訳アリ兄妹 

いしぽよ

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第2章 雪乃との日常

第11話 俺、雪乃とお散歩へ行く4

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克海「お!見えてきたぞ!公園ってあれじゃない?」
克海母「ああ!あれよあれあれ!もうすこしね!」
雪乃「うう、うう、ううう、、、」
克海「雪乃ー、うるさいぞー。」
雪乃「うう、うう、ううう、、、いい加減卸して頂きたく、、、」
あれからずっと克海に干し上げられたままの雪乃。
克海「はっはっは!これぞ、猫干しの刑!なんちって笑」
雪乃「ううう、、、」
短い手足をだら~んと伸ばしつつも、時折ぶらぶら動かす雪乃。
克海母「そういえば雪ちゃん。リュックに房々さんのお手紙突き刺さってるけど、読まなくていいの?」
雪乃「どーせしょうもない内容なのでいーのである。」
克海母「でもせっかく書いてくれたんだし、ほら、読んであげたら?」
克海母は雪乃のリュックに突き刺さっていた房々からの手紙を取って雪乃に渡す。
雪乃「あ、カカ様ありがとにゃ?仕方がにゃい。カカ様の頼みとなれば読んでやらにゃくもにゃいというもの。どれどれ?」
「愛する愛する愛娘雪乃へ
雪乃、特注猫ちゃんパジャマが廃れてきたけど、そろそろ買い替えるかい?たまにはうさちゃんパジャマなんてのはどうだい?雪乃に似合うと思うんだけどなぁ~!やっぱり興味ない?あそうだ!うさちゃんがダメならペンちゃんパジャマなんてのはどう?この前古着屋で見つけたんだよぉ~!雪乃、絶対似あうと思うんだよね~!ペン吉君も喜ぶと思うよ~!そうだ!今度一緒に買いに行こう!あとね、あとね、、、、、、」
雪乃「.............」
雪乃は途中で読むのを止める。
雪乃「にゃああああああああ!やっぱりしょうもない内容だったにゃああああ!これだからトト様からのお手紙は読む価値がにゃーいというものぉ!」
克海母「そんなこと言わずに最後まで読んであげたら?」
雪乃「そんなの、もはや苦行である!」
雪乃はそそくさと手紙をたたんでリュックにしまってしまった。
克海母「あらら笑」
克海「お!着いたぞ!うわあ!大きな池だなぁ!」
克海母「ほんとね!綺麗~!」
雪乃「ん?池?み、水?」
克海「ん?どうかした?」
雪乃「ガクガクブルブル、、、」
克海「ん?どうした雪乃。そんなに震えて。何か恐いものでもあるの?」
雪乃「え、えーっとぉ、、、じ、実は、、、そ、そのー、、、あ、あたしは、、、み、水が怖いのである。」
克海「へ?なんで?ああ!猫は水が苦手ってやつか!」
雪乃「そ、そうにゃ、、、」
克海「だははははははは笑 ほんと雪乃は笑える妹だ笑」
雪乃「う、ううう、、、」
克海母「縮こまる雪ちゃん可愛い♡」
克海「わかったわかった。なら水際は俺が歩いてやるから!」
雪乃「あ、ありがとにゃ!」
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