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第130話
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自分の全てが否定される、考えも、経験も、生きていることさえ……ありとあらゆること全てが……
「ふざけてるにも程があるっ!」
俺は怒りが溢れ出るのを感じると同時に正面のガキから発せられる嫌な感覚を振りほどいた……いや、破壊した。
「は? なんであいつジュウラに死ねって言われたのに死んでねぇんだよ??」
「今までの敵は皆あの一言で間違いなく死んでいたわ……誰であろうと……なのに」
後ろの二人は驚いているが関係ない、たぶんこいつの能力は対象者を即死させるみたいなやつだと思う。僕の考えた最強チート能力、誰でも思いつく理不尽で詰まらない能力。そりゃ冷めたガキになるわ……こんな最悪で最もくだらない能力じゃ。
「は? ……なに立ってんの? 死ねよ」
俺は再び自分の死を破壊する、この能力に抵抗で来てるのは間違いなく理不尽への抵抗をテーマとして作られた神滅剣、ガルザークのお陰だ。でも時間も余裕もない、強制的に死を与えるという理不尽の否定がそう簡単にできるはずもないのだ。
「うるせぇよクソガキッ!」
俺は左手にテンザンも呼び出し即死小僧に向かって走り出す。死を破壊するたびに俺の魔力がごっそり持っていかれている、こんなの何回も喰らっていたらすぐに力尽きて死が待っている。それにガルザークの負荷は相当なもので既に刃が欠け刀身に亀裂が走り始めている。恐らくテンザンで死という結果を切断して無力化という同じような芸当は出来る、しかしガルザークよりも攻撃特化で脆い。どちらにしろ猶予は一切ない、ならば速攻で仕留めるしかないのだ。
「死ね! 死ね! 死ね!!」
奴の呪言を受け切ったと同時にガルザークの刀身が砕け俺の中に戻っていく。しかし距離は詰め切った、テンザンをその首目掛けて振り抜く。
「なっ!? くそったれがぁ!!」
テンザンは確かに何かを切り裂いた。奴の纏っていた何かを……しかしそれを切り裂くと同時にテンザンも刀身が砕けて戻っていく。それを見てジュウラとか呼ばれたガキは勝を確信したように笑みを浮かべる。
「まだだぁ!!」
剣は砕けた、しかし俺には爪が、牙が、角が、尾がある。魔力はほぼほぼ持っていかれて精神も限界を迎えかけている……けども人一人位どうとでも殺せる、いや、こいつだけはここで殺しておかなければ間違いなくこの世界が悪い方向へ傾く。せっかくの楽しいファンタジー世界、壊させるわけにはいかない!
「ヴリトラ様っ!!」
声に一瞬振り向くと一振りの剣が飛んで来る。ルシエが大事に抱きしめていた剣の布を解き、俺に投げ渡したのだ。それを受け取りそのままに力いっぱい振り抜き切先は地面にめり込んだ。
「っあっぶねぇ……」
声に顔をあげる、そこには胸に切り傷を作りながらも間違いなく生きている奴の姿があった、奴の腕には鍵縄が巻き付いている。どうやらあの忍者小僧が斬撃の寸前で助けたらしい。つまり仕留め損ねたのだ……
「ジュウラ、驚かせないでくれよ……」
「いやぁ、まさか即死に耐えられるなんて思わないだろ?」
「確かに、お前に攻撃しても死なないし何だったんだあれ……」
「たぶん最初に持ってた二本の剣のお陰だったんだろ、俺の言葉で砕けてたし。でも、もう終わりだな」
奴は傷つき血の垂れる胸を手でなぞる。
「惜しかったね、あとちょっと深かったら殺せてたのに。残念でした……」
「……」
「話す気力ももうないかな? じゃあこれでおしましだ」
勝ちを確信しこれでもかというくらいの決めポーズをしながら俺を指差す。
「ヴリトラ、死ねっ!!」
ジュウラは勝ち誇り、最高のドヤ顔をしている。完全に冷め切った奴だと思っていたが一応ガキらしいところもあったらしい。
「……ヴリトラ様?」
ルシエは不安そうに声をかける。
「よし、おわりっと……いってぇ。」
「ジュウラ大丈夫か?」
「斬られるとこんなに痛いんだな……」
「お前いままでそのチート能力のお陰で無傷だったもんな」
「まぁね」
「死ねの一言で敵は死ぬし敵対しり攻撃してきた相手は即死カウンターで殺される。ズルいよなぁ~」
「その分お前達みたいな身体能力強化や魔法みたいな力は貰えてないんだからお互い様だろ?」
ジュウラとゼンゾウは笑いあった。
「……」
「なんだよホノカ、不満そうじゃん?」
「ヴリトラ、彼は話ができたかもしれない相手だったのに……」
