上 下
1 / 1

妹よ愛してる・・・禁断の家族同士の恋愛にハマってゆく兄と妹だが、ありえない裏切りを受けてしまう

しおりを挟む
「ああ、眞子、好きだ!」そういうお兄ちゃんは、私に激しく抱きついてきた。
「お兄ちゃん!いけない。私達は兄弟なのよ?こんなことをしたら、お父さんに怒られてしまうわ」
「お父さんだって?俺は24歳、お前は20歳なんだぞ?親をいちいち気にする年齢でもないだろ?」
「で、でも、こんなことがバレたら、家を出されてしまうわ」
「なら、俺と家を出て、一緒に暮らせばいいじゃないか」
「それは、それはできないわ」
「お前、俺のことが好きなんじゃないのか?愛してるっていったじゃないか!」
「だからって、エッチがしたいなんていってないわ」
「愛してるなら俺を受け入れろよ!それが本当の愛だろ?」

そうかもしれない。
でも、でも、両親が1階にいるのに、2階で息子と娘が抱き合っているところを見られでもしたら、それこそ勘当されてしまうだろう。
短大に通っているだけに、家を出て行くのも難かしい。
かといって、ニートな兄と家を出て、一緒に暮らしたとしても、生活ができるか不安だ。
そんな兄の愛情は日増しに強くなり、私に愛情を押し付けてくる。

最初はうとましいと感じてはいたけれど、しだにそんな兄が愛おしくなってしまった。
気がつけば、私は兄を受け入れていた。
今では、いなくてはならない存在となってしまっている。
3年付き合い、ゆくゆくは結婚しようと思っていたイケメン彼氏に「私、あなたよりも好きな人がいるの。ごめんなさい。別れて」と伝えて、別れてしまった。
友達には「もう、あんな完璧なイケメンを振るだなんて、もったいないよ!」と怒られてしまったけ。
「いいの。それだけ本気で愛した男性がいるのよ」
それが、兄だった。
許されぬ家族同士の恋愛。

そんなある日。
「俺、お前と別れるから」と兄がいってきた。
「え?別れる?そんな、嘘でしょ!?やだ、どうして?」
「奈々子に惚れちゃったんだよ・・・奈々子に」
「な、奈々子って」
奈々子は1番下の末っ子だった。
なんなの?コイツ。

怒りで震える私は、車の中で2人が愛し合っている姿を見て、あることを思いついた。
「なにをしてるんだ!お前たち!」
父親に2人が抱き合っている所に乗り込んでもらい、激しく叱ってもらった。
そして、家から2人を追い出してもらう。
「ありがとう。お父さん。大好き」
私はお父さんの唇にそっとキスをして、感謝を伝えた。
「ああ、愛しい娘よ・・・愛してる」
「私も・・・」

2人は離れられない関係となってゆく。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった

海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····? 友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))

大好きだ!イケメンなのに彼女がいない弟が母親を抱く姿を目撃する私に起こる身の危険

白崎アイド
大衆娯楽
1差年下の弟はイケメンなのに、彼女ができたためしがない。 まさか、男にしか興味がないのかと思ったら、実の母親を抱く姿を見てしまった。 ショックと恐ろしさで私は逃げるようにして部屋に駆け込む。 すると、部屋に弟が入ってきて・・・

なんでこんなにあんたのモノは大きいのよ!

ヘロディア
恋愛
突然知り合いの男から実験と称し、絶頂に達せられた主人公。 翌日、その男の彼女を名乗る人物に問い詰められる。

義弟に寝取られたんですが…

天災
恋愛
 今まで純粋で可愛かった義弟。  だけど…

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

放課後の生徒会室

志月さら
恋愛
春日知佳はある日の放課後、生徒会室で必死におしっこを我慢していた。幼馴染の三好司が書類の存在を忘れていて、生徒会長の楠木旭は殺気立っている。そんな状況でトイレに行きたいと言い出すことができない知佳は、ついに彼らの前でおもらしをしてしまい――。 ※この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。

両隣から喘ぎ声が聞こえてくるので僕らもヤろうということになった

ヘロディア
恋愛
妻と一緒に寝る主人公だったが、変な声を耳にして、目が覚めてしまう。 その声は、隣の家から薄い壁を伝って聞こえてくる喘ぎ声だった。 欲情が刺激された主人公は…

処理中です...