上 下
107 / 255
東征の魔剣士編

熟練度カンストの旅行者

しおりを挟む
 朝一でエルフの長老に挨拶。

「一度でいいから竜になったところ見たかったんだけどな」

「ばかもの。あの姿はみだりに見せびらかす様な物ではない。そもそも、竜になどならん方がいいのだ」

 緊急時しか見せない特別な形態と言う事か。
 森を攻められた時でも、まだまだ緊急時では無かったのだなあ。

「お主がいただろうが。お主がいなければ、私が竜になって奴らと相対していたぞ」

「すると俺は竜相当なのか」

「今更何を言っているのか……。お主は一人で、一国の戦力に相当すると見られているのだぞ? だからこそ、気難しいドワーフや、そもそも意思疎通が難しい土の種族が付き従っているのだ」

「俺の力に従っていたのか……」

「そう言う事だ。ユーマ殿に言うのは心配のしすぎかも知れないが、無事に帰ってくるのだよ」

「それってフラグだよなあ……」

 長老と別れ、リュカと戻っていく道のり。

「フラグって? ユーマたまに言うよね?」

「ああ、何と言うか、俺流の専門用語みたいなもんだ。『俺、この戦いが終わったら結婚するんだ』って言った奴がその戦いで死んだりとかな」

「うんー? よく分からないなあ……。それって、戦いが終わったら絶対やりたいことがあるから、死なないぞーってならないの? 私だったらそう思う」

「むっ? むむむ、言われて見れば……」

「じゃあね、ユーマは私がそんな風な事を言っても、フラグだって言う?」

「ほう?」

 ちょっと悪戯っぽい眼差しを向けてくるリュカ。
 何を言うつもりだろう。
 彼女は少しもじもじした後で、背伸びをして俺の耳に囁いた。

「この旅が終わったら、ユーマ、私と赤ちゃん作ろう?」

「むうっ!!」

 俺、衝撃の余りカッと目を見開き、強く大地を踏みしめて全身から覇気を放った。
 俺の気に当てられてか、周囲の森から慌てて動物が駆け出していき、鳥が一斉に飛び立つ。
 リュカはそれに驚いていたようだが、すぐ俺に振り返ると、

「どう?」

「これがフラグなら、へし折るしかないな」

「へし折っちゃうんだ? ふふふ、面白いユーマ! ……でもね、さっきのは、私のほんとうの気持ちだよ?」

 そしてわーっと走り去ってしまう。
 なんという速度であろうか。
 髪の間から見える耳が赤いから、きっとひどく照れているのだ。
 俺だって顔が熱い。
 今なら顔から火の精霊ヴルカンを召喚できそうだった。




 水の中にあるジャイアントケルプの森は、今日も不自然なくらい陽の光を取り込んで、ゆらゆらと揺らいでいる。

「絶対ここ、光の透過率がおかしいよなあ」

「そうかい? だったら、水の精霊がどうにかしてくれているのさ」

 アンブロシアが割りと適当に返してくる。
 俺たちは、水中をまったりと進む。
 水の中で呼吸できる魔法を使用しているのだ。
 呼吸の手段さえあれば、後は足をばたつかせるだけで体は進んでいく。
 問題は、水に濡れる関係上、水を吸っても問題ない程度の薄着しか出来ないのでちと寒い。
 俺の隣では、アンブロシアが見事な肢体をあらわにしながら泳いでいる。
 マーメイドの長であるプリムに挨拶してきた帰りである。
 プリムの奴、最近地上で過ごす時間が長かったせいか、

「なんとなく、私も地上で暮らしたりしてみたいなーって思いますねー。もしそうなったら、地上で旦那様を見つけてもいいかも」

 なんて言っている。
 アンブロシアは個人の主義に指図しないタイプだから、笑って「いいんじゃないかい」と応えていた。
 これでいいのかねリヴァイアサン。
 問いかけたかったが、水竜はお出かけ中らしい。
 何やら、アルマースの西海岸で緑竜と会う用事があるのだとか。
 水竜も人の姿になる事ができるんだろうな。
 そうでなければ、あの巨体は目立ちすぎる。

「あの子たち、ああやってこの世界に適応していくのかも知れないねえ。今はまだ精霊寄りだけど、段々人間みたいになってきてるよ」

「ほう、変わってきてるか」

「そりゃあもう。ユーマも気付かないかい? 誰も彼も、今の時代に合わせて変化してきてる。あたしが海賊やってたころには、ここまで世界が大きく変わるなんて思ってもいなかったね」

