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【25】実験
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物理の時間。
班に別れて実験を行う。
自由落下物の落下時間と距離を測り重力加速度の平均値を求める、
というもの。
実験結果をx-tグラフ、
y-tグラフを用いて作成していく。
私の班はサクッと終わり、
結果はg=9.9m/s2。
多少誤差は出たが、地球の重力加速度【⠀g=9.8m/s2⠀】に程近いものになった。
いつも行動を共にしている女子、永野さんの班は実験に手こずっていた。
「るあちゃん、スミマセン。
実験手伝ってもらえないかな?」
永野さんの班へ呼び出されたので、少しばかり手助けに入る。
日頃ぼっちを回避出来ているのは永野さんが仲良くしてくれるからというのもあるし、これくらいノープロブレム。
手伝った事により永野さんの班の実験も無事終了し、レポートをまとめ終え、班のメンバーと雑談していた。
すると、、、
「ねぇ、鈴木るあ。
レポート写させてよ。」
いつも私を睨んだり舌打ちしてくるクロミがレポートを写させろと
擦り寄ってきた。
はい────!?
あんなに私の事毛嫌いしてる癖に、レポート見せろってどーゆー事!?
都合の良い時だけ利用しないでよ~!
「え……?(何言ってんの?的な顔で)」
「元・特進なんだからこんなのチョロいでしょー?」
こんな班でやる簡単な実験に特進も何も関係ないわ。
こっちは真面目にやってるだけなんだけど~!
「自分たちの班でやったら?」
そう言って自分のレポートを抱え込むように隠した。
クロミにだけは見せたくないんじゃぁぁ!!
私が断ると、猫被ってたクロミは、表情を一変させ
「はぁ~!?
お前ホント使えねぇな……!
それくらい見せろよ!!!
性格悪ッッッ!!」
そう吐き捨て、あろう事か早川くんの班の方へ向かって行った。
え………ちょ……!?(焦)
「早川、レポート見せてくれない?」
クロミはミニ丈のスカートで屈みながら、早川くんに 色目を使ってせがんでいた。
(↑私の目にはこう映った)
…………やめろぉ────!!
早川くんに絡むんじゃない!!
だけど、心配を余所に早川くんは角を建てずに上手く交わしていた。
「あー、うちの班の結果を丸写しされても困っちゃうなー。クロミさんの班で揃えた結果にしないとダメ出しくらっちゃうと思うよ?」
早川くん、流石だわ。すてき。
私と早川くんに拒絶されると、
クロミは「チッ」と舌打ちして
今度は、私が手伝いを施した
永野さんの所へと向かった。
永野さんは、クロミに催促されると、一つ返事でレポートを渡していた。
くっ…………!!!
それ、私が手を貸したヤツ……!!
簡単にクロミの手に渡って悔しい!!
「さすが、永野さん~。
誰かさんと違ってやっさしい~。」
ヒラヒラと永野さんから奪い取ったレポートをチラつかせ、班の席へ戻るクロミ。
悔しい!悔しい!!悔しい!!!
大人しい子からボスギャルの威圧感与えて奪い取るなー!!
クロミやっぱり嫌いだ。
「るあちゃん」
後ろから声をかけられ、振り返るとそこに早川くん。
ヤバい。私イラついて怖い顔してたかも(焦)
「一緒に実験やりたかったなー。同じ班になりたかったんだけどもう決まっちゃってたから残念。」
早川くんは、眉を下げて笑ってそう言った。
はぅぅ·····////
そんな風に思ってくれてたの??
本当に??
私って幸せ者。
「教室まで一緒に帰ろ」
「うん。おっけー////」
隣を歩くイケメン早川くんの輝きにより、クロミさんへの怒りが浄化されて行った。
イケメン最強説。
班に別れて実験を行う。
自由落下物の落下時間と距離を測り重力加速度の平均値を求める、
というもの。
実験結果をx-tグラフ、
y-tグラフを用いて作成していく。
私の班はサクッと終わり、
結果はg=9.9m/s2。
多少誤差は出たが、地球の重力加速度【⠀g=9.8m/s2⠀】に程近いものになった。
いつも行動を共にしている女子、永野さんの班は実験に手こずっていた。
「るあちゃん、スミマセン。
実験手伝ってもらえないかな?」
永野さんの班へ呼び出されたので、少しばかり手助けに入る。
日頃ぼっちを回避出来ているのは永野さんが仲良くしてくれるからというのもあるし、これくらいノープロブレム。
手伝った事により永野さんの班の実験も無事終了し、レポートをまとめ終え、班のメンバーと雑談していた。
すると、、、
「ねぇ、鈴木るあ。
レポート写させてよ。」
いつも私を睨んだり舌打ちしてくるクロミがレポートを写させろと
擦り寄ってきた。
はい────!?
あんなに私の事毛嫌いしてる癖に、レポート見せろってどーゆー事!?
都合の良い時だけ利用しないでよ~!
「え……?(何言ってんの?的な顔で)」
「元・特進なんだからこんなのチョロいでしょー?」
こんな班でやる簡単な実験に特進も何も関係ないわ。
こっちは真面目にやってるだけなんだけど~!
「自分たちの班でやったら?」
そう言って自分のレポートを抱え込むように隠した。
クロミにだけは見せたくないんじゃぁぁ!!
私が断ると、猫被ってたクロミは、表情を一変させ
「はぁ~!?
お前ホント使えねぇな……!
それくらい見せろよ!!!
性格悪ッッッ!!」
そう吐き捨て、あろう事か早川くんの班の方へ向かって行った。
え………ちょ……!?(焦)
「早川、レポート見せてくれない?」
クロミはミニ丈のスカートで屈みながら、早川くんに 色目を使ってせがんでいた。
(↑私の目にはこう映った)
…………やめろぉ────!!
早川くんに絡むんじゃない!!
だけど、心配を余所に早川くんは角を建てずに上手く交わしていた。
「あー、うちの班の結果を丸写しされても困っちゃうなー。クロミさんの班で揃えた結果にしないとダメ出しくらっちゃうと思うよ?」
早川くん、流石だわ。すてき。
私と早川くんに拒絶されると、
クロミは「チッ」と舌打ちして
今度は、私が手伝いを施した
永野さんの所へと向かった。
永野さんは、クロミに催促されると、一つ返事でレポートを渡していた。
くっ…………!!!
それ、私が手を貸したヤツ……!!
簡単にクロミの手に渡って悔しい!!
「さすが、永野さん~。
誰かさんと違ってやっさしい~。」
ヒラヒラと永野さんから奪い取ったレポートをチラつかせ、班の席へ戻るクロミ。
悔しい!悔しい!!悔しい!!!
大人しい子からボスギャルの威圧感与えて奪い取るなー!!
クロミやっぱり嫌いだ。
「るあちゃん」
後ろから声をかけられ、振り返るとそこに早川くん。
ヤバい。私イラついて怖い顔してたかも(焦)
「一緒に実験やりたかったなー。同じ班になりたかったんだけどもう決まっちゃってたから残念。」
早川くんは、眉を下げて笑ってそう言った。
はぅぅ·····////
そんな風に思ってくれてたの??
本当に??
私って幸せ者。
「教室まで一緒に帰ろ」
「うん。おっけー////」
隣を歩くイケメン早川くんの輝きにより、クロミさんへの怒りが浄化されて行った。
イケメン最強説。
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