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■退部を決意②
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Gのセリフにも肩を掴まれてることも
全てが非常にキモくて硬直する私。
「もう少し頑張ってみよ?な?」
覗き込むように顔を近付けてきて、鳥肌すごい!!!気持ち悪ッ!!!
きもきもきも~~!!!!
誰か助けて…!
願いが届いたのか、ミラクルが起こった。
外がザワザワと騒がしくなり、ぞろぞろと野球部員達が、トレーニングルームに入ってきた。
「うぃーッス!」
威勢の良い声でGに挨拶する野球部員達。
Gは慌てて私から手を離す。
うわぁー!ナイスタイミング!!
マジ助かった─────!!!
「あれ?るあちゃん?
何?こんな時間までお説教されてるの?大変だねっw ハハw」
笑いながら声をかけてくれたのは、部活動見学の時に野球部のグラウンドで会った普通科の1年の蒼太くん。
「先生、もう遅いからその辺にしておいてあげて下さい!外、結構暗いですよー!」
蒼太くんがGにそう言うと、Gは渋々、
「そうか。じゃあ、今日はこの辺で…」
そこで、ようやく解放された。
蒼太くん、ありがと……(´。✪ω✪。`)!!
時計を見ると、20時近かった。
随分長く拘束されたな…。
てか、あのまま野球部来なかったら
帰るの何時になってたんだ…。
皆下校して誰もいなかったから
親に事情を説明して迎えに来てもらった。
辞めるだけでも一苦労。トホホ…。
Gはなんと、その後しつこく家電に電話までしてきた!
それも21時頃!!
マジでしつこすぎだろ(*_*)
電話越しでも、色々な御託を並べ私をどうにか引き留めようとする。
直ぐに辞めてしまうのは良くない、社会に出ても、様々な人がいる。
それに順応出来ないとどこに行っても
やっていけない……
みたいな事をうんたら言われた。
私は私なりに3ヶ月という短い期間だったけど精一杯やってきたつもり。
私にとって3ヶ月は一つの区切り。
だからそこまでは頑張って続けた。
もういいじゃん。
だってあんな先輩の元で一生懸命頑張る意味ないもん。
マネージャーやったって、内申有利になるわけでもないし。
ボランティアじゃん。
部活自体は楽しかったけどさ。
志恵子先輩が引退するまで続けるのは拷問だよ。
私が中々切らせてくれない電話に困っていると、父が業を煮やして「代わりなさい」と言って電話を代わった。
「こんな時間に電話をかけてくるなんて不謹慎だと思いませんか?
教育熱心なのはわかりますが、度を越えていると思いますよ?」
父は逆にGを諭していた。
なんとかこれで、私はバスケのマネージャーを辞める事が出来た。
東弥先輩、タケくん、潤平先輩、そしてS高でバスケを続けている星吾と会えなくなってしまうのは淋しいけれど、夏休みを目前にして私は新たなワクワクを見つけ、心踊らせていた。
それというのは夏期アルバイトである。
…そのお話はまた今度。
バスケ部のマネージャー時代のお話はこれでおしまいです。
おまけの潤平先輩エピソード少しあり→
全てが非常にキモくて硬直する私。
「もう少し頑張ってみよ?な?」
覗き込むように顔を近付けてきて、鳥肌すごい!!!気持ち悪ッ!!!
きもきもきも~~!!!!
誰か助けて…!
願いが届いたのか、ミラクルが起こった。
外がザワザワと騒がしくなり、ぞろぞろと野球部員達が、トレーニングルームに入ってきた。
「うぃーッス!」
威勢の良い声でGに挨拶する野球部員達。
Gは慌てて私から手を離す。
うわぁー!ナイスタイミング!!
マジ助かった─────!!!
「あれ?るあちゃん?
何?こんな時間までお説教されてるの?大変だねっw ハハw」
笑いながら声をかけてくれたのは、部活動見学の時に野球部のグラウンドで会った普通科の1年の蒼太くん。
「先生、もう遅いからその辺にしておいてあげて下さい!外、結構暗いですよー!」
蒼太くんがGにそう言うと、Gは渋々、
「そうか。じゃあ、今日はこの辺で…」
そこで、ようやく解放された。
蒼太くん、ありがと……(´。✪ω✪。`)!!
時計を見ると、20時近かった。
随分長く拘束されたな…。
てか、あのまま野球部来なかったら
帰るの何時になってたんだ…。
皆下校して誰もいなかったから
親に事情を説明して迎えに来てもらった。
辞めるだけでも一苦労。トホホ…。
Gはなんと、その後しつこく家電に電話までしてきた!
それも21時頃!!
マジでしつこすぎだろ(*_*)
電話越しでも、色々な御託を並べ私をどうにか引き留めようとする。
直ぐに辞めてしまうのは良くない、社会に出ても、様々な人がいる。
それに順応出来ないとどこに行っても
やっていけない……
みたいな事をうんたら言われた。
私は私なりに3ヶ月という短い期間だったけど精一杯やってきたつもり。
私にとって3ヶ月は一つの区切り。
だからそこまでは頑張って続けた。
もういいじゃん。
だってあんな先輩の元で一生懸命頑張る意味ないもん。
マネージャーやったって、内申有利になるわけでもないし。
ボランティアじゃん。
部活自体は楽しかったけどさ。
志恵子先輩が引退するまで続けるのは拷問だよ。
私が中々切らせてくれない電話に困っていると、父が業を煮やして「代わりなさい」と言って電話を代わった。
「こんな時間に電話をかけてくるなんて不謹慎だと思いませんか?
教育熱心なのはわかりますが、度を越えていると思いますよ?」
父は逆にGを諭していた。
なんとかこれで、私はバスケのマネージャーを辞める事が出来た。
東弥先輩、タケくん、潤平先輩、そしてS高でバスケを続けている星吾と会えなくなってしまうのは淋しいけれど、夏休みを目前にして私は新たなワクワクを見つけ、心踊らせていた。
それというのは夏期アルバイトである。
…そのお話はまた今度。
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おまけの潤平先輩エピソード少しあり→
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