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■まさかの相手
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「ねぇ、るあちゃん。E中出身だよね?」
志恵子先輩がニコニコしながら近付いてきた。
「ハイ。そうです。E中です。」
なんだか今日は機嫌がいいみたいだが、なにで怒りのスイッチが入るかわからない、志恵子先輩に出身中を聞かれて恐る恐るそう答えた。
「1年でさぁ、テニス部の桐島って
知ってる?」
え………………!?
「あ……ハイ。」
何で桐島………?
「桐島ってさぁ、無駄に背が高いよね。テニス部のくせに。」
「そ……そうですね。高いですね。」
え………。
ウソ………。
まさか………イヤ、違うよね……?
お願い……やめて…… ((((((°Д° )))))
「でさぁ、無駄に顔良くない?
1年のくせに。」
アワ───────Σ(゚Д゚)!?
志恵子先輩の好きな人って桐島の事だったの!!!???
ええええ────!!!!!!
ウソだろぉ─────!?
言えない…………。
絶対言えないよ………!
“ハ~イ♬それ、私の彼氏で~す♬‘’
なんて言った日には、マジ八つ裂きにされちまいそうだ……。
「るあ、ちゃん?聞いてる???」
一瞬白目を剥きそうになったが、また呼び戻される。
「あ、ハイ。
イケメンぽい感じはありますよね~w
アハハ……。」
「やっぱりるあちゃんもそう思う~?
私と趣味が合うねー♡
あ、でも桐島は志恵子のだから、るあちゃん手出しちゃダメだよ~??
志恵子の王子様なんだからね♬」
ファ───────!?
何言ってんの─────!?
「あ…ぁ……志恵子先輩の好きな人って
き……桐島…クンだったんですかぁ…?(震え声)」
「嫌だぁ♡も~!そうだよ♡
久々にヒットしちゃったんだよね♡♡♡
でも、なんだか好きな人いるっぽくてさぁ。辛いのよね~!」
うわ───────ッ!!!!!
最悪最悪!!!
よりによって桐島に恋しちゃうなん
て────!!!
ウソだと言ってくれよ、
オイィィィ──────!!!
この話を聞かされ、冷や汗が止まらなかったのを鮮明に覚えている。
私は、自分の彼氏に焦がれる志恵子先輩の熱い想いを、永遠と聞かされ続けた。
あ~あ。
どうしよう。
おかしな事態になっちゃったよ。
取り敢えずこういう時は茜に相談。
「面倒くさい事になる前に桐島とちゃんと別れた方が良いんじゃない?
最近連絡取り合ってないんでしょ?」
……そう。
中学の時のように、手紙のやり取りなんてしなくなった。
桐島は携帯を持ち始めたけど、私は番号を知っていても連絡をした事はなかった。
というか学校で会っても、私が一方的に避けちゃってるんだけど。
そんなこんなでもう1ヶ月。
なんとなく自然消滅な感じ。
身体を許すのが怖くて、そういう雰囲気にならないように逃げてる。
そして、志恵子先輩を気にして更に声をかけづらくなってしまった。
嫌いになったわけではない。
ただ、私が自分勝手なだけ……。
本当に自分勝手。
桐島に悪いところなんて一つもない。
イケメンだし、優しいし、人気者だし、完璧な男子だよ、桐島は。
けど、、、どうしても受け入れられない自分。
私から今の気持ちを話して、別れを告げなきゃいけないってわかってるけど、逃げてる卑怯者だ。
ちゃんと言わなきゃ………。
そう思いながらも、ウヤムヤなまま時は過ぎて逝く………。
志恵子先輩がニコニコしながら近付いてきた。
「ハイ。そうです。E中です。」
なんだか今日は機嫌がいいみたいだが、なにで怒りのスイッチが入るかわからない、志恵子先輩に出身中を聞かれて恐る恐るそう答えた。
「1年でさぁ、テニス部の桐島って
知ってる?」
え………………!?
「あ……ハイ。」
何で桐島………?
「桐島ってさぁ、無駄に背が高いよね。テニス部のくせに。」
「そ……そうですね。高いですね。」
え………。
ウソ………。
まさか………イヤ、違うよね……?
お願い……やめて…… ((((((°Д° )))))
「でさぁ、無駄に顔良くない?
1年のくせに。」
アワ───────Σ(゚Д゚)!?
志恵子先輩の好きな人って桐島の事だったの!!!???
ええええ────!!!!!!
ウソだろぉ─────!?
言えない…………。
絶対言えないよ………!
“ハ~イ♬それ、私の彼氏で~す♬‘’
なんて言った日には、マジ八つ裂きにされちまいそうだ……。
「るあ、ちゃん?聞いてる???」
一瞬白目を剥きそうになったが、また呼び戻される。
「あ、ハイ。
イケメンぽい感じはありますよね~w
アハハ……。」
「やっぱりるあちゃんもそう思う~?
私と趣味が合うねー♡
あ、でも桐島は志恵子のだから、るあちゃん手出しちゃダメだよ~??
志恵子の王子様なんだからね♬」
ファ───────!?
何言ってんの─────!?
「あ…ぁ……志恵子先輩の好きな人って
き……桐島…クンだったんですかぁ…?(震え声)」
「嫌だぁ♡も~!そうだよ♡
久々にヒットしちゃったんだよね♡♡♡
でも、なんだか好きな人いるっぽくてさぁ。辛いのよね~!」
うわ───────ッ!!!!!
最悪最悪!!!
よりによって桐島に恋しちゃうなん
て────!!!
ウソだと言ってくれよ、
オイィィィ──────!!!
この話を聞かされ、冷や汗が止まらなかったのを鮮明に覚えている。
私は、自分の彼氏に焦がれる志恵子先輩の熱い想いを、永遠と聞かされ続けた。
あ~あ。
どうしよう。
おかしな事態になっちゃったよ。
取り敢えずこういう時は茜に相談。
「面倒くさい事になる前に桐島とちゃんと別れた方が良いんじゃない?
最近連絡取り合ってないんでしょ?」
……そう。
中学の時のように、手紙のやり取りなんてしなくなった。
桐島は携帯を持ち始めたけど、私は番号を知っていても連絡をした事はなかった。
というか学校で会っても、私が一方的に避けちゃってるんだけど。
そんなこんなでもう1ヶ月。
なんとなく自然消滅な感じ。
身体を許すのが怖くて、そういう雰囲気にならないように逃げてる。
そして、志恵子先輩を気にして更に声をかけづらくなってしまった。
嫌いになったわけではない。
ただ、私が自分勝手なだけ……。
本当に自分勝手。
桐島に悪いところなんて一つもない。
イケメンだし、優しいし、人気者だし、完璧な男子だよ、桐島は。
けど、、、どうしても受け入れられない自分。
私から今の気持ちを話して、別れを告げなきゃいけないってわかってるけど、逃げてる卑怯者だ。
ちゃんと言わなきゃ………。
そう思いながらも、ウヤムヤなまま時は過ぎて逝く………。
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