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2.故郷の砦
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早朝、近隣の村々の青年たちが集まって、砦へと向かっていた。五十人はたやすく超えるが、百人には及ばない。冬の朝は寒く、地面には霜柱が立っており、青年たちの足元で、ぱきぱきと音を立てていた。
恒例の訓練の日だった。それは武装できる青年の義務であった。
年齢層は幅が広く、若者組に入ったばかりの者から、若者組を出て何年も経つ者もいる。冬が選ばれるのは、それが仕事の少なくなる季節だからだった。
戦士団の常駐する砦がある町や村では、もちろん砦の戦士たちが指導に当たった。だがこのあたりには、砦はあるものの、戦士は常駐していなかった。それで、指導のために十人隊が派遣されていた。
若いタカネは、その十人隊の一員として、故郷に帰ってきたのだった。何年も前に立てた誓いは、果たされた。
誓いについては誰にも、イワオにも告げていなかった。あの喧嘩の後、タカネは戦士となるために、ただ黙々と体を鍛え、技を磨いた。
その間も、イワオとはほとんど変わらぬ付き合いをしていた――遊び、駆け回り、取っ組み合って喧嘩した。だが、タカネはイワオに対して、含むところができてはいたが。
時が過ぎるごとに、タカネの力は強くなっていった。
やがて十五になる頃には、背こそ低いままだったが、細かった体には厚みが出て、四肢は力強くなった。そして機会を見つけて町に行った時に、戦士団の見習いを志願した。
志願者は、技と力とが試される。最初、砦の戦士たちは小柄なタカネを見て笑った。あまりに小柄だったからだろう。だが、タカネはすぐに戦士たちの見解を改めさせた。
タカネは、一回りも二回りも大きな戦士と手合わせをした。そして、見事に合格した。力こそより大柄な人には敵わないが、技においては、他の見習いに引けを取らないと認められたのだった。
そして戦士団に入るという知らせを村に持って帰ると、みな驚いた。戦士になるなどという野望は、仲間の誰にも言っていなかったからだ。ことに、イワオはひどく衝撃を受け、青ざめ、うろたえていた。
戦士団の見習いになれば、村を離れなければならない。それどころか、試験を受けた町も離れる。それは戦士団の方針であった。見習いが故郷に近い砦にいれば、厳しい訓練を厭って逃げてしまうかもしれない。また他方で、いろいろな土地を見ることを、冒険心の盛んな少年や若者が希望するという事情もあった。
それから三年、タカネは故郷から何日も遠く離れた、戦士団の砦で寝起きした。
三年ぶりに故郷の砦を見て、タカネは不思議な感慨を覚えた。少年時代にはとても大きくて立派な建物だと思ったものだったが、いま見ると、小さくて貧弱に思える。
堀は巡らせてあったが水は入っておらず、囲壁は木の杭を打ってできたものだった。囲壁にはいくつか櫓が設けられ、その向こうから、有事には近隣の村人を収容する主塔が見えた。
この砦には、戦士団は駐屯しておらず、ふだんは無人だった。というのも、このあたりは主要な河川や交易路から外れた僻地であったから、ここを攻撃する戦略上の利益はほとんどないと言っていい。戦士団はもっと辺境や、交通の要衝に配備されていた。
僻地の砦の役目は、もしも万が一村が攻撃を受けた時に、援軍が来るまでの間、村人を匿うことだけだった。そしてもちろん、市民がそうであるのと同じように、村人は自衛のために武芸を習うことが求められていた。
タカネは一行の後ろで、同郷の若者たちと話しながら歩いていた。久々に古い仲間と出会って、若い戦士は喜んでいた。
場所によって慣習は異なるものの、毎年、戦士団の砦のない土地には、十人隊が訓練の指導のために派遣されることが多い。本当なら村の近くにある駐屯舞台から送られるのだが、どうやらタカネが配属された十人隊の隊長が、恒例の訓練に合わせてタカネが帰郷できるようにと、どこにやら口利きしてくれていたようだった。おかげで余計な旅が必要となったが、タカネにはありがたかった。
タカネはまだ正式の戦士となったばかりだった。帰郷が叶うのは、後一年はしなければならないと思っていた。それは仲間たちのほうでも同様だったから、タカネが十人隊の一員として現れた時には、みな驚愕した。それから、タカネに戦士団の生活や、異郷の話をせっついているのだった。
そんなわけで、タカネと仲間たちにとって、再会は思わぬ幸運だった。しかしそうやって浮かれた同輩たちの中で、イワオはただ一人浮かない顔をしていた。
タカネは仲間たちの後ろにいるイワオを、肩越しに振り返った。
少年時代から大きかったイワオは、三年ぶりに見ると、ますます大きく、逞しくなっていた。あのような巨躯は、力自慢が集まる戦士団でも、そう多くはないというほどだった。大きなイワオと比べると、タカネは自分が小柄なことをつくづくと思い知らされる。
タカネが見ていると、イワオもこちらを見返してきた。その表情は、なんとも取りにくい。
タカネが帰ってから、ほんの一言か二言口を利いただけで、ほとんど話してもいなかった。なにか心に秘めていて、それを押し隠しているような雰囲気だったが、その正体はなんとも知れない。
ふきげんな気持ちで、タカネは前を向いた。
イワオが入れぬと言った戦士団にタカネは入ることができ、正式な戦士となって帰ってきた。これこそ待ち望んでいたことだった。これで、イワオを見返すことができる。本当なら、このことをもっと誇っていいはずだった。
だが、戦士となることを志させた原因であるところのイワオがあのみょうな調子だから、タカネのほうでも気がそがれた。
なにか一言でも、言うことはないのだろうか。イワオは再会を喜びもしなければ、称賛の言葉もなく、悔しそうな素振りも見せなかった。それに、たとえたかだか少年時代の喧嘩であったとしても、あの時のことになにか思うことはないのだろうか。
そんなことを考えると、タカネは苛々とするやら、惨めになるやら、気落ちした。
そうして考え込んでいるタカネの肩を、友人の一人が揺すった。子ども時代にはいつも陽気で、どうやらその気質をいまなお失っていないらしい、ハルだった。
「イワオのことが気になってんのか?」
タカネがふきげんな顔で頷くと、ハルは肩をすくめた。
「あいつ、お前がいなくなって寂しかったんだよ。」
「その割には、おれと会ってもうれしそうじゃないけどな。」
「素直じゃないんだなあ、あいつは。――お前は、あいつと会えてうれしいか?」
そう問われて自問し、タカネは首をひねった。
「知らないよ。あいつがおれに、なにか一言でも言ってくれりゃあ、うれしくなるかもな。」
「なにかって、なんだ?」
ハルの問いかけに、タカネはただ肩をすくめた。自分でも、一体なにを待っているのか、分からなかった。
ハルはただ、ふうん、と言うと、話を元に戻した。
「だけどまあ、あいつが寂しがってたのは本当だぜ。お前がいきなり戦士団に入っちまってから、あいつ、ずっと落ち込んでたんだよ。お前とよく遊んだり、喧嘩したりしてたもんな。」
タカネは、その言葉に少しむっとした。
ハルは、タカネがいきなり戦士団に入ったのだと言ったが、その原因はといえば、タカネを挑発したイワオだった。それでイワオが寂しかったとしても、それはイワオ自身が呼び込んだことなのだ。
もちろんハルはそんな事情など知らないだろうが、それでも気分はよくなかった。
それに、本当に寂しかったのなら、いまこそ相手から話してこればいい。タカネには、自分から近づいてやる気など、少しも起こらなかった。
そうしてタカネがむっつりと黙り込んでいると、ハルはあきれたように笑った。
「お前、あいつとそっくりだな。考えてることを全部、腹の中に押し込んじまう。まったく、どっちも素直じゃねえなあ。」
タカネが睨みつけると、ハルはおどけた様子で怖がって見せ、一歩離れた。それから、前方を見やる。一行は堀にかけられた橋を渡り切り、いまは小高い丘を登っていた。砦の門は、もうすぐそこだった。
ハルが言った。
「まあ、腹の中のもん、とっとと出したほうがいいぜ。訓練が終わったら、お前、またどっか行っちまうんだろ。次に村に帰るのは、また何年も後だろ。そうなる前に、話しておきな。」
それで話は終わりとばかりに、ハルは歩みを遅らせて、タカネを先に行かせた。タカネが肩越しに振り返ると、ハルはイワオの横に近付こうとしていた。
「お節介な世話焼きめ。」
タカネは小声で毒づいたが、ハルの言うことはその通りではあった。もしもこの機会にイワオと話しておかなければ、きっと、この先も話すことはないだろう。