 そこで、彼女は俺をちら見する。

「もちろん、あたしも変わってる。以前言った事と今言う事が違うってのも有り得る話さ」

「人間いつまでも同じじゃないからな」

「んー……。あんた、こと、荒事が絡むと信じられないくらい鋭いのに、こういう事には徹底的に鈍感だねえ……」

「な、なにを言っているのだ」

 俺が日常生活において徹底的にポンコツだとでも言うつもりか。
 その通りだが。

「はぁ。もう、あたしは中途半端に大人なのが悔やまれるよ。サマラみたいに単純バカなら、苦労も無いんだろうけどねえ……」

 何を言っているのか分からんぞ。
 実年齢が同じくらいなので、アンブロシアとの距離感は非常にリアルなのだ。
 年下のしっかりものリュカとか、グイグイ迫ってくる女子高生っぽいサマラとか、年上ぽんこつのローザとか、委員長キャラっぽいアリエルは分かり易い。
 こいつなあ。
 アンブロシアは普通に同い年の社会人とかみたいな感じで、俺もどう接したものか迷うんだよなあ。

「俺も努力するぞ」

「ああ、全面的にお願いしたいね。無論、あたしもするからさ」

 この微妙な距離感よ。
 多少はこれも変わっていくのだろうかね。




「そうか、緑竜が出かけてるんだった」

「そうだぜ。ボスは水竜とデートだ」

「えっ、あいつら出来てるのかよ」

「そんなの、ギューンが適当こいてるだけだど。ボスの前でそんな事言ったら挽き肉になるど」

「やっぱりなあ」

「貴様ら、本当に精神年齢が一緒なのだな……」

 早速、ギューンやトロルとだべり始めた俺である。
 この間の蜘蛛女、アルケニーや、蠍男のアンドロスコルピオまで近寄ってきて会話に加わり始める。

「で、その後どうなのですか。森の中での戦いは、なかなか新鮮でした。生木の歩き心地は、岩場とはまた異なりますね」
「ねー。アンドロスコルピオって変なとこに拘るのよね。それよりさ、灰王様! あたしと卵つくんない?」
「アルケニーてめえ、子作りした男を食っちまう習性があるだろうが!」
「あっ、ひっどーい、それ迷信だよ? あたしら、もうブンメー的になってるんだから」
「過去にはやってただな。おら、背筋がゾゾッとして来たど」

 次々に土の妖精たちがやって来る。

「灰王様や」
「おー、灰王の旦那じゃ」
「灰王さまー」

「おおっ、どんどん来るな」

 土の妖精どもがどんどん来て、俺はもみくちゃになった。
 なんだ、俺人気か。人気者か。

「それはな、貴様が己の強さをこやつらに見せ付けたからだ。私の部下であった騎士たちと変わらぬものだよ」

「なるほど」

 気付くと、俺とローザは土の妖精たちに担ぎ上げられて大変高いところにいる。
 連中はお祭りごとが大好きなので、俺たちがやって来たのをダシにして騒ぐつもりらしい。
 どれ、ちょっと付き合って行ってやるか。

「しかし、こういう連中と付き合うのもまた楽しいものだな。まさか爵位を手放してなお、人と人を繋ぐ仕事をやれるとは思わなんだ。うむ、生き甲斐というやつを感じるぞ」

 ローザは大変楽しそうであった。
 仕事に生きる女という感じだな。

「ローザ、そういうタイプの女はな、俺の世界だと行き遅れることがあるとか……」

「ははは、なかなか失礼な事を言う奴だな。だが、そういう気遣いが全く出来ないあたりが貴様らしい。そもそも私は、人間で言えば四十三だ。いや、もう四十四だったか? 既に孫がいてもおかしくない年齢だぞ? 今更行き遅れなど気にはせんさ」

「そうか……。まあ、俺は年を取るので、それなりに満足したら頼む」

「む?」

 一瞬、ローザはよく分からんという顔をした。
 しばらく考え込んで、ハッと気付いたようだ。

「う、うむ、そうか。ま、まあ、私も女らしい生活とやらをしてみても悪くは、うむ、悪くは無いかもしれんな」

 なんだろうな。どうしてか、年上という感じがしないのだ。
 さて、次で最後。
 旅程の途中にあるから、みんなで行くとしよう。




 地上をチェアくんが行き、その上ではサマラとアンブロシアが荷物番。
 空はゲイルが、リュカとアリエル、ローザを乗せて飛んでいる。御するのは俺……のはずだったのだが。

