を振りかぶる。
これを、巻くように振り下ろすと、俺を取り囲む形で竜巻が出現した。
数は六つ。
竜巻とは言っても、キッチリ黒い色が付いて見えるくらいには風の濃度が凄い。
だが、こいつは結局、ひと繋がりの風が螺旋を描いて巻き上がっているに過ぎない。
なので、
「ほっと」
俺は近づいてきた竜巻から順に、その風の繋がりを断ち切っていく。
風にも綻びというものが存在するのだ。
それを見極め、正確に分断していく。
バラバラになった風は竜巻を維持できず、無数の小さなつむじ風にばらけてやがて消える。
俺が切り離した一部が、バラバラに分かれながら落下して行った。
眼下のスーパーセルは、随分薄くなってきている。
落下する先が見えるな。
おう、あのごちゃっとした集まりは、ディアマンテ帝国の都だろうか。
落下してくる黒いつむじ風に向かって、光の筋のようなものが都から走った。
おお、戦っている。
思えば、この国の首都には行った事が無かったな。
こちらの世界にやって来てすぐに、巫女側のパブリックエネミー的立場に立ってしまったからなあ。
今後も、文化的生活とは無縁そうだ。
まあ、だが、そんな生活もいいじゃないか。
人間、ゲームやインターネットが無くても、原始的な生活だってやればやれるものだ。
俺が目線を戻すと、今まさに風をまとってデュランダルがこちらに突き込まれる瞬間である。
これをバルゴーンでいなしながらも……凄まじい風の勢いに、後方へと押し流されていく。
海を越えてしまったようだ。
足元に広がるのは、半分に削れた山だ。
かつて、火の精霊王アータルが出現したガトリング山は、全ての火の力を失い、死火山となっている。
風が集まってきた。
再び、俺にデュランダルを叩き付けるつもりらしい。
振り上げた黄金の剣が、黒い風をまとって巨大化する。
まるで大陸を割るほどの、凄まじい大きさの剣だ。
実体ではないが、物体化するほどの濃密な風が、そう視認させるのだ。
振り下ろされる一撃。
俺は、バルゴーンを大剣へと変化させる。
これはいなすとか、捌くとかそういう消極的対処でどうにかなる次元ではない。
だから、真っ向から砕く。
タイミングを合わせて、振り下ろされてくる巨大な風の魔剣に、切っ先を合わせる。
先ほどの竜巻同様に、全ての風には綻びが存在している。
風ばかりではない。
それは光であっても、闇であっても、水であっても炎であっても。
俺はそれを見極め、正確に……。
「断つ」
バルゴーンが風の魔剣へと潜り込む。
風と風がつながり合う綻びを、寸毫の狂いなく切断する。
引き裂かれた風が飛び散り、俺たちの周囲に乱気流を引き起こした。
下から見たら、俺たちの戦いはどんな光景に見えているのだろうな。
「終わりか? 次は、俺から行くぞ」
風を引き裂きながら、俺は宣言した。
どこかで、リュカは俺の言葉を聞いているのだろう。
シルフの風が後押ししてくれる。
空を、まるで大地のように踏みしめて、俺はゼフィロスへと接近する。
『風……。吹き荒れる……押し流す……風……』
ゼフィロスはデュランダルを真横に振りかぶる。
再び巻き起こる、暴風。
ふと、俺は視界の端に四つの色彩を認める。
俺の背後に、鮮烈な赤。火竜。
左手に、清冽な青。水竜。
右手に、壮麗な緑。綠竜。
ゼフィロスの背後に、眩き白。白竜。出たなエルフの族長め。
『我らが風を押し留めよう』
『そなたは風の王を倒す事に注力なさい』
水竜と緑竜が、吹き荒れる風を放つ魔力で押し返していく。
『とは言っても、お主は風による被害など気にもせんのだろうな』
溜め息と共に、白竜の言葉が聞こえてくる。
彼は空の穴の前に立ち、これ以上の黒い風がそこに吹き込むのを防いでいる。
『戦士ユーマ。物見に来たぞ。見事、風の精霊王に引導を渡して見せよ』
火竜は野次馬だな。
何か凄い事をやっているのかも知れんが、一見してよくは分からない。
ゼフィロスはこれらに、何の反応も返さなかった。
ただ、じっと俺を見据えて、デュランダルを振る。
技も何も無い。
だが、込められた絶大な魔力だけがある。
俺は片手剣へと戻したバルゴーンを鞘に収め、迎え撃つ。
デュランダル到達の瞬間に、抜刀。
一閃、黄金の魔剣が纏う風を斬り裂く。
返し、放たれる風の王の魔力を斬り裂く。
反転、斬り下ろし、黄金の魔剣の命脈を真っ向から断つ。
そして、突き上げ。
切っ先が飛ぶ。
風の王へと。
ゼフィロスはじっと目を見開き、俺を見つめている。
『混沌の時代の到来を』
虹色の輝きが、黒い風を突き抜けた。
風の色が塗り変わっていく。
全ての光彩を含む、万色の風へと。
『寿ごう。切り拓く者よ』
「あっ……」
削れた山を望む事が出来る、ステップ地帯。
遊牧民やリザードマンに混じって、小さな体に精一杯の荷物を運んでいた娘は驚き、顔をあげた。
「どうしタ?」
「ねえマルマル、きがついた?」
「むっ……風……?」
「うん、もどってきたんだよ、風が! 風、吹いてるよ!」
走り出す。
後ろを、リザードマンの娘がついてきた。
「みんな、戻ってきたよ! 風が戻ってきた!」
1
お気に入りに追加
937
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる