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【2】早川くんからのライバル宣言
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クロミさん率いるギャル軍団。
派手で目立つこのグループは完全にカースト一軍だ。
私は中学三年の時に鍛えた、「クラスの権力者が誰か一瞬でわかるスキル」を持ち備えている。
男子のカーストの一軍は、
野球部蒼太くん、
元カレ似の杉浦くん、
お洒落な早川くん、
不良っぽい相沢くん、
バスケ部の武輝くん、って所かな。
特に『早川くん』って男子は髪型も、持ち物も、制服の着こなしも群を抜いてセンス良くて皆と一味違った。
ニキビひとつないきめ細やかな色白肌に、少し長めの黒髪無造作ヘア。
そして彼は頻繁に髪型を変える。
めっちゃスタイリング上手だった。
毎日、今日は どんな髪型なのか
楽しみだったりした////
耳には若干拡張されたピアスホール、軟骨にも二つ開けてある。
たまに伊達メガネをかけたりするので悪そうにも知的にも見える、そのギャップもたまらない♡
顔はいわゆる薄めの醤油顔で、
フェイスラインはシャープ。
唇は薄く形が良くてとってもセクシー。
整った横顔はもはや芸術。
この圧倒的な存在感は中三の時のクラスの頂点を彷彿とさせる。
間違いなく彼は、このクラスでのカースト頂点。
早川くんは、面食いの私の新たな目の保養となった♪
進級し、1ヶ月半が過ぎ、5月の中間テスト。
全然勉強してなかったから、手応えあまりなかった。
勉強しなくても大丈夫だろって過信してた所もあったから自業自得なんだけど。
だって、特進クラスに比べたら教科書が薄~くて、教科数も少なくて、授業内容も………薄っ。
同じ学校でも特別進学科と普通科はこんなに差があるんだ…ってクラス替えしてから驚いた。
全ての結果が返却された後、学年順位成績表をもらって
ああ………やっちまった…。
まぁ、でも、こんなものか…と
自分の順位を見つめながら渋い顔をしていた。
「ねぇ、学年順位何位だった?
やっぱりダントツ1位?」
「………え?」
振り向くと、そこには我がクラスカースト頂点男子の“早川くん”!!
早川くんとは、移動教室の選択教科では席が前後同士だった。
けれど、私は彼を目の保養と思っていて、見ているだけで満足だったので、親密なトークなどした事が一度もなかった。
今回は、教室内で初めて直接話しかけられた。
「特進のSクラスだったでしょー?
ねぇ、今回の成績表見せてくれない?」
早川くんが屈み込んで、私の成績表を覗いてきた!
げッ!?
その期待に満ちたキラキラした瞳は……!!
『元、特進S』だからって過剰に期待されてるッ!!?
残念ながら1位なんかじゃありません!!
見たらガッカリさせちゃうよ(泣)!!
「内緒!!」
そう言って、成績表をクシャッと丸めて鞄の中に突っ込んだ。
「(普通科で)学年1位じゃないの?」
「学年1位じゃないよ……。」
「そうなんだ。2番?3番?」
「…………(無言)」
「俺より低くないよね!?」
「早川くん何番なの……?」
「俺は……これ。」
そう言って、成績表を私に見せてきた。
そこに書かれた成績に私はビックリ!!
10教科の総合得点が学年順位、4番。クラス順位2番だった!
うわぁぁ────(||゚Д゚)!!!!
私、負けてる────!!!!
私は、学年順位もクラス順位も早川くんよりも劣っていた。
流石、特進Sのスーパー落ちこぼれ。
「学年1位じゃなくても、クラスの1位は るあちゃんでしょ?」
整ったシャープな顔立ちの早川くんが色っぽく私の顔を覗き込んでくる。
いやいや違うッ!!
私と早川くんの上にもう一人いる!!
「俺、るあちゃんの事、ライバルって思ってるからよろしくね!」
フフッと笑って私の肩を軽く叩くと、早川くんは去って行った。
うわぁぁ─────!!!
どうしよう!?
自分の評価下げたくなくて、否定出来なかったよ……1番じゃないって……。
………てか、早川くん、
お勉強の方も出来るんですね!!!!
こんなに、見かけイケてるのに!
学年4番ってなかなかすごい……!
イケメン+お洒落+聡明
あぁ!!もう!!!
私が大好物なセットだぁぁ─────!!!
(悶絶)
そんな彼に、
『ライバル宣言』されちゃったよ……。
ガッカリされない様に少しは勉強頑張らなきゃ(汗)
派手で目立つこのグループは完全にカースト一軍だ。
私は中学三年の時に鍛えた、「クラスの権力者が誰か一瞬でわかるスキル」を持ち備えている。
男子のカーストの一軍は、
野球部蒼太くん、
元カレ似の杉浦くん、
お洒落な早川くん、
不良っぽい相沢くん、
バスケ部の武輝くん、って所かな。
特に『早川くん』って男子は髪型も、持ち物も、制服の着こなしも群を抜いてセンス良くて皆と一味違った。
ニキビひとつないきめ細やかな色白肌に、少し長めの黒髪無造作ヘア。
そして彼は頻繁に髪型を変える。
めっちゃスタイリング上手だった。
毎日、今日は どんな髪型なのか
楽しみだったりした////
耳には若干拡張されたピアスホール、軟骨にも二つ開けてある。
たまに伊達メガネをかけたりするので悪そうにも知的にも見える、そのギャップもたまらない♡
顔はいわゆる薄めの醤油顔で、
フェイスラインはシャープ。
唇は薄く形が良くてとってもセクシー。
整った横顔はもはや芸術。
この圧倒的な存在感は中三の時のクラスの頂点を彷彿とさせる。
間違いなく彼は、このクラスでのカースト頂点。
早川くんは、面食いの私の新たな目の保養となった♪
進級し、1ヶ月半が過ぎ、5月の中間テスト。
全然勉強してなかったから、手応えあまりなかった。
勉強しなくても大丈夫だろって過信してた所もあったから自業自得なんだけど。
だって、特進クラスに比べたら教科書が薄~くて、教科数も少なくて、授業内容も………薄っ。
同じ学校でも特別進学科と普通科はこんなに差があるんだ…ってクラス替えしてから驚いた。
全ての結果が返却された後、学年順位成績表をもらって
ああ………やっちまった…。
まぁ、でも、こんなものか…と
自分の順位を見つめながら渋い顔をしていた。
「ねぇ、学年順位何位だった?
やっぱりダントツ1位?」
「………え?」
振り向くと、そこには我がクラスカースト頂点男子の“早川くん”!!
早川くんとは、移動教室の選択教科では席が前後同士だった。
けれど、私は彼を目の保養と思っていて、見ているだけで満足だったので、親密なトークなどした事が一度もなかった。
今回は、教室内で初めて直接話しかけられた。
「特進のSクラスだったでしょー?
ねぇ、今回の成績表見せてくれない?」
早川くんが屈み込んで、私の成績表を覗いてきた!
げッ!?
その期待に満ちたキラキラした瞳は……!!
『元、特進S』だからって過剰に期待されてるッ!!?
残念ながら1位なんかじゃありません!!
見たらガッカリさせちゃうよ(泣)!!
「内緒!!」
そう言って、成績表をクシャッと丸めて鞄の中に突っ込んだ。
「(普通科で)学年1位じゃないの?」
「学年1位じゃないよ……。」
「そうなんだ。2番?3番?」
「…………(無言)」
「俺より低くないよね!?」
「早川くん何番なの……?」
「俺は……これ。」
そう言って、成績表を私に見せてきた。
そこに書かれた成績に私はビックリ!!
10教科の総合得点が学年順位、4番。クラス順位2番だった!
うわぁぁ────(||゚Д゚)!!!!
私、負けてる────!!!!
私は、学年順位もクラス順位も早川くんよりも劣っていた。
流石、特進Sのスーパー落ちこぼれ。
「学年1位じゃなくても、クラスの1位は るあちゃんでしょ?」
整ったシャープな顔立ちの早川くんが色っぽく私の顔を覗き込んでくる。
いやいや違うッ!!
私と早川くんの上にもう一人いる!!
「俺、るあちゃんの事、ライバルって思ってるからよろしくね!」
フフッと笑って私の肩を軽く叩くと、早川くんは去って行った。
うわぁぁ─────!!!
どうしよう!?
自分の評価下げたくなくて、否定出来なかったよ……1番じゃないって……。
………てか、早川くん、
お勉強の方も出来るんですね!!!!
こんなに、見かけイケてるのに!
学年4番ってなかなかすごい……!
イケメン+お洒落+聡明
あぁ!!もう!!!
私が大好物なセットだぁぁ─────!!!
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そんな彼に、
『ライバル宣言』されちゃったよ……。
ガッカリされない様に少しは勉強頑張らなきゃ(汗)
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