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【17】修学旅行②
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杉浦とクラスの男子が去ると
「ねぇ、杉浦くんとるあちゃんて
付き合ってるでしょ?」
同じ部屋の女子が目を輝かせて
聞いてきた。
「え!?(なんで杉浦!)
付き合ってないよ!」
「嘘だぁ!
1年の頃、二人が駅前歩いてるの見たよ♪
お似合いだなって思ってたんだ。」
「ええ!?あ……(元彼の拓真くんの事か?)
それ、人違いだよ~!」
「人違いじゃないよ!
あれは確かに杉浦くんとるあちゃんだった!間違いないよ!
誤魔化さなくても知ってるんだからね~!」
えぇ~!?
断定しないで──!!!(汗)
「ホントに人違いだって……(必死)」
「じゃあ、なんで杉浦くん、今るあちゃんを誘いに来たの?」
「知らないッ!
私もわかんないよ~(汗)」
「やっぱり付き合ってるんでしょ?♡」
「違ッ………!!」
杉浦と私が付き合っていると何故か誤解され、大部屋にいた女子たちも勝手に「そうなんだ~!」と頷いていて、必死に否定すればする程怪しまれたので途中からもういいや……と諦めてしまった。
「るあちゃん、杉浦くんと付き合ってるんだぁ。」
え、やっぴちゃんまで!?
杉浦、ゴメン。
勝手に周りが勘違いして付き合ってる事になってる(汗)
いや、元はと言えば杉浦が変な誘いしてくるからだよ。
不味いな、どうにかして誤解を解きたいよ…。
そして夜になり、布団が敷かれた女子大部屋。
恋愛話から下系までぶっちゃけトークが行き交う。
「ねぇねぇ、キスマークってどうやったら上手くつけられるの?」
大部屋の一軍ギャル女子たちに
質問をくらう私(汗)
教示する程手練ではありませんッ(汗汗)
経験人数たったの一人ですもん(焦)
てか、これって杉浦との絡みを想像しての質問!?
違うの──────!!!
杉浦とは全く関係ないんだよ!!(汗)
そこにコンコンとドアをノックする音。
「は~~い?」
入口近くの女子がドアをそ~っと開けた。
「るあちゃーん。
彼氏が迎えに来たよー!」
出入口まで行くと、杉浦と、クラスの男子の姿。
「はぁ……
彼氏じゃないんだけど………(焦)」
ブツブツと小さな声で否定しながら杉浦の前に立つ。
「見回り来そうだから早く来て!」
そう言って杉浦はくいっと私の腕を引っ張った。
「いや、いや、嫌だよ、私。
てか部屋で何するの!?」
「いいじゃん!話すだけだから」
「?何話すの?なんで私なの??
………よくわかんないんだけど説明してよ!」
危険臭漂ってるから行かない!行かない!!
「………怖いから行かないよっ!!」
「なんでだよ、別に大丈夫だから!」
杉浦と言い合っていると
「こっちは大丈夫だよ!るあちゃん!
行っておいでよ!」
…………(´٥ω٥`)!?
同じ大部屋の、ニ軍女子グループの永野さんが何故か杉浦のアシストをしてきた(汗)
え、ちょ!いらん事言わないで(汗)
「るあちゃんの布団に枕いっぱい詰めとくから!
先生にバレないように上手くやっとくよ!任せて♪」
「え……いや……。そんな事しないで大丈夫だよ?
(行きたくないんですが!!!)」
「大丈夫だよ!
行っておいでよ♡
その代わり、後で何があったか
話聞かせて~♡」
そうだ、そうだと一軍ギャル女子までもが、何故かノリノリで男子部屋行きを勧める。
えええ───────!?
皆さん何を期待してるの!?
マジ勘弁して────!!!
杉浦も意味わかんない!!
誰か助けて─────!!
「永野さん、話わかるー♪」
杉浦が自分のアシストする永野さんを褒めた。
え!!
待って!!勝手に話進めないで!!
「………あ、じゃあさ、
永野さんも私と一緒に男子部屋来てくれないかな!?」
心細い私は、永野さんを誘った。
すると、杉浦は「ハァ?」と
これみよがしに嫌な顔をした。
「いや、私はお邪魔みたいだから、ここで待ってるよ(汗)」
永野さんは、首を横に振って行くのを拒んだ。
杉浦~~~ッッ!!
さっき永野さんのこと褒めてたくせになんでそんな顔するわけ?
「ハイ、じゃあみんな協力してくれるみたいだし、行きますか!」
そう言って、グイグイ引っ張る杉浦。
「え!ちょ、マジで行かないから!」
言い合いながら廊下に出ると
「藤原(先生)が見回りに来たぞ────!!」
監視役がこちらに向って叫び、杉浦と私はビクッとした。
「ああクソッ!もう来たか!!
後で来れそうだったらまた来るから!じゃあな!」
杉浦は私の手を放し、廊下を走って自分の部屋へ帰って行った。
藤原(先生)ナイスタイミング!!
私も直ぐに女子部屋へ戻り、皆に見回りが来たことを告げ、消灯し布団の中に入った。
見回りに来た先生が去ると、
「タイミング悪かったね~」
「彼氏と逢引出来なくて残念だったね」
と口々に慰めの言葉をかけられた。
いい加減誤解を解こうと杉浦は元彼に似ているだけ、駅にいたのは元彼で、杉浦ではない、と説明した。
「えっ、なんだ、元彼と似てるだけなのー?
じゃあ、杉浦くんるあちゃん呼び出して何する気だったのかな!?
………告白!?////」
「いやいや、まさかw
あの人年上の彼女がいるって聞いたよ。
(↑蒼太くん情報)
だからそれはナイナイ!」
告白するはずがないと、そこは否定した。
「えっ!?年上の彼女!?
あ、でもそんな感じするよね。
杉浦くん、見かけ、大人っぽいし。
……じゃあ同じ部屋の男子が告白で呼び出したとか!?」
「それありそう!誰だと思う?」
「蒼太くんじゃない?
いつもアピールすごいよね。」
「蒼太くん部屋違うっしょ。」
「じゃあ誰かな?」
誰が私に告白しようとしたのかという話題で大部屋の女子達は盛り上がっていた。
皆さん人のこういう話、好きだよね~(汗)
………まぁ、杉浦と付き合ってるって誤解が解けて良かったぁ。
杉浦は‘’来れそうだったらまた来る‘’ と言っていたけど、結局その夜は、見回りが厳しく、来ずに終わった。
皆の推理の様に、誰かからの告白だったのかな?一日目の田島みたいな。
杉浦と同じ部屋って誰だったかな……?告白されても困るから行かなくて正解だったよね。
「ねぇ、杉浦くんとるあちゃんて
付き合ってるでしょ?」
同じ部屋の女子が目を輝かせて
聞いてきた。
「え!?(なんで杉浦!)
付き合ってないよ!」
「嘘だぁ!
1年の頃、二人が駅前歩いてるの見たよ♪
お似合いだなって思ってたんだ。」
「ええ!?あ……(元彼の拓真くんの事か?)
それ、人違いだよ~!」
「人違いじゃないよ!
あれは確かに杉浦くんとるあちゃんだった!間違いないよ!
誤魔化さなくても知ってるんだからね~!」
えぇ~!?
断定しないで──!!!(汗)
「ホントに人違いだって……(必死)」
「じゃあ、なんで杉浦くん、今るあちゃんを誘いに来たの?」
「知らないッ!
私もわかんないよ~(汗)」
「やっぱり付き合ってるんでしょ?♡」
「違ッ………!!」
杉浦と私が付き合っていると何故か誤解され、大部屋にいた女子たちも勝手に「そうなんだ~!」と頷いていて、必死に否定すればする程怪しまれたので途中からもういいや……と諦めてしまった。
「るあちゃん、杉浦くんと付き合ってるんだぁ。」
え、やっぴちゃんまで!?
杉浦、ゴメン。
勝手に周りが勘違いして付き合ってる事になってる(汗)
いや、元はと言えば杉浦が変な誘いしてくるからだよ。
不味いな、どうにかして誤解を解きたいよ…。
そして夜になり、布団が敷かれた女子大部屋。
恋愛話から下系までぶっちゃけトークが行き交う。
「ねぇねぇ、キスマークってどうやったら上手くつけられるの?」
大部屋の一軍ギャル女子たちに
質問をくらう私(汗)
教示する程手練ではありませんッ(汗汗)
経験人数たったの一人ですもん(焦)
てか、これって杉浦との絡みを想像しての質問!?
違うの──────!!!
杉浦とは全く関係ないんだよ!!(汗)
そこにコンコンとドアをノックする音。
「は~~い?」
入口近くの女子がドアをそ~っと開けた。
「るあちゃーん。
彼氏が迎えに来たよー!」
出入口まで行くと、杉浦と、クラスの男子の姿。
「はぁ……
彼氏じゃないんだけど………(焦)」
ブツブツと小さな声で否定しながら杉浦の前に立つ。
「見回り来そうだから早く来て!」
そう言って杉浦はくいっと私の腕を引っ張った。
「いや、いや、嫌だよ、私。
てか部屋で何するの!?」
「いいじゃん!話すだけだから」
「?何話すの?なんで私なの??
………よくわかんないんだけど説明してよ!」
危険臭漂ってるから行かない!行かない!!
「………怖いから行かないよっ!!」
「なんでだよ、別に大丈夫だから!」
杉浦と言い合っていると
「こっちは大丈夫だよ!るあちゃん!
行っておいでよ!」
…………(´٥ω٥`)!?
同じ大部屋の、ニ軍女子グループの永野さんが何故か杉浦のアシストをしてきた(汗)
え、ちょ!いらん事言わないで(汗)
「るあちゃんの布団に枕いっぱい詰めとくから!
先生にバレないように上手くやっとくよ!任せて♪」
「え……いや……。そんな事しないで大丈夫だよ?
(行きたくないんですが!!!)」
「大丈夫だよ!
行っておいでよ♡
その代わり、後で何があったか
話聞かせて~♡」
そうだ、そうだと一軍ギャル女子までもが、何故かノリノリで男子部屋行きを勧める。
えええ───────!?
皆さん何を期待してるの!?
マジ勘弁して────!!!
杉浦も意味わかんない!!
誰か助けて─────!!
「永野さん、話わかるー♪」
杉浦が自分のアシストする永野さんを褒めた。
え!!
待って!!勝手に話進めないで!!
「………あ、じゃあさ、
永野さんも私と一緒に男子部屋来てくれないかな!?」
心細い私は、永野さんを誘った。
すると、杉浦は「ハァ?」と
これみよがしに嫌な顔をした。
「いや、私はお邪魔みたいだから、ここで待ってるよ(汗)」
永野さんは、首を横に振って行くのを拒んだ。
杉浦~~~ッッ!!
さっき永野さんのこと褒めてたくせになんでそんな顔するわけ?
「ハイ、じゃあみんな協力してくれるみたいだし、行きますか!」
そう言って、グイグイ引っ張る杉浦。
「え!ちょ、マジで行かないから!」
言い合いながら廊下に出ると
「藤原(先生)が見回りに来たぞ────!!」
監視役がこちらに向って叫び、杉浦と私はビクッとした。
「ああクソッ!もう来たか!!
後で来れそうだったらまた来るから!じゃあな!」
杉浦は私の手を放し、廊下を走って自分の部屋へ帰って行った。
藤原(先生)ナイスタイミング!!
私も直ぐに女子部屋へ戻り、皆に見回りが来たことを告げ、消灯し布団の中に入った。
見回りに来た先生が去ると、
「タイミング悪かったね~」
「彼氏と逢引出来なくて残念だったね」
と口々に慰めの言葉をかけられた。
いい加減誤解を解こうと杉浦は元彼に似ているだけ、駅にいたのは元彼で、杉浦ではない、と説明した。
「えっ、なんだ、元彼と似てるだけなのー?
じゃあ、杉浦くんるあちゃん呼び出して何する気だったのかな!?
………告白!?////」
「いやいや、まさかw
あの人年上の彼女がいるって聞いたよ。
(↑蒼太くん情報)
だからそれはナイナイ!」
告白するはずがないと、そこは否定した。
「えっ!?年上の彼女!?
あ、でもそんな感じするよね。
杉浦くん、見かけ、大人っぽいし。
……じゃあ同じ部屋の男子が告白で呼び出したとか!?」
「それありそう!誰だと思う?」
「蒼太くんじゃない?
いつもアピールすごいよね。」
「蒼太くん部屋違うっしょ。」
「じゃあ誰かな?」
誰が私に告白しようとしたのかという話題で大部屋の女子達は盛り上がっていた。
皆さん人のこういう話、好きだよね~(汗)
………まぁ、杉浦と付き合ってるって誤解が解けて良かったぁ。
杉浦は‘’来れそうだったらまた来る‘’ と言っていたけど、結局その夜は、見回りが厳しく、来ずに終わった。
皆の推理の様に、誰かからの告白だったのかな?一日目の田島みたいな。
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