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■部活動探し
しおりを挟む場所移動して、今度は野球部のグラウンド前をウロウロ。
「あれ?るあちゃん??」
同じ1年生の野球部男子に声をかけられた。
日に焼けた肌に歯並びの良い白い歯。
甘えた様なカワイイ声の男の子。
初めて見る顔だった。
「うん。そうだけど?なんで私の名前知ってるの?」
初めて会った人だし。
ちょっとハテナ。
「いや、入学式から可愛い子はチェックしてるからw 特進クラスだよね?頭良いんだね!
てか、もしかしてマネージャー希望?」
「あー。ウン。まだ決めてなくて、
色々見て回ってるんだよね。」
「マジでー?こんなカワイイマネージャーさんだったらやる気でるな~♬」
そんな調子のいい事言う、女の子に慣れ慣れのカースト1軍オーラがある男子。
特進Sには存在しない人種だー。
「蒼太────!集合かかってるぞ~!」
「今行きまーす!」
野球部の仲間から呼ばれ、『蒼太』と呼ばれるその子は私に「じゃあね!」と言って去って行った。
蒼太くんと会話を交わして、やっぱり普通科にはこんな感じのリア充男子が
いっぱいいるんだろうなって希望を見出した。
クラスから一歩出れば、まだリア充になれる可能性はある!!
けど、野球部かぁ……。
パワプロ(ゲーム)やった事あるから
ルールはわかるけど
ウーン。
なんか厳しそうで顧問も怖そうだから
パスだなw
他を回ることにした。
体育館脇を通る。
バスケ部とバレー部を見てみようと思った。
扉の所でキャーキャーと女子の話し声が聞こえる。
「ねぇねぇ。何してるの?」
体育館を覗き見ている1年生の女子たちに私は問いかけた。
「わっ!ビックリした!
あ、私たちね、潤平先輩を見に来たんだよ!」
女子3人はキャッキャしながらそう答えた。
「じゅんぺい先輩?」
だれ???
「ほら、あそこでシュート練習してる……。」
指差す方向を覗き見ていると…
「ねぇ!そこの1年生たち~!
バスケ部のマネージャーになりませんか~!?」
話の途中で練習着を着た、バスケ部3年男子二人が近づき、私たちに声をかけて来た。
「なります!なります!」
1年生3人組は先輩たちの誘いに喰い付いた。
「よっしゃー!4人確保~!!」
バスケ部の3年生は笑顔でガッツポーズ。
「え!?4人って私もッ(焦)!?」
自分も勝手に人数に含まれていて焦った。
「いいじゃん!いっぱいいた方が!
一緒に入ろ~♬」
1年女子たちは、ニコニコしながら私の肩を叩く。
誘われるがまま、私はバスケ部のマネージャーになってしまった。
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