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■30.勇気を出してかけた電話

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その日の夜。

拓真くんからもらった携帯の番号が書かれたメモを広げ、自室に子機電話を持ち込み緊張しながらボタンを押した。


プルルルプルルルと呼び出し音。


ヤバい。
かけちゃった!////
……ドキドキ。


5回鳴らして出なかったら切ろう。


1……

2……

3……

4……


「もしもし?るあちゃん!?」



5回鳴らす前に拓真くんは電話に出てくれた。
受話器越しの声にドキッとした。


「ウン。かけちゃった////」


「ああ…!ありがとう!
電話待ってたよ!
かけてくれてめちゃくちゃ嬉しいよ!
元気でやってる!?」


「元気だよ。
けど、二人が帰ってからのBLUE WAVEはシン…としちゃって淋しいよ。」


「俺も、ずっとBLUE WAVEで働いてたかったよ。夏が終わらなきゃいいのにって思ってた。」


私もそう思ってたよ。
拓真くんの側でずっと笑ってたいって
思ったよ。


そして、お互いの近況を報告し合う。


「そうそう、
拓真くんが言ってくれてたから、あの、しつこいお客さん来なくなったよ。」

「ああ、例の人?
そっか。良かったね!
るあちゃん困ってたもんね。」


背中に龍が入った二人組は、拓真くんが私の事『彼女』って言ってくれたのが効いたみたいで、あれから全く姿を現さなくなった。


「拓真くんのお陰だよ。
ホント感謝してる。ありがとう。」


「ううん。
俺も出過ぎた事言っちゃったけど、役に立てたなら良かったよ。」



私の為に、色々と身体張ってくれてた。和正さんの事も退けてくれたしね。

そのお陰で物凄いとばっちりくらっちゃったよね…。
ごめんね。いつも守ってくれてありがとう。感謝ばっかりだよ。


拓真くんとの電話は、楽しくて嬉しくて時間忘れてしまった。
気付けば1時間電話してた。


「そろそろ切らなきゃ。」


「え~!切りたくないよ。」


「そんな可愛い声で言われたら、いつまでたっても切れないじゃんw」


「アハハw ずっと話していたいね。」


「うん。
話していたいし、逢いたいよ。」


「私も逢いたい。」



捻くれ天邪鬼なはずの私が、素直な気持ちを伝えると、拓真くんはひと呼吸置き、




「るあちゃん。」


いつになく真面目な声。


「なぁに?」





「俺、るあちゃんが好きです。
………付き合って欲しい。」




えッ!!!
えッ………!?



きゃぁぁぁ(〃艸〃)ぁぁ♡!!!!!
ついに告白された​─────!!!




物凄くストレートな言葉に、電話越しに赤面してしまった/////


「……私で良ければ……////」


「オッケー?」


「ウン…////」


拓真くんはその返事を聞くと、とても喜んでくれた。
私も嬉しくてニヤけまくった。


県外の遠距離恋愛になるけれど、私と拓真くんはお付き合いする事になりました/////


都会っ子で、Mr.K高のイケメンくん。
心配材料は多々あるけれど、狙っていたナンバーワン男子をGET出来て、舞い上がった!!



拓真くんは、イケメンだけど今までの行動から、真っ直ぐで、私だけを思ってくれる誠実な人だと感じてる。


見かけも中身もイケメンで、申し分ないです////


私の彼氏になってくれてありがとう♡♡♡
これからもよろしくお願いします。
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