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第四話
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「なぜ、父が死ななければならなかった!王女、君は僕の父親を気に入ってくれてたんじゃなかったのか!」
僕は唐突に王女に問い質した。
「きゅ、急にどうした。何の話だ?」
王女は急な詰問に狼狽していたが、僕は気にしなかった。
「僕は今こんな姿をしているが、元々は人間だったんだ。君は数ヶ月前に、僕の父親を雇った記憶はないか?」
「残念だが、そんな記憶は」
「あの腹踊りの男だ!」
王女は何かを思い出したかのように、口を押えた。
「あ!エイブラハムのことか!」
「覚えてるじゃないか。君が芸人として雇っただろ」
「ああ、でもあの芸しかなかったから、クビにしたんだ」
「なんだって?」
「その後は知らない。我には関係の無い話だ」
「それでも王女か!雇ったのは君だろう!」
「はあ、、これだから庶民は。雇ったのは私だからこそ、クビにしていいのも私の権利だろう。私の期待に応えられなかったエイブラハムが悪い。最初は面白かったんだが。エイブラハムはその芸ばかりして努力しなかったんだ」
僕は何も言えなかった。僕の父親が死んだのは彼女のせいじゃない。むしろ彼女は父を雇い、そして贅沢な暮らしをさせてくれた恩人だったのだ。
「済まない。僕が悪かった。何も知らないで君のことを責めて、本当にすみませんでした」
「フッ、我が散々民衆からワガママ王女だのじゃじゃ馬王女だの言われてるのは知っておる。別に一人の民から言われるくらいどうって事ない。それに、君も被害者なんだろう。我も悪いさ」
「だが!我の名はエリザベス。君というのは辞めてくれ」
「分かった。エリザベス様」
「様はいらんよ。もう私は王じゃない」
「父は、芸人なのに戦場に行かされたんだ。その事さえもエリザベスは知らなかったのか?」
「ああ、そうさ。我には、そなたの父の処遇など聞いてはおらぬ。済まない」
「いや、もういいんだ。エリザベスが悪い人では無いことがよくわかったよ」
「そうか、、なら我を解放して、第二王女エマニュエル・ルービンシュタインに会わせてくれないだろうか?」
僕は、恩人の彼女を人質にする必要は無い。解放するべきだった。
「ああ、わかった。エリザベスの好きな通りにしてくれ」
「理解来てくれて嬉しいぞ」
僕は、エリザベスが予め第二王女のエマニュエルから聞いていた場所を案内し、そこへ向かった。
そこは小さなキャンプだった。エリザベスの言う通り、第二王女エマニュエル・ルービンシュタインとその生き残りの王族達がいた。
エリザベスは、エマニュエルと再会すると、抱き合い、そして涙を流しあった。
僕は部外者でただただそれを呆然と見るしか無かった。
それが終わり、エリザベスが何やら僕のことを逃がしてくれた命の恩人だというふうに紹介した。全くの逆で、僕は彼女を誘拐したのが事実にもかかわらず。
「さっき紹介に預かったわ。あなたがザックさんね。わたくしは、エマニュエル・ルービンシュタイン。第二王女よ」
「こんにちは。エマニュエルさん。僕はザック・ゴルドベルクです」
「あの子を救ってもらったみたいで良かったわ」
「あの子って、なんだかあなたが姉みたいですね」
「実際そうなのよ。これはシークレットなんだけどね」
エマニュエルは、指を手に当ててそう言った。
「いいんですか、僕みたいなのに話して」
「もう王国は無くなった。私たちの身分なんて、使えなくなった紙幣と同じ無価値よ」
「何故こんなことになったんです?」
「それは、全てルービンシュタイン家の祖先が悪いの」
エマニュエルは、事の発端を全て話し始めた。ルービンシュタイン家と繋がりの他の家系の貴族は、良好な関係で、一つの国を作り上げようとしていた。しかし、ルービンシュタイン家が、財を独り占めしようとして、その貴族達を裏切り、暗殺や大量虐殺を行ったのだという。その生き残りたちは、クルベスヒ王国の隣国に小さなガザリング王国を作り、密かに復讐を企てていた。
「そして、私の父上は、ここにきて私たちを裏切った。最愛の妻ですらもね。クルベスヒ王国の勢力がカザリングよりも劣っているとわかって寝返ってこちらの情報を流したの。それが今の有様よ」
「なんてことだ。エリザベスはそのことを?」
「もちろん知らないわ。あの子は何も知らない。父上や母上からもあの子は甘やかされていたから。何も教えられてこなかったの」
「私は、その一族として片棒を担いでいる。だから甘んじて、罰を受けるわ。でもあの子は何も知らない。だから貴方はあの子を幸せにしてあげて欲しい」
「僕に彼女を連れて行けというのですか?」
「ええそうよ。貴方はあの子を匿う能力を持っているでしょう?」
「死霊魔術ですか」
「あなたがどういった経緯でネクロマンサーになったかは知らないでも、貴方の能力でエリザベスをアンデッドにすることは出来る」
「いいんですか実の妹をどこの誰かも知らないやつにアンデッドにされて」
「それしか道は無いのよ。私たちにとっては、もう生きる場所がないの。それに貴方は知らないようだけど、ネクロマンサーは生身の人間と長く一緒にいると死ぬのよ」
「詳しいですね。どこでその知識を?」
「わたくしは王室の生まれよ?この世の全ての本が集まった図書館でつけた知識よ」
彼女は自慢げにそう言った。賢く、冷静で責任感を感じさせる彼女にも、少し王女らしいところがあって安心した。
「なるほど。分かりました。あとひとついいですか?」
「ん?なんなりと申してちょうだい」
「僕の父親である、エイブラハム・ゴルドベルクについてご存知ないですか?」
「ああ彼ね。あの子がもう飽きたと言っただけで解雇されて、それで野放しでも良かったんだけど、枚数調整のために何も分からないまま戦場で使い潰されたのよ。これもすべて父上の命令でね」
彼女は淡々と語った。その方が僕も気が楽で助かった。
「全ては君たちの父親が」
「そうよ。私の父上だし、私は父上のことを愛してる。でも人から恨まれても仕方ないことをした場面を何度も見てる。だから貴方が父上になにかしようとしても私は止めはしないわ」
「ありがとう」
僕は自然とエマニュエルに感謝した。自分でもよく意味のわからない感謝だった。
「いいのよ別に、そんなことよりも、エリザベスが無事に暮らしてくれればそれで。頼んだわよ」
その言葉と共に、先程までルービンシュタイン家の一族達と挨拶を交わしていたエリザベスがこちらによってきた。
「エリザベス、もういいの?」
「ええ。もう別れは済んだわ。こうなるって我も分かっていたし」
「エリザベス。僕は、君の父を憎んでいるかもしれない」
「どうして?」
「僕の父親を戦場へ送ったのは君の父親かもしれないからだ」
「そう。じゃあ復讐しましょうよ」
「え?」
「我をアンデッドにする約束じゃろう?」
「聞こえていたのか」
「ああ、、正直内心は、ぐちゃぐちゃで頭が痛い。でもだからといって思考停止する訳にはいかない。私はいつまでも子供でいるべきじゃないと思っている。それが今なんだろう。私は、我は、一国の王女として、そなたとエマニュエルの意志についていこうと決心した。私も母の仇がある。父に、復讐したい」
そうか、僕は勘違いをしていた。僕だけじゃない、民衆も、姉である第二王女のエマニュエルもだ。彼女は、大人だ。それも立派な。
僕は彼女に呪文を唱えた。彼女は、顔色と肌色が悪くなり、アンデッドとなった。
スラム育ちの僕は家族を支え、そして幸せになることが夢だった。彼女の夢は知らないが、今、僕と彼女には明確な目標がある。さあ、旅を始めよう。復讐のために。
僕は唐突に王女に問い質した。
「きゅ、急にどうした。何の話だ?」
王女は急な詰問に狼狽していたが、僕は気にしなかった。
「僕は今こんな姿をしているが、元々は人間だったんだ。君は数ヶ月前に、僕の父親を雇った記憶はないか?」
「残念だが、そんな記憶は」
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「あ!エイブラハムのことか!」
「覚えてるじゃないか。君が芸人として雇っただろ」
「ああ、でもあの芸しかなかったから、クビにしたんだ」
「なんだって?」
「その後は知らない。我には関係の無い話だ」
「それでも王女か!雇ったのは君だろう!」
「はあ、、これだから庶民は。雇ったのは私だからこそ、クビにしていいのも私の権利だろう。私の期待に応えられなかったエイブラハムが悪い。最初は面白かったんだが。エイブラハムはその芸ばかりして努力しなかったんだ」
僕は何も言えなかった。僕の父親が死んだのは彼女のせいじゃない。むしろ彼女は父を雇い、そして贅沢な暮らしをさせてくれた恩人だったのだ。
「済まない。僕が悪かった。何も知らないで君のことを責めて、本当にすみませんでした」
「フッ、我が散々民衆からワガママ王女だのじゃじゃ馬王女だの言われてるのは知っておる。別に一人の民から言われるくらいどうって事ない。それに、君も被害者なんだろう。我も悪いさ」
「だが!我の名はエリザベス。君というのは辞めてくれ」
「分かった。エリザベス様」
「様はいらんよ。もう私は王じゃない」
「父は、芸人なのに戦場に行かされたんだ。その事さえもエリザベスは知らなかったのか?」
「ああ、そうさ。我には、そなたの父の処遇など聞いてはおらぬ。済まない」
「いや、もういいんだ。エリザベスが悪い人では無いことがよくわかったよ」
「そうか、、なら我を解放して、第二王女エマニュエル・ルービンシュタインに会わせてくれないだろうか?」
僕は、恩人の彼女を人質にする必要は無い。解放するべきだった。
「ああ、わかった。エリザベスの好きな通りにしてくれ」
「理解来てくれて嬉しいぞ」
僕は、エリザベスが予め第二王女のエマニュエルから聞いていた場所を案内し、そこへ向かった。
そこは小さなキャンプだった。エリザベスの言う通り、第二王女エマニュエル・ルービンシュタインとその生き残りの王族達がいた。
エリザベスは、エマニュエルと再会すると、抱き合い、そして涙を流しあった。
僕は部外者でただただそれを呆然と見るしか無かった。
それが終わり、エリザベスが何やら僕のことを逃がしてくれた命の恩人だというふうに紹介した。全くの逆で、僕は彼女を誘拐したのが事実にもかかわらず。
「さっき紹介に預かったわ。あなたがザックさんね。わたくしは、エマニュエル・ルービンシュタイン。第二王女よ」
「こんにちは。エマニュエルさん。僕はザック・ゴルドベルクです」
「あの子を救ってもらったみたいで良かったわ」
「あの子って、なんだかあなたが姉みたいですね」
「実際そうなのよ。これはシークレットなんだけどね」
エマニュエルは、指を手に当ててそう言った。
「いいんですか、僕みたいなのに話して」
「もう王国は無くなった。私たちの身分なんて、使えなくなった紙幣と同じ無価値よ」
「何故こんなことになったんです?」
「それは、全てルービンシュタイン家の祖先が悪いの」
エマニュエルは、事の発端を全て話し始めた。ルービンシュタイン家と繋がりの他の家系の貴族は、良好な関係で、一つの国を作り上げようとしていた。しかし、ルービンシュタイン家が、財を独り占めしようとして、その貴族達を裏切り、暗殺や大量虐殺を行ったのだという。その生き残りたちは、クルベスヒ王国の隣国に小さなガザリング王国を作り、密かに復讐を企てていた。
「そして、私の父上は、ここにきて私たちを裏切った。最愛の妻ですらもね。クルベスヒ王国の勢力がカザリングよりも劣っているとわかって寝返ってこちらの情報を流したの。それが今の有様よ」
「なんてことだ。エリザベスはそのことを?」
「もちろん知らないわ。あの子は何も知らない。父上や母上からもあの子は甘やかされていたから。何も教えられてこなかったの」
「私は、その一族として片棒を担いでいる。だから甘んじて、罰を受けるわ。でもあの子は何も知らない。だから貴方はあの子を幸せにしてあげて欲しい」
「僕に彼女を連れて行けというのですか?」
「ええそうよ。貴方はあの子を匿う能力を持っているでしょう?」
「死霊魔術ですか」
「あなたがどういった経緯でネクロマンサーになったかは知らないでも、貴方の能力でエリザベスをアンデッドにすることは出来る」
「いいんですか実の妹をどこの誰かも知らないやつにアンデッドにされて」
「それしか道は無いのよ。私たちにとっては、もう生きる場所がないの。それに貴方は知らないようだけど、ネクロマンサーは生身の人間と長く一緒にいると死ぬのよ」
「詳しいですね。どこでその知識を?」
「わたくしは王室の生まれよ?この世の全ての本が集まった図書館でつけた知識よ」
彼女は自慢げにそう言った。賢く、冷静で責任感を感じさせる彼女にも、少し王女らしいところがあって安心した。
「なるほど。分かりました。あとひとついいですか?」
「ん?なんなりと申してちょうだい」
「僕の父親である、エイブラハム・ゴルドベルクについてご存知ないですか?」
「ああ彼ね。あの子がもう飽きたと言っただけで解雇されて、それで野放しでも良かったんだけど、枚数調整のために何も分からないまま戦場で使い潰されたのよ。これもすべて父上の命令でね」
彼女は淡々と語った。その方が僕も気が楽で助かった。
「全ては君たちの父親が」
「そうよ。私の父上だし、私は父上のことを愛してる。でも人から恨まれても仕方ないことをした場面を何度も見てる。だから貴方が父上になにかしようとしても私は止めはしないわ」
「ありがとう」
僕は自然とエマニュエルに感謝した。自分でもよく意味のわからない感謝だった。
「いいのよ別に、そんなことよりも、エリザベスが無事に暮らしてくれればそれで。頼んだわよ」
その言葉と共に、先程までルービンシュタイン家の一族達と挨拶を交わしていたエリザベスがこちらによってきた。
「エリザベス、もういいの?」
「ええ。もう別れは済んだわ。こうなるって我も分かっていたし」
「エリザベス。僕は、君の父を憎んでいるかもしれない」
「どうして?」
「僕の父親を戦場へ送ったのは君の父親かもしれないからだ」
「そう。じゃあ復讐しましょうよ」
「え?」
「我をアンデッドにする約束じゃろう?」
「聞こえていたのか」
「ああ、、正直内心は、ぐちゃぐちゃで頭が痛い。でもだからといって思考停止する訳にはいかない。私はいつまでも子供でいるべきじゃないと思っている。それが今なんだろう。私は、我は、一国の王女として、そなたとエマニュエルの意志についていこうと決心した。私も母の仇がある。父に、復讐したい」
そうか、僕は勘違いをしていた。僕だけじゃない、民衆も、姉である第二王女のエマニュエルもだ。彼女は、大人だ。それも立派な。
僕は彼女に呪文を唱えた。彼女は、顔色と肌色が悪くなり、アンデッドとなった。
スラム育ちの僕は家族を支え、そして幸せになることが夢だった。彼女の夢は知らないが、今、僕と彼女には明確な目標がある。さあ、旅を始めよう。復讐のために。
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