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第二章 こうして物語はこうしてゆっくりとでも確実に動いていく?
12 ゾンビが部屋へとやってきました? エラSide Ⅲ
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「本当になんて役立たずなのよっっ!! 馬鹿、アホ グズ、鈍間っっ!!」
あの後約一時間後にエドモンは一人で戻って来た。
まあエドモンにしてみればそのままお義母様の補佐へ回るよりも、私の最初の命令でもあるアナスタシアへ薬を飲ませ損なったの事に対して一刻も早く報告をする方がいいと思ったのだろう。
確かに幾ら私の操り人形と化したとは言っても、そこは執事であった記憶と言うか習慣が少しは残っていたらしい。
うん、何処の世界に居ようとも報連相は大事だもんね。
そうして私の前で項垂れたままエドモンは一つのいい訳も何もしない。
ただ何が遭ったのかを覚束ない口調でポツリポツリと報告するだけ。
多分嘘偽りなく――――ね。
あ゛あ゛〰〰〰〰でもよりにもよってあの女の部屋で事を起こさなくても良かったんじゃない。
本当にあの間の抜けているアナスタシアだからこそっ、妖精の誘惑も難なく飲ませられると思ったと言うのにっっ。
然もだっ、今まであれだけジャンジャカ昼夜を問わずお菓子を大量に食べ漁っていたアナスタシアがよっ、よりにもよってどうして今夜に限ってお菓子を食べないなんて本当に運の悪い事ったらありゃしない。
でもどうしよう。
今回の事であの女が変に不審を抱かないかな。
あーもういっその事あの女へ魔女の眠り薬を盛って一思いに犯ってしまった方が……いやいやあの女は物語を上手く進行させる為には絶対に必要だわっっ。
うん、今はまだあの親子を殺す事は出来ないし殺せない。
ふふん、でもまあそれも後もう少しだけれどね。
そうそうそうそう目障りなあんた達が死ぬのは、この私が無事王子様と結ばれてから――――よ。
だからこそここは何としても上手く切り抜けないといけないわね。
そして、それに関しての証拠もちゃあんと消さなければいけない。
「エドモン、アナスタシアの事はもういいわ。じゃあ改めて命じるわ。あんたは今からトレメイン夫人を手伝ってくるの。いい、少しでもここへ残りたいと渋る使用人には少々手荒な事をしてもいいわ。だから今夜中に何としても全ての使用人をこの屋敷より追い出しなさい。これは絶対命令よ!!」
「命……令」
「そう、命令。それから全てが終わればお前もこの屋敷より出て行きなさい。そうしてうんと遠くへ行ってからこの包み紙の中身を飲むの。これはね、誰よりも幸せになれる大切なもの。私はお前だからこれをあげるのよ、感謝しなさい」
「は、い……エラ……様」
エドモンは魔女の眠り薬を胸の内ポケットへと大切にしまい込むと、静かにこの部屋から出て行ったわ。
暫くの間何やら階下や天井の方で騒がしいと感じたけれど、あの女やアナスタシアは何も気付かなかったみたい。
ほんと、根性と言うか心臓が図太いからこんなに物音がしても少しも起きる事無く熟睡していられるんだわっっ。
それからどのくらい経ったのかな、随分と夜遅くに屋敷を出て行く使用人達を、私はさも寂しげな様子でカーテンの隙間よりじっと見つめていた。
本当は小躍りしたくなるくらい笑っていたかったのだけれど、それこそ誰が見ているかなんてわからないでしょ。
ふふん、用心をするに越した事はないわ。
さぁこれからが本当のシン〇レラの始まりね。
掃除や洗濯に料理なんてめっちゃかったるいし前世でも余りと言うかほぼほぼやった事ないのだけれど、まあこれも全ては未来の幸せの為だ。
本来ならばこの為にも是が非ともアナスタシアを懐柔したかったと言うのに、でも懐柔したとしても実際あのどんくさい女がどれだけ役に立つかなんてはっきり言って余り宛には出来ないと思ってしまう自分もいたりする。
いざともなればトレメイン夫人でも夜中に遣うしかないか……な?
うん、一応義理とは言え母親だしね。
それにこの屋敷内でたった一人の大人だし、このくらいの家事なんてどうにか出来るでしょ。
――――と言う事で私は明日に備えてさっさと寝るとしよう。
だって夜更かしするとこのつるんつるんのお肌が荒れてしまうものね。
まだ見ぬ王子様の為にもこれからより一層美しさに磨きを掛けないと……ね。
あの後約一時間後にエドモンは一人で戻って来た。
まあエドモンにしてみればそのままお義母様の補佐へ回るよりも、私の最初の命令でもあるアナスタシアへ薬を飲ませ損なったの事に対して一刻も早く報告をする方がいいと思ったのだろう。
確かに幾ら私の操り人形と化したとは言っても、そこは執事であった記憶と言うか習慣が少しは残っていたらしい。
うん、何処の世界に居ようとも報連相は大事だもんね。
そうして私の前で項垂れたままエドモンは一つのいい訳も何もしない。
ただ何が遭ったのかを覚束ない口調でポツリポツリと報告するだけ。
多分嘘偽りなく――――ね。
あ゛あ゛〰〰〰〰でもよりにもよってあの女の部屋で事を起こさなくても良かったんじゃない。
本当にあの間の抜けているアナスタシアだからこそっ、妖精の誘惑も難なく飲ませられると思ったと言うのにっっ。
然もだっ、今まであれだけジャンジャカ昼夜を問わずお菓子を大量に食べ漁っていたアナスタシアがよっ、よりにもよってどうして今夜に限ってお菓子を食べないなんて本当に運の悪い事ったらありゃしない。
でもどうしよう。
今回の事であの女が変に不審を抱かないかな。
あーもういっその事あの女へ魔女の眠り薬を盛って一思いに犯ってしまった方が……いやいやあの女は物語を上手く進行させる為には絶対に必要だわっっ。
うん、今はまだあの親子を殺す事は出来ないし殺せない。
ふふん、でもまあそれも後もう少しだけれどね。
そうそうそうそう目障りなあんた達が死ぬのは、この私が無事王子様と結ばれてから――――よ。
だからこそここは何としても上手く切り抜けないといけないわね。
そして、それに関しての証拠もちゃあんと消さなければいけない。
「エドモン、アナスタシアの事はもういいわ。じゃあ改めて命じるわ。あんたは今からトレメイン夫人を手伝ってくるの。いい、少しでもここへ残りたいと渋る使用人には少々手荒な事をしてもいいわ。だから今夜中に何としても全ての使用人をこの屋敷より追い出しなさい。これは絶対命令よ!!」
「命……令」
「そう、命令。それから全てが終わればお前もこの屋敷より出て行きなさい。そうしてうんと遠くへ行ってからこの包み紙の中身を飲むの。これはね、誰よりも幸せになれる大切なもの。私はお前だからこれをあげるのよ、感謝しなさい」
「は、い……エラ……様」
エドモンは魔女の眠り薬を胸の内ポケットへと大切にしまい込むと、静かにこの部屋から出て行ったわ。
暫くの間何やら階下や天井の方で騒がしいと感じたけれど、あの女やアナスタシアは何も気付かなかったみたい。
ほんと、根性と言うか心臓が図太いからこんなに物音がしても少しも起きる事無く熟睡していられるんだわっっ。
それからどのくらい経ったのかな、随分と夜遅くに屋敷を出て行く使用人達を、私はさも寂しげな様子でカーテンの隙間よりじっと見つめていた。
本当は小躍りしたくなるくらい笑っていたかったのだけれど、それこそ誰が見ているかなんてわからないでしょ。
ふふん、用心をするに越した事はないわ。
さぁこれからが本当のシン〇レラの始まりね。
掃除や洗濯に料理なんてめっちゃかったるいし前世でも余りと言うかほぼほぼやった事ないのだけれど、まあこれも全ては未来の幸せの為だ。
本来ならばこの為にも是が非ともアナスタシアを懐柔したかったと言うのに、でも懐柔したとしても実際あのどんくさい女がどれだけ役に立つかなんてはっきり言って余り宛には出来ないと思ってしまう自分もいたりする。
いざともなればトレメイン夫人でも夜中に遣うしかないか……な?
うん、一応義理とは言え母親だしね。
それにこの屋敷内でたった一人の大人だし、このくらいの家事なんてどうにか出来るでしょ。
――――と言う事で私は明日に備えてさっさと寝るとしよう。
だって夜更かしするとこのつるんつるんのお肌が荒れてしまうものね。
まだ見ぬ王子様の為にもこれからより一層美しさに磨きを掛けないと……ね。
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