だが、とにかく自分から口を利くつもりにはなれなかったし、自分でもなにを話したいか、なにを言って欲しいのか、分からなかった。
一行の先頭が、門をくぐろうとしていた。
恒例の訓練の日だった。それは武装できる青年の義務であった。
年齢層は幅が広く、若者組に入ったばかりの者から、若者組を出て何年も経つ者もいる。冬が選ばれるのは、それが仕事の少なくなる季節だからだった。
戦士団の常駐する砦がある町や村では、もちろん砦の戦士たちが指導に当たった。だがこのあたりには、砦はあるものの、戦士は常駐していなかった。それで、指導のために十人隊が派遣されていた。
若いタカネは、その十人隊の一員として、故郷に帰ってきたのだった。何年も前に立てた誓いは、果たされた。
誓いについては誰にも、イワオにも告げていなかった。あの喧嘩の後、タカネは戦士となるために、ただ黙々と体を鍛え、技を磨いた。
その間も、イワオとはほとんど変わらぬ付き合いをしていた――遊び、駆け回り、取っ組み合って喧嘩した。だが、タカネはイワオに対して、含むところができてはいたが。
時が過ぎるごとに、タカネの力は強くなっていった。
やがて十五になる頃には、背こそ低いままだったが、細かった体には厚みが出て、四肢は力強くなった。そして機会を見つけて町に行った時に、戦士団の見習いを志願した。
志願者は、技と力とが試される。最初、砦の戦士たちは小柄なタカネを見て笑った。あまりに小柄だったからだろう。だが、タカネはすぐに戦士たちの見解を改めさせた。
タカネは、一回りも二回りも大きな戦士と手合わせをした。そして、見事に合格した。力こそより大柄な人には敵わないが、技においては、他の見習いに引けを取らないと認められたのだった。
そして戦士団に入るという知らせを村に持って帰ると、みな驚いた。戦士になるなどという野望は、仲間の誰にも言っていなかったからだ。ことに、イワオはひどく衝撃を受け、青ざめ、うろたえていた。
戦士団の見習いになれば、村を離れなければならない。それどころか、試験を受けた町も離れる。それは戦士団の方針であった。見習いが故郷に近い砦にいれば、厳しい訓練を厭って逃げてしまうかもしれない。また他方で、いろいろな土地を見ることを、冒険心の盛んな少年や若者が希望するという事情もあった。
それから三年、タカネは故郷から何日も遠く離れた、戦士団の砦で寝起きした。
三年ぶりに故郷の砦を見て、タカネは不思議な感慨を覚えた。少年時代にはとても大きくて立派な建物だと思ったものだったが、いま見ると、小さくて貧弱に思える。
堀は巡らせてあったが水は入っておらず、囲壁は木の杭を打ってできたものだった。囲壁にはいくつか櫓が設けられ、その向こうから、有事には近隣の村人を収容する主塔が見えた。
この砦には、戦士団は駐屯しておらず、ふだんは無人だった。というのも、このあたりは主要な河川や交易路から外れた僻地であったから、ここを攻撃する戦略上の利益はほとんどないと言っていい。戦士団はもっと辺境や、交通の要衝に配備されていた。
僻地の砦の役目は、もしも万が一村が攻撃を受けた時に、援軍が来るまでの間、村人を匿うことだけだった。そしてもちろん、市民がそうであるのと同じように、村人は自衛のために武芸を習うことが求められていた。
タカネは一行の後ろで、同郷の若者たちと話しながら歩いていた。久々に古い仲間と出会って、若い戦士は喜んでいた。
場所によって慣習は異なるものの、毎年、戦士団の砦のない土地には、十人隊が訓練の指導のために派遣されることが多い。本当なら村の近くにある駐屯舞台から送られるのだが、どうやらタカネが配属された十人隊の隊長が、恒例の訓練に合わせてタカネが帰郷できるようにと、どこにやら口利きしてくれていたようだった。おかげで余計な旅が必要となったが、タカネにはありがたかった。
タカネはまだ正式の戦士となったばかりだった。帰郷が叶うのは、後一年はしなければならないと思っていた。それは仲間たちのほうでも同様だったから、タカネが十人隊の一員として現れた時には、みな驚愕した。それから、タカネに戦士団の生活や、異郷の話をせっついているのだった。
そんなわけで、タカネと仲間たちにとって、再会は思わぬ幸運だった。しかしそうやって浮かれた同輩たちの中で、イワオはただ一人浮かない顔をしていた。