「何言ってんだよ、アレはドラゴン、敵だよ。どれだけ人間の真似をしたところで奴は結局奴だったんだよ」
「まぁ、話は後にしてあのお姫様を捕まえて帰ろうぜ。ジュウラの手当てもしなきゃだしな」
「頼むは、いてぇ……」
ゼンゾウはお姫様に狙いを定めるなか、ホノカと呼ばれる少女は俺の前まで歩いてきて一言呟いた。
「……ごめんなさい」
何についてだろうか? 殺してしまったこと? チートすぎる理不尽なこの状況を? まぁどちらにしろ関係ない。そう、関係ないのだ。
「謝る必要なんてない」
「えっ……?」
「ホノカ、どうしっ……ぐえっ!?」
「ゼンゾウ!?」
ゼンゾウは不意に飛んできた火炎弾に勢いよく吹き飛ばされた。その場に残された三人は状況が理解できず困惑している。
「最後に覚えておくといい。最後の最後まで油断しないことをな……」
無理もない……死んだと確信していたヴリトラが立ち上がりジュウラへ向かい歩みだしているのだから。
「は? チートも大概にしろよ!! 死ね、死ねよ!!」
ジュウラは叫ぶ、しかしヴリトラは止まらない。黄金の瞳を煌めかせながらゆっくりと、確実に迫ってくる。いくら叫ぼうが喚こうがもう言葉は通じない……
「まったく、どっちがチートだって言うんだよ……」
「ダメっ……」
俺と奴の間にホノカと呼ばれた少女が立ちふさがる、手には黒い刀を握りしめて。
「奴は弱ってる。ホノカ、今ならお前でも倒せるっ!」
ジュウラは小さくガッツポーズをして勝利を確信した。こっちにはまだ戦える仲間が残っている、それに対して生きてるとは言えヴリトラは相当消耗しているのだから。
「邪魔するな……」
「でもっ……」
彼女の刀を握る手震えている、友人を助けたい、だけどここで俺を殺しちゃいけないと迷っているのだろう。
「すまない、恨んでくれて構わないよ」
「っ!?……」
俺は左手で彼女の顎目掛けて振り抜いた、顎を揺らして脳震盪を起こし気絶させたのだ。
「くそっ!?」
「……」
俺は即死のガキを睨みつけ歩み寄る。
「死ね! 死ね、死ね死ね死ね死ね!!!」
しかし何も起こらない、完全に効果が無くなっていた。
「次に生まれることがあったら。そんなくだらない能力貰わないことを願うんだな」
俺は剣を振り抜き、奴の首を刎ねた……異世界転生後、間違いなく最強最悪であった敵との対決はこうして幕を閉じたのだった。
「ふざけてるにも程があるっ!」
俺は怒りが溢れ出るのを感じると同時に正面のガキから発せられる嫌な感覚を振りほどいた……いや、破壊した。
「は? なんであいつジュウラに死ねって言われたのに死んでねぇんだよ??」
「今までの敵は皆あの一言で間違いなく死んでいたわ……誰であろうと……なのに」
後ろの二人は驚いているが関係ない、たぶんこいつの能力は対象者を即死させるみたいなやつだと思う。僕の考えた最強チート能力、誰でも思いつく理不尽で詰まらない能力。そりゃ冷めたガキになるわ……こんな最悪で最もくだらない能力じゃ。
「は? ……なに立ってんの? 死ねよ」
俺は再び自分の死を破壊する、この能力に抵抗で来てるのは間違いなく理不尽への抵抗をテーマとして作られた神滅剣、ガルザークのお陰だ。でも時間も余裕もない、強制的に死を与えるという理不尽の否定がそう簡単にできるはずもないのだ。
「うるせぇよクソガキッ!」
俺は左手にテンザンも呼び出し即死小僧に向かって走り出す。死を破壊するたびに俺の魔力がごっそり持っていかれている、こんなの何回も喰らっていたらすぐに力尽きて死が待っている。それにガルザークの負荷は相当なもので既に刃が欠け刀身に亀裂が走り始めている。恐らくテンザンで死という結果を切断して無力化という同じような芸当は出来る、しかしガルザークよりも攻撃特化で脆い。どちらにしろ猶予は一切ない、ならば速攻で仕留めるしかないのだ。
「死ね! 死ね! 死ね!!」
奴の呪言を受け切ったと同時にガルザークの刀身が砕け俺の中に戻っていく。しかし距離は詰め切った、テンザンをその首目掛けて振り抜く。
「なっ!? くそったれがぁ!!」
テンザンは確かに何かを切り裂いた。奴の纏っていた何かを……しかしそれを切り裂くと同時にテンザンも刀身が砕けて戻っていく。それを見てジュウラとか呼ばれたガキは勝を確信したように笑みを浮かべる。
「まだだぁ!!」
剣は砕けた、しかし俺には爪が、牙が、角が、尾がある。魔力はほぼほぼ持っていかれて精神も限界を迎えかけている……けども人一人位どうとでも殺せる、いや、こいつだけはここで殺しておかなければ間違いなくこの世界が悪い方向へ傾く。せっかくの楽しいファンタジー世界、壊させるわけにはいかない!