「せっかく火竜の山に挨拶に行くんだから、ユーマ様が一緒じゃなきゃダメ!!」

 猛烈なサマラの抗議に遭い、俺は折れてチェア君の頭上にいる。

「うふふ、新婚旅行みたいですね」

 この世界にそんな習慣あるのか。
 サマラが真横で俺にピッタリくっついてくる。この大変積極的なアプローチよ。
 アンブロシアは、やれやれって感じで後ろで荷物に寄りかかっている。
 今回のゲイルの御者はローザ。
 馬に乗れる系女子なので、割りとその要領でゲイルを繰るのも上手かった。
 ゲイルはちょっと不満げであったが。

「森を出ると、すぐに火竜の山っていうのも便利だよね。あっ、ユーマ様、見えてきました」

 サマラが指差す方向に、ドワーフの集落。
 すぐ近くには、以前見たときよりも随分大きくなった遊牧民のテント群がある。増えたなあ。

「……あれ? あのテント、前に見たことがあるような」

「エルデニンの部族ですね。こっちに合流できたんだ……」

 サマラの声に安堵の色がある。
 やはり、部族のことを心配していたんだな。
 エルデニンの部族とは、彼女が生まれ育った一族である。巫女を人工的に生み出すために、なかなかえげつない選定をしていたようだが、それでも所属している人間は排他的ではあるものの、悪人ではなかった。ただまあ、サマラ以外の巫女候補者は全員死んでいるそうなので、やっぱり善良な部族では無いかも知れん。
 そんな事を思っていたら、馬がこちらに寄ってくる。

「おーい、そこの亜竜止まれー。見覚えのない不思議な形の亜竜だな。まるで話に聞く火の巫女が乗るという御座竜のような……って、うおー!! サマラ!!」

「えっ、うっそ!? ユースフ!? 生きてたのあんた!?」

 並走し始めた馬の上、髭を蓄えてはいるものの、若い男がこちらを見上げている。
 こいつは、エルデニンの部族……その頃は三部族だったが、これに所属する戦士だった青年だ。
 サマラの幼馴染らしく、彼女に想いを寄せていた。
 ……幼馴染ってことは、このユースフも十代か。

「サマラも、あれだけの事があって生きていたんだな! その姿……噂に聞く火の巫女は、俺が知るお前と随分姿形が違っていたから、別人だとばかり思っていたが」

「うんうん、アタシだよ! あれから海を冒険したり、火竜に会ったり、国を相手に戦ったり……すごかったよ……」

「そうか、苦労したんだなあ……。俺も死ぬほどの怪我をしたんだが、今はもう、この通り馬にも乗れて……おい、隣の男は、もしや」

「うん、ユーマ様だよ。アタシ、この人の子供を産む!」

 ユースフがあんぐりと口を開けたまま固まった。危うく馬から転げ落ちそうになる。
 気持ちは分かるぞ、若人よ。
 これは大変な寝取られである。
 まだ清い関係だけど。

「しょ……正気か!? そ、そんな男のどこがいいんだ!」

「そんな男とは挨拶だねえ。こう見えて、こいつは灰王だからあんたたちの王なんだよ?」

 のっそり身を起こしてきたアンブロシア。
 金髪に小麦色の肌の彼女を見て、ユースフはちょっとポーッとなったが、すぐにハッとした。

「馬鹿な……! じゃ、じゃあ、たった一人でディアマンテ軍に恐怖を刻んだという伝説の王が、そ、そいつだったのか……!?」

 衝撃を受けているユースフをよそに、ドワーフたちが、リザードマンたちが俺たちを出迎える。
 遊牧民もやって来た。
 いつものドワーフ男たちは、降りてきたローザと喧々囂々論議を戦わせているな。
 武具の作成について、ローザは一家言ある。
 ドワーフたちも彼女を認めているようだ。逆に、本来なら自分たちの巫女であるサマラとは、ドワーフはあまり付き合いが無い。
 ふと視線を感じて見上げると、火竜の山の頂上にあいつがいた。
 結局、奴の手を借りることは一度も無かったな。
 そもそも、名前を言うだけで誰もが震え上がる竜ってどれだけだよ。
 なあ、ワイルドファイア。
 偉大なる火竜は、俺を見下ろして少しだけ笑った気がした。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...