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第二話 聖魔導師ディアナを巡る恋の予感
1 アデイラードの醜い嫉妬
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「「王妃様、この度は本当に有難う御座いました。そしてこれからも末長くどうぞ宜しくお願い致します」」
「ええ、こちらこそ宜しく。さぁどうぞ楽になさってお二人とも、その様に畏まっていれば出産後の身体にはよくなくてよ」
「「は、はいですが……」」
「ふふふ、ここは後宮でも王宮でもない子供達の宮。ここでは誰に遠慮するなく自由に過ごして頂いていいのよ。それに私がもっと早く気付けば良かったわ、大変な時に嫌な思いをさせてしまってごめんなさいね」
「「い、いいえっ、そんなっ、王妃様がお謝りになられる事では御座いませんっっ。私達がここにいるのは間違っているという事もわかっているのです、ですが……」」
「あ、あたし、あたしもっ、王妃様を如何とかなんてこれっぽっちも思っていませんっっ。でも、でもあたし、あの時っ、まだお胎に子供がいて、それにこれから1人でって……」
「セレーネっ、それは――――っっ!?」
「あ、ごめんなさいニコレッタさんあたし……」
「ここでは貴族も平民も関係ないの、私達は子供達の母親。そしてそんな私達のお姉様であり、お母様同然の御方が王妃様なのよ」
そう言われて尚も沈痛な面持ちになっているのは、この度目出度く?後宮入りをした愛妾12号のゼナイダ。
とても24歳には到底見えないほっそりたおやかな肢体と、まだあどけなさの残る美少女と言っていいだろう。
また同時に口を開いたのは同じく愛妾11号のセレーネ。
成人して間もなく妊娠した所為か、きっと彼女が心の底より笑えば周囲の者を悉く魅了するであろう華やかな顔立ちの娘。
そんな2人はこれより先の事を思い不安が拭えないのか、はたまた三日目に初めての出産を終えこれより子を育てると言う未知の領域へ足を踏み込んでしまった恐れなのか、如何も今一つ彼女達の顔色が優れない。
そうして溢れ出る不安についソレを言葉にしてしまいそうになったセレーネに、思わず傍にいた愛妾または母親としても先輩であるニコレッタがそれを制止する。
「まぁニコルってば私の事をそんな風に思っていてくれたの?」
セレーネの言葉を制止したニコルへ、ほんの一瞬キョトンとした面持ちで彼女を見たアレクサだったが、それよりも何よりも自身を姉とも母とも思ってくれている事に、心がじんわりと温かい気持ちで満たされていく。
「アレクサ様っ、ニコレッタ様だけではないですっ、あた、私達だって王妃様をお慕いしているんですから!!」
「そうそう王妃様がいらっしゃらなければあの子達の命は助からなかったんだもの」
「そ・れ・に、あのアデイラードさんの悔しそうな顔を見るのも楽しいしね」
「まあ、カサドラってば……」
他の母親達も口々に思う事を言葉にしていく。
そして自分でも少しはしたないと思いつつも、つい顔を綻ばせてしまうアレクサ。
そう実際あの後直ぐにアレクサ達は後宮へ赴き、彼女達を宮へ移すべく行動に出たのだが、事態は思うより早くそして悪く動いていた。
それはゼナイダとセレーネが騎士達に伴われ、後宮入りをしたその日より既に始まっていた。
2人は着の身着のままで連れてこられるとそのまま後宮内の侍女へ引き渡され、そこでそれぞれに与えられる部屋へと案内される時だった。
なんとそこへ現れたのはこの宮の、まるで主でもあるかの様に振る舞うアデイラード、そしてピンク色の髪をふんわりとカールした紫の瞳をしたキュートな顔立ちの愛妾3号である現在22歳のクロエ。
次に金色の髪に赤い瞳をした情熱的な美女である愛妾4号の21歳になるダフネと緑の髪に黒い瞳をした控え目だけど美しい顔立ちの愛妾6号の20歳ガラテア。
最後に赤茶色の髪と青い瞳を持ち、この中で誰よりも艶っぽい色香を纏う愛妾10号フィリッパの5人である。
他の4人は兎も角として、アデイラードは2人に向けて高圧的で且つ鋭く突き刺さる様な視線を放つ。
背筋をぴんと伸ばし悠然と、そしておろおろと怯えるしかない2人を見下す様に、階段を一歩一歩時間を掛けて降りてゆく。
その姿はまるで自分こそが女王だと言わんばかり――――だ。
そうして燃える様な赤い髪と同じ色の紅をさした唇は妖しげに弧を描き……。
「あなた達が新参者なのね、私はこの後宮において陛下の一番の寵姫であり子爵家出身のアデイラード・エウドラ・カラトラバよ。私こそが陛下のご寵愛を誰よりも長く賜っていてよ、そう、王妃様……よりもね。ふふ、だからあなた達も誰に仕えるのかを十分考え――――っっ!?」
上から目線で言いたい放題言葉を浴びせかけていた彼女は、ふと新参者と呼ぶ2人へ視線を落とす。
正確にはその2人のややふっくらとした腹回り……。
「――――じられない!! これは一体如何いう事っっ!? 如何してこんな新参者達にっ、誰が陛下のお子を身籠ってもいいって言ったの!!」
それまで余裕な表情で見下していたアデイラードは、妊娠しているだろう2人を見咎めると、その美しい顔を歪なまでに歪ませ、優雅な仕草もどこへやら、ドタドタとはしたなく階段を降り、2人の内それもまだ若いセレーネの腕をぐいっと掴む。
然も彼女の腕に自身の長い爪を思いっきり食い込ませて――――だ!!
「あ、やぁ……っっ!?」
年若いセレーネは彼女の行動に恐れ、がたがたと小刻みに身体を震わせる。
そんなセレーネを見たゼナイダは、セレーネを庇おうとアデイラードへ抗議する。
「アデイラード様、この様な行動は横暴ではないでしょうか。確かに私達はたった今入宮した新参者ですが、そもそも愛妾は妃ではないのです。陛下より賜る寵こそが全てでは――――」
「お黙りっ、お黙りっっ!! 男爵未亡人風情が何を言っているの!! 私はこの後宮で誰よりも寵を賜り、そして身分も上なのよっっ!! 本来ならば――――っっ!?」
「――――はん、何言っているんですかぁ、子供を孕む事も出来ない寵姫様?」
「本来ならば何でしょう、アデイラード様。後宮の主は貴女では御座いませんでしょう、大体後宮の主は陛下のご正妃である王妃様なのをお忘れではないでしょうか?」
階上より見下ろしていたのはカッサンドラとニコレッタの2人だった。
「ええ、こちらこそ宜しく。さぁどうぞ楽になさってお二人とも、その様に畏まっていれば出産後の身体にはよくなくてよ」
「「は、はいですが……」」
「ふふふ、ここは後宮でも王宮でもない子供達の宮。ここでは誰に遠慮するなく自由に過ごして頂いていいのよ。それに私がもっと早く気付けば良かったわ、大変な時に嫌な思いをさせてしまってごめんなさいね」
「「い、いいえっ、そんなっ、王妃様がお謝りになられる事では御座いませんっっ。私達がここにいるのは間違っているという事もわかっているのです、ですが……」」
「あ、あたし、あたしもっ、王妃様を如何とかなんてこれっぽっちも思っていませんっっ。でも、でもあたし、あの時っ、まだお胎に子供がいて、それにこれから1人でって……」
「セレーネっ、それは――――っっ!?」
「あ、ごめんなさいニコレッタさんあたし……」
「ここでは貴族も平民も関係ないの、私達は子供達の母親。そしてそんな私達のお姉様であり、お母様同然の御方が王妃様なのよ」
そう言われて尚も沈痛な面持ちになっているのは、この度目出度く?後宮入りをした愛妾12号のゼナイダ。
とても24歳には到底見えないほっそりたおやかな肢体と、まだあどけなさの残る美少女と言っていいだろう。
また同時に口を開いたのは同じく愛妾11号のセレーネ。
成人して間もなく妊娠した所為か、きっと彼女が心の底より笑えば周囲の者を悉く魅了するであろう華やかな顔立ちの娘。
そんな2人はこれより先の事を思い不安が拭えないのか、はたまた三日目に初めての出産を終えこれより子を育てると言う未知の領域へ足を踏み込んでしまった恐れなのか、如何も今一つ彼女達の顔色が優れない。
そうして溢れ出る不安についソレを言葉にしてしまいそうになったセレーネに、思わず傍にいた愛妾または母親としても先輩であるニコレッタがそれを制止する。
「まぁニコルってば私の事をそんな風に思っていてくれたの?」
セレーネの言葉を制止したニコルへ、ほんの一瞬キョトンとした面持ちで彼女を見たアレクサだったが、それよりも何よりも自身を姉とも母とも思ってくれている事に、心がじんわりと温かい気持ちで満たされていく。
「アレクサ様っ、ニコレッタ様だけではないですっ、あた、私達だって王妃様をお慕いしているんですから!!」
「そうそう王妃様がいらっしゃらなければあの子達の命は助からなかったんだもの」
「そ・れ・に、あのアデイラードさんの悔しそうな顔を見るのも楽しいしね」
「まあ、カサドラってば……」
他の母親達も口々に思う事を言葉にしていく。
そして自分でも少しはしたないと思いつつも、つい顔を綻ばせてしまうアレクサ。
そう実際あの後直ぐにアレクサ達は後宮へ赴き、彼女達を宮へ移すべく行動に出たのだが、事態は思うより早くそして悪く動いていた。
それはゼナイダとセレーネが騎士達に伴われ、後宮入りをしたその日より既に始まっていた。
2人は着の身着のままで連れてこられるとそのまま後宮内の侍女へ引き渡され、そこでそれぞれに与えられる部屋へと案内される時だった。
なんとそこへ現れたのはこの宮の、まるで主でもあるかの様に振る舞うアデイラード、そしてピンク色の髪をふんわりとカールした紫の瞳をしたキュートな顔立ちの愛妾3号である現在22歳のクロエ。
次に金色の髪に赤い瞳をした情熱的な美女である愛妾4号の21歳になるダフネと緑の髪に黒い瞳をした控え目だけど美しい顔立ちの愛妾6号の20歳ガラテア。
最後に赤茶色の髪と青い瞳を持ち、この中で誰よりも艶っぽい色香を纏う愛妾10号フィリッパの5人である。
他の4人は兎も角として、アデイラードは2人に向けて高圧的で且つ鋭く突き刺さる様な視線を放つ。
背筋をぴんと伸ばし悠然と、そしておろおろと怯えるしかない2人を見下す様に、階段を一歩一歩時間を掛けて降りてゆく。
その姿はまるで自分こそが女王だと言わんばかり――――だ。
そうして燃える様な赤い髪と同じ色の紅をさした唇は妖しげに弧を描き……。
「あなた達が新参者なのね、私はこの後宮において陛下の一番の寵姫であり子爵家出身のアデイラード・エウドラ・カラトラバよ。私こそが陛下のご寵愛を誰よりも長く賜っていてよ、そう、王妃様……よりもね。ふふ、だからあなた達も誰に仕えるのかを十分考え――――っっ!?」
上から目線で言いたい放題言葉を浴びせかけていた彼女は、ふと新参者と呼ぶ2人へ視線を落とす。
正確にはその2人のややふっくらとした腹回り……。
「――――じられない!! これは一体如何いう事っっ!? 如何してこんな新参者達にっ、誰が陛下のお子を身籠ってもいいって言ったの!!」
それまで余裕な表情で見下していたアデイラードは、妊娠しているだろう2人を見咎めると、その美しい顔を歪なまでに歪ませ、優雅な仕草もどこへやら、ドタドタとはしたなく階段を降り、2人の内それもまだ若いセレーネの腕をぐいっと掴む。
然も彼女の腕に自身の長い爪を思いっきり食い込ませて――――だ!!
「あ、やぁ……っっ!?」
年若いセレーネは彼女の行動に恐れ、がたがたと小刻みに身体を震わせる。
そんなセレーネを見たゼナイダは、セレーネを庇おうとアデイラードへ抗議する。
「アデイラード様、この様な行動は横暴ではないでしょうか。確かに私達はたった今入宮した新参者ですが、そもそも愛妾は妃ではないのです。陛下より賜る寵こそが全てでは――――」
「お黙りっ、お黙りっっ!! 男爵未亡人風情が何を言っているの!! 私はこの後宮で誰よりも寵を賜り、そして身分も上なのよっっ!! 本来ならば――――っっ!?」
「――――はん、何言っているんですかぁ、子供を孕む事も出来ない寵姫様?」
「本来ならば何でしょう、アデイラード様。後宮の主は貴女では御座いませんでしょう、大体後宮の主は陛下のご正妃である王妃様なのをお忘れではないでしょうか?」
階上より見下ろしていたのはカッサンドラとニコレッタの2人だった。
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