16 / 27
【16】修学旅行
しおりを挟む
二学期は行事が目白押し。
今度はビッグイベント修学旅行。
(行き先は伏せますが、国内でした)
一日目の宿泊先は6人部屋だった。
夕飯後、部屋で過ごしていると、部屋の内線に男子部屋から電話がかかってきた。
「るあちゃん、用があるから部屋に来てって」
電話を受けた女子が顔を赤らめながら私にそう告げた。
なんの用があるのかと、言われた番号の部屋前に渋々向かいノックすると、同じクラスの今まで全くもって交流のない地味系男子が部屋から出てきた。
「あっ、や、ごめんね呼び出してしまって·····。
·····えっとここだとあれだから中に入って?」
オドオドしてる感じがとても不快で、用があるなら早く話しを聞いて、さっさと自分たちの部屋に戻りたかった。
「ここでいいよ。用ってなに?」
そう問うと、部屋の入口で震える声で地味系男子から
「好きです·····。もし彼氏がいなければ付き合ってください。」
と告白された。
私はそれを秒殺で振った。
ごめん、私どう頑張ってもあなたのこと興味持てる気がしないし、そもそも私のストライクゾーンは、エグいくらい狭いんです!!(←何様)
失恋した男子にフォローも入れずスタスタと部屋に帰ると、同じ部屋の女子たちが「どうだった!?」と前のめりに質問をする。
「田島に告られた。」
「え!田島くんが、るあちゃんに!?
で、で、なんて返事したの!?」
「あー。ごめん無理。って」
「え!!
それはキツすぎるよ、もうちょっと優しい言い方あるんじゃない?」
「田島くん泣いてるね、きっと今頃。
修学旅行だからって勇気振り絞ったんだろうね。あー可哀想に……。」
大人しめの女子たちは田島の事を擁護し、まるで私が悪者の様。
え~、だってぇ……。
回りくどい断り方しちゃダメでしょう?
「ありがとう♡嬉しい♡♡
けど、ごめんなさい。
田島くんにはもっと素敵な人がいるはずだから……。
私なんかじゃもったいないよっ////(きゃるるん☆⸒⸒)」
なんて気を持たせた断り方したら、勘違いさせて後々面倒くさい事になりかねないし。
『望みを与えない様にハッキリ断る。』
それも一種の優しさだと思うけどな。
………最近地味にモテて考え方が中学の時のモテ男に似てきてる。
性格悪いって思われても仕方ないかな。
それにしても全く話した事ない人だから可哀想ともなんとも思わなかった。·····酷いかな??
修学旅行二日目。
2日目の宿泊先は旅館の大部屋。
二軍女子と一軍女子が混ざり合う混合部屋だった。
だが、幸いな事にクロミとは部屋が別だった。
クロミがいないので、チャンスとばかりにやっぴちゃんに声をかけに行った。
「やっぴちゃん、体育祭の時はありがとね。
私、本当に足が遅いからリレーなんか出たら皆の笑いものになっちゃう所だったよ。障害物で良かった!」
「いいの。気にしないで!
障害物も大変だっただろうけど、
るあちゃんと早川くんペア、1位だったね!」
「ウン。
早川くんのお陰でなんとかw」
「早川くんと息合ってたもんね♡」
やっぴちゃんはニコニコッと素敵な笑顔をくれた。
早川くんと息ピッタリだったと言われて、私もニンマリとしてしまう////
コンコン!
やっぴちゃんとの話の途中で、部屋をノックする音が聞こえた。
杉浦とクラスの一軍男子が女子部屋を訪ねてきた。
「るあちゃん、杉浦くんが呼んでるよ!」
入り口付近にいた、女子が私を呼ぶ。
え?なんで杉浦が???今度は何??
呼ばれたので仕方なく出入口へ向かった。
「今日の夜、部屋抜け出せない?」
「…………は?」
杉浦の言葉に驚く。
なんで二日連続男子に呼び出しされるんだ。
「なんで?夜何するの?」
「俺たちの部屋来ない?遊ぼうぜ」
「は!?男子の大部屋に!?
それは無理でしょ(焦)」
何言ってんだコイツ……。
遊ぶって何するのよ一体…。
「大丈夫!ちゃんと見回り対策に監視役も付けるし!
夜迎えに来るから!」
「えー!嫌だ!来なくていいよ!行かないよ!」
男子の大部屋に私を連れて何する気!?
そんなの怖いから行きたくないよ ───!!
先生に怒られるのも嫌だもん。
今度はビッグイベント修学旅行。
(行き先は伏せますが、国内でした)
一日目の宿泊先は6人部屋だった。
夕飯後、部屋で過ごしていると、部屋の内線に男子部屋から電話がかかってきた。
「るあちゃん、用があるから部屋に来てって」
電話を受けた女子が顔を赤らめながら私にそう告げた。
なんの用があるのかと、言われた番号の部屋前に渋々向かいノックすると、同じクラスの今まで全くもって交流のない地味系男子が部屋から出てきた。
「あっ、や、ごめんね呼び出してしまって·····。
·····えっとここだとあれだから中に入って?」
オドオドしてる感じがとても不快で、用があるなら早く話しを聞いて、さっさと自分たちの部屋に戻りたかった。
「ここでいいよ。用ってなに?」
そう問うと、部屋の入口で震える声で地味系男子から
「好きです·····。もし彼氏がいなければ付き合ってください。」
と告白された。
私はそれを秒殺で振った。
ごめん、私どう頑張ってもあなたのこと興味持てる気がしないし、そもそも私のストライクゾーンは、エグいくらい狭いんです!!(←何様)
失恋した男子にフォローも入れずスタスタと部屋に帰ると、同じ部屋の女子たちが「どうだった!?」と前のめりに質問をする。
「田島に告られた。」
「え!田島くんが、るあちゃんに!?
で、で、なんて返事したの!?」
「あー。ごめん無理。って」
「え!!
それはキツすぎるよ、もうちょっと優しい言い方あるんじゃない?」
「田島くん泣いてるね、きっと今頃。
修学旅行だからって勇気振り絞ったんだろうね。あー可哀想に……。」
大人しめの女子たちは田島の事を擁護し、まるで私が悪者の様。
え~、だってぇ……。
回りくどい断り方しちゃダメでしょう?
「ありがとう♡嬉しい♡♡
けど、ごめんなさい。
田島くんにはもっと素敵な人がいるはずだから……。
私なんかじゃもったいないよっ////(きゃるるん☆⸒⸒)」
なんて気を持たせた断り方したら、勘違いさせて後々面倒くさい事になりかねないし。
『望みを与えない様にハッキリ断る。』
それも一種の優しさだと思うけどな。
………最近地味にモテて考え方が中学の時のモテ男に似てきてる。
性格悪いって思われても仕方ないかな。
それにしても全く話した事ない人だから可哀想ともなんとも思わなかった。·····酷いかな??
修学旅行二日目。
2日目の宿泊先は旅館の大部屋。
二軍女子と一軍女子が混ざり合う混合部屋だった。
だが、幸いな事にクロミとは部屋が別だった。
クロミがいないので、チャンスとばかりにやっぴちゃんに声をかけに行った。
「やっぴちゃん、体育祭の時はありがとね。
私、本当に足が遅いからリレーなんか出たら皆の笑いものになっちゃう所だったよ。障害物で良かった!」
「いいの。気にしないで!
障害物も大変だっただろうけど、
るあちゃんと早川くんペア、1位だったね!」
「ウン。
早川くんのお陰でなんとかw」
「早川くんと息合ってたもんね♡」
やっぴちゃんはニコニコッと素敵な笑顔をくれた。
早川くんと息ピッタリだったと言われて、私もニンマリとしてしまう////
コンコン!
やっぴちゃんとの話の途中で、部屋をノックする音が聞こえた。
杉浦とクラスの一軍男子が女子部屋を訪ねてきた。
「るあちゃん、杉浦くんが呼んでるよ!」
入り口付近にいた、女子が私を呼ぶ。
え?なんで杉浦が???今度は何??
呼ばれたので仕方なく出入口へ向かった。
「今日の夜、部屋抜け出せない?」
「…………は?」
杉浦の言葉に驚く。
なんで二日連続男子に呼び出しされるんだ。
「なんで?夜何するの?」
「俺たちの部屋来ない?遊ぼうぜ」
「は!?男子の大部屋に!?
それは無理でしょ(焦)」
何言ってんだコイツ……。
遊ぶって何するのよ一体…。
「大丈夫!ちゃんと見回り対策に監視役も付けるし!
夜迎えに来るから!」
「えー!嫌だ!来なくていいよ!行かないよ!」
男子の大部屋に私を連れて何する気!?
そんなの怖いから行きたくないよ ───!!
先生に怒られるのも嫌だもん。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる