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なんでも相談しなさい・・・舅が私の味方をしてくるけど感情をぶつけてくるのは困惑してしまう

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姑が私をいびる姿を見て、舅は「そんなに虐めるんじゃない」とかばってくれるので、「お父様、ありがとうございます」とお礼を伝える。
「いいよ、私は蘭子さんの味方だからね。困ったことがあればなんでも相談しなさい」
「はい。ありがとうございます」

他人の私を、こんなにも優しく受け入れてくれる人は舅ぐらいだった。
こんなにも私のことをかばってくれるだなんて、心から頼れる存在ができたことがほんとうに嬉しい。
あまり深入りはせず、いい距離感を保って舅と付き合おうと考えた。

そんなある日。

私が台所でお皿を洗い、リビングに移動しようとするとお舅さんが目の前に立っていた。
「キャッ」急に現れるものだから、私は持っていたコーヒーカップを落としてしまい、コーヒーが服にかかってしまった。
「ああ、大丈夫かい?」
「ええ。大丈夫です...」
「でも、セーターにコーヒーがかかってしまったね。早く洗濯しないと、シミになってしまう」

心配する舅は持っていたハンカチで私の服についたシミを丁寧に拭き取ってくれた。
服を拭いてくれている舅がそっと私を見つめてくる。
「あ、え、お父様?」なにか言いたげな目をするお父様は目をウルウルさせる。
いけない。このままずっと見つめ合っていたら、気持ちが揺れてしまう。
「あの、洗濯をしなければなりませんので」と、私がリビングを出ようとすると、ギュッと抱きしめてきた。

「お父様、こんなことをしてはいけません」両手で突き放そうとすると、力を込めてきた。
「もし私があと10歳若かったら、息子から蘭子さんを奪い取ってしまうのに」と呟いてくる。
そして、舅はギュッと力を込めて抱きしめてきた。
「は、そんなことをされては好きになってしまいます」私は心を奪われてしまわぬよう、心を無にする。

舅と目を合わせないよう両目を閉じていると、唇に柔らかいものがそっと触れてきた。
驚いて両目を開けると、唇を重ね合わせてきた舅の顔が目の前にあるので、私はドキドキしてしまう。
「お父様、私は義信さんを愛しています。だから、だからお父様の気持ちは受け取れません」
「そうか。そうだろうな。惑わしてすまなかった。私の気持ちは忘れてくれ」

リビングから出てゆくお父様の背中に向かって、私は心の中で呟く。
「本当は、義信さんよりも好きです。お父様」と。

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