1 / 27
一
しおりを挟む
渡辺 華恋、二十四歳。目は大きく、小柄で童顔。名前から連想できる見た目そのままだとよく言われる。褒め言葉らしいが、正直嬉しいと思ったことはない。ちなみに、華恋という名前は結婚してから数十年経った今でもラブラブの両親がつけたものだ。名前の由来は、『可憐な女の子に成長して華やかな恋をして欲しいから』だそう。
私の両親……特に乙女思考が強い母が考えそうなことだ。
だが、残念ながら母の期待を裏切り、私は二十年経ってもろくに恋愛なんてしなかった。一応言っておくが、まったくモテなかったわけじゃない。むしろ、学生時代はそれなりにモテていたと思う。ただ……ピンとくる相手がいなかったのだ。
そんな私が初めて特別な感情を抱いたのが……某アイドルだ。彼がデビューした時からだから……ファン歴は八年くらい? 後二年経てば十周年。きっと、その時は盛大なイベントがあるはず。その日だけは絶対に仕事を休もう。なんて、今から計画を立てていた……それなのに
「嘘でしょ」
テレビの前で呆然と呟く。今日は平日だ。普通に仕事がある日。早く家を出ないといけないとわかっているが、私はテレビの前から動くことができなかった。
テレビには私の推しが映っている。掲げた左手の薬指に光る指輪。嫌でも目に入ってくる『人気アイドル電撃入籍&来月卒業』という大きなテロップ。キャスターが何かしゃべっているが耳に入ってこない。足元がぐらぐらしていて、現実味がない。
結局、私は会社から電話がかかってくるまでテレビの前で立ち尽くしていた。
電話をかけてきたのは直属の上司。何を話したかはよく覚えていないが、私の様子がおかしいことにすぐ気づいたらしく、有給にしてくれた。……優しさ……というよりは、今の私では使い物にならないと思われたのだろう。
我に返った後に自己嫌悪に陥ったが、それでも今更仕事に出る気にはなれなかった。それくらい、私は衝撃的なニュースに絶望していたのだ。もちろん……推しが結婚するというのもショックだが、それよりも卒業するということがショックだった。しかも、来月には皆のアイドルではなくなってしまう。
『推しは推せる時に推せ』という言葉を教訓に今まで全力で推してきたつもりだが、それでも全然足りない。まだまだこの先もずっと推し続けていくつもりだった。それなのにっ。
現実が受け入れられず、私はこの日涙も流すことなくただぼうっとして一日過ごした。
へこんだのはその一日だけだ。次の日には復活し、いつも通り仕事に行った。吹っ切れたわけではない。卒業までの一ヶ月間を全力で推すと心に誓っただけだ。たった一ヶ月しかないのだ。泣いている暇なんてない。時間は有限。今、やれることをしないでどうする。
推しに負けず、仕事をして、稼いで貢げるだけ貢ぐ。
後に職場の人から聞いた話だが、この期間中の私は鬼気迫る勢いだったらしい。
どうりで、誰からも話しかけられなかったはずだ。おかげで、仕事がはかどった。
そして、ついにその日がやって来た。
有給をとって、テレビの前に座りその時を待つ。テーブルの上にはケーキと酒がセッティングされている。一応卒業祝いという名目で用意したが、本音は……『飲まないとやってられない』だ。
ラストライブが始まった。
テレビに映る推しは、今まで見てきた中で一番光り輝いていた。ライブはあっという間に終わり、最後の言葉……推しの言葉に全身全霊で耳を傾ける。
少し寂しそうな表情に、感謝の言葉。そして、改めてファンに向けての結婚報告。
その顔は、文句のつけようもない程、多幸感で溢れていた。
「よかった。よかったねぇ」
気づけば、そんな言葉が口から出ていた。頬を涙の筋が何本も流れていく。
どうせ、誰も見ていないからいいのだ。そんな暇があるなら最後のその瞬間までしっかり推しを目に焼き付けたい。もちろん、録画はしているが、LIVEで見れるのはこの瞬間だけだ。
推しは最後の最後まで推しとして、光り輝いていた。
ライブが終わり、別番組が始まる。けれど、私はテレビの前で泣きじゃくったままだった。今までで一番泣いたんじゃないかってくらいに涙が出た。幸いなことに明日は休日だ。目が腫れたって支障はない。存分に泣きまくって、水分補給代わりに酒を飲みまくった。
気づけば、買ってきていた酒はすっからかんになっていた。……足りない。
