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【7】元彼似の陽キャ杉浦

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家庭科の調理実習。

女子は焼きプリンとホットケーキを作っていた。
男子は技術室で別授業。

女子だけでワイワイ。
ボスギャルクロミとは別の班で、班の皆と楽しく調理していた。

順調に料理も終わり、作ったものの試食会。なかなか美味しく出来て満足満足。
残り10分、後片付けをして授業が終わるという時に、男子が調理室に入ってきた。

「あー美味そ~!!」

「ねぇ、腹減ったから、俺の分のホットケーキ焼いてくれない?」


元彼に雰囲気似てる杉浦くんが私に向って言ってきた。

げげ。
寄りによってなんで私に……!?


あんまり杉浦(ここから呼び捨て)得意じゃないんだよなぁ……。
見かけは元彼に似てるんだけど、何かね…。陽キャ感が全面に出ててすごいのよ。自分に自信がアリアリな所とか、根が陰キャな私は圧倒されてしまう。


スルーしようとしたけど、ホットケーキの生地の余りが1回分残っているのがバレてしまい、

「あー!まだ余ってんのあるじゃん!これで作ってよ!」

とグイグイ来られたので、周りの女子の反応を伺うと「もったいないし、焼いてあげてもいいと思う」との見解だったので「仕方ないなぁ…」と渋々焼いてあげた。

美味しそうな色に焼き上がると、ワクワクした目でそれを見つめる杉浦に「はい、どーぞ!」とシロップまで添えて出してあげた。

すると、

「ウメェ!超ウメェー!!」

めちゃくちゃ喜んで食べてて、ちょっと可愛かった。
班の女子達も杉浦の食べる様子を微笑ましく見守っていた。


「あれ?杉浦くん。こんな所にいていいんですかー?」

家庭科の先生にバレると

「いやー、家庭科室の前通ったら良い匂いするんだもんw」

悪びれる様子もなく堂々と平らげてた。さすが陽キャ!!



杉浦は他の場面でも私に絡んでくる事があった。

席が全然違うのに、
「辞書貸して~」と寄ってきて、
「嫌だ」って言ってもお構いなしに借りて行く。


何何~???
図々しいよ~~!?



そんな様子を見ていた蒼太くんが私に近づき、

「るあちゃん、残念だけど杉浦くんは年上の彼女いるからね?泣くことになるからやめといた方がいいよ。」

と謎な助言をしてきた。

「そうなんだ。別に全く残念じゃないよ。私、杉浦になんの興味もないから。」

「そうなの!?なんだ、そうか!良かったぁ~!!興味ないのかー!」

ってめっちゃご機嫌になった。

うんうん、杉浦にも、蒼太くんにもあんまり興味ないの。←
ごめんねぇ。

でもね、杉浦は……
私の目の保養、スクールカーストトップの早川くんと中学が一緒で仲良いんだよね~。
 
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