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序章
しおりを挟む今から15年ほど前。
当時8歳だった、大貴族レストール家の一人息子ガブリエルは、勇者に憧れを抱くとても活発な子どもだった。
国王の城へレストール家一同で赴いた際に、同い年であるダリア国王子・レオと意気投合し、好奇心旺盛なレオと共謀して城を抜け出し、小さな探検に出かけた。
しかし、探検を始めてすぐに、ガブリエルは川に流されてしまう。レオが急いで城に戻り、助けを呼んだが、ガブリエルはすぐに見つからなかった。
3日が経ち、ガブリエルの捜索は続いていたものの、絶望的に思われていた頃‥
ガブリエルは元気な姿で城に戻ってきたのである。
川のはるか下流にある修道院のシスターと、なんとも可愛らしい小さな女の子と共に‥
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