「……買いに行くか」
こんなもんじゃ足りない。酔って気絶するように眠りについてしまいたかったのに、眠気はいっこうにやってこない。仕方なく、コートを羽織って外に出た。コンビニまで家から歩いて五分。火照った身体に冷たい空気が気持ちいい。空を見上げながら夜道を歩いた。
ちなみに……だが、普段深夜に一人で出歩くことはまずない。治安があまりいいとはいえないからだ。でも、この時の私は酒に酔って危機管理能力が完全に低下していた。
「おねえさん~どこ行くの?」
突然現れた男にいきなり肩を抱かれ、顔を覗かれる。反対側から覗き込んでくるもう一人の男。ニヤニヤ笑う若い男二人組。思わず眉根を寄せると、返事を待たずに男の一人が顔を近づけてクンクンと嗅いだ。
「あ、おねえさん。お酒飲んでるでしょ。もしかして、まだ飲み足りない感じ?」
「お、なら俺らと飲みなおそうよ~奢るからさ~」
「結構です!」
抵抗しようと身体を捻ったが、酔っぱらった身体では上手く力が入らない。むしろ、男から強引に引き寄せられた。
「んぐっ」
顔が男の胸板にぶつかる。
「おっ。でっか!」
「まじっ?!」
男の胸に当たったのは顔だけではない。華恋にとってのコンプレックス。体格のわりに大きな胸も当たってしまったのだ。喜びの声を上げる男達に一気に嫌悪感が込み上げた。
「離してっ!」
先程よりも強く抵抗をする。けれど、男達は絶対に逃がすつもりはないと華恋を囲い込もうとする。
「まあまあ、大丈夫。俺達優しいから」
「そうそう。美人には優しいの」
――――全く大丈夫じゃない!
逃げたいのに逃げられない。悔しくて涙が込み上げてくる。
安易にこんな時間に一人で出歩いてしまったことを悔やむ。
推しの結婚、卒業、それだけでもこの世の終わりのような気分になっていたのに、泣きっ面に蜂だ。
……なんだかもうどうでもいいか。という気がしてきた。
自暴自棄になっていると、
「いって!」
男が悲鳴をあげ、華恋から離れた。驚いて顔を上げると、目の前には大きな背中があった。ナンパ男達が顔を青褪めさせ逃げて行く。
男達の姿が完全に見えなくなると、目の前に立っていた人が振り向いた。華恋はぽかんとした顔で見上げる。
百八十以上ありそうな背丈に、センターパートされた黒髪から覗く男らしい太眉と目力のあるつり目。スーツ姿も相まって全体的に迫力がある。小柄で柔らかい雰囲気を持つ華恋とは対照的だ。
「大丈夫? 渡辺さん」
「はい。大丈夫で……え? なんで私の名前」
見知らぬ男から名前を呼ばれ驚く華恋。男は目を瞬かせ、「ああ」と呟いた。そして、おもむろに髪の毛をくしゃくしゃとかき乱し、セカンドバックから黒ぶち眼鏡を取り出す。
「これならわかる?」
「も、森(もり)さん?!」
ぴんっと伸びていた背筋を猫背にし、長めの前髪と眼鏡で顔上部分を隠しただけで一気に野暮ったい印象になった。先程まで似合っていたはずのスーツが浮いて見える。でも、その容姿や雰囲気に華恋は覚えがあった。
そう、人生最悪の日に華恋を救ってくれたのは、同じ職場で働く華恋の二個上の先輩森 英治だった。
私の両親……特に乙女思考が強い母が考えそうなことだ。
だが、残念ながら母の期待を裏切り、私は二十年経ってもろくに恋愛なんてしなかった。一応言っておくが、まったくモテなかったわけじゃない。むしろ、学生時代はそれなりにモテていたと思う。ただ……ピンとくる相手がいなかったのだ。
そんな私が初めて特別な感情を抱いたのが……某アイドルだ。彼がデビューした時からだから……ファン歴は八年くらい? 後二年経てば十周年。きっと、その時は盛大なイベントがあるはず。その日だけは絶対に仕事を休もう。なんて、今から計画を立てていた……それなのに
「嘘でしょ」
テレビの前で呆然と呟く。今日は平日だ。普通に仕事がある日。早く家を出ないといけないとわかっているが、私はテレビの前から動くことができなかった。
テレビには私の推しが映っている。掲げた左手の薬指に光る指輪。嫌でも目に入ってくる『人気アイドル電撃入籍&来月卒業』という大きなテロップ。キャスターが何かしゃべっているが耳に入ってこない。足元がぐらぐらしていて、現実味がない。
結局、私は会社から電話がかかってくるまでテレビの前で立ち尽くしていた。
電話をかけてきたのは直属の上司。何を話したかはよく覚えていないが、私の様子がおかしいことにすぐ気づいたらしく、有給にしてくれた。……優しさ……というよりは、今の私では使い物にならないと思われたのだろう。
我に返った後に自己嫌悪に陥ったが、それでも今更仕事に出る気にはなれなかった。それくらい、私は衝撃的なニュースに絶望していたのだ。もちろん……推しが結婚するというのもショックだが、それよりも卒業するということがショックだった。しかも、来月には皆のアイドルではなくなってしまう。
『推しは推せる時に推せ』という言葉を教訓に今まで全力で推してきたつもりだが、それでも全然足りない。まだまだこの先もずっと推し続けていくつもりだった。それなのにっ。
現実が受け入れられず、私はこの日涙も流すことなくただぼうっとして一日過ごした。
へこんだのはその一日だけだ。次の日には復活し、いつも通り仕事に行った。吹っ切れたわけではない。卒業までの一ヶ月間を全力で推すと心に誓っただけだ。たった一ヶ月しかないのだ。泣いている暇なんてない。時間は有限。今、やれることをしないでどうする。
推しに負けず、仕事をして、稼いで貢げるだけ貢ぐ。
後に職場の人から聞いた話だが、この期間中の私は鬼気迫る勢いだったらしい。
どうりで、誰からも話しかけられなかったはずだ。おかげで、仕事がはかどった。
そして、ついにその日がやって来た。
有給をとって、テレビの前に座りその時を待つ。テーブルの上にはケーキと酒がセッティングされている。一応卒業祝いという名目で用意したが、本音は……『飲まないとやってられない』だ。
ラストライブが始まった。
テレビに映る推しは、今まで見てきた中で一番光り輝いていた。ライブはあっという間に終わり、最後の言葉……推しの言葉に全身全霊で耳を傾ける。
少し寂しそうな表情に、感謝の言葉。そして、改めてファンに向けての結婚報告。
その顔は、文句のつけようもない程、多幸感で溢れていた。
「よかった。よかったねぇ」
気づけば、そんな言葉が口から出ていた。頬を涙の筋が何本も流れていく。
どうせ、誰も見ていないからいいのだ。そんな暇があるなら最後のその瞬間までしっかり推しを目に焼き付けたい。もちろん、録画はしているが、LIVEで見れるのはこの瞬間だけだ。
推しは最後の最後まで推しとして、光り輝いていた。
ライブが終わり、別番組が始まる。けれど、私はテレビの前で泣きじゃくったままだった。今までで一番泣いたんじゃないかってくらいに涙が出た。幸いなことに明日は休日だ。目が腫れたって支障はない。存分に泣きまくって、水分補給代わりに酒を飲みまくった。
気づけば、買ってきていた酒はすっからかんになっていた。……足りない。
「……買いに行くか」
こんなもんじゃ足りない。酔って気絶するように眠りについてしまいたかったのに、眠気はいっこうにやってこない。仕方なく、コートを羽織って外に出た。コンビニまで家から歩いて五分。火照った身体に冷たい空気が気持ちいい。空を見上げながら夜道を歩いた。
ちなみに……だが、普段深夜に一人で出歩くことはまずない。治安があまりいいとはいえないからだ。でも、この時の私は酒に酔って危機管理能力が完全に低下していた。
「おねえさん~どこ行くの?」
突然現れた男にいきなり肩を抱かれ、顔を覗かれる。反対側から覗き込んでくるもう一人の男。ニヤニヤ笑う若い男二人組。思わず眉根を寄せると、返事を待たずに男の一人が顔を近づけてクンクンと嗅いだ。
「あ、おねえさん。お酒飲んでるでしょ。もしかして、まだ飲み足りない感じ?」
「お、なら俺らと飲みなおそうよ~奢るからさ~」
「結構です!」
抵抗しようと身体を捻ったが、酔っぱらった身体では上手く力が入らない。むしろ、男から強引に引き寄せられた。
「んぐっ」
顔が男の胸板にぶつかる。
「おっ。でっか!」
「まじっ?!」
男の胸に当たったのは顔だけではない。華恋にとってのコンプレックス。体格のわりに大きな胸も当たってしまったのだ。喜びの声を上げる男達に一気に嫌悪感が込み上げた。
「離してっ!」
先程よりも強く抵抗をする。けれど、男達は絶対に逃がすつもりはないと華恋を囲い込もうとする。
「まあまあ、大丈夫。俺達優しいから」
「そうそう。美人には優しいの」
――――全く大丈夫じゃない!
逃げたいのに逃げられない。悔しくて涙が込み上げてくる。
安易にこんな時間に一人で出歩いてしまったことを悔やむ。
推しの結婚、卒業、それだけでもこの世の終わりのような気分になっていたのに、泣きっ面に蜂だ。
……なんだかもうどうでもいいか。という気がしてきた。
自暴自棄になっていると、
「いって!」
男が悲鳴をあげ、華恋から離れた。驚いて顔を上げると、目の前には大きな背中があった。ナンパ男達が顔を青褪めさせ逃げて行く。
男達の姿が完全に見えなくなると、目の前に立っていた人が振り向いた。華恋はぽかんとした顔で見上げる。
百八十以上ありそうな背丈に、センターパートされた黒髪から覗く男らしい太眉と目力のあるつり目。スーツ姿も相まって全体的に迫力がある。小柄で柔らかい雰囲気を持つ華恋とは対照的だ。
「大丈夫? 渡辺さん」
「はい。大丈夫で……え? なんで私の名前」
見知らぬ男から名前を呼ばれ驚く華恋。男は目を瞬かせ、「ああ」と呟いた。そして、おもむろに髪の毛をくしゃくしゃとかき乱し、セカンドバックから黒ぶち眼鏡を取り出す。
「これならわかる?」
「も、森(もり)さん?!」
ぴんっと伸びていた背筋を猫背にし、長めの前髪と眼鏡で顔上部分を隠しただけで一気に野暮ったい印象になった。先程まで似合っていたはずのスーツが浮いて見える。でも、その容姿や雰囲気に華恋は覚えがあった。
そう、人生最悪の日に華恋を救ってくれたのは、同じ職場で働く華恋の二個上の先輩森 英治だった。
4
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
私の好きなひとは、私の親友と付き合うそうです。失恋ついでにネイルサロンに行ってみたら、生まれ変わったみたいに幸せになりました。
石河 翠
恋愛
長年好きだった片思い相手を、あっさり親友にとられた主人公。
失恋して落ち込んでいた彼女は、偶然の出会いにより、ネイルサロンに足を踏み入れる。
ネイルの力により、前向きになる主人公。さらにイケメン店長とやりとりを重ねるうち、少しずつ自分の気持ちを周囲に伝えていけるようになる。やがて、親友との決別を経て、店長への気持ちを自覚する。
店長との約束を守るためにも、自分の気持ちに正直でありたい。フラれる覚悟で店長に告白をすると、思いがけず甘いキスが返ってきて……。
自分に自信が持てない不器用で真面目なヒロインと、ヒロインに一目惚れしていた、実は執着心の高いヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、エブリスタ及び小説家になろうにも投稿しております。
扉絵はphoto ACさまよりお借りしております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
強引な初彼と10年ぶりの再会
矢簑芽衣
恋愛
葛城ほのかは、高校生の時に初めて付き合った彼氏・高坂玲からキスをされて逃げ出した過去がある。高坂とはそれっきりになってしまい、以来誰とも付き合うことなくほのかは26歳になっていた。そんなある日、ほのかの職場に高坂がやって来る。10年ぶりに再会する2人。高坂はほのかを翻弄していく……。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
ふたりは片想い 〜騎士団長と司書の恋のゆくえ〜
長岡更紗
恋愛
王立図書館の司書として働いているミシェルが好きになったのは、騎士団長のスタンリー。
幼い頃に助けてもらった時から、スタンリーはミシェルのヒーローだった。
そんなずっと憧れていた人と、18歳で再会し、恋心を募らせながらミシェルはスタンリーと仲良くなっていく。
けれどお互いにお互いの気持ちを勘違いしまくりで……?!
元気いっぱいミシェルと、大人な魅力のスタンリー。そんな二人の恋の行方は。
他サイトにも投稿しています。
囚われの姉弟
折原さゆみ
恋愛
中道楓子(なかみちふうこ)には親友がいた。大学の卒業旅行で、親友から思わぬ告白を受ける。
「私は楓子(ふうこ)が好き」
「いや、私、女だよ」
楓子は今まで親友を恋愛対象として見たことがなかった。今後もきっとそうだろう。親友もまた、楓子の気持ちを理解していて、楓子が告白を受け入れなくても仕方ないとあきらめていた。
そのまま、気まずい雰囲気のまま卒業式を迎えたが、事態は一変する。
「姉ちゃん、俺ついに彼女出来た!」
弟の紅葉(もみじ)に彼女が出来た。相手は楓子の親友だった。
楓子たち姉弟は親友の乗附美耶(のつけみや)に翻弄されていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる