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【11】学園祭明けモテモテ早川くん

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「ライブどうだった?
観に来てくれた?
ちょっと探したけど、どこにいるのかわからなかったよ。」


「ちゃんと観に行ったよ。
ヤバかった!!練習の成果バッチリだね!
皆上手だった~。盛り上がってたし!大成功じゃん♪
てか、人多過ぎで友達とはぐれちゃったよw」


「ありがと!観に来てくれたんだ。
思ったよりひと入ってて俺もビビったw」

胸をさする早川くん。



「緊張してる風には見えなかったけどな。全然。」

「そんな事ない。
緊張して心臓バクバクだったよw
演奏始まってから収まったけどさ。
るあちゃんどの辺にいた?」

「私は、キミの足元にいたよw」

…そして、写真撮りまくってたwwww
気付かれなくて良かった~w
そんな姿見られてたら恥ずかしいもん。セ ──フ!!


「マジでー!?
わー!!気付かなかった!」

話題が自分のライブの話のせいか、
ちょっといつもより興奮気味でアドレナリン出てる感じのテンション高めな早川くん。
そんな感じのキミも、好きなんですがw


「てかすごいねぇ、
キャーキャー言われてるじゃんw
廊下でファンレターも沢山もらってたねぇ。
モテモテですなぁ。」


「いやぁ全然ですよw」


全然??謙遜し過ぎも良い所‼
今も、廊下から黄色い声をあげながらこちらを見てる女子たちがあんなに沢山いる!


「また、武輝くんに
『なんで早川だけー!』って言われちゃうね。
武輝くん、早川くんの事ライバル視してるよね?w」


早川くんは私の言葉に苦笑い。


「武くんは、そこには興味ないんじゃないかなー?」


「?そう??」


「俺も実はあんまりこういうの興味なくて」

「えっ。女子に興味ないの!?」

まさかの………
boys…love… (゚д゚≡゚д゚)!?


「フフ。あるよw
けど、興味あるのは今の所ひとりだけかな。」


ニコリと私に微笑む早川くん。


え ──────ッ!?////
それは……。
私だったり………しないかな~!!


……な~んて勝手に良い解釈をして心の中でニヤけた。


「……そうなんだw」

心の内と裏腹に、敢えて食いつかず、控え目な返事をした。

他の女子の様に、ガッついてはいけない!!
私はクールキャラ!
これを押し通す!
………でも、少し顔が赤くなったの
バレたかな?////


「早川く ────ん♡ 」
廊下から飛ぶ女子の声に引き戻されれ、私はサッとその場を離れた。


ボーカルの相沢くんや、ギターの杉浦の所にも他学年の女子が来ていた。

バンドやるとこーんなに女子のハート掴んじゃうんだ。普段もカッコイイけど、ステージ上だと更に更にキラキラして見えるもんね!!
モテたくてバンドやり始める人の気持ち、良くわかるw


てか早川くん、これ以上モテてどうするの?w
素敵すぎてまるで雲の上の人。

それなのに彼の方から話しかけてくれるのが不思議で不思議で。
つくづく幸せな女です、私。


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