タカネは仲間たちの後ろにいるイワオを、肩越しに振り返った。
少年時代から大きかったイワオは、三年ぶりに見ると、ますます大きく、逞しくなっていた。あのような巨躯は、力自慢が集まる戦士団でも、そう多くはないというほどだった。大きなイワオと比べると、タカネは自分が小柄なことをつくづくと思い知らされる。
タカネが見ていると、イワオもこちらを見返してきた。その表情は、なんとも取りにくい。
タカネが帰ってから、ほんの一言か二言口を利いただけで、ほとんど話してもいなかった。なにか心に秘めていて、それを押し隠しているような雰囲気だったが、その正体はなんとも知れない。
ふきげんな気持ちで、タカネは前を向いた。
イワオが入れぬと言った戦士団にタカネは入ることができ、正式な戦士となって帰ってきた。これこそ待ち望んでいたことだった。これで、イワオを見返すことができる。本当なら、このことをもっと誇っていいはずだった。
だが、戦士となることを志させた原因であるところのイワオがあのみょうな調子だから、タカネのほうでも気がそがれた。
なにか一言でも、言うことはないのだろうか。イワオは再会を喜びもしなければ、称賛の言葉もなく、悔しそうな素振りも見せなかった。それに、たとえたかだか少年時代の喧嘩であったとしても、あの時のことになにか思うことはないのだろうか。
そんなことを考えると、タカネは苛々とするやら、惨めになるやら、気落ちした。
そうして考え込んでいるタカネの肩を、友人の一人が揺すった。子ども時代にはいつも陽気で、どうやらその気質をいまなお失っていないらしい、ハルだった。
「イワオのことが気になってんのか?」
タカネがふきげんな顔で頷くと、ハルは肩をすくめた。
「あいつ、お前がいなくなって寂しかったんだよ。」
「その割には、おれと会ってもうれしそうじゃないけどな。」
「素直じゃないんだなあ、あいつは。――お前は、あいつと会えてうれしいか?」
そう問われて自問し、タカネは首をひねった。
「知らないよ。あいつがおれに、なにか一言でも言ってくれりゃあ、うれしくなるかもな。」
「なにかって、なんだ?」
ハルの問いかけに、タカネはただ肩をすくめた。自分でも、一体なにを待っているのか、分からなかった。
ハルはただ、ふうん、と言うと、話を元に戻した。
「だけどまあ、あいつが寂しがってたのは本当だぜ。お前がいきなり戦士団に入っちまってから、あいつ、ずっと落ち込んでたんだよ。お前とよく遊んだり、喧嘩したりしてたもんな。」
タカネは、その言葉に少しむっとした。
ハルは、タカネがいきなり戦士団に入ったのだと言ったが、その原因はといえば、タカネを挑発したイワオだった。それでイワオが寂しかったとしても、それはイワオ自身が呼び込んだことなのだ。
もちろんハルはそんな事情など知らないだろうが、それでも気分はよくなかった。
それに、本当に寂しかったのなら、いまこそ相手から話してこればいい。タカネには、自分から近づいてやる気など、少しも起こらなかった。
そうしてタカネがむっつりと黙り込んでいると、ハルはあきれたように笑った。
「お前、あいつとそっくりだな。考えてることを全部、腹の中に押し込んじまう。まったく、どっちも素直じゃねえなあ。」
タカネが睨みつけると、ハルはおどけた様子で怖がって見せ、一歩離れた。それから、前方を見やる。一行は堀にかけられた橋を渡り切り、いまは小高い丘を登っていた。砦の門は、もうすぐそこだった。
ハルが言った。
「まあ、腹の中のもん、とっとと出したほうがいいぜ。訓練が終わったら、お前、またどっか行っちまうんだろ。次に村に帰るのは、また何年も後だろ。そうなる前に、話しておきな。」
それで話は終わりとばかりに、ハルは歩みを遅らせて、タカネを先に行かせた。タカネが肩越しに振り返ると、ハルはイワオの横に近付こうとしていた。
「お節介な世話焼きめ。」
タカネは小声で毒づいたが、ハルの言うことはその通りではあった。もしもこの機会にイワオと話しておかなければ、きっと、この先も話すことはないだろう。
だが、とにかく自分から口を利くつもりにはなれなかったし、自分でもなにを話したいか、なにを言って欲しいのか、分からなかった。
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