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■S高のイケメン
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第1試合を終えたE高。
次の自分達の試合が始まるまでだいぶ空きがあったので、他校同士の試合を志恵子先輩と端っこで見ていた。
「おい」
誰かにタオルで頭をはたかれた。
「何でお前がここにいるんだよ」
見上げると、S高のユニフォーム姿の、中学切ってのモテ男子だった彼が、私の前に立っていた!!
「は!?星吾ッ!!!?」
私は驚いて大きな声をあげた。
隣の志恵子先輩にジロリと睨まれ、慌てて口を塞ぐ。
星吾だ!星吾だ!!星吾だ!!!
私の大好きな推し!
変態、キ〇ガイ、イケメンの星吾!w
「何?お前、マネージャーやってんの?」
ユニフォーム姿がとてつもなくカッコ良くて、二の腕の筋肉がセクシーで目のやり場に困る。
そんな星吾からの質問に
「ウン。そう。」
と一言だけ答えた。
4月に駅で偶然会ってから2ヶ月ぶりの再会。
やっぱり久々に会っても飛び抜けたイケメンすぎて、ちょっと会わないと緊張しちゃう。一言答えるのが精一杯だ。
「マジかよw
なんでバスケのマネージャー??」
「え…なんとなく。」
更に、隣の志恵子先輩の視線が痛くてしどろもどろな返答しかできない。
「ふぅん。ま、いいや。
遠くからお前ぽいの見かけてさー、思わず走ってきたわ。」
「…ウソ…w 良くわかったね!
まさかこんな所で星吾に会えるなんて
思わなかったよー。2ヶ月ぶりだよね?
S高では部活続けてるんだね!」
「親には部活入るのめちゃくちゃ反対されてたんだけど、まぁ、ちょっとした反抗w」
「ハハハw 相変わらずだなー。
S高の勉強量で両立するの大変でしょう?通学距離もあるのに。真似出来ないよ。」
私が久しぶりの星吾との会話に嬉しくなり、アハハと笑うと横から志恵子先輩にドスッと肘鉄をくらった。
ヤベェ…。
完全にキレてる。
「あっ!
私、ちょっとやらなきゃいけない事あって忙しいから、またね!」
折角私を見つけて走って会いに来てくれて、話しかけてくれた星吾を涙ながらに冷たく追い払う。
「あ……?そう。悪ィ。
じゃあ、またな。頑張れよ。」
星吾は私の頭をポンとして去って行った。
〈 星吾も頑張ってね…!〉
久しぶりに星吾に会えてキュウウン♡
けど、志恵子先輩を気にせず、もっといっぱい♡いっぱい♡話したかったぁぁぁ!!(泣)
「……何が、『あっ、星吾♡』だよ。
はぁー????
誰だよ、星吾って。
アンタ、ウザいんだけど。
本当ウザい。ウザいわ~。」
星吾が去った後、隣で志恵子先輩にネチネチ罵られた。
いや、アナタの方がそーとーウザいから。
(だが思っていても言えない小心者な私)
「すみません。
ただの中学の同級生です。」
そう言って罵られている間ずっと下を向いていた。
ハァ……。
折角会えてもこの人がいたんじゃ
まともに話せないや……。
志恵子先輩は私が男子と話してる事自体がムカつくらしい。
だから、逆鱗に触れぬ様、部活中は志恵子先輩がいる前で必要最低限な事以外は極力部員と話さない様にしているけれど…。
なんだよ……。
星吾と折角逢えたのに…。
ちょっとくらい話したっていいじゃないか。
うぅ……。
もっといっぱい話したかったよ。
余所余所しい態度しかできなくてごめんね。
次の自分達の試合が始まるまでだいぶ空きがあったので、他校同士の試合を志恵子先輩と端っこで見ていた。
「おい」
誰かにタオルで頭をはたかれた。
「何でお前がここにいるんだよ」
見上げると、S高のユニフォーム姿の、中学切ってのモテ男子だった彼が、私の前に立っていた!!
「は!?星吾ッ!!!?」
私は驚いて大きな声をあげた。
隣の志恵子先輩にジロリと睨まれ、慌てて口を塞ぐ。
星吾だ!星吾だ!!星吾だ!!!
私の大好きな推し!
変態、キ〇ガイ、イケメンの星吾!w
「何?お前、マネージャーやってんの?」
ユニフォーム姿がとてつもなくカッコ良くて、二の腕の筋肉がセクシーで目のやり場に困る。
そんな星吾からの質問に
「ウン。そう。」
と一言だけ答えた。
4月に駅で偶然会ってから2ヶ月ぶりの再会。
やっぱり久々に会っても飛び抜けたイケメンすぎて、ちょっと会わないと緊張しちゃう。一言答えるのが精一杯だ。
「マジかよw
なんでバスケのマネージャー??」
「え…なんとなく。」
更に、隣の志恵子先輩の視線が痛くてしどろもどろな返答しかできない。
「ふぅん。ま、いいや。
遠くからお前ぽいの見かけてさー、思わず走ってきたわ。」
「…ウソ…w 良くわかったね!
まさかこんな所で星吾に会えるなんて
思わなかったよー。2ヶ月ぶりだよね?
S高では部活続けてるんだね!」
「親には部活入るのめちゃくちゃ反対されてたんだけど、まぁ、ちょっとした反抗w」
「ハハハw 相変わらずだなー。
S高の勉強量で両立するの大変でしょう?通学距離もあるのに。真似出来ないよ。」
私が久しぶりの星吾との会話に嬉しくなり、アハハと笑うと横から志恵子先輩にドスッと肘鉄をくらった。
ヤベェ…。
完全にキレてる。
「あっ!
私、ちょっとやらなきゃいけない事あって忙しいから、またね!」
折角私を見つけて走って会いに来てくれて、話しかけてくれた星吾を涙ながらに冷たく追い払う。
「あ……?そう。悪ィ。
じゃあ、またな。頑張れよ。」
星吾は私の頭をポンとして去って行った。
〈 星吾も頑張ってね…!〉
久しぶりに星吾に会えてキュウウン♡
けど、志恵子先輩を気にせず、もっといっぱい♡いっぱい♡話したかったぁぁぁ!!(泣)
「……何が、『あっ、星吾♡』だよ。
はぁー????
誰だよ、星吾って。
アンタ、ウザいんだけど。
本当ウザい。ウザいわ~。」
星吾が去った後、隣で志恵子先輩にネチネチ罵られた。
いや、アナタの方がそーとーウザいから。
(だが思っていても言えない小心者な私)
「すみません。
ただの中学の同級生です。」
そう言って罵られている間ずっと下を向いていた。
ハァ……。
折角会えてもこの人がいたんじゃ
まともに話せないや……。
志恵子先輩は私が男子と話してる事自体がムカつくらしい。
だから、逆鱗に触れぬ様、部活中は志恵子先輩がいる前で必要最低限な事以外は極力部員と話さない様にしているけれど…。
なんだよ……。
星吾と折角逢えたのに…。
ちょっとくらい話したっていいじゃないか。
うぅ……。
もっといっぱい話したかったよ。
余所余所しい態度しかできなくてごめんね。
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