もう2度と浮気はしないから！反省する夫だったがご近所の美人妻に走り、駆け落ちまでした時に強い味方が現れた。

もう2度と浮気はしないから！反省する夫だったがご近所の美人妻に走り、駆け落ちまでしたが強い味方が現れた。

「もう2度と浮気はしないから！」と、夫が浮気をしたことを深く反省してから早5年。
「あれから浮気をしてないようね」私は油断していた。
私に頭を下げて謝ってきたけど、あの後すぐに夫は浮気をしていたのだ。
すぐ近くに住む美人妻と。
よりによって、あんな美人に目をつけるだなんて。

浮気相手に文句を言ってやりたいと思うけど、美人だわ気前もいいわ、料理上手の女性に、どうやったら消えてもらえるのだろう。
そう考えて悩んでいたとき、「お父さんを奪わないで！」と浮気相手に文句を言ってくれる強い味方が現れた。

その味方とは、中学生になる娘だった。
「あたしがお母さんの代わりに文句を言ってあげるから！」と、近所に住む美人妻の家に乗り込んで行った。
なんて頼もしい娘なんだろう。

部活でもリーダーを務めるほど責任感の強い娘。
そんな娘のことだから、父親が浮気をして、母親が悩んでいる姿を見て見ぬふりはできないのだろう。

しかし、そんな娘と妻を残し、夫は家を出て、浮気相手と駆け落ちしてしまった。
私は年頃の娘がいるのだから、どうにかやり直したいと思い、夫の居場所を探し当てた。

そして今、その浮気相手と夫が住むマンションの前にいる。
玄関のチャイムを鳴らすと、夫の浮気相手が出てきた。
「あの、夫と別れてほしいんですけど」私は強い口調で伝える。
「無理よ。別れたとしても、あなたのような色気もない奥さんのところには帰らないわよ」
「なんですって？」
「諦めた方がいいって言ってるの。たとえあなたのところに戻ったとしてもすぐに離婚して、また美人の私の元へ戻ってくるわよ」
「あなたの方が諦めた方がいいんじゃない？人の家庭を壊してまで、あの人を選ぶ必要もないでしょう。それに、あなたにだって家族がいるでしょ？気の毒だわ」
「あんな魅力もないおじさんと言うことを聞かない息子、どうだっていいのよ。あたしはね、イケメン夫がほしいの！」
「…」

私がもうダメかと思ったその時だった。
「お前！戻ってきてくれよ。お洒落にするし、できるだけの努力はするからさ」
「あ、あなた！」
娘が気を利かせて浮気相手の旦那に理由を話し、連れて来てくれたのだった。
「お母さん！戻ってきてよ！僕も一生懸命勉強するし、言うことを聞くからさ！」
「祐樹！」
息子の顔を見て、動揺する浮気相手。
「ごめん、ごめんね！お母さんがバカだったわ。許して」
この手の女性には、ホームドラマのような展開の方が浮気をやめさせられると、ドラマ好きの娘は考えたのだ。
本当に頼りになる娘だと感心した私。

その後、浮気相手は夫のために尽くす女性に生まれ変わった。
息子さんも母親が戻って来たことで安心して勉強ができるようになり、成績も上がった。
今では娘と張り合い、よきライバルとなっている。

夫はといえば、また浮気をした罰として、週末は必ず私と娘に料理を作るように命令を下した。
そのかいあってか、みるみる料理の腕前があがり、今ではプロ顔負けの腕前となる。
毎日美味しい料理を食べて、幸せな気分になれた私だった。