5 / 27
【5】居残り掃除と早川くん
しおりを挟む
放課後、居残り掃除へと向かう
真面目な私。
私は思い切った不良にはなれないので、こういうのに限ってはサボッて逃げたり出来ない。
それはヘタレとも言う。
コンコン。
保健室の扉を叩く。
「掃除しに来ました~。」
ガラガラと扉が開く。
「お?真面目に来たんだ?
偉いじゃない!」
保健の先生は笑顔で私を迎え入れる。
さっきの鬼みたいな形相とは違い、とても機嫌が良さそう。
「あれ?るあちゃんじゃん。」
!!!
保健室の丸イスに腰掛けてくるっと回転させ、こちらを見るイケメンくん。
「あ、早川くん……。」
早川くんは時々HRの時間や授業を保健室でサボっていた。
今日もそうだったみたい。
「掃除って?どうしたの?」
早川くんが私に不思議そうに尋ねる。
「何?アンタたち同じクラスなの?
この子、だらけてていつも何もやらないから私、怒ってやったのよ。
残って掃除しなさいって。
……クラスでもそうなんでしょ?」
保健の先生は私は問題児だと言わんばかりに早川くんに説明する。
「えー?
るあちゃん真面目ですよ?
クラスでは書紀の仕事をやってくれてるし、プリントもいつも1番に終わって提出してるし、、、。
俺と違って、やる事ちゃんとやる子ですよ。」
は、早川くん………ッ!!!
私のフォロー入れてくれてる ─────!!////
。゚( ゚இ///இ゚)゚。キュ ────ン♡♡♡
影の努力に気付いてくれていて、
先生の前で真面目だと主張してくれた事がとても嬉しかった////
「あら、そうなの?
ここの掃除の時は怠そうにしてるからそうは見えないけれどねぇ。」
先生は、腕組みしながら私を見据える。
「俺もダルそうにしてるじゃないですか、先生w」
「アンタはサボるの得意だからね。
HRくらい出なさいよ。
それで勉強出来るのが不思議だわ。」
「因みにるあちゃんは俺より勉強できますよ?」
「えー!!
人は見かけに寄らないってこの事を言うんだねぇ。」
この先生失言多すぎなんですが……。
(あ、早川くんより勉強出来ませんけどネ。)
定年間際のこのオバサン保健医は、イケメン好きで有名。
キツイ事言ってる様に聞こえるけど、早川くんにはデレデレ。
「ねぇ先生、今回は俺に免じてるあちゃんの居残り掃除はナシにしてあげれない?」
「『俺に免じて』……?
調子いいな、早川は。」
「明日も来てあげるからさ。」
「来なくていい!
サボり目的で保健室使うんじゃない!
ちゃんと授業に出なさい。」
「……とか言うけど、先生優しいから中に入れてくれるんだよねーw」
ニコッとあざとい笑顔を先生に送る早川くん。
「ア、アンタねぇ……///」
先生は顔を紅らめた。
この癖のある先生を手のひらの上でコロコロ転がしてる……!
やるなぁ ───。
口を挟む余地もなかったので二人のやり取りを傍観していた。
すると、先生は私に目線を移した。
「アンタ、帰っていいわよ」
「………えッ!?」
急に帰っていいと言われ、戸惑う私。
「じゃあ、俺も帰りまーす。
先生サヨウナラ!」
早川くんに押される様に私は、保健室の外へと出た。
早川くん、その美貌で先生のハートまでも鷲掴みにしてるのか………Σ(,,ºΔº,,*)!?
えっと…。
熟女好き……ってワケじゃないよね!?
「……ありがとね。
いいのかな?掃除、免除してもらっちゃって……」
廊下を歩きながら、早川くんにお礼を言う。
「いいの、いいの。
宮崎(先生)は、やたら女子に厳しいからね。
若い子に難癖をつけるのを生きがいにしてる様なオバサンだから気にしないで。」
「やめなよー。聞こえちゃったら
マズいでしょ~!(焦)w」
と言いつつ、早川くんの宮崎先生ディスりに共感して笑ってしまった。
良かった。熟女好きって訳じゃないのねw
単に居場所確保の為に、上手く手玉に取って先生公認のサボりという特別待遇受けてるんだ。
熟女を惑わすイケメンの色気、恐るべし。
二人でクスクス笑いながら、下駄箱まで歩いた。
「本当助かったよ。
居残り掃除なんてしたくなかったんだ。
ありがとね。
じゃあ、また明日。バイバイ。」
靴を履き終えて、昇降口から出ようとすると
「貸しイチね。」
早川くんは一本指を私に翳した。
「ハハw ウン。そうだねw
借りが出来ちゃったねw」
早川くんに借りが出来てしまった。
何か返せる事があればいいけど。
それにしても、短い距離だけど隣歩いててドキドキしちまったぜ////
誰かに見られてたらと思うと
ゾクゾク♡
早川くんの隣歩いて羨ましい~‼って思われたい。
やっぱイケメン最高♡
真面目な私。
私は思い切った不良にはなれないので、こういうのに限ってはサボッて逃げたり出来ない。
それはヘタレとも言う。
コンコン。
保健室の扉を叩く。
「掃除しに来ました~。」
ガラガラと扉が開く。
「お?真面目に来たんだ?
