14 / 27
【14】体育祭①
しおりを挟む
体育祭。私の出る種目は、綱引きと二人三脚障害物競争。
体育祭前、蒼太くんに「一緒に二人三脚練習しよう♡」
って言われたけどクロミさんの目もあるし、「嫌!!」と私が頑なに拒否していたので練習なしのぶっつけ本番で挑む。
てか、当日にならないと、二人三脚組む相手分からなかったし。
取り敢えず、ビリじゃなければ
いいや!!
……という消極的な姿勢で列に並ぶ。
各色クラス別に、男女がペアになる様、背の順に並んで行く。
身長170cm(自称)の蒼太くんは
女子の平均より少し高めな161cmの私よりも少し前の方だった。
ありゃw
残念だったね(´ー∀ー`)
私のペアはと言うと、
「よろしく!るあちゃん。
絶対1位取ろ!」
う…ウソでしょ…… ( ºΔº ;):!?
スッと隣に並んだ体操着姿も様になる彼は、早川くんだったのでした!!!!
「えっ!?早川くん障害物競走だったっけ!?」
「いや、俺、種目決めの時保健室行ってて杉浦に勝手に障害物にされたんだよねw
サボるお前が悪いとか言われて。」
「そうだったんだw
そういえばいなかったよね。
障害物なんてやりたくないよね。」
「うーん。やりたくなかったけど、でも、そうでもなくなったかなw」
!?
…………その意味とは////!?
てか、早川くんと二人三脚~~!!!?
ヤッバい!!
急に心臓がバクバクいってる!!
どうしよう!?
プチパニックだよ!!!
え、このイケメンと脚繋ぐの!?
マジ言ってる!?
無理でしょ─────!!
ファンに刺されないかな!?
私の命大丈夫!?w
「ねぇ!!早川くん!
交換してくれないかな!?」
前の方から蒼太くんが
早川くんへ交渉してきた。
ええ!?
ちょ……!
空気読んで下さい!!
………いや……でも、
蒼太くんの方が緊張しなくて
逆にいいかもな……。
しかし、脚を結ぶ為の布が配られ
列に戻るように注意を受ける蒼太くん。
それを見て、
クスッw と笑う早川くん。
「俺が結ぶね。」
配られた布を手に取り、
早川くんは私の右脚と自分の左脚をギュッと固く結んだ。
途中で取れてしまわない様に固く結んだ二人の脚。
「キツくない?大丈夫?」
「ウン。平気。」
右肩と左肩が触れる。
先程から動悸が止まりません。
「脚元 気にしないで、前向いて走ろ。
歩幅合わせるから、声かけしよう。」
うわー!
早川くん本気モードなんですけどッ!
これはドキドキしてる場合じゃない!
脚引っ張らないようにしなきゃ。
設置された障害物を見てみると、
最初にネットの網くぐり、
(途中は明確には覚えていないが
確かカラーコーンの障害物だった気が…)
ラストは小麦粉の中に顔を突っ込み、手を使わずに飴を探し当てる、飴食い。
マジか……!飴食いかよ………!
鉄板のパン食い競走じゃないんだ……!?
パン食いも嫌だけど……!
飴は顔真っ白になるからもっと嫌~~!!
最悪!!!
気になる男子の前でバ●殿みたいに
顔面真っ白……
下手すりゃ髪も粉だらけになるのは嫌ぁ ─────!!!
「最悪だ…最悪だ…最悪だ…」
ブツブツと独り言を言っていると
「最悪?
俺じゃなくて蒼太が良かった?」
脚を一つに結んだ早川くんが、首をかしげて覗き込む。
いやいやいや!
違います!!早川くんが良いです!
「いや!そうじゃなくて!
飴食い競争が最悪だなって…。」
パン!!
そんなやり取りをしている所で
競技が待ったナシに始まった。
前走者が走り出す。
うわ!どうしよう。
オロオロしていると
「大丈夫。俺に任せて。」
そう言って、早川くんは私の肩に手を回した////
体育祭前、蒼太くんに「一緒に二人三脚練習しよう♡」
って言われたけどクロミさんの目もあるし、「嫌!!」と私が頑なに拒否していたので練習なしのぶっつけ本番で挑む。
てか、当日にならないと、二人三脚組む相手分からなかったし。
取り敢えず、ビリじゃなければ
いいや!!
