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■優しい東弥先輩
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入部して1ヶ月が過ぎ、私もマネージャーの仕事に慣れてきた。
この頃1年のマネージャーはなんと、
私だけになっていた。
志恵子先輩の1年イビりに耐えきれず、私以外の5人ものマネージャーは
辞めてしまったんです。
他の子が辞めてしまった為、そのイビリは全て私に集中した (。_。`)
だけど私は澄ました顔で受け流す。
この人の為に辞めてたまるものですか!
だってマネージャー業自体はやり甲斐があって楽しいもの。
バスケ部員達はみんな優しいし。
私は続けてやる!
実は、影でいつも私をサポートしてくれる
『東弥(とうや)先輩』という人が
いてくれたから、なんとか頑張れたというのもあったんです。
2年生の東弥先輩は、脚の怪我をしていて練習に参加出来なかった。
なので、マネージャーの仕事を手伝ってくれていた。
わからない事があって、志恵子先輩に聞こうとしても、機嫌が悪いときはガン無視される。
そういう時、東弥先輩がスッと側に来て、『次は、~の練習やるから、言われる前に~の準備した方がいいよ。』
と、アドバイスをくれた。
そのお陰で、私は志恵子先輩に理不尽な事以外では滅多に怒られる事がなくなった。
東弥先輩はこれまたイケメンで、優しくて彼にいつも助けられていました。
「だいぶマネージャーが板に着いて
来たんじゃない?」
東弥先輩にそう言われて
「そうですか?まだまだですけど…。
でも、東弥先輩のお陰でなんとなく流れがわかってきました!ありがとうございます!」
褒められた事が嬉しくて、ハニカミながらそう答えた。
試合形式の練習を行っていて、東弥先輩は私の隣でスコアをつけていた。
「あれ!?今〇〇が点入れたよね?
ヤベッ見てなかった(焦)3Pだった?」
「3Pですよ~!ちゃんと見てて下さいw」
「るあちゃんに叱られたw
ダメじゃん、俺w」
「ダメッスね~!しっかりして下さい先輩w」
先輩とアハハw と笑いあった。
東弥先輩優しくて面白くてイケメンで、たまに抜けてる所も良い♡
会話が楽しくてニコニコと笑顔が溢れた。
「はぁ~~???
ウザ!!マジウザッ!!!
アンタたち、何!?いつの間にデキてたの?」
ズカズカと2年の恐ろしい先輩マネージャー、志恵子先輩が近付いてきた。
ヤバい。かなりご立腹… (゚Д゚;)
「まかせてよ♬俺たちイイ感じでしょ!」
え!!東弥先輩、嬉しいけど!!そういう事言わないで!!
この人を刺激しないでー!!
お願い!!
東弥先輩が冗談で私に引っ付いてドヤ顔でそう言うものだから、志恵子先輩は案の定ブチギレた。
「はぁー!?
あのねぇ、アタシの前でイチャつくのやめてもらえる!?
なんなのよ、バカにしてんの?
嫌がらせ!??」
「別にバカにしてないよ?
何?例の『志恵子の王子様』と
進展ないの?」
東弥先輩は志恵子先輩の怒りを宥めるように、落ち着いたトーンで会話する。
てか、何??『志恵子の王子様』って。
「そうよ!そのとーりよ!悪い?
アンタらのイチャ付き見せられてバカにされてるみたい!
私は…私は…どーすればいいのよ!」
どうやら、志恵子先輩は意中のお相手がいて、その人に振り向いてもらえず、イライラしていて私と東弥先輩が仲良さげに話している姿が気に入らない様だった。
「アンタたち、私のいる前で会話禁止ね!」
志恵子先輩は私を睨みながらそう言った。
ハイ、十八番の八つ当たりでございます。
志恵子先輩に睨まれながら、グダグダ文句を言われ続けるのはメンタル削られる。
マネージャーやりづらくなるもん。
なので、この日を境に東弥先輩とも、
他の男子部員とも極力話すのを控える事にした。
優しい東弥先輩に火の粉が飛ぶのも
嫌だったし…(泣)
志恵子先輩は本当理不尽…。
結構お気に入りだったんだけどな。
東弥先輩の事。
この頃1年のマネージャーはなんと、
私だけになっていた。
志恵子先輩の1年イビりに耐えきれず、私以外の5人ものマネージャーは
辞めてしまったんです。
他の子が辞めてしまった為、そのイビリは全て私に集中した (。_。`)
だけど私は澄ました顔で受け流す。
この人の為に辞めてたまるものですか!
だってマネージャー業自体はやり甲斐があって楽しいもの。
バスケ部員達はみんな優しいし。
私は続けてやる!
実は、影でいつも私をサポートしてくれる
『東弥(とうや)先輩』という人が
いてくれたから、なんとか頑張れたというのもあったんです。
2年生の東弥先輩は、脚の怪我をしていて練習に参加出来なかった。
なので、マネージャーの仕事を手伝ってくれていた。
わからない事があって、志恵子先輩に聞こうとしても、機嫌が悪いときはガン無視される。
そういう時、東弥先輩がスッと側に来て、『次は、~の練習やるから、言われる前に~の準備した方がいいよ。』
と、アドバイスをくれた。
そのお陰で、私は志恵子先輩に理不尽な事以外では滅多に怒られる事がなくなった。
東弥先輩はこれまたイケメンで、優しくて彼にいつも助けられていました。
「だいぶマネージャーが板に着いて
来たんじゃない?」
東弥先輩にそう言われて
「そうですか?まだまだですけど…。
でも、東弥先輩のお陰でなんとなく流れがわかってきました!ありがとうございます!」
褒められた事が嬉しくて、ハニカミながらそう答えた。
試合形式の練習を行っていて、東弥先輩は私の隣でスコアをつけていた。
「あれ!?今〇〇が点入れたよね?
ヤベッ見てなかった(焦)3Pだった?」
「3Pですよ~!ちゃんと見てて下さいw」
「るあちゃんに叱られたw
ダメじゃん、俺w」
「ダメッスね~!しっかりして下さい先輩w」
先輩とアハハw と笑いあった。
東弥先輩優しくて面白くてイケメンで、たまに抜けてる所も良い♡
会話が楽しくてニコニコと笑顔が溢れた。
「はぁ~~???
ウザ!!マジウザッ!!!
アンタたち、何!?いつの間にデキてたの?」
ズカズカと2年の恐ろしい先輩マネージャー、志恵子先輩が近付いてきた。
ヤバい。かなりご立腹… (゚Д゚;)
「まかせてよ♬俺たちイイ感じでしょ!」
え!!東弥先輩、嬉しいけど!!そういう事言わないで!!
この人を刺激しないでー!!
お願い!!
東弥先輩が冗談で私に引っ付いてドヤ顔でそう言うものだから、志恵子先輩は案の定ブチギレた。
「はぁー!?
あのねぇ、アタシの前でイチャつくのやめてもらえる!?
なんなのよ、バカにしてんの?
嫌がらせ!??」
「別にバカにしてないよ?
何?例の『志恵子の王子様』と
進展ないの?」
東弥先輩は志恵子先輩の怒りを宥めるように、落ち着いたトーンで会話する。
てか、何??『志恵子の王子様』って。
「そうよ!そのとーりよ!悪い?
アンタらのイチャ付き見せられてバカにされてるみたい!
私は…私は…どーすればいいのよ!」
どうやら、志恵子先輩は意中のお相手がいて、その人に振り向いてもらえず、イライラしていて私と東弥先輩が仲良さげに話している姿が気に入らない様だった。
「アンタたち、私のいる前で会話禁止ね!」
志恵子先輩は私を睨みながらそう言った。
ハイ、十八番の八つ当たりでございます。
志恵子先輩に睨まれながら、グダグダ文句を言われ続けるのはメンタル削られる。
マネージャーやりづらくなるもん。
なので、この日を境に東弥先輩とも、
他の男子部員とも極力話すのを控える事にした。
優しい東弥先輩に火の粉が飛ぶのも
嫌だったし…(泣)
志恵子先輩は本当理不尽…。
結構お気に入りだったんだけどな。
東弥先輩の事。
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