偉いじゃない!」
保健の先生は笑顔で私を迎え入れる。
さっきの鬼みたいな形相とは違い、とても機嫌が良さそう。
「あれ?るあちゃんじゃん。」
!!!
保健室の丸イスに腰掛けてくるっと回転させ、こちらを見るイケメンくん。
「あ、早川くん……。」
早川くんは時々HRの時間や授業を保健室でサボっていた。
今日もそうだったみたい。
「掃除って?どうしたの?」
早川くんが私に不思議そうに尋ねる。
「何?アンタたち同じクラスなの?
この子、だらけてていつも何もやらないから私、怒ってやったのよ。
残って掃除しなさいって。
……クラスでもそうなんでしょ?」
保健の先生は私は問題児だと言わんばかりに早川くんに説明する。
「えー?
るあちゃん真面目ですよ?
クラスでは書紀の仕事をやってくれてるし、プリントもいつも1番に終わって提出してるし、、、。
俺と違って、やる事ちゃんとやる子ですよ。」
は、早川くん………ッ!!!
私のフォロー入れてくれてる ─────!!////
。゚( ゚இ///இ゚)゚。キュ ────ン♡♡♡
影の努力に気付いてくれていて、
先生の前で真面目だと主張してくれた事がとても嬉しかった////
「あら、そうなの?
ここの掃除の時は怠そうにしてるからそうは見えないけれどねぇ。」
先生は、腕組みしながら私を見据える。
「俺もダルそうにしてるじゃないですか、先生w」
「アンタはサボるの得意だからね。
HRくらい出なさいよ。
それで勉強出来るのが不思議だわ。」
「因みにるあちゃんは俺より勉強できますよ?」
「えー!!
人は見かけに寄らないってこの事を言うんだねぇ。」
この先生失言多すぎなんですが……。
(あ、早川くんより勉強出来ませんけどネ。)
定年間際のこのオバサン保健医は、イケメン好きで有名。
キツイ事言ってる様に聞こえるけど、早川くんにはデレデレ。
「ねぇ先生、今回は俺に免じてるあちゃんの居残り掃除はナシにしてあげれない?」
「『俺に免じて』……?
調子いいな、早川は。」
「明日も来てあげるからさ。」
「来なくていい!
サボり目的で保健室使うんじゃない!
ちゃんと授業に出なさい。」
「……とか言うけど、先生優しいから中に入れてくれるんだよねーw」
ニコッとあざとい笑顔を先生に送る早川くん。
「ア、アンタねぇ……///」
先生は顔を紅らめた。
この癖のある先生を手のひらの上でコロコロ転がしてる……!
やるなぁ ───。
口を挟む余地もなかったので二人のやり取りを傍観していた。
すると、先生は私に目線を移した。
「アンタ、帰っていいわよ」
「………えッ!?」
急に帰っていいと言われ、戸惑う私。
「じゃあ、俺も帰りまーす。
先生サヨウナラ!」
早川くんに押される様に私は、保健室の外へと出た。
早川くん、その美貌で先生のハートまでも鷲掴みにしてるのか………Σ(,,ºΔº,,*)!?
えっと…。
熟女好き……ってワケじゃないよね!?
「……ありがとね。
いいのかな?掃除、免除してもらっちゃって……」
廊下を歩きながら、早川くんにお礼を言う。
「いいの、いいの。
宮崎(先生)は、やたら女子に厳しいからね。
若い子に難癖をつけるのを生きがいにしてる様なオバサンだから気にしないで。」
「やめなよー。聞こえちゃったら
マズいでしょ~!(焦)w」
と言いつつ、早川くんの宮崎先生ディスりに共感して笑ってしまった。
良かった。熟女好きって訳じゃないのねw
単に居場所確保の為に、上手く手玉に取って先生公認のサボりという特別待遇受けてるんだ。
熟女を惑わすイケメンの色気、恐るべし。
二人でクスクス笑いながら、下駄箱まで歩いた。
「本当助かったよ。
居残り掃除なんてしたくなかったんだ。
ありがとね。
じゃあ、また明日。バイバイ。」
靴を履き終えて、昇降口から出ようとすると
「貸しイチね。」
早川くんは一本指を私に翳した。
「ハハw ウン。そうだねw
借りが出来ちゃったねw」
早川くんに借りが出来てしまった。
何か返せる事があればいいけど。
それにしても、短い距離だけど隣歩いててドキドキしちまったぜ////
誰かに見られてたらと思うと
ゾクゾク♡
早川くんの隣歩いて羨ましい~‼って思われたい。
やっぱイケメン最高♡
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる