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■16.天敵アラン
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拓真くんの言葉のお陰か、背中にアレのある二人組はその日を境に現れなくなった。
良かったぁ…。
拓真くんありがとう。
ホッと胸を撫で下ろす。
天気の良い日が続き、夏で最も繁忙期の8月の頭。
今日は拓真くんはオフの日だった。
ちょっと寂しい………
と思っていたら、元バイトメンバー
ブラウンアイのサーファー『アラン』&レゲエ系ドレッド頭の『ジェイ』が再び登場。
「オーナー、手伝いに来たよ。」
ウゲェ!!
天敵アラン…くん ∑(°口°๑)❢❢
ホワイトメッシュの入った長めの髪を、タイトに後ろに束ね、茶色の瞳でチラッと私の方に目をやるアランくん。
「ハァ…。お前の顔見飽きたんだけど。」
私の顔を見るなり、げんなり顔をして、そんな失礼な事を言う。
見たくなければ来なきゃいいのにさ…。
「アランとジェイは客引きよろしくな。」
オーナーがそう言うと
「ウ~ッス」
二人は入り口付近で声をかけ始めた。
悔しいかな、アランくんが声をかけると水着ギャルがわんさか店の中に入ってくる。
店の入り口付近でお客さんを招き入れると
「ちょれーなw」
ドレッドのジェイさんがそう言ってるのが聞こえた。
「いや、どー見てもこの入りはアランくん効果っしょw」
光くんが年上のジェイさんに果敢にツッコミを入れていて、ちょっとクスッとしたw
アランくんの色気、恐るべし。
……でも、キスのこともあるし私は苦手だ。
「やっべえ!!
今歩いてた女の子、めっちゃくちゃ可愛かった!!」
金髪チャラ男の光くんが、ハイテンションでジェイさんとアランくんに駆け寄ってきた。
「どれどれ?」
ジェイさんと私は、その『可愛い』という女の子が気になり、一体どれだ?と砂浜の方をキョロキョロ探した。
「あれあれ!!
あのパーカーの子。」
光くんが指差す方向を3人で見つめた。
3人組の女子で、水着の上に半袖のラッシュガードを羽織った、20歳くらいの綺麗なお姉さんがそこにいた。
「あ~。なるほどね。
ヤバいね、アレは。キテるね。」
ジェイさんと私が光くんに同調して頷くと
「そう?大したことなくないか?
俺は、コイツの方がずっとマシだと思う。」
アランくんが後ろから、長い手で私の頭をガシッと荒く掴んで、一つも笑いもしない無愛想な顔でそう言った。
へ………ッ ∑(OωO; )?
アランくんの一言で、ジェイさんと光くんは私の方を振り返る。
あ~~ッ!!
……アランがまた、周りを変な空気にしたぁッ!!!
「そうだね。美人さんだもんね~ッ♡」
光くんが笑いながら、なんだか小馬鹿にした様な言い方で私の顔を覗き込む。
ジェイさんもプププと笑いを堪えてるっぽい。
………何が面白いのー!
皆でからかって…… ヽ(`Д´#)ノ
あのお姉さんと比べたら、ただのクソガキだって言いたいんでしょー!
「なんだ?その顔。
調子こいてんじゃねーよ。」
皆にからかわれてムスッとした顔してる私のほっぺを、アランくんはギュウッと摘んだ。
…………ハァ!?
こういう顔なんだからしょうがないじゃん!!
イチイチつっかかってくるの、やめてくれないかなぁ~!!!
「調子こいてないんですけど。」
ジロリとアランくんを睨むと
「ナメた口聞くとまたキスするぞ?」
そう言われたので何も言わずに退散した(汗)
……クッソ~ッ!!
アランめ!
アランめ!
アランめ~!!////
良かったぁ…。
拓真くんありがとう。
ホッと胸を撫で下ろす。
天気の良い日が続き、夏で最も繁忙期の8月の頭。
今日は拓真くんはオフの日だった。
ちょっと寂しい………
と思っていたら、元バイトメンバー
ブラウンアイのサーファー『アラン』&レゲエ系ドレッド頭の『ジェイ』が再び登場。
「オーナー、手伝いに来たよ。」
ウゲェ!!
天敵アラン…くん ∑(°口°๑)❢❢
ホワイトメッシュの入った長めの髪を、タイトに後ろに束ね、茶色の瞳でチラッと私の方に目をやるアランくん。
「ハァ…。お前の顔見飽きたんだけど。」
私の顔を見るなり、げんなり顔をして、そんな失礼な事を言う。
見たくなければ来なきゃいいのにさ…。
「アランとジェイは客引きよろしくな。」
オーナーがそう言うと
「ウ~ッス」
二人は入り口付近で声をかけ始めた。
悔しいかな、アランくんが声をかけると水着ギャルがわんさか店の中に入ってくる。
店の入り口付近でお客さんを招き入れると
「ちょれーなw」
ドレッドのジェイさんがそう言ってるのが聞こえた。
「いや、どー見てもこの入りはアランくん効果っしょw」
光くんが年上のジェイさんに果敢にツッコミを入れていて、ちょっとクスッとしたw
アランくんの色気、恐るべし。
……でも、キスのこともあるし私は苦手だ。
「やっべえ!!
今歩いてた女の子、めっちゃくちゃ可愛かった!!」
金髪チャラ男の光くんが、ハイテンションでジェイさんとアランくんに駆け寄ってきた。
「どれどれ?」
ジェイさんと私は、その『可愛い』という女の子が気になり、一体どれだ?と砂浜の方をキョロキョロ探した。
「あれあれ!!
あのパーカーの子。」
光くんが指差す方向を3人で見つめた。
3人組の女子で、水着の上に半袖のラッシュガードを羽織った、20歳くらいの綺麗なお姉さんがそこにいた。
「あ~。なるほどね。
ヤバいね、アレは。キテるね。」
ジェイさんと私が光くんに同調して頷くと
「そう?大したことなくないか?
俺は、コイツの方がずっとマシだと思う。」
アランくんが後ろから、長い手で私の頭をガシッと荒く掴んで、一つも笑いもしない無愛想な顔でそう言った。
へ………ッ ∑(OωO; )?
アランくんの一言で、ジェイさんと光くんは私の方を振り返る。
あ~~ッ!!
……アランがまた、周りを変な空気にしたぁッ!!!
「そうだね。美人さんだもんね~ッ♡」
光くんが笑いながら、なんだか小馬鹿にした様な言い方で私の顔を覗き込む。
ジェイさんもプププと笑いを堪えてるっぽい。
………何が面白いのー!
皆でからかって…… ヽ(`Д´#)ノ
あのお姉さんと比べたら、ただのクソガキだって言いたいんでしょー!
「なんだ?その顔。
調子こいてんじゃねーよ。」
皆にからかわれてムスッとした顔してる私のほっぺを、アランくんはギュウッと摘んだ。
…………ハァ!?
こういう顔なんだからしょうがないじゃん!!
イチイチつっかかってくるの、やめてくれないかなぁ~!!!
「調子こいてないんですけど。」
ジロリとアランくんを睨むと
「ナメた口聞くとまたキスするぞ?」
そう言われたので何も言わずに退散した(汗)
……クッソ~ッ!!
アランめ!
アランめ!
アランめ~!!////
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