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ちょっと魔がさしたのよね?浮気をした夫をかばう姑の過保護ぶりが頭にくるので…目を覚まさせましょう。

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今、浮気をした夫とその両親を交えて、私は会議を開いている。
キッチンのテーブルに座る私の前に夫、その横に姑、その姑の向かい側には舅が座っている。
重い空気が漂う中、私は話を切り出した。

「あなた、どうして浮気なんてしたの?」下を向く夫に聞く。
「どうしてって、ノブオはしたくてしたんじゃないのよ」と隣にいる姑がすぐさま答えた。
「したくてしたんじゃない?そうなの?あなた…」
「ノブオは子供の頃からいけないことの分別はできる子だったの。きっと相手の女の方から誘ってきたんだわ」
「でも、ノブオさんは浮気相手の女性と積極的に会ってるんですよ?毎日のようにね、ノブオさん」
「い、いや、俺は…」ごもる夫。
その時、隣にいる姑が「ちょっと魔がさしたのよね?そうよね?」と夫に聞くので、「お母様は黙っていてください」私は強い口調で注意した。
すると、先ほどまでの勢いは失せてしまう。
「あなた、その女とはどうしたいの?一緒になりたいの?」そう聞くと、下を向いたまま夫は黙ってしまう。
「だから、ノブオは浮気相手にそそのかされただけでね、一緒になりたいなんてこれっぽっちも思ってないのよ」
「お母様!」キッと睨んで、姑が話さないように、私は表情で威嚇した。
「私は浮気したあなたを許さないけど、あなたが反省するなら受け入れてもいいと思ってるのよ」
「…」
「あなた、黙ってても、何も解決はしないわよ。しっかり自分の胸に手を当ててみて。離婚したいのか、離婚はしないのかよく考えてよ」
そう聞いてみれば、隣に座っている姑が頭を少し下げた。
そして、囁くように「離婚はしませんって言いなさい」と夫に伝える。
「え?なに?」と夫が聞けば、姑は「離婚しませんって言いなさい」と小声で囁くのだった。
姑の囁きに頷くと、「離婚はしません」と夫は私に伝えてきた。
どうも姑に言わせられている感があるところに、穏やかな気持ちで話ができなくなってしまう。
「あなた、もっとしっかりしてよ!こっちはお母様の気持ちを聞いてるんじゃないのよ」
「お、俺はその…」
「俺はそのなに?」
姑が囁くように「離婚はしないって伝えなさい!」とまた小声で、こんどは強い口調で囁いている。
頭にきた私は「あの!これではまったく会議になりませんよ!お母様は家に帰ってください!!」と伝えた。
すると、「ふん!ノブオはね、あなたみたいなズボラでだらしない女と結婚したから浮気をしたのよ!まったくかわいそうな息子だわ」と目くじらを立てて怒る。
「あのですね!ノブオさんの方がズボラでだらしないんですよ!今度の浮気はこれで4回目ですし、過去には浮気した女性を妊娠させてるんですよ!」と真実を伝えてやった。
「え!?」目を丸くして驚く姑は、自分の息子がしたことが信じられないという表情を見せる。
「お母様の過保護ぶりが、こんな息子にしたのかもしれませんね」私はキッと睨んでやった。
蛇に睨まれたように身動きができなくなった蛙のような姑の姿に、してやったりと思う私。

その後、浮気をした夫には深く反省させるために浮気をする時間を作らせないようにあえて借金を作らせ、そのお金を返済すべく仕事の時間を増やすよう命令した。

夫が借金をしたお金で私はキッチンのリフォームをして、お洒落でかわいい最新のシンクにしてやった。
また、最新の冷蔵庫に炊飯器、食器洗浄器まで買い、毎日、快適な生活を送っている。
もちろん、生ゴミは夫に捨てに行かせているわ・た・し。
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