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第2章 雪乃との日常
第10話 俺、雪乃とお散歩へ行く3
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克海「ふう、しばらく歩いてみたものの、明らかに方向間違ってないか?これ。ひょっとして俺ら迷子?この年にして迷子?」
克海母「確かに、これはマズいわね、、、」
雪乃「うう、うう、ううう、、、」
克海「雪乃ー、うるさいぞー。」
雪乃「うう、うう、ううう、、、いい加減卸して頂きたく、、、」
あれからずっと克海に干し上げられたままの雪乃。
克海「はっはっは!これぞ、猫干しの刑!なんちって笑」
雪乃「ううう、、、」
初めは短い手足をバタバタと動かして抵抗していたものの、だんだんと力尽き、いまではすっかり両手足をだら~んと伸ばし、項垂れる雪乃。
克海「はっはっは!どうだ雪乃!参ったか!」
雪乃「もうとっくに参っているというもの、、、」
克海母「力尽きておとなしく干し上げられてる雪ちゃん可愛い♡」
雪乃「そんなこと言われても嬉しくないにゃあ、、、はぁ、、、」
克海「雪乃はしっかりと躾ける必要があるからな!悪いけど、このまま公園までいくから。」
雪乃「はぁ~。」
克海母「すっかり弱り切ってため息つく雪ちゃん可愛い♡」
雪乃「カカ様、うるさいにゃあ、、、」
克海「それはそうと、ほんとどうするよ?道分らないけど。」
克海母「困ったねぇ。」
すると、雪乃の背負っているリュックのファスナーがゆっくりと開く、、、
「にゃあああああ!」
克海(ひぃぃぃぃぃぃ!!ね、ねこぉぉぉ!!)
雪乃「ん?あああ!唯ちゃん!出てきちゃったのかにゃ?ちゃんと公園につくまでおとなしくしてないとダメにゃあ!」
克海「なんか重いと思ってたけど、まさかリュックに猫入ってたとは、、、」
克海母「あら♡」
雪乃「兄様ー、なんだか変な汗が出てるけども、大丈夫であるか?」
克海「え?あ、ああ、大丈夫大丈夫!」
克海母「??」
「にゃああああああ!」
雪乃「にゃあにゃあ言われてもわからんにゃあ!んー。唯ちゃんは一体なにを言ってるのか、、、あ!そうだ!ペン吉!ペン吉!今起きてるかにゃ?」
すると、雪乃の懐からにょきっと小さな小さな子ペンギンが顔を出した。
克海「うわ!なんか出てきた!」
克海母「あら♡ペン吉君♡」
ペン吉「んー?こんな朝っぱらからどうした?何か用?」
雪乃「ペン吉、おはようにゃ!」
ペン吉「おはよう雪乃。」
克海「え!?ペンギンがしゃべった!?」
ペン吉「で?なんか俺に用?」
雪乃「毎度毎度すまにゃいにゃあ~!唯ちゃんの通訳をお願い支度!」
ペン吉「はぁ~。へいへい。」
雪乃「いつも助かるにゃあ!」
ペン吉「ほら、唯、しゃべってみな。」
唯「公園はあっち。進行方向逆。全く雪乃はいつも方向音痴すぎ。」
雪乃「おお!そうかあっちにゃあ!方向を教えてくれてたとはさっすが我が親友にゃあ!ほら!兄様!あっちにゃあ!」
克海「言われなくてもわかってるよ。ところで、なぜこのペンギンは人の言葉がわかるの?そもそもこのペンギン一体何者?」
雪乃「一言で言えば、まぁ、ペンギン。」
克海「いやそれは見たらわかる。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、ペン吉という名のペンギン。」
克海「それは会話聞いてればわかる」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、あたしのお友達であるペンギン。」
克海「それもなんとなくわかる。」
雪乃「結論としては、まぁ、ペンギン。」
克海「ああ、もういいや。」
克海母「ペン吉君はね、ペンギンの子供で、普段は雪ちゃんの懐に住んでいるの。この子は不思議なことに人間の言葉を理解できるの。
だから、雪ちゃんが動物と話すとき、いつも通訳してくれるのよ。」
雪乃「えっへん!まぁ、そんなところである!」
克海「ちょっと理解が追い付かない、、、」
雪乃「ペン吉、ご苦労にゃ!」
ペン吉「はーい、じゃあな!」
ペン吉はまた雪乃の懐へと戻っていった。
克海「ま、まぁ、進行方向が分かったことだし、さっさと公園まで行ってしまおう!」
克海母「そうね。」
雪乃「あ、あのぉ~。あ、兄様~。進行方向がわかったのはあたしのおかげな訳だし、そろそろ卸してくれてもいいかにゃ?」
克海「それとこれとは別!」
雪乃「はぁ~。」
再びシュンと小さくなる雪乃。
克海「そういえば!人の言葉がわかると言えば!今気づいたけど、チュン太郎とかいうあの雀も人の言葉を話してなかった!??」
雪乃「気づくの遅すぎである。チュン太郎は、ペン吉から鳥語を使って人間の言葉を教わったので人間の言葉を話せるのにゃ。
つまり、チュン太郎は、鳥語と人間の言葉を理解できる。そしてペン吉は全ての動物の言葉を理解しているオールラウンダーだにゃ!」
克海「ま、まじ?」
雪乃「まじである。」
克海「ペン吉やば。」
雪乃「やばやばである。」
克海母「ふふッ」
雪乃「従ってー、ペン吉は猫である唯ちゃんの猫言葉を理解できるのである。あたし、唯ちゃん、チュン太郎の3人と会話ができるのはペン吉のみである。
ペン吉はまさに、雪乃パーティーの潤滑油というやつ!」
克海「ゆ、雪乃パーティー?」
雪乃「そうにゃ!あたしを筆頭に、唯ちゃん、チュン太郎、ペン吉のフォーマンセルにゃ!これぞ雪乃パーティーである!ドヤッ!」
克海「へ、へ~。」
雪乃「なんにゃあ~?そういう微妙な反応やめるにゃあ!」
克海「うるせぇ!もっと高く干し上げてやる!」
雪乃「こらぁぁぁぁ!止めるにゃあああ!あたしは高いところが苦手なのにゃああ!」
克海母「確かに、これはマズいわね、、、」
雪乃「うう、うう、ううう、、、」
克海「雪乃ー、うるさいぞー。」
雪乃「うう、うう、ううう、、、いい加減卸して頂きたく、、、」
あれからずっと克海に干し上げられたままの雪乃。
克海「はっはっは!これぞ、猫干しの刑!なんちって笑」
雪乃「ううう、、、」
初めは短い手足をバタバタと動かして抵抗していたものの、だんだんと力尽き、いまではすっかり両手足をだら~んと伸ばし、項垂れる雪乃。
克海「はっはっは!どうだ雪乃!参ったか!」
雪乃「もうとっくに参っているというもの、、、」
克海母「力尽きておとなしく干し上げられてる雪ちゃん可愛い♡」
雪乃「そんなこと言われても嬉しくないにゃあ、、、はぁ、、、」
克海「雪乃はしっかりと躾ける必要があるからな!悪いけど、このまま公園までいくから。」
雪乃「はぁ~。」
克海母「すっかり弱り切ってため息つく雪ちゃん可愛い♡」
雪乃「カカ様、うるさいにゃあ、、、」
克海「それはそうと、ほんとどうするよ?道分らないけど。」
克海母「困ったねぇ。」
すると、雪乃の背負っているリュックのファスナーがゆっくりと開く、、、
「にゃあああああ!」
克海(ひぃぃぃぃぃぃ!!ね、ねこぉぉぉ!!)