「ヴリトラ様っ!!」
声に一瞬振り向くと一振りの剣が飛んで来る。ルシエが大事に抱きしめていた剣の布を解き、俺に投げ渡したのだ。それを受け取りそのままに力いっぱい振り抜き切先は地面にめり込んだ。
「っあっぶねぇ……」
声に顔をあげる、そこには胸に切り傷を作りながらも間違いなく生きている奴の姿があった、奴の腕には鍵縄が巻き付いている。どうやらあの忍者小僧が斬撃の寸前で助けたらしい。つまり仕留め損ねたのだ……
「ジュウラ、驚かせないでくれよ……」
「いやぁ、まさか即死に耐えられるなんて思わないだろ?」
「確かに、お前に攻撃しても死なないし何だったんだあれ……」
「たぶん最初に持ってた二本の剣のお陰だったんだろ、俺の言葉で砕けてたし。でも、もう終わりだな」
奴は傷つき血の垂れる胸を手でなぞる。
「惜しかったね、あとちょっと深かったら殺せてたのに。残念でした……」
「……」
「話す気力ももうないかな? じゃあこれでおしましだ」
勝ちを確信しこれでもかというくらいの決めポーズをしながら俺を指差す。
「ヴリトラ、死ねっ!!」
ジュウラは勝ち誇り、最高のドヤ顔をしている。完全に冷め切った奴だと思っていたが一応ガキらしいところもあったらしい。
「……ヴリトラ様?」
ルシエは不安そうに声をかける。
「よし、おわりっと……いってぇ。」
「ジュウラ大丈夫か?」
「斬られるとこんなに痛いんだな……」
「お前いままでそのチート能力のお陰で無傷だったもんな」
「まぁね」
「死ねの一言で敵は死ぬし敵対しり攻撃してきた相手は即死カウンターで殺される。ズルいよなぁ~」
「その分お前達みたいな身体能力強化や魔法みたいな力は貰えてないんだからお互い様だろ?」
ジュウラとゼンゾウは笑いあった。
「……」
「なんだよホノカ、不満そうじゃん?」
「ヴリトラ、彼は話ができたかもしれない相手だったのに……」
「何言ってんだよ、アレはドラゴン、敵だよ。どれだけ人間の真似をしたところで奴は結局奴だったんだよ」
「まぁ、話は後にしてあのお姫様を捕まえて帰ろうぜ。ジュウラの手当てもしなきゃだしな」
「頼むは、いてぇ……」
ゼンゾウはお姫様に狙いを定めるなか、ホノカと呼ばれる少女は俺の前まで歩いてきて一言呟いた。
「……ごめんなさい」
何についてだろうか? 殺してしまったこと? チートすぎる理不尽なこの状況を? まぁどちらにしろ関係ない。そう、関係ないのだ。
「謝る必要なんてない」
「えっ……?」
「ホノカ、どうしっ……ぐえっ!?」
「ゼンゾウ!?」
ゼンゾウは不意に飛んできた火炎弾に勢いよく吹き飛ばされた。その場に残された三人は状況が理解できず困惑している。
「最後に覚えておくといい。最後の最後まで油断しないことをな……」
無理もない……死んだと確信していたヴリトラが立ち上がりジュウラへ向かい歩みだしているのだから。
「は? チートも大概にしろよ!! 死ね、死ねよ!!」
ジュウラは叫ぶ、しかしヴリトラは止まらない。黄金の瞳を煌めかせながらゆっくりと、確実に迫ってくる。いくら叫ぼうが喚こうがもう言葉は通じない……
「まったく、どっちがチートだって言うんだよ……」
「ダメっ……」
俺と奴の間にホノカと呼ばれた少女が立ちふさがる、手には黒い刀を握りしめて。
「奴は弱ってる。ホノカ、今ならお前でも倒せるっ!」
ジュウラは小さくガッツポーズをして勝利を確信した。こっちにはまだ戦える仲間が残っている、それに対して生きてるとは言えヴリトラは相当消耗しているのだから。
「邪魔するな……」
「でもっ……」
彼女の刀を握る手震えている、友人を助けたい、だけどここで俺を殺しちゃいけないと迷っているのだろう。
「すまない、恨んでくれて構わないよ」
「っ!?……」
俺は左手で彼女の顎目掛けて振り抜いた、顎を揺らして脳震盪を起こし気絶させたのだ。
「くそっ!?」
「……」
俺は即死のガキを睨みつけ歩み寄る。
「死ね! 死ね、死ね死ね死ね死ね!!!」
しかし何も起こらない、完全に効果が無くなっていた。
「次に生まれることがあったら。そんなくだらない能力貰わないことを願うんだな」
俺は剣を振り抜き、奴の首を刎ねた……異世界転生後、間違いなく最強最悪であった敵との対決はこうして幕を閉じたのだった。
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