……という消極的な姿勢で列に並ぶ。
各色クラス別に、男女がペアになる様、背の順に並んで行く。
身長170cm(自称)の蒼太くんは
女子の平均より少し高めな161cmの私よりも少し前の方だった。
ありゃw
残念だったね(´ー∀ー`)
私のペアはと言うと、
「よろしく!るあちゃん。
絶対1位取ろ!」
う…ウソでしょ…… ( ºΔº ;):!?
スッと隣に並んだ体操着姿も様になる彼は、早川くんだったのでした!!!!
「えっ!?早川くん障害物競走だったっけ!?」
「いや、俺、種目決めの時保健室行ってて杉浦に勝手に障害物にされたんだよねw
サボるお前が悪いとか言われて。」
「そうだったんだw
そういえばいなかったよね。
障害物なんてやりたくないよね。」
「うーん。やりたくなかったけど、でも、そうでもなくなったかなw」
!?
…………その意味とは////!?
てか、早川くんと二人三脚~~!!!?
ヤッバい!!
急に心臓がバクバクいってる!!
どうしよう!?
プチパニックだよ!!!
え、このイケメンと脚繋ぐの!?
マジ言ってる!?
無理でしょ─────!!
ファンに刺されないかな!?
私の命大丈夫!?w
「ねぇ!!早川くん!
交換してくれないかな!?」
前の方から蒼太くんが
早川くんへ交渉してきた。
ええ!?
ちょ……!
空気読んで下さい!!
………いや……でも、
蒼太くんの方が緊張しなくて
逆にいいかもな……。
しかし、脚を結ぶ為の布が配られ
列に戻るように注意を受ける蒼太くん。
それを見て、
クスッw と笑う早川くん。
「俺が結ぶね。」
配られた布を手に取り、
早川くんは私の右脚と自分の左脚をギュッと固く結んだ。
途中で取れてしまわない様に固く結んだ二人の脚。
「キツくない?大丈夫?」
「ウン。平気。」
右肩と左肩が触れる。
先程から動悸が止まりません。
「脚元 気にしないで、前向いて走ろ。
歩幅合わせるから、声かけしよう。」
うわー!
早川くん本気モードなんですけどッ!
これはドキドキしてる場合じゃない!
脚引っ張らないようにしなきゃ。
設置された障害物を見てみると、
最初にネットの網くぐり、
(途中は明確には覚えていないが
確かカラーコーンの障害物だった気が…)
ラストは小麦粉の中に顔を突っ込み、手を使わずに飴を探し当てる、飴食い。
マジか……!飴食いかよ………!
鉄板のパン食い競走じゃないんだ……!?
パン食いも嫌だけど……!
飴は顔真っ白になるからもっと嫌~~!!
最悪!!!
気になる男子の前でバ●殿みたいに
顔面真っ白……
下手すりゃ髪も粉だらけになるのは嫌ぁ ─────!!!
「最悪だ…最悪だ…最悪だ…」
ブツブツと独り言を言っていると
「最悪?
俺じゃなくて蒼太が良かった?」
脚を一つに結んだ早川くんが、首をかしげて覗き込む。
いやいやいや!
違います!!早川くんが良いです!
「いや!そうじゃなくて!
飴食い競争が最悪だなって…。」
パン!!
そんなやり取りをしている所で
競技が待ったナシに始まった。
前走者が走り出す。
うわ!どうしよう。
オロオロしていると
「大丈夫。俺に任せて。」
そう言って、早川くんは私の肩に手を回した////
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
男装女子はなぜかBLの攻めポジ
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
恋愛
身代わりで全寮制男子校に潜入生活の私は女子。
この学校爛れすぎてるんですけど!僕の男子の貞操の危機じゃない⁉︎なんて思ってた時もありました。
陰で女王様と呼ばれて、僕とのキス待ちのリストに、同級生に襲われる前に襲ったり、苦労が絶えないんだけど!
女なのに男としてモテる僕、セメの僕⁉︎
文化祭では男の娘として張り切ってるのに、なぜか仲間がうるさい!自覚って何の自覚⁉︎
#どこまで男で頑張れるか #なぜかBLっぽい #キスしまくりな僕
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる