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第122話
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「主様、ホント私達のことになると容赦ないですね。嬉しいですけど」
「そう?」
「はい!」
そう言いながら転がっている死体や銃を調べようとしている。特に銃という見慣れない武器に興味津々という感じだった。
「さっきの見てましたけど矢よりも遥かに早いですね、礫も小さく目視できない。人を基準にそのくらいの大きさの生物なら十分仕留められますが、大型の存在には効きにくいという感じでしょうか?」
「まぁ、結局のところ人同士が殺し合う武器だしねそれ。デカいのはデカいのでそれに合わせたデカい奴を用意するんだよ」
「なるほど、確かにそれなら……でもそう考えると少し手間ですね、魔法付与した弓矢ならそこら辺全てに対応できますし、いちいち用意しなきゃいけないのは……それに矢は使いまわせますけどこれは使い捨てというのも勿体ないです」
「まぁそこは消耗品だし費用もそこまでかかってないはずだよ」
そう言いながらも調べる手は止めない。イリオはホントに未知を知ることが好きみたいだ。
「この甲冑、一般兵用の安価な量産品ですけどあの礫は貫通しています。もったいないとは言いましたけど、魔法無しでこの威力は脅威ですね」
まぁ甲冑の分厚さや流線形とかの角度の関係もあるのだろうけど、現代地球でも最強の兵器として君臨しているのは伊達ではないのだろう。
「ここにあるのはさっきの戦闘でダメになっていますから研究用にいくつか欲しいです!」
イリオが持っているAKは見事に歪んで使えないのが一目でわかった。あれだけでこんなに歪んでいるとは、想像以上に脆い設計になっているんじゃないか?
「まぁ、このまま帰るのもあれだし。ちょっと貰って行こうか」
「はい!」
俺とイリオはここまで来て手ぶらでもあれだし、ちょっと帝国の陣地にお邪魔することにした。潜入任務と洒落込みましょう!
「主様、見つかったらその場で殴り潰すというのは潜入、隠密とは言わないのでは?」
「バレなきゃおっけ~でしょ!」
物陰に隠れたりしながら俺達は帝国軍の野営地にやってきた。途中で鉢合わせした警戒任務の兵士達は驚いたまま地面に埋まっている? 潰れている? まぁバレてはいないから大丈夫だと思う、戦闘真っ最中だし少しくらい銃声がなったとしても誰一人気にしないっていうのも大きかったけどね。
「主様は絶対隠密や潜入に向いてませんね。雑過ぎます」
確かに地球に居た頃もよく大雑把な奴と言われてた気がする……
「ははは……」
「とりあえず、今は前線に兵が出ていますから最低限の兵と後方支援部隊しか居ませんね」
「じゃあいろいろ見学させてもらおうか」
隠れていた荷車の後ろから出ていろいろと調べ始めた。てか隠密なら完全な人間モードですればよかったかな? でもあれだといざという時まともに戦えないだろうしなぁ……それに紛れるために敵兵の身ぐるみ剥いで着るのはなんか臭そうだし嫌だ!
「銃やその弾以外にもちゃんと剣や槍と言った武器もあるんですね」
「うわぁ、火炎放射器に爆弾までしっかり用意してる……この調子ならグレランとかも作ってそうだなぁ」
「なんですかそれ?」
「あ、えっとね。デカい生物や戦車を倒す武器?」
そりゃ知らないよね、地球の武器だし。てか、このまま行くと戦車とかもそのうち出てきそうな雰囲気だ。
「ったくよぉ……あの女、勇者だからって命令してきやがって」
「だよなぁ、ここに連れてこないでその場で犯しちまえばよかったわ」
武器置き場を見ていると、話し合う兵士の声が近づいて来た。
「やば、隠れよ」
「はい」
ついでに俺達は少し聞き耳を立ててみることにした。
「せっかく上玉の女ばっかだったのになぁ」
「俺なんて戦争始まってからご無沙汰で溜まってるんだよ……」
「人間様の出来損ないを有効活用しようっていうのにあの女!!」
「捕虜の扱いは丁重にだぁ? ふざけんじゃねぇよ、どうせそういう奴隷にするんだから今から使ってもいいだろ!!」
「そっちの方が俺達の士気も上がるっつぅの」
「だよなぁ……なぁ、こっそりやっちまわねぇか? テントで外からじゃ見えねぇだろうしお姫様にさえ手を出さなきゃ他のなんか気にもされねぇだろ」
「いいねぇ、どうせ勇者様は例の装置のお守があるからそこまで動けねぇだろうしな!」
「よし、そうと決まったら他の奴らも集めてやっちまおうぜ!」
「おう!」
兵士達は用を足したあとそう言いながら戻っていった。
「……」
なんだろ、ファンタジー物のエロゲが始まった。マジでそのまんまなお約束パターンじゃん!! 何で知ってるかって? 想像してください!!
