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第1章 妹との出会い
第5話 三条家
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次の日、大学から帰ると母が満面の笑みで迎えてくれた。こんな笑顔を見るのは久しぶりだ。
克海母「克海、出してきたわよ婚姻届!」
克海「良かったね!新しい親父と妹がどんな方でも、俺は受け入れるよ。母さんの幸せが俺の幸せだ。」
克海母「克海、ありがとう、、、。新しいお父さんはともかく、新しい妹ちゃんはかなり癖の強い子だけど、今の言葉を聞いて安心したわ。」
克海「え、、、。」
克海母「んー?どうしたの?」
克海「え、い、いや、、、」
克海(か、かなり癖の強い子?なんだか嫌な予感がする、、、)
克海「ていうか、母さんもう向こうの娘さんに会ったの?」
克海母「ええ。今日、一足先に会ってきたの。あの子、早く克海に会いたがってたわよ?」
克海「そ、そうなんだ、、、」
克海母「ん?なんか変な汗出てるけど大丈夫?」
克海「あ、ああ、、大丈夫。」
克海母「というわけで!明日は土曜日だからさっそく顔合わせの機会を設けてきたの!明日、向こうのお家へ行くわよ?いいわよね?」
克海「ああ、もちろんいいよ。」
克海(それにしても、なんだか話が上手過ぎるというか、話がトントン拍子で進みすぎじゃないか?何か府に落ちない。そもそも離婚してからまだたったの1か月だぞ?離婚から再婚までの流れがスムーズすぎる。怪しい。何がとは言わないが、とにかく怪しい。まさか、母さんも、、、)
克海母「ん?どうかした?」
克海「え、い、いや。何でもない。そういえば、お相手一家の名前を聞いてなかった。お二人の名前は?」
克海母「そういえばそうだったわね。新しいお父さんは、三条房々さん。新しい妹ちゃんは三条雪乃ちゃんよ。」
克海「さ、さんじょう!?三条ってあの三条?」
克海母「ん?なぜ三条にそんなに反応してるの?三条ってそんな変わった苗字かしら?」
克海「なっ!母さん!三条家って知らないの!?あの日本の名門一族、三条家だよ!?歴史の教科書とかにも出て来るじゃん!」
克海母「そ、そうなの?お母さん、歴史は詳しくないからそういうこと言われてもよくわからないわ。」
三条家という名前を聞いて、お相手の一家がどれほどの金持ちか、克海はすぐに想像がつき、自分の奨学金を軽く返済してしまう財力を持つ所以に合点がいった。そう、商社マンだからではない。そもそも大金持ちの一族なのだ。そんな日本の名門家に、一般人の母さんがよく嫁げたもんだなと驚きを隠せない克海。
克海「母さん、三条家っていうのは、とにかく物凄い名門家だよ。歴史ある由緒正しき日本の名門。そりゃあ、大金持ちだろうね。」
克海母「ええ!そうなの!?確かにお家がかなりの豪邸だなとは思ってたけど、商社マンっていうからそれで納得してた。」
克海「もちろんそれもあるだろうけど、商社マンってだけではさすがに説明がつかない。その方は多分元々かなりの資産を持ってるはずだよ。母さん、よくそんな名門に嫁げたね。」
克海母「そんな話は聞いたことが無かった。お金持ちっていうのは何となく感じてたけど、そんな名門だなんて。
お母さんたちは単に人柄の相性が良くて。そんな家柄とかお金とかじゃなくて、、、」
克海「もちろん、それはわかってるよ。ただ、お相手は恐らく相当な名門家だから、今後は作法とか気を付けた方がいいんじゃない?」
克海母「そ、そうね、、、。ちょっと意識してみようかしら。房々さんがなんて言うかわからないけど。」
克海「うん。そうしたほうがいい。となると、娘さんもかなりのお嬢さんということになるから、かなり上品な方なんじゃないの?」
克海母「いやそれはない笑 房々さんは確かに少し上品な雰囲気あるけど、雪乃ちゃんはなんていうか、言葉でうまく言えないけどそういうのではない笑」
克海「え、そ、そうなの?」
克海母「うん笑 あれはなんていうのかな、さっきかなり癖が強いといったけど、ほんとその通りで、一言で言うと、、、なんていうかな、、、んー、野生児?」
克海「へ?野生児?」
克海母「上手く言えないけど、とにかくかなり癖が強いとだけ先に行っておく笑 まぁ、明日のお楽しみってことで笑」
克海「あ、ああ、わかった、、、」
克海(なんだか嫌な予感しかしないんだが、、、)
克海母「克海、出してきたわよ婚姻届!」
克海「良かったね!新しい親父と妹がどんな方でも、俺は受け入れるよ。母さんの幸せが俺の幸せだ。」
克海母「克海、ありがとう、、、。新しいお父さんはともかく、新しい妹ちゃんはかなり癖の強い子だけど、今の言葉を聞いて安心したわ。」
克海「え、、、。」
克海母「んー?どうしたの?」
克海「え、い、いや、、、」
克海(か、かなり癖の強い子?なんだか嫌な予感がする、、、)
克海「ていうか、母さんもう向こうの娘さんに会ったの?」
克海母「ええ。今日、一足先に会ってきたの。あの子、早く克海に会いたがってたわよ?」
克海「そ、そうなんだ、、、」
克海母「ん?なんか変な汗出てるけど大丈夫?」
克海「あ、ああ、、大丈夫。」
克海母「というわけで!明日は土曜日だからさっそく顔合わせの機会を設けてきたの!明日、向こうのお家へ行くわよ?いいわよね?」
克海「ああ、もちろんいいよ。」
克海(それにしても、なんだか話が上手過ぎるというか、話がトントン拍子で進みすぎじゃないか?何か府に落ちない。そもそも離婚してからまだたったの1か月だぞ?離婚から再婚までの流れがスムーズすぎる。怪しい。何がとは言わないが、とにかく怪しい。まさか、母さんも、、、)
克海母「ん?どうかした?」
克海「え、い、いや。何でもない。そういえば、お相手一家の名前を聞いてなかった。お二人の名前は?」
克海母「そういえばそうだったわね。新しいお父さんは、三条房々さん。新しい妹ちゃんは三条雪乃ちゃんよ。」
克海「さ、さんじょう!?三条ってあの三条?」
克海母「ん?なぜ三条にそんなに反応してるの?三条ってそんな変わった苗字かしら?」
克海「なっ!母さん!三条家って知らないの!?あの日本の名門一族、三条家だよ!?歴史の教科書とかにも出て来るじゃん!」
克海母「そ、そうなの?お母さん、歴史は詳しくないからそういうこと言われてもよくわからないわ。」
三条家という名前を聞いて、お相手の一家がどれほどの金持ちか、克海はすぐに想像がつき、自分の奨学金を軽く返済してしまう財力を持つ所以に合点がいった。そう、商社マンだからではない。そもそも大金持ちの一族なのだ。そんな日本の名門家に、一般人の母さんがよく嫁げたもんだなと驚きを隠せない克海。
克海「母さん、三条家っていうのは、とにかく物凄い名門家だよ。歴史ある由緒正しき日本の名門。そりゃあ、大金持ちだろうね。」
克海母「ええ!そうなの!?確かにお家がかなりの豪邸だなとは思ってたけど、商社マンっていうからそれで納得してた。」
克海「もちろんそれもあるだろうけど、商社マンってだけではさすがに説明がつかない。その方は多分元々かなりの資産を持ってるはずだよ。母さん、よくそんな名門に嫁げたね。」
克海母「そんな話は聞いたことが無かった。お金持ちっていうのは何となく感じてたけど、そんな名門だなんて。
お母さんたちは単に人柄の相性が良くて。そんな家柄とかお金とかじゃなくて、、、」
克海「もちろん、それはわかってるよ。ただ、お相手は恐らく相当な名門家だから、今後は作法とか気を付けた方がいいんじゃない?」
克海母「そ、そうね、、、。ちょっと意識してみようかしら。房々さんがなんて言うかわからないけど。」
克海「うん。そうしたほうがいい。となると、娘さんもかなりのお嬢さんということになるから、かなり上品な方なんじゃないの?」
克海母「いやそれはない笑 房々さんは確かに少し上品な雰囲気あるけど、雪乃ちゃんはなんていうか、言葉でうまく言えないけどそういうのではない笑」
克海「え、そ、そうなの?」
克海母「うん笑 あれはなんていうのかな、さっきかなり癖が強いといったけど、ほんとその通りで、一言で言うと、、、なんていうかな、、、んー、野生児?」
克海「へ?野生児?」
克海母「上手く言えないけど、とにかくかなり癖が強いとだけ先に行っておく笑 まぁ、明日のお楽しみってことで笑」
克海「あ、ああ、わかった、、、」
克海(なんだか嫌な予感しかしないんだが、、、)
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