8 / 27
■キャプテン交代
しおりを挟む
「集合ー!!」
いつも3年生のキャプテンがかける号令を、今日は2年生の潤平先輩がかける。
6月で引退の3年生。
部長の引き継ぎが行われた。
みんなをまとめる潤平先輩、カッコイイ。
カッコイイんだけど、私の頭の中では
「ボクのねこちゃんがー!!」
というセリフが、エコーがかかり、響いていた。
この頃、私は放課後、特進Sの『小テストで80点以下は放課後居残り補習』というブラックルールの元で、苦手な英語の補習に追われ、マネージャー業を疎かにしていた。
部活には、度々遅刻して行くことになった。
今日のミーティング。
ギラギラと黒光りしてる30代前半の男性顧問、テカテカと黒光りしてる あの害虫からとってあだ名は『G』。
Gが円の中心に立ち、話しを始めた。
「えー。
キャプテンが交代してから気が緩んでいるのか、部活に遅刻ばかりしてる奴がこの中にいる。
新キャプテンに迷惑をかけないように、遅刻するのなら前もってキャプテンの潤平に遅刻する理由を必ず報告する事。
………わかったな!るあ!!」
ギェェェ──────!!!!
私の事か───── (llʘิДʘิll) !!!
「…………ハイ。すみませんでした。(小声)」
みんなの前で恥ずかしい(泣)
集まる部員の視線に身を縮める。
「潤平はキャプテンになったばかりで
まだ慣れないかもしれないが、彼なりに、一生懸命頑張っているのは皆も分かっているはずだ。
潤平の方から『自分がキャプテンになってから遅刻ばかりされている』と相談を受けた。真面目な潤平は、その事にショックを受けている。
新キャプテンの不安な気持ちをお前は考えたことあるか?
これからはちゃんとキャプテンの指示に従い、集合時間には集まれるようにして下さい。」
「………ハイ。すみませんでした。」
Gに向かって深々と頭を下げる。
「俺じゃなくて、潤平に謝りなさい。」
Gは腕を組みながら私にそう言った。
「潤平先輩、弛んでました。
すみませんでした。」
私は全員の前で潤平先輩に深々と頭を下げた。
別に潤平先輩だからナメて遅刻してるワケじゃないんだけどな…。
普通に補習が続いてただけだったんだけど。
潤平先輩は『キャプテンが自分に変わってからナメられてる』とそう受け取っちゃったか。
私が報告しないのが悪かったな。
次から気をつけよう。
「はい。これからは気をつけて下さい。」
潤平先輩は険しい顔をしてそう言った。
潤平先輩、思い詰めさせちゃってごめんなさい。
いつも3年生のキャプテンがかける号令を、今日は2年生の潤平先輩がかける。
6月で引退の3年生。
部長の引き継ぎが行われた。
みんなをまとめる潤平先輩、カッコイイ。
カッコイイんだけど、私の頭の中では
「ボクのねこちゃんがー!!」
というセリフが、エコーがかかり、響いていた。
この頃、私は放課後、特進Sの『小テストで80点以下は放課後居残り補習』というブラックルールの元で、苦手な英語の補習に追われ、マネージャー業を疎かにしていた。
部活には、度々遅刻して行くことになった。
今日のミーティング。
ギラギラと黒光りしてる30代前半の男性顧問、テカテカと黒光りしてる あの害虫からとってあだ名は『G』。
Gが円の中心に立ち、話しを始めた。
「えー。
キャプテンが交代してから気が緩んでいるのか、部活に遅刻ばかりしてる奴がこの中にいる。
新キャプテンに迷惑をかけないように、遅刻するのなら前もってキャプテンの潤平に遅刻する理由を必ず報告する事。
………わかったな!るあ!!」
ギェェェ──────!!!!
私の事か───── (llʘิДʘิll) !!!
「…………ハイ。すみませんでした。(小声)」
みんなの前で恥ずかしい(泣)
集まる部員の視線に身を縮める。
「潤平はキャプテンになったばかりで
まだ慣れないかもしれないが、彼なりに、一生懸命頑張っているのは皆も分かっているはずだ。
潤平の方から『自分がキャプテンになってから遅刻ばかりされている』と相談を受けた。真面目な潤平は、その事にショックを受けている。
新キャプテンの不安な気持ちをお前は考えたことあるか?
これからはちゃんとキャプテンの指示に従い、集合時間には集まれるようにして下さい。」
「………ハイ。すみませんでした。」
Gに向かって深々と頭を下げる。
「俺じゃなくて、潤平に謝りなさい。」
Gは腕を組みながら私にそう言った。
「潤平先輩、弛んでました。
すみませんでした。」
私は全員の前で潤平先輩に深々と頭を下げた。
別に潤平先輩だからナメて遅刻してるワケじゃないんだけどな…。
普通に補習が続いてただけだったんだけど。
潤平先輩は『キャプテンが自分に変わってからナメられてる』とそう受け取っちゃったか。
私が報告しないのが悪かったな。
次から気をつけよう。
「はい。これからは気をつけて下さい。」
潤平先輩は険しい顔をしてそう言った。
潤平先輩、思い詰めさせちゃってごめんなさい。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
私の隣は、心が見えない男の子
舟渡あさひ
青春
人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。
隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。
二人はこの春から、同じクラスの高校生。
一透は九十九くんの心の様子が気になって、彼の観察を始めることにしました。
きっと彼が、私の求める答えを持っている。そう信じて。

人生の行き先
Hanakappa!
青春
どこにでもある普通高校にいる1人の少女がいた。しかし、全く人と話すことができない。周りからいじめにあっており、いろいろと彼女自身で考え込んでしまい、なかなか人に言うことができないことで、自分の殻に閉じこもってしまう日々を送っていた。
何もない日々を過ごしている少女にさまざまな出来事が襲いかかる。そこに見える少女の過去とは一体なんだろうか?
そしてそのことで新しい自分を見つけ出そうとする。
【完結】カワイイ子猫のつくり方
龍野ゆうき
青春
子猫を助けようとして樹から落下。それだけでも災難なのに、あれ?気が付いたら私…猫になってる!?そんな自分(猫)に手を差し伸べてくれたのは天敵のアイツだった。
無愛想毒舌眼鏡男と獣化主人公の間に生まれる恋?ちょっぴりファンタジーなラブコメ。
花瓶の支え〜「形成された花」Another story
岡本羅太
青春
完璧なアイドルを目指した古屋瞳。
表舞台で踊る彼女を、シンガーソングライターでプロデューサーの西條は裏でどう動き、どう泣いてきたのか。
花をたてる花瓶のように支え続けた彼女の五年間を覗く。
(※本作を読む前に同作者の前作「形成された花」を読むことをおすすめします)
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる