30 / 113
5-怪盗アルセーヌと電脳の悪夢
こじれた原因現る
しおりを挟む
航空機格納庫、ヘリコプターをしまっておく建物である。中に入るのは2機、外には6機を停められるスペースがあり、2箇所の離着陸場を備える。格納庫と言いながら実際は整備場だ、基本は野外駐機、分解の必要がある機体を中に引き込んできて修理、整備、改造を行う。
メルが行った時はちょうどフェイの機体が定期メンテを受けている最中だった、4枚羽根のメインローターを畳んで中へ入り、消耗部品の交換や潤滑油補充、ソフトウェアチェックを行っている。
「お」
「あら」
そこでまた5秒だけLANポートを借りて次の中継点を特定、外に出ると赤髪ツインテの高飛車女がなんか揉めていた。相手はフェイとは別のヘリコプターの持ち主、次の作戦に関して話していたらしい。
機体左右に武器懸架腕着けてロケット弾ポッドを追加装備できないか、というのが彼女の要求だ、メカニックのねーちゃんコンビは目を輝かせていたが、パイロットからは拒否された。装備自体は可能だとしても大元が兵員輸送ヘリ、専門職と比べると図体がでかく動きがのろく火器管制システムを積んでいない、これで本格的な航空支援は無理があろう。「誰のか知らないけど攻撃ヘリなら1機発注がかかって今地下工廠で組み立ててまっせー」「来週には飛べるようになりまっせー」というメカニックコンビからの情報を聞いたのち、彼女は渋るのをやめパイロットに背を向けた。で、その直後メルと目が合った。
「評価が高い割に最近まったく役に立ってない308部隊の」
「褒めて欲しくてやってる訳じゃないからねぇ」
「だったら何のため?」
「お金」
「あ、そ……」
リボン付きのワイシャツ、その上からブラウンのベスト、プリーツスカートもブラウンで、ニーハイソックスは白。かつての学校制服とやらを模しているとのこと、「なんで?」と聞いたら「いや私もよく知らないのだけれどナウなヤングにバカウケだったって聞くし……」だとか。
そんな服装のこちらがレア中隊長代理、問題の高飛車女である。……その筈である。
「はぁ……2週間以内に大規模な戦いがあるわ、それまでには戦線復帰できるのでしょうね」
彼女は困り果てていた、代理就任当初は「この私が来たからには心配の必要などありません! 家畜のように私に従っていればいいのです!」とかなんとか言っていたのだが、しばらく見ないうちに見る影もなくなっていた。たぶん、勝率55%の件でかなり絞られているのだろう。
「そも1人いないくらいで休まないで頂戴、あの子たち見なさいよ、1日も休まないのよ?」
「あれは仕事イコール趣味だから」
「今もあんな真剣な顔で話し込んでるし」
「えー?」
「きっと機体の性能向上について議論しているんでしょう」
などとレアが言うメカニックねーちゃんコンビ、整備を一時中断し、こちらに体の正面を向け、確かに真剣な眼差しで何かを議論していた。普段は笑顔を絶やさない2人があんな顔をしているのだ、さぞ大事なことに違いない。
どれそこまで言うなら、とメルは右手でヘッドギア右耳部のボタンを操作、左手で口元のマイクを捻って向けてみた。
『それには大いに同意するけどところでクーさん』
『なんだいマオさん』
『サーティエイトっているじゃん?』
『いますが?』
『時々思うんだ妹にしたいなって』
『ほう』
『でも誰にしたらいいかわかんない』
『要するにシオン氏から"アニキー!"って呼ばれてもいいし(彼女は自分が男性という妄想をしています)』
『普段ぶっきらぼうなヒナ氏に何かの拍子で赤面されてもいいし(彼女は自分が男性t(ry』
『メル氏から事あるごとにからかわれてもいいし(彼女は自分g(ry』
『フェルト氏に甘やかされてもいい(彼j(ry』
『つまりみんな違ってみんないい』
『真理ですな』
『決められないのは仕方のない事です』
『そう』
『でもよく考えた方がいいですぞ』
『どのような?』
『貴女の事だから勢いに任せて押し倒そうとするでしょう』
『それはもう』
『押し倒せるとお思いか?』
『あっ』
『力業で勝てる訳がない、なおかつ笑えない事をすると本当に笑えなくなる『特にフェルト氏は』』
『いや、いやしかし無問題、私はそういうのもやぶさかでは』
「…………本当にそう思う?」
「もちろん」
耳ちゃんと付いてるんだろうか、メルとしては渾身のジト目を禁じ得ない。まぁ言わぬが花だ、とにかく今のは聞かなかった事にしたい。ヘッドギアの設定を戻し、レアに向き直る。高飛車女というより説教女みたいな顔だった、おそらくこれが素なのだろう、普段のは、まぁ。
「しゃっきりしなさいよ、私はもうじき元の職に戻るけれど戦いが終わる訳ではないのだから」
「えっ」
「確か今日謹慎明けのはず」
「ティーは営倉入りしたよ?」
「えっ」
「このままだと続投だよ?」
「えっっ」
と、
レアは目下のところ犯人最有力候補だった、中隊長代理ではなく真に中隊長となりたいから一計案じたのではないかと。
実際はこうだ、みるみるうちに顔から血の気が引いていく。2週間以内に迫るという大規模作戦が始まった時、自分の指揮下に100名の命がある。とてつもないプレッシャーであろう、すべてうまくいっても死者ゼロなどあり得ないのだから。作戦中の犠牲はすべて自分の責任、権利は大きいが背負うものも大きく、場合によっては、部下に死んでこいと命令しなくてはならない。
「どっ…どどどどどどどどどど何をしたのあの天然アイドル!!」
「就任時の調子はどうした……」
「だってみんな褒めそやしてくるからぁ…!」
なるほどやはりそういう事か、根っからの高飛車女ではないのだ。褒められる→ちょっと調子に乗る→もっと褒められる→さらに調子に乗る、のスパイラルか、貶められる→ムキになる→自分でハシゴ外す、の墓穴スタイルのどちらかだろう。ティーの家に訪問した時もたぶん、最初は助言が欲しかっただけとか。
ともかくイメージとかなり違う、心がぽっきりいって泣きそうな、いやもう泣く、泣いてる未来の中隊長殿が赤髪ツインテールを振り回してメルの両肩をぶんぶんし出した。なんかもう不憫である、仕方ない、押し返してやめさせて、ひとつ助け船を出してみよう。
「中隊長代理はこのくらいもできないんですかーー?」
「うぇ……」
「ちょっと嫌になったくらいで諦めちゃうなんて軟弱ですねーー?」
「な……この……!」
「うちの姐さん出した方がまだマシですよぉーーーー??」
煽る煽る、本当にシオンが同じ位置に立ったら大惨事待った無しだろうが。見る見るレアの目に光が戻る、腕を震わせメルを睨む。
「そんなことある訳だいだない! 何よ100人操るくらい私には造作もないわよ! そちらのリーダーとか営倉入りした前任者とかは知らないけれど!」
「おー噛む噛む」
「あなた如きと話してる時間はないわ! 私は忙しいのでね! ではご機嫌よう! おーほほほほほ! あだっ……」
煽られてすぐ彼女はそんな感じになった、なんか冷や汗かいてたし、翻った時自分の足につまづいてたが、高笑いしながら駐機場を去っていく。姿が見えなくなってから溜息ひとつ、腰に手を当て、捻っていたマイクを元に戻した。
「どう思う?」
『嘘をついている兆候は無かった、ただの無能だろう』
「ただの無能はやめたげようよ……」
予期せず彼女は犯人候補から外れた、ティーの解任はむしろレアにとっては不幸である。となると犯人の何者かは彼女をスケープゴートにしたかったか、もしくは要らぬお節介。
「とりあえず、次に行こう」
今はスパイウェアの追跡だ、
終わらせればいずれわかる。
メルが行った時はちょうどフェイの機体が定期メンテを受けている最中だった、4枚羽根のメインローターを畳んで中へ入り、消耗部品の交換や潤滑油補充、ソフトウェアチェックを行っている。
「お」
「あら」
そこでまた5秒だけLANポートを借りて次の中継点を特定、外に出ると赤髪ツインテの高飛車女がなんか揉めていた。相手はフェイとは別のヘリコプターの持ち主、次の作戦に関して話していたらしい。
機体左右に武器懸架腕着けてロケット弾ポッドを追加装備できないか、というのが彼女の要求だ、メカニックのねーちゃんコンビは目を輝かせていたが、パイロットからは拒否された。装備自体は可能だとしても大元が兵員輸送ヘリ、専門職と比べると図体がでかく動きがのろく火器管制システムを積んでいない、これで本格的な航空支援は無理があろう。「誰のか知らないけど攻撃ヘリなら1機発注がかかって今地下工廠で組み立ててまっせー」「来週には飛べるようになりまっせー」というメカニックコンビからの情報を聞いたのち、彼女は渋るのをやめパイロットに背を向けた。で、その直後メルと目が合った。
