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愛する人を殴らないでよ!スーパーのレジ打ちのパートを始めた私の前に現れた女は夫の浮気相手だった。天罰を・・・

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夫が家で仕事をすることが増えたので、私はパートに出ることにした。
できれば家から少し距離がある所で働きたいわ。
そう思った私は、線路の向こうにあるスーパーで働くことにした。
「家の近くよりも気が楽だものね」
パートに入る日、私はお世話になる職場の人に挨拶して、すぐに仕事に取り掛かる。
レジ打ちを習得するまで大変だったが、1週間もすると慣れてテキパキと打てるようになった。

そんなある日、物凄い量の商品をカゴに入れてレジに並ぶお客がきた。
「あ、ちょっとお待ちください」2個のカゴにいっぱいに入った商品を一つ一つレジで打つのに手間取ってしまった。
「早くしてくれない?」
「あ、はい」私は必死にレジを打つ。
「まったく、これだからどんくさい女は駄目なのよ」イラついた表情で私を睨むお客に「すみません、すみません」と頭を何度も下げた。
店長が飛んできて、「俺がレジを打つから、君はレジ袋に商品を入れて」
「はい!」店長がスケットしてくれた。
「ね、これだけあたしを待たせたんだから、車まで持って来てよ」女性は私を睨みつける。
「運んで」店長がそう言うので、私は荷物を両手に持って車へと運んだ。
指が千切れるのではないかと思うほどの重さの荷物を持って女性の車まで運ぶと、「トランクの中に入れて」と開ける。

荷物を入れた私は車の中を見ると、見覚えのある後ろ姿が見えた。
「は!あなた」私はそう叫びそうになって、口を慌てて押さえた。
「あなたの旦那よ。今日は会社も休みだから、私が誘ったのよ。ショッピングに行こうって」
「・・・」
「それでね、あなたが働いてるっていうスーパーに行くことにしたんだけど、車の中で寝ちゃってね。うふ、寝顔もかわいいわ」
女性は車の中に入ると旦那の頬に熱くキスした。
なんて大胆な人なのかしら。
私は我に返り、車のドアを勢いよく開けた。
そして、助手席に座る夫の頬を思い切り殴りつけた。
「う、うわ!!お、お前」驚く夫は車から降りて逃げる。
「あなた、家でテレワークやってるんじゃなかったの?私が一生懸命パートで頑張ってるときにあなたはこんな、こんな酷いことを」
「ちょっと、あたしの愛する人を殴らないでくれる?もう、こんな美しい顔のイケメンの顔に傷でもついたらどうしてくれるのよ」
「なんですって?愛する人って、私の台詞だわ!」
「あたしの愛する人よ、あなたはもう終わってるの。これからはこの人の妻になるのはこの私なんだわ」
「そ、そんな・・・」
「もう私たちは1年も付き合ってるんだからね、夫婦も同然なの。だからあなたは事故にでも遭っていなくなればいいんだわ」
「ひ、酷い」

なら、あなたたちにもいなくなってもらいましょう。
私はエンジンのかかった車の運転席に乗り込み、勢いよく車をバックさせた。
女は跳ね飛ばされ、腰を強打した。
駐車場の出口に向かって走る夫を車で追いかけて、跳ね飛ばしてやった。
10mは飛ばされた夫は地面に転がり、気を失う。
救急車を呼び、私は出頭した。
手錠をかけられ、牢屋へと入る私だったが、浮気していた2人に天罰を与えられたことはよかったと思う。

7年後、私は牢屋から出て、夫が住む場所から遥か遠い新天地で人生をやり直すことにした。
またスーパーのレジ打ちのパートを始めた私の前に「あの、付き合ってる人っていますか?」そうイケメンの青年が声をかけてきた。
「い、いえ、いません」
「ああ、よかった。よかったらお付き合いしませんか」私は爽やかな青年との同棲生活を始めた。































































































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2021.11.27 ユーザー名の登録がありません

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