【実話】高1バスケ部マネ時代、個性的イケメンキャプテンにストーキングされたり集団で囲まれたり色々あったけどやっぱり退部を選択しました

Rua*°

文字の大きさ
上 下
6 / 27

■優しい東弥先輩

しおりを挟む
入部して1ヶ月が過ぎ、私もマネージャーの仕事に慣れてきた。



この頃1年のマネージャーはなんと、
私だけになっていた。

志恵子先輩の1年イビりに耐えきれず、私以外の5人ものマネージャーは
辞めてしまったんです。



他の子が辞めてしまった為、そのイビリは全て私に集中した (。_。`)

だけど私は澄ました顔で受け流す。



この人の為に辞めてたまるものですか!
だってマネージャー業自体はやり甲斐があって楽しいもの。
バスケ部員達はみんな優しいし。
私は続けてやる!


実は、影でいつも私をサポートしてくれる
『東弥(とうや)先輩』という人が
いてくれたから、なんとか頑張れたというのもあったんです。




2年生の東弥先輩は、脚の怪我をしていて練習に参加出来なかった。
なので、マネージャーの仕事を手伝ってくれていた。


わからない事があって、志恵子先輩に聞こうとしても、機嫌が悪いときはガン無視される。



そういう時、東弥先輩がスッと側に来て、『次は、~の練習やるから、言われる前に~の準備した方がいいよ。』
と、アドバイスをくれた。



そのお陰で、私は志恵子先輩に理不尽な事以外では滅多に怒られる事がなくなった。

東弥先輩はこれまたイケメンで、優しくて彼にいつも助けられていました。



「だいぶマネージャーが板に着いて
来たんじゃない?」

東弥先輩にそう言われて


「そうですか?まだまだですけど…。
でも、東弥先輩のお陰でなんとなく流れがわかってきました!ありがとうございます!」

褒められた事が嬉しくて、ハニカミながらそう答えた。



試合形式の練習を行っていて、東弥先輩は私の隣でスコアをつけていた。

「あれ!?今〇〇が点入れたよね?
ヤベッ見てなかった(焦)3Pだった?」

「3Pですよ~!ちゃんと見てて下さいw」

「るあちゃんに叱られたw
ダメじゃん、俺w」

「ダメッスね~!しっかりして下さい先輩w」


先輩とアハハw と笑いあった。

東弥先輩優しくて面白くてイケメンで、たまに抜けてる所も良い♡

会話が楽しくてニコニコと笑顔が溢れた。



「はぁ~~???
ウザ!!マジウザッ!!!
アンタたち、何!?いつの間にデキてたの?」


ズカズカと2年の恐ろしい先輩マネージャー、志恵子先輩が近付いてきた。

ヤバい。かなりご立腹… (゚Д゚;)



「まかせてよ♬俺たちイイ感じでしょ!」


え!!東弥先輩、嬉しいけど!!そういう事言わないで!!
この人を刺激しないでー!!
お願い!!


東弥先輩が冗談で私に引っ付いてドヤ顔でそう言うものだから、志恵子先輩は案の定ブチギレた。



「はぁー!?
あのねぇ、アタシの前でイチャつくのやめてもらえる!?
なんなのよ、バカにしてんの?
嫌がらせ!??」


「別にバカにしてないよ?
何?例の『志恵子の王子様』と
進展ないの?」


東弥先輩は志恵子先輩の怒りを宥めるように、落ち着いたトーンで会話する。


てか、何??『志恵子の王子様』って。


「そうよ!そのとーりよ!悪い?
アンタらのイチャ付き見せられてバカにされてるみたい!
私は…私は…どーすればいいのよ!」



どうやら、志恵子先輩は意中のお相手がいて、その人に振り向いてもらえず、イライラしていて私と東弥先輩が仲良さげに話している姿が気に入らない様だった。


「アンタたち、私のいる前で会話禁止ね!」

志恵子先輩は私を睨みながらそう言った。
ハイ、十八番の八つ当たりでございます。



志恵子先輩に睨まれながら、グダグダ文句を言われ続けるのはメンタル削られる。
マネージャーやりづらくなるもん。

なので、この日を境に東弥先輩とも、
他の男子部員とも極力話すのを控える事にした。
優しい東弥先輩に火の粉が飛ぶのも
嫌だったし…(泣)

志恵子先輩は本当理不尽…。

結構お気に入りだったんだけどな。
東弥先輩の事。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】カワイイ子猫のつくり方

龍野ゆうき
青春
子猫を助けようとして樹から落下。それだけでも災難なのに、あれ?気が付いたら私…猫になってる!?そんな自分(猫)に手を差し伸べてくれたのは天敵のアイツだった。 無愛想毒舌眼鏡男と獣化主人公の間に生まれる恋?ちょっぴりファンタジーなラブコメ。

榛名の園

ひかり企画
青春
荒れた14歳から17歳位までの、女子少年院経験記など、あたしの自伝小説を書いて見ました。

幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。

久野真一
青春
 羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。  そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。  彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―  「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。  幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、  ある意味ラブレターのような代物で―  彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。  全三話構成です。

ファンファーレ!

ほしのことば
青春
♡完結まで毎日投稿♡ 高校2年生の初夏、ユキは余命1年だと申告された。思えば、今まで「なんとなく」で生きてきた人生。延命治療も勧められたが、ユキは治療はせず、残りの人生を全力で生きることを決意した。 友情・恋愛・行事・学業…。 今まで適当にこなしてきただけの毎日を全力で過ごすことで、ユキの「生」に関する気持ちは段々と動いていく。 主人公のユキの心情を軸に、ユキが全力で生きることで起きる周りの心情の変化も描く。 誰もが感じたことのある青春時代の悩みや感動が、きっとあなたの心に寄り添う作品。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

寂しがり屋たちは、今日も手を繋いだまま秒針を回した

海咲雪
青春
【頻発性哀愁症候群】ーーー度々、「寂しい」という感情に襲われる病。「寂しさ」の度合いは人それぞれだが、酷いと日常生活にまで支障を起こす。十万人に一人ほどの割合で発症する稀な病である。先天性の場合もあれば、後天性の場合もある。明確な治療方法はまだ無い。 頻発性哀愁症候群に悩まされる奈々花は、高校の入学式で同じ症状に苦しむ菅谷に出会う。菅谷はクラスの中心にいるような人物で、人と関わるのを恐れている奈々花とは真逆の人物だった。そんな二人が出会って…… 「知ってる?人間って寂しくても死なないんだよ。こんなに辛いのに」 「大丈夫だよ。寂しくないから。全然寂しくない」 「病気なのは私も一緒。『寂しがり屋仲間』」 「寂しがり屋」の二人は、今日も手を繋いだまま勇気を出すから。 [この物語はフィクションです。病名等は全て架空の設定です]

自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話

水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。 そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。 凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。 「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」 「気にしない気にしない」 「いや、気にするに決まってるだろ」 ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様) 表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。 小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

処理中です...