「評価が高い割に最近まったく役に立ってない308部隊の」
「褒めて欲しくてやってる訳じゃないからねぇ」
「だったら何のため?」
「お金」
「あ、そ……」
リボン付きのワイシャツ、その上からブラウンのベスト、プリーツスカートもブラウンで、ニーハイソックスは白。かつての学校制服とやらを模しているとのこと、「なんで?」と聞いたら「いや私もよく知らないのだけれどナウなヤングにバカウケだったって聞くし……」だとか。
そんな服装のこちらがレア中隊長代理、問題の高飛車女である。……その筈である。
「はぁ……2週間以内に大規模な戦いがあるわ、それまでには戦線復帰できるのでしょうね」
彼女は困り果てていた、代理就任当初は「この私が来たからには心配の必要などありません! 家畜のように私に従っていればいいのです!」とかなんとか言っていたのだが、しばらく見ないうちに見る影もなくなっていた。たぶん、勝率55%の件でかなり絞られているのだろう。
「そも1人いないくらいで休まないで頂戴、あの子たち見なさいよ、1日も休まないのよ?」
「あれは仕事イコール趣味だから」
「今もあんな真剣な顔で話し込んでるし」
「えー?」
「きっと機体の性能向上について議論しているんでしょう」
などとレアが言うメカニックねーちゃんコンビ、整備を一時中断し、こちらに体の正面を向け、確かに真剣な眼差しで何かを議論していた。普段は笑顔を絶やさない2人があんな顔をしているのだ、さぞ大事なことに違いない。
どれそこまで言うなら、とメルは右手でヘッドギア右耳部のボタンを操作、左手で口元のマイクを捻って向けてみた。
『それには大いに同意するけどところでクーさん』
『なんだいマオさん』
『サーティエイトっているじゃん?』
『いますが?』
『時々思うんだ妹にしたいなって』
『ほう』
『でも誰にしたらいいかわかんない』
『要するにシオン氏から"アニキー!"って呼ばれてもいいし(彼女は自分が男性という妄想をしています)』
『普段ぶっきらぼうなヒナ氏に何かの拍子で赤面されてもいいし(彼女は自分が男性t(ry』
『メル氏から事あるごとにからかわれてもいいし(彼女は自分g(ry』
『フェルト氏に甘やかされてもいい(彼j(ry』
『つまりみんな違ってみんないい』
『真理ですな』
『決められないのは仕方のない事です』
『そう』
『でもよく考えた方がいいですぞ』
『どのような?』
『貴女の事だから勢いに任せて押し倒そうとするでしょう』
『それはもう』
『押し倒せるとお思いか?』
『あっ』
『力業で勝てる訳がない、なおかつ笑えない事をすると本当に笑えなくなる『特にフェルト氏は』』
『いや、いやしかし無問題、私はそういうのもやぶさかでは』
「…………本当にそう思う?」
「もちろん」
耳ちゃんと付いてるんだろうか、メルとしては渾身のジト目を禁じ得ない。まぁ言わぬが花だ、とにかく今のは聞かなかった事にしたい。ヘッドギアの設定を戻し、レアに向き直る。高飛車女というより説教女みたいな顔だった、おそらくこれが素なのだろう、普段のは、まぁ。
「しゃっきりしなさいよ、私はもうじき元の職に戻るけれど戦いが終わる訳ではないのだから」
「えっ」
「確か今日謹慎明けのはず」
「ティーは営倉入りしたよ?」
「えっ」
「このままだと続投だよ?」
「えっっ」
と、
レアは目下のところ犯人最有力候補だった、中隊長代理ではなく真に中隊長となりたいから一計案じたのではないかと。
実際はこうだ、みるみるうちに顔から血の気が引いていく。2週間以内に迫るという大規模作戦が始まった時、自分の指揮下に100名の命がある。とてつもないプレッシャーであろう、すべてうまくいっても死者ゼロなどあり得ないのだから。作戦中の犠牲はすべて自分の責任、権利は大きいが背負うものも大きく、場合によっては、部下に死んでこいと命令しなくてはならない。
「どっ…どどどどどどどどどど何をしたのあの天然アイドル!!」
「就任時の調子はどうした……」
「だってみんな褒めそやしてくるからぁ…!」
なるほどやはりそういう事か、根っからの高飛車女ではないのだ。褒められる→ちょっと調子に乗る→もっと褒められる→さらに調子に乗る、のスパイラルか、貶められる→ムキになる→自分でハシゴ外す、の墓穴スタイルのどちらかだろう。ティーの家に訪問した時もたぶん、最初は助言が欲しかっただけとか。
