【実話】高1バスケ部マネ時代、個性的イケメンキャプテンにストーキングされたり集団で囲まれたり色々あったけどやっぱり退部を選択しました

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■意地でも青春してやる!

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特進Sクラスは、毎日の様に朝から小テストが行われた。


80点以下の場合追試が課せられる。


苦手な英語の小テスト。
私は毎日の様に居残り追試。

宿題、課題は山積み。

何これ………本当最悪。


特進Sクラスと、普通科クラスの学力の差はかなりある様で、テストのクラス順位=学年順位にほぼ等しかった。
教科書の厚み、普通科とぜんっぜん違う。

私は選抜20人中の、クラスの底辺を彷徨っていた ( ๐_๐)〣
落ちこぼれのレッテルを貼られる。


こんなに勉強漬けじゃ、わざわざランクを落としてE高に入学した意味ないじゃん。


部活動に入っている人なんてこのクラスには殆どいなかった。
このクラスの担任の先生は、部活を推奨していなかったし、部活をやる時間があるのなら、その分勉強に当てたい人が殆どだった。


この真っ白い『もやし世界』、三年間とてもじゃないけど耐えられないよ!勉強するにしたって、モチベーションが保てない!


キラキラした、『目の保養』的イケメンが傍にいないとやる気の出ない私には、本当に本当に苦痛で地獄のような環境だった。


こんなの嫌だ!!
このクラスはみんな参考書とお友達!!
私は漫画のようなリア充高校生活を送りたい!!


………よし!こうなったらこのクラスで例え私だけだとしても、部活動に入ろう!!
そこで青春してやる!!


私はまだ夢の高校生活を諦めていなかった。



放課後、部活動見学にひとりで回る私。


茜に呆れられた。

「るあすごいね。私はとてもじゃないけど勉強と部活、両立出来る気がしないよ…。」


茜は学校が終わってから塾に通っていたが、私は高校合格と同時に塾は辞めていた。
勉強する気、皆無w


何部がいいかな?
文化系は嫌だな。
もやしの恐怖再来しちゃうかもしんないし。
だけど運痴だからやっぱり運動部は
キツイかなぁ~?
考えながら、ウロウロと色んな部活を回ってみた。



部室棟の前を通った時、ひょい っと猫でも掴む様に制服の襟を持ち上げられた。


「るあ。テニスやらないの?」

後ろから声をかけてきたのは、中3で初めて出来た彼氏、『桐島』だった。
180以上ある長身で、顔面偏差値高い、スポーツマンの爽やか男子。
私には勿体ないくらいのハイスペック。

後ろで同じ中学出身で、桐島と同じテニス部の『かっくん』がニヤニヤしている。私たちの交際を彼は中学時代から良く知っている。


桐島と会話するのは久しぶりだった。
桐島は普通科クラスで、教室が離れていて顔を合わす機会が殆どなかった。


でも、本当は、私の方から敢えて顔を合わすのを避けていた。
その理由は、中学の卒業式後に母校の体育館倉庫で押し倒されて、求められた事にある。
私はまだ恋愛初心者の何も知らない子どもだったから、桐島を受け入れる事が出来ず、そういうシュチュエーションに2度ほどなったが、その度に断ってしまっていた。それからなんだか顔を合わすのが気まずいというか…。
『また求められたらどうしよう』と考えて、桐島には悪いけど、ちょっぴり避けてしまっていた。
桐島の事が嫌いとかじゃなくて、『セックスする』って事に抵抗があった。
ただ手を繋いだり、デートしたり、キスしたり、そんな健全な交際を求めてる私はまだまだお子ちゃまだ。


だけど意図的に避けてる私を咎めたりせず、桐島はいつも通りの、爽やかスマイルで話しかけてくれた。


「わかんない。他も見てみたいからさ。」

相変わらずのツンツンした返答しか出来ない可愛さの欠片のない私。

「そっか。」

「じゃあね!」


「……るあ。」

私が去ろうとすると桐島は引き止めた。

「ウン?」

桐島に向き直る。

「男子テニスのマネージャーにならない?」

「…マネージャー足りないの?」

「1年は長瀬だけ。」


長瀬さんは桐島の元カノ……。


元カノの長瀬さんはまだ桐島の事が好きで、健気に頑張っている。長瀬さん、桐島を追ってE高に入ったんだよね。

私、、、元カノの長瀬さんと一緒にマネージャーなんて出来ないよ。


「……考えとく。」



そう言ってその場から逃げ出した。

……ごめんね、桐島。
私まだ精神年齢子どもで、ちゃんと向き合わず逃げてばかりで。


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