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あたしは別れないからね!深夜のマンションに響きわたる女性の叫び声!玄関で浮気相手と押し問答する夫と女の姿に唖然
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「やだ!あたしは別れないからね!」深夜、マンション中に響き渡る女の声に飛び起きた。
「な、なに?!この声は」私はベッドの上で何事かと少し様子を伺うことにした。
「だから、あたしはあなたと別れないって言ってるのよ!」かなり興奮した様子で叫ぶ女は、ひどく泣いているようにも思える。
「まったく、痴話喧嘩はもっと他でやってよね!」布団を頭から被り、また寝ようと横を向いたとき、
「憲治と別れるくらいなら、あたし、会社であなたが浮気していたことをバラすわよ!」
「そ、そんな恐ろしいことを言わないでくれよ!俺が悪かったから」
「悪いと思うなら、ずっと一緒にいて!あの人とは今日中に別れてよ!」
「きょ、今日中に?!それは無理だろ」
近所中に響き渡るその会話の内容が内容なだけに、「こんな家の前で、しかもみんな寝ている深夜に恥ずかしわ!」私はキッチンに行き、フライパンを持って、1階の玄関を目指して走った。
マンションの玄関に行くと、ハイヒールは脱げて裸足になり、つけまつ毛は頬に張り付いて恐ろしい顔の女が夫のネクタイを引っ張っていた。
「あなた、どういうことなの!この状況は!」
「あ!美和子、いや、これはその…」しどろもどろする夫の尻を思い切りフライパンで叩いてやった。
「い、痛い!だから、やっぱりこんな関係は続けられないからって言ったら彼女が逆切れしてきてさ」
「逆切れ?!なにを都合のいいことを言ってんのよ!部下であるあたしに手を出しておいて、会社にバレそうになると別れるってね!」
「あなた、本当なの!?」
「違う、えっとこれは確か…酔っ払ってたんだよな。それでさ、気がつけば口説いてたんだよ。気の迷いだったんだ」
なにが気の迷いなんだか。
爆発寸前の私は力を込めて、夫の尻をフライパンでぶっ叩いてやった!
「あなた!女をなんだと思ってるの?!浮気をしたことが悪いと思うなら、ここで土下座して!」
「そうよ!土下座しなさいよ!」
浮気相手と嫁にそう攻められた夫は、勢いよく両手を地面につけて謝るのかと思いきや、ダダダダッとエレベーターに走り、ドアを閉めて部屋に入ると玄関の鍵を閉めてしまった。
私は鍵を持たずに部屋を出てしまったため中に入れなかった。
玄関に戻り、浮気相手と話をしていると、そこにちょうど見回りをしていた警察官が「どうかされましたか?」と近寄ってきた。
私は夫が浮気をして、女性と揉めていたことと、勝手に玄関の鍵を閉めてしまい、中に入れなくなったことを伝えた。
「では、私が旦那さんを説得してみましょう」若い警察官は夫を説得するために話をしてくれた。
しかし、「なんだよ!お前みたいな若いヤツに俺の気持ちがわかってたまるか!」と夫が腕を上げた拍子に警察官の顔に当たってしまう。
「あ!威力妨害だ!逮捕する」と手錠をかけられてしまったドジな夫。
その後、逮捕されたことが会社にバレてしまい、会社のイメージダウンだからと退職させられる。
マンションにも恥ずかしいと住めなくなり、私達は実家に引っ越した。
でも、「浮気をするヤツは許さん!」と、お父様の怒りをかった夫は朝から夜までアジの干物の手伝いをさせられる。
魚嫌いな夫は日々臭いに苦しめられることになった。
私は遠くの方からその姿を眺めては「お気の毒様」と呟くことが楽しみとなっている。
「な、なに?!この声は」私はベッドの上で何事かと少し様子を伺うことにした。
「だから、あたしはあなたと別れないって言ってるのよ!」かなり興奮した様子で叫ぶ女は、ひどく泣いているようにも思える。
「まったく、痴話喧嘩はもっと他でやってよね!」布団を頭から被り、また寝ようと横を向いたとき、
「憲治と別れるくらいなら、あたし、会社であなたが浮気していたことをバラすわよ!」
「そ、そんな恐ろしいことを言わないでくれよ!俺が悪かったから」
「悪いと思うなら、ずっと一緒にいて!あの人とは今日中に別れてよ!」
「きょ、今日中に?!それは無理だろ」
近所中に響き渡るその会話の内容が内容なだけに、「こんな家の前で、しかもみんな寝ている深夜に恥ずかしわ!」私はキッチンに行き、フライパンを持って、1階の玄関を目指して走った。
マンションの玄関に行くと、ハイヒールは脱げて裸足になり、つけまつ毛は頬に張り付いて恐ろしい顔の女が夫のネクタイを引っ張っていた。
「あなた、どういうことなの!この状況は!」
「あ!美和子、いや、これはその…」しどろもどろする夫の尻を思い切りフライパンで叩いてやった。
「い、痛い!だから、やっぱりこんな関係は続けられないからって言ったら彼女が逆切れしてきてさ」
「逆切れ?!なにを都合のいいことを言ってんのよ!部下であるあたしに手を出しておいて、会社にバレそうになると別れるってね!」
「あなた、本当なの!?」
「違う、えっとこれは確か…酔っ払ってたんだよな。それでさ、気がつけば口説いてたんだよ。気の迷いだったんだ」
なにが気の迷いなんだか。
爆発寸前の私は力を込めて、夫の尻をフライパンでぶっ叩いてやった!
「あなた!女をなんだと思ってるの?!浮気をしたことが悪いと思うなら、ここで土下座して!」
「そうよ!土下座しなさいよ!」
浮気相手と嫁にそう攻められた夫は、勢いよく両手を地面につけて謝るのかと思いきや、ダダダダッとエレベーターに走り、ドアを閉めて部屋に入ると玄関の鍵を閉めてしまった。
私は鍵を持たずに部屋を出てしまったため中に入れなかった。
玄関に戻り、浮気相手と話をしていると、そこにちょうど見回りをしていた警察官が「どうかされましたか?」と近寄ってきた。
私は夫が浮気をして、女性と揉めていたことと、勝手に玄関の鍵を閉めてしまい、中に入れなくなったことを伝えた。
「では、私が旦那さんを説得してみましょう」若い警察官は夫を説得するために話をしてくれた。
しかし、「なんだよ!お前みたいな若いヤツに俺の気持ちがわかってたまるか!」と夫が腕を上げた拍子に警察官の顔に当たってしまう。
「あ!威力妨害だ!逮捕する」と手錠をかけられてしまったドジな夫。
その後、逮捕されたことが会社にバレてしまい、会社のイメージダウンだからと退職させられる。
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でも、「浮気をするヤツは許さん!」と、お父様の怒りをかった夫は朝から夜までアジの干物の手伝いをさせられる。
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私は遠くの方からその姿を眺めては「お気の毒様」と呟くことが楽しみとなっている。
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