「ゲスが……」
てか、イリオの顔がめっちゃ怖い!
「主様、ついて行きましょう……」
「はい!」
俺達はその兵士達の後をつけていくことにした。しばらく歩いていくと最初二人だった奴らは三人、四人とどんどん人数を増やしていく。三大欲求の一つに数えられるくらいだし飢えてるんだろうなぁ……それに戦争は精神が病んだり狂うって聞くしね。
「……」
そしてイリオさんの顔がどんどん怖くなっていく……中世あたりの設定のエロゲ展開って割と確信ついてるんじゃないかなと思うほどまんまの光景が目の前に広がっていた。そういえば戦国時代には戦場で性的欲求を解消するための女性が居たとか昔テレビで見たような……
「確かに……」
あれ? 俺口にだしてないよね? 大丈夫だよね?
「確かに、そう言う行為を生業としている女性は居ます、そういう人達と何をしても勝手だし好きにしろって感じです。ですが、捕虜を無理やりなんて……奴隷にするだなんて……」
めっちゃ怒ってる! 普段冷静で落ち着いてる印象だったんだけど、実は熱い女だったらしい。確かに人間至上主義というか差別というのはどうしようも無いのかもしれないけど話し合えるなら上も下も無いというのは事実なんだよね、それでも変われないのはどちらも生物だからなのか未完成だからなのかそういうのはよくわからない。なにせ遥かに文明の進んだ地球という世界で、人間しか存在していないにもかかわらず差別も殺し合いもしていて結局何も変わってないし当事者以外は結局他人事というのを散々見てきたからね。ホント世界というのはどこも残酷なものだ。
「あの一番奥のテントみたいです」
「イリオ、冷静に落ち着いて。気持ちはわかるけどいつも通りにね?」
「わかっています……」
いや、今にも飛び込みそうな勢いですけどね??
「数は十数人ってとこかな?」
「はい、早く行きましょう。じゃないと間に合わなくなります!!」
感情とは怖いもので、すっかりいつもと立場が逆転してしまった。なにせテンプレエロゲ展開すぎて俺は一周回って冷静になってしまったのだからね。
「行きます!!」
「ちょっ!? イリオっ!?」
イリオは指の間に黒いナイフを数本ずつはさみ臨戦態勢に入ると例のテントに走って言ってしまった。
「しゃあない、潜入調査は失敗かな」
そう呟いて俺も後を追って行くのであった。
「そう?」
「はい!」
そう言いながら転がっている死体や銃を調べようとしている。特に銃という見慣れない武器に興味津々という感じだった。
「さっきの見てましたけど矢よりも遥かに早いですね、礫も小さく目視できない。人を基準にそのくらいの大きさの生物なら十分仕留められますが、大型の存在には効きにくいという感じでしょうか?」
「まぁ、結局のところ人同士が殺し合う武器だしねそれ。デカいのはデカいのでそれに合わせたデカい奴を用意するんだよ」
「なるほど、確かにそれなら……でもそう考えると少し手間ですね、魔法付与した弓矢ならそこら辺全てに対応できますし、いちいち用意しなきゃいけないのは……それに矢は使いまわせますけどこれは使い捨てというのも勿体ないです」
「まぁそこは消耗品だし費用もそこまでかかってないはずだよ」
そう言いながらも調べる手は止めない。イリオはホントに未知を知ることが好きみたいだ。
「この甲冑、一般兵用の安価な量産品ですけどあの礫は貫通しています。もったいないとは言いましたけど、魔法無しでこの威力は脅威ですね」
まぁ甲冑の分厚さや流線形とかの角度の関係もあるのだろうけど、現代地球でも最強の兵器として君臨しているのは伊達ではないのだろう。
「ここにあるのはさっきの戦闘でダメになっていますから研究用にいくつか欲しいです!」
イリオが持っているAKは見事に歪んで使えないのが一目でわかった。あれだけでこんなに歪んでいるとは、想像以上に脆い設計になっているんじゃないか?
「まぁ、このまま帰るのもあれだし。ちょっと貰って行こうか」
「はい!」
俺とイリオはここまで来て手ぶらでもあれだし、ちょっと帝国の陣地にお邪魔することにした。潜入任務と洒落込みましょう!
「主様、見つかったらその場で殴り潰すというのは潜入、隠密とは言わないのでは?」
「バレなきゃおっけ~でしょ!」
物陰に隠れたりしながら俺達は帝国軍の野営地にやってきた。途中で鉢合わせした警戒任務の兵士達は驚いたまま地面に埋まっている? 潰れている? まぁバレてはいないから大丈夫だと思う、戦闘真っ最中だし少しくらい銃声がなったとしても誰一人気にしないっていうのも大きかったけどね。
「主様は絶対隠密や潜入に向いてませんね。雑過ぎます」
確かに地球に居た頃もよく大雑把な奴と言われてた気がする……
「ははは……」
「とりあえず、今は前線に兵が出ていますから最低限の兵と後方支援部隊しか居ませんね」
「じゃあいろいろ見学させてもらおうか」
隠れていた荷車の後ろから出ていろいろと調べ始めた。てか隠密なら完全な人間モードですればよかったかな? でもあれだといざという時まともに戦えないだろうしなぁ……それに紛れるために敵兵の身ぐるみ剥いで着るのはなんか臭そうだし嫌だ!
「銃やその弾以外にもちゃんと剣や槍と言った武器もあるんですね」
「うわぁ、火炎放射器に爆弾までしっかり用意してる……この調子ならグレランとかも作ってそうだなぁ」
「なんですかそれ?」
「あ、えっとね。デカい生物や戦車を倒す武器?」
そりゃ知らないよね、地球の武器だし。てか、このまま行くと戦車とかもそのうち出てきそうな雰囲気だ。
「ったくよぉ……あの女、勇者だからって命令してきやがって」
「だよなぁ、ここに連れてこないでその場で犯しちまえばよかったわ」
武器置き場を見ていると、話し合う兵士の声が近づいて来た。
「やば、隠れよ」
「はい」
ついでに俺達は少し聞き耳を立ててみることにした。
「せっかく上玉の女ばっかだったのになぁ」
「俺なんて戦争始まってからご無沙汰で溜まってるんだよ……」
「人間様の出来損ないを有効活用しようっていうのにあの女!!」
「捕虜の扱いは丁重にだぁ? ふざけんじゃねぇよ、どうせそういう奴隷にするんだから今から使ってもいいだろ!!」
「そっちの方が俺達の士気も上がるっつぅの」
「だよなぁ……なぁ、こっそりやっちまわねぇか? テントで外からじゃ見えねぇだろうしお姫様にさえ手を出さなきゃ他のなんか気にもされねぇだろ」
「いいねぇ、どうせ勇者様は例の装置のお守があるからそこまで動けねぇだろうしな!」
「よし、そうと決まったら他の奴らも集めてやっちまおうぜ!」
「おう!」
兵士達は用を足したあとそう言いながら戻っていった。
「……」
なんだろ、ファンタジー物のエロゲが始まった。マジでそのまんまなお約束パターンじゃん!! 何で知ってるかって? 想像してください!!
「ゲスが……」
てか、イリオの顔がめっちゃ怖い!
「主様、ついて行きましょう……」
「はい!」
俺達はその兵士達の後をつけていくことにした。しばらく歩いていくと最初二人だった奴らは三人、四人とどんどん人数を増やしていく。三大欲求の一つに数えられるくらいだし飢えてるんだろうなぁ……それに戦争は精神が病んだり狂うって聞くしね。
「……」
そしてイリオさんの顔がどんどん怖くなっていく……中世あたりの設定のエロゲ展開って割と確信ついてるんじゃないかなと思うほどまんまの光景が目の前に広がっていた。そういえば戦国時代には戦場で性的欲求を解消するための女性が居たとか昔テレビで見たような……
「確かに……」
あれ? 俺口にだしてないよね? 大丈夫だよね?
「確かに、そう言う行為を生業としている女性は居ます、そういう人達と何をしても勝手だし好きにしろって感じです。ですが、捕虜を無理やりなんて……奴隷にするだなんて……」
めっちゃ怒ってる! 普段冷静で落ち着いてる印象だったんだけど、実は熱い女だったらしい。確かに人間至上主義というか差別というのはどうしようも無いのかもしれないけど話し合えるなら上も下も無いというのは事実なんだよね、それでも変われないのはどちらも生物だからなのか未完成だからなのかそういうのはよくわからない。なにせ遥かに文明の進んだ地球という世界で、人間しか存在していないにもかかわらず差別も殺し合いもしていて結局何も変わってないし当事者以外は結局他人事というのを散々見てきたからね。ホント世界というのはどこも残酷なものだ。
「あの一番奥のテントみたいです」
「イリオ、冷静に落ち着いて。気持ちはわかるけどいつも通りにね?」
「わかっています……」
いや、今にも飛び込みそうな勢いですけどね??
「数は十数人ってとこかな?」
「はい、早く行きましょう。じゃないと間に合わなくなります!!」
感情とは怖いもので、すっかりいつもと立場が逆転してしまった。なにせテンプレエロゲ展開すぎて俺は一周回って冷静になってしまったのだからね。
「行きます!!」
「ちょっ!? イリオっ!?」
イリオは指の間に黒いナイフを数本ずつはさみ臨戦態勢に入ると例のテントに走って言ってしまった。
「しゃあない、潜入調査は失敗かな」
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