雪乃「ん?あああ!唯ちゃん!出てきちゃったのかにゃ?ちゃんと公園につくまでおとなしくしてないとダメにゃあ!」
克海「なんか重いと思ってたけど、まさかリュックに猫入ってたとは、、、」
克海母「あら♡」
雪乃「兄様ー、なんだか変な汗が出てるけども、大丈夫であるか?」
克海「え?あ、ああ、大丈夫大丈夫!」
克海母「??」
「にゃああああああ!」
雪乃「にゃあにゃあ言われてもわからんにゃあ!んー。唯ちゃんは一体なにを言ってるのか、、、あ!そうだ!ペン吉!ペン吉!今起きてるかにゃ?」
すると、雪乃の懐からにょきっと小さな小さな子ペンギンが顔を出した。
克海「うわ!なんか出てきた!」
克海母「あら♡ペン吉君♡」
ペン吉「んー?こんな朝っぱらからどうした?何か用?」
雪乃「ペン吉、おはようにゃ!」
ペン吉「おはよう雪乃。」
克海「え!?ペンギンがしゃべった!?」
ペン吉「で?なんか俺に用?」
雪乃「毎度毎度すまにゃいにゃあ~!唯ちゃんの通訳をお願い支度!」
ペン吉「はぁ~。へいへい。」
雪乃「いつも助かるにゃあ!」
ペン吉「ほら、唯、しゃべってみな。」
唯「公園はあっち。進行方向逆。全く雪乃はいつも方向音痴すぎ。」
雪乃「おお!そうかあっちにゃあ!方向を教えてくれてたとはさっすが我が親友にゃあ!ほら!兄様!あっちにゃあ!」
克海「言われなくてもわかってるよ。ところで、なぜこのペンギンは人の言葉がわかるの?そもそもこのペンギン一体何者?」
雪乃「一言で言えば、まぁ、ペンギン。」
克海「いやそれは見たらわかる。」
雪乃「補足するとすれば、まぁ、ペン吉という名のペンギン。」
克海「それは会話聞いてればわかる」
雪乃「もぉーすこぉーし補足するとすれば、あたしのお友達であるペンギン。」
克海「それもなんとなくわかる。」
雪乃「結論としては、まぁ、ペンギン。」
克海「ああ、もういいや。」
克海母「ペン吉君はね、ペンギンの子供で、普段は雪ちゃんの懐に住んでいるの。この子は不思議なことに人間の言葉を理解できるの。
だから、雪ちゃんが動物と話すとき、いつも通訳してくれるのよ。」
雪乃「えっへん!まぁ、そんなところである!」
克海「ちょっと理解が追い付かない、、、」
雪乃「ペン吉、ご苦労にゃ!」
ペン吉「はーい、じゃあな!」
ペン吉はまた雪乃の懐へと戻っていった。
克海「ま、まぁ、進行方向が分かったことだし、さっさと公園まで行ってしまおう!」
克海母「そうね。」
雪乃「あ、あのぉ~。あ、兄様~。進行方向がわかったのはあたしのおかげな訳だし、そろそろ卸してくれてもいいかにゃ?」
克海「それとこれとは別!」
雪乃「はぁ~。」
再びシュンと小さくなる雪乃。
克海「そういえば!人の言葉がわかると言えば!今気づいたけど、チュン太郎とかいうあの雀も人の言葉を話してなかった!??」
雪乃「気づくの遅すぎである。チュン太郎は、ペン吉から鳥語を使って人間の言葉を教わったので人間の言葉を話せるのにゃ。
つまり、チュン太郎は、鳥語と人間の言葉を理解できる。そしてペン吉は全ての動物の言葉を理解しているオールラウンダーだにゃ!」
克海「ま、まじ?」
雪乃「まじである。」
克海「ペン吉やば。」
雪乃「やばやばである。」
克海母「ふふッ」
雪乃「従ってー、ペン吉は猫である唯ちゃんの猫言葉を理解できるのである。あたし、唯ちゃん、チュン太郎の3人と会話ができるのはペン吉のみである。
ペン吉はまさに、雪乃パーティーの潤滑油というやつ!」
克海「ゆ、雪乃パーティー?」
雪乃「そうにゃ!あたしを筆頭に、唯ちゃん、チュン太郎、ペン吉のフォーマンセルにゃ!これぞ雪乃パーティーである!ドヤッ!」
克海「へ、へ~。」
雪乃「なんにゃあ~?そういう微妙な反応やめるにゃあ!」
克海「うるせぇ!もっと高く干し上げてやる!」
雪乃「こらぁぁぁぁ!止めるにゃあああ!あたしは高いところが苦手なのにゃああ!」
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