【実話】高1バスケ部マネ時代、個性的イケメンキャプテンにストーキングされたり集団で囲まれたり色々あったけどやっぱり退部を選択しました

Rua*°

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■キャプテン交代

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「集合ー!!」


いつも3年生のキャプテンがかける号令を、今日は2年生の潤平先輩がかける。


6月で引退の3年生。
部長の引き継ぎが行われた。


みんなをまとめる潤平先輩、カッコイイ。
カッコイイんだけど、私の頭の中では

「ボクのねこちゃんがー!!」

というセリフが、エコーがかかり、響いていた。




この頃、私は放課後、特進Sの『小テストで80点以下は放課後居残り補習』というブラックルールの元で、苦手な英語の補習に追われ、マネージャー業を疎かにしていた。
部活には、度々遅刻して行くことになった。




今日のミーティング。

ギラギラと黒光りしてる30代前半の男性顧問、テカテカと黒光りしてる あの害虫からとってあだ名は『G』。


Gが円の中心に立ち、話しを始めた。



「えー。
キャプテンが交代してから気が緩んでいるのか、部活に遅刻ばかりしてる奴がこの中にいる。
新キャプテンに迷惑をかけないように、遅刻するのなら前もってキャプテンの潤平に遅刻する理由を必ず報告する事。

………わかったな!るあ!!」




ギェェェ​──────!!!!
私の事か​───── (llʘิДʘิll) !!!



「…………ハイ。すみませんでした。(小声)」



みんなの前で恥ずかしい(泣)
集まる部員の視線に身を縮める。


「潤平はキャプテンになったばかりで
まだ慣れないかもしれないが、彼なりに、一生懸命頑張っているのは皆も分かっているはずだ。
潤平の方から『自分がキャプテンになってから遅刻ばかりされている』と相談を受けた。真面目な潤平は、その事にショックを受けている。
新キャプテンの不安な気持ちをお前は考えたことあるか?
これからはちゃんとキャプテンの指示に従い、集合時間には集まれるようにして下さい。」




「………ハイ。すみませんでした。」

Gに向かって深々と頭を下げる。

「俺じゃなくて、潤平に謝りなさい。」

Gは腕を組みながら私にそう言った。

「潤平先輩、弛んでました。
すみませんでした。」



私は全員の前で潤平先輩に深々と頭を下げた。
別に潤平先輩だからナメて遅刻してるワケじゃないんだけどな…。
普通に補習が続いてただけだったんだけど。
潤平先輩は『キャプテンが自分に変わってからナメられてる』とそう受け取っちゃったか。
私が報告しないのが悪かったな。
次から気をつけよう。


「はい。これからは気をつけて下さい。」


潤平先輩は険しい顔をしてそう言った。


潤平先輩、思い詰めさせちゃってごめんなさい。
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