ともかくイメージとかなり違う、心がぽっきりいって泣きそうな、いやもう泣く、泣いてる未来の中隊長殿が赤髪ツインテールを振り回してメルの両肩をぶんぶんし出した。なんかもう不憫である、仕方ない、押し返してやめさせて、ひとつ助け船を出してみよう。
「中隊長代理はこのくらいもできないんですかーー?」
「うぇ……」
「ちょっと嫌になったくらいで諦めちゃうなんて軟弱ですねーー?」
「な……この……!」
「うちの姐さん出した方がまだマシですよぉーーーー??」
煽る煽る、本当にシオンが同じ位置に立ったら大惨事待った無しだろうが。見る見るレアの目に光が戻る、腕を震わせメルを睨む。
「そんなことある訳だいだない! 何よ100人操るくらい私には造作もないわよ! そちらのリーダーとか営倉入りした前任者とかは知らないけれど!」
「おー噛む噛む」
「あなた如きと話してる時間はないわ! 私は忙しいのでね! ではご機嫌よう! おーほほほほほ! あだっ……」
煽られてすぐ彼女はそんな感じになった、なんか冷や汗かいてたし、翻った時自分の足につまづいてたが、高笑いしながら駐機場を去っていく。姿が見えなくなってから溜息ひとつ、腰に手を当て、捻っていたマイクを元に戻した。
「どう思う?」
『嘘をついている兆候は無かった、ただの無能だろう』
「ただの無能はやめたげようよ……」
予期せず彼女は犯人候補から外れた、ティーの解任はむしろレアにとっては不幸である。となると犯人の何者かは彼女をスケープゴートにしたかったか、もしくは要らぬお節介。
「とりあえず、次に行こう」
今はスパイウェアの追跡だ、
終わらせればいずれわかる。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ガチャ戦機フロンティア・エデン~無職の40おっさん、寂れた駄菓子屋で500円ガチャを回したら……異世界でロボットパイロットになる!?~
チキンとり
SF
40歳無職の神宮真太郎は……
昼飯を買いに、なけなしの500円玉を持って歩いていたが……
見覚えの無い駄菓子屋を見付ける。
その駄菓子屋の軒先で、精巧なロボットフィギュアのガチャマシンを発見。
そのガチャは、1回500円だったが……
真太郎は、欲望に負けて廻す事にした。
それが……
境界線を越えた戦場で……
最初の搭乗機になるとは知らずに……
この物語は、オッサンが主人公の異世界転移ロボット物SFファンタジーです。
エンシェントソルジャー ~古の守護者と無属性の少女~
ロクマルJ
SF
百万年の時を越え
地球最強のサイボーグ兵士が目覚めた時
人類の文明は衰退し
地上は、魔法と古代文明が入り混じる
ファンタジー世界へと変容していた。
新たなる世界で、兵士は 冒険者を目指す一人の少女と出会い
再び人類の守り手として歩き出す。
そして世界の真実が解き明かされる時
人類の運命の歯車は 再び大きく動き始める...
※書き物初挑戦となります、拙い文章でお見苦しい所も多々あるとは思いますが
もし気に入って頂ける方が良ければ幸しく思います
週1話のペースを目標に更新して参ります
よろしくお願いします
▼表紙絵、挿絵プロジェクト進行中▼
イラストレーター:東雲飛鶴様協力の元、表紙・挿絵を制作中です!
表紙の原案候補その1(2019/2/25)アップしました
後にまた完成版をアップ致します!
基本中の基本
黒はんぺん
SF
ここは未来のテーマパーク。ギリシャ神話 を模した世界で、冒険やチャンバラを楽し めます。観光客でもある勇者は暴風雨のな か、アンドロメダ姫を救出に向かいます。
もちろんこの暴風雨も機械じかけのトリッ クなんだけど、だからといって楽じゃない ですよ。………………というお話を語るよう要請さ れ、あたしは召喚されました。あたしは違 うお話の作中人物なんですが、なんであた しが指名されたんですかね